#2704 釧路市学力検証改善委員会の仕事のレベル June 17, 2014 [69.H25全国学力テスト・データ分析]
ブログ「情熱空間」が標記について具体的な論評をしているので紹介する。
根室市にはこういう委員会すらない、低学力にたいする改善意識が低いといわざるを得ぬ。
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7339865.html
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根室市にはこういう委員会すらない、低学力にたいする改善意識が低いといわざるを得ぬ。
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7339865.html
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2014年06月17日
釧路市基礎学力検証改善委員会はここを見よ!(算数・数学)
なぜ、何年経っても、下がったままの学力が改善しないのか?なぜ、実に簡単に改善できることが、いつまで経ってもできないのか?釧路市基礎学力検証改善委員会の委員の面々に告ぐ…。もうそろそろ、やっとこさ分かってきたって時期かって思うけどさ、ここを見なさいよ、ここを。
主として「活用」に関する問題。
全国平均を上回ったのはゼロ。ってか、全道平均を上回ったのもゼロ。この時点で言えること。「活用」どころのお話じゃない。
主として「知識」に関する問題。
これまた、お話しにならない。「活用」の前段階の「知識」の時点でしっちゃかめっちゃかなわけだから、総崩れもあたりまえだのクラッカーってなわけですね。「基礎・基本」がダメダメだから、必然的に「応用」もまた壊滅ってわけですね。
これだけダメな理由。「課題が見られた問題例」で、もうもうお分かりですね。ってか、10年以上前からずっとずっとずーっと指摘し続けてきことですが、集計してやっとこさ見えてきましたかね?《指定された文章を、数式に置き換えること》我が釧路の子ども達は、それが、異常なまでに弱いってことなんですね。つまり、式を立てることからしてできないってことですね。また、比例・反比例の、そもそものグラフからしてムチャクチャに弱い。これもまた、あり得ませんね…。
関数が、異常なまでに弱い。
立式が、異常なまでにできない。
そういうことですよ。実際、中学数学の《花形》は「関数」と言えるでしょう。ところが釧路の場合、その「関数」がムチャクチャに弱いんですね。そしてその部分。我々に言わせたなら、こうなるんです。そんなもん、単にパターン演習で、20問とか30問とかやりゃ定着するべさ!
ところがしかし、現場にはその認識がないんですね。それを象徴するエピソードを。ある小学校管理職の方との会話。「そうですね、300題も解いて練習をすれば、ほとんどの子がほぼ完全(計算に関して)に定着するでしょうね…」という我々の見解を伝えたところ、その方は「えぇぇ!300題もですか!ウソ!」ってなリアクションでした。そのリアクションから察するに、多分、「30問もやらせたなら、定着する」とでも思っていたのでしょうね。リアクションを見て、こちらが驚いてしまいましたもん。
完全なる問題演習不足。
驚くほど足りないパターン演習。
そんなもん、学力なんか上がるわけもないでしょう。「やらせない」のに、それでいて「点数が取れない」などとは、そりゃあたりまえだろーが。でもって、中学生ができない上記の部分ですが、その前段階の小学生の時点で、すでにまったく同じ状況になっているわけなんですね。以下をご覧ください。
これまた、全国平均を上回ったのはゼロ。で、中学生のパターンと同じく、《指定された文章を、数式に置き換えること》が、やたらめったらに弱いことが見て取れます。そしてご覧ください。反対に、全国平均を上回ったのは、ほとんどが単なる計算問題です。
勘の良い方は、もうすでにお分かりでしょう。主として「知識」に関する問題の正答率。小学校では、全国の正答率を上回るがおよそ3分の1項目あったものが、中学校ではお話しにならないほどに下がってしまうわけですが、その理由はなぜか?
理由はこうですよ。
簡単なことばかりに時間を費やし、本来時間をかけるべき部分に関して、時間をかけずに大幅に端折っているということ。
釧路市基礎学力検証改善委員会の委員のみなさん。いいかい、データってのはそうやって読むものなんですよ。あなた方が「1」で良しとするところをね、我々は「5」とか「10」でやっと良しとするんだよ。その意味、分かるかな?
で、委員のみなさんに再び問題を提起するよ。あの馬鹿げた目標値とやら。あれを掲げたままで、学力向上を成し遂げられるって本当に本気で思っているのか?二律背反。世間ではそう言うんだよ。
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表をクリックすると別画面に展開されます。
URLをクリックしてコメント欄もお読みください。
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主として「活用」に関する問題。
全国平均を上回ったのはゼロ。ってか、全道平均を上回ったのもゼロ。この時点で言えること。「活用」どころのお話じゃない。
主として「知識」に関する問題。
これまた、お話しにならない。「活用」の前段階の「知識」の時点でしっちゃかめっちゃかなわけだから、総崩れもあたりまえだのクラッカーってなわけですね。「基礎・基本」がダメダメだから、必然的に「応用」もまた壊滅ってわけですね。
これだけダメな理由。「課題が見られた問題例」で、もうもうお分かりですね。ってか、10年以上前からずっとずっとずーっと指摘し続けてきことですが、集計してやっとこさ見えてきましたかね?《指定された文章を、数式に置き換えること》我が釧路の子ども達は、それが、異常なまでに弱いってことなんですね。つまり、式を立てることからしてできないってことですね。また、比例・反比例の、そもそものグラフからしてムチャクチャに弱い。これもまた、あり得ませんね…。
関数が、異常なまでに弱い。
立式が、異常なまでにできない。
そういうことですよ。実際、中学数学の《花形》は「関数」と言えるでしょう。ところが釧路の場合、その「関数」がムチャクチャに弱いんですね。そしてその部分。我々に言わせたなら、こうなるんです。そんなもん、単にパターン演習で、20問とか30問とかやりゃ定着するべさ!
ところがしかし、現場にはその認識がないんですね。それを象徴するエピソードを。ある小学校管理職の方との会話。「そうですね、300題も解いて練習をすれば、ほとんどの子がほぼ完全(計算に関して)に定着するでしょうね…」という我々の見解を伝えたところ、その方は「えぇぇ!300題もですか!ウソ!」ってなリアクションでした。そのリアクションから察するに、多分、「30問もやらせたなら、定着する」とでも思っていたのでしょうね。リアクションを見て、こちらが驚いてしまいましたもん。
完全なる問題演習不足。
驚くほど足りないパターン演習。
そんなもん、学力なんか上がるわけもないでしょう。「やらせない」のに、それでいて「点数が取れない」などとは、そりゃあたりまえだろーが。でもって、中学生ができない上記の部分ですが、その前段階の小学生の時点で、すでにまったく同じ状況になっているわけなんですね。以下をご覧ください。
これまた、全国平均を上回ったのはゼロ。で、中学生のパターンと同じく、《指定された文章を、数式に置き換えること》が、やたらめったらに弱いことが見て取れます。そしてご覧ください。反対に、全国平均を上回ったのは、ほとんどが単なる計算問題です。
勘の良い方は、もうすでにお分かりでしょう。主として「知識」に関する問題の正答率。小学校では、全国の正答率を上回るがおよそ3分の1項目あったものが、中学校ではお話しにならないほどに下がってしまうわけですが、その理由はなぜか?
理由はこうですよ。
簡単なことばかりに時間を費やし、本来時間をかけるべき部分に関して、時間をかけずに大幅に端折っているということ。
釧路市基礎学力検証改善委員会の委員のみなさん。いいかい、データってのはそうやって読むものなんですよ。あなた方が「1」で良しとするところをね、我々は「5」とか「10」でやっと良しとするんだよ。その意味、分かるかな?
で、委員のみなさんに再び問題を提起するよ。あの馬鹿げた目標値とやら。あれを掲げたままで、学力向上を成し遂げられるって本当に本気で思っているのか?二律背反。世間ではそう言うんだよ。
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2014年06月17日
釧路市基礎学力検証改善委員会はここを見よ!(国語)
算数・数学に続き、国語の試験結果を斬ることにしましょう。まずは中学校国語から。数学と同様、主として「活用」に関する問題で、全国平均以上はゼロです。(ってか、全道平均以上もゼロ)言っちゃ悪いけれど、まさに完封負けですね。
で、「知識」において正答率が全国よりも高いもの。漢字の「読み」と、語句の「選択」、それだけですね。そして、「活用」に関してボロボロなのが、「書くこと」「まとめること」「要旨を探すこと」「書き抜くこと」ですね。つまり、こうしたことになります。
要約する力が、極めて弱い。
それ以前に、文章の要旨を捉えられていない。
最近、受験用語としてよく使われるところの《要約力》。それがとても弱いということですね。文意を的確に捉え、その要旨をまとめるという力のことです。「(漢字を)読めるけれど、書けない」実はその部分についても、そこから導かれる仮説がありますね。
(文章の)「書き」を軽視しているのではないか?
ただ、ここの部分は小学校からの延長線上にありますので、中学校よりも小学校に原因を求めることができるものでしょうね。(小学校での学力の土台の上に中学校での学力が成り立っていて、特に国語はその傾向が強く、ならば中学校を責めるのは酷というものですから)
で、小学校のそれ。まったく同じ傾向にありますね。昨年の副委員長の報告書には、《国語は何を教えてよいか、そのポイントが分からない教科である》との意見が記されていましたが(苦笑)、現場の認識はまさにそういったものなのでしょう。
朝読書は今ではすっかり定着しているわけですが、しかしそれなのに、国語の学力がさっぱり上がってきませんね。それはなぜか?《要約する力》にフォーカスしていないからだと、私は考えています。受験において国語のキモ(現代文)は《要約する力》に他ならないものでしょう。そしてそれは、その後の実生活に直結するものであって、また、アウトプット(文章を読むこと自体は、単にインプット)を経て鍛えられる性質のものでしょう。
朝読書はさかん。しかし、読書感想文や夏冬休みの日記の類はもはや絶滅危惧種状態。日常的に、「書かせてまとめさせる作業」が驚くほど疎かになってしまっているわけなんですね。おまけに一方では、「漢字は家で覚えるもの」として、家庭学習においての暗記を半ば強要するかの体制が、いつの間にか出来上がってしまっています。
《要約力》を馬鹿にしちゃいけませんよ。実社会から逆算した場合、結局、学校教育に求められている国語力とは、そこに帰着するものでしょうから。ならば、何をすべきか?そう、答えは簡単ですよ。文章を書かせること。それに尽きるものでしょう。漢字の「読み」と「書き」はそのためのパーツ、枝葉に過ぎないもののはずです。
そしてもう一つ。国語の学力を上げなけりゃ、算数・数学の学力も上がってきませんよ。文章題において、そもそも設問自体を正しく捉えられないからですよ。単純で簡単な計算はまずまず。漢字の読みはまずまず。そんなところにフォーカスしていても、ダメなものはダメなんです。で、最終結論。
授業改善。
分かりやすい授業。
それはそれで結構でしょうけれど、あたりまえのことをあたりまえにやり、適正な量の問題演習をさせましょう。当然ながら、ちゃんと見てあげること。たったそれだけのことです。それの何がどう難しいのかな?そうそう、アウトプットを重視しなさいよってことね。いくらインプットを改善しようが、アウトプットが相変わらず疎かだから、だから結果が出ないってことに、もうそろそろ気づきましょうね。
《追記》
釧路市基礎学力検証改善委員会のみなさん。
そろそろ分かってきたでしょ?こうした分析こそが、学力向上に欠かせないんですよ。だから、《数値目標》などとして試験業者にオーダーを出す(結果をよいものに見せるための小細工)などという、変な小細工をしちゃいけないんですよ。分かったなら、今年からすぐに改めましょうね!
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で、「知識」において正答率が全国よりも高いもの。漢字の「読み」と、語句の「選択」、それだけですね。そして、「活用」に関してボロボロなのが、「書くこと」「まとめること」「要旨を探すこと」「書き抜くこと」ですね。つまり、こうしたことになります。
要約する力が、極めて弱い。
それ以前に、文章の要旨を捉えられていない。
最近、受験用語としてよく使われるところの《要約力》。それがとても弱いということですね。文意を的確に捉え、その要旨をまとめるという力のことです。「(漢字を)読めるけれど、書けない」実はその部分についても、そこから導かれる仮説がありますね。
(文章の)「書き」を軽視しているのではないか?
ただ、ここの部分は小学校からの延長線上にありますので、中学校よりも小学校に原因を求めることができるものでしょうね。(小学校での学力の土台の上に中学校での学力が成り立っていて、特に国語はその傾向が強く、ならば中学校を責めるのは酷というものですから)
で、小学校のそれ。まったく同じ傾向にありますね。昨年の副委員長の報告書には、《国語は何を教えてよいか、そのポイントが分からない教科である》との意見が記されていましたが(苦笑)、現場の認識はまさにそういったものなのでしょう。
朝読書は今ではすっかり定着しているわけですが、しかしそれなのに、国語の学力がさっぱり上がってきませんね。それはなぜか?《要約する力》にフォーカスしていないからだと、私は考えています。受験において国語のキモ(現代文)は《要約する力》に他ならないものでしょう。そしてそれは、その後の実生活に直結するものであって、また、アウトプット(文章を読むこと自体は、単にインプット)を経て鍛えられる性質のものでしょう。
朝読書はさかん。しかし、読書感想文や夏冬休みの日記の類はもはや絶滅危惧種状態。日常的に、「書かせてまとめさせる作業」が驚くほど疎かになってしまっているわけなんですね。おまけに一方では、「漢字は家で覚えるもの」として、家庭学習においての暗記を半ば強要するかの体制が、いつの間にか出来上がってしまっています。
《要約力》を馬鹿にしちゃいけませんよ。実社会から逆算した場合、結局、学校教育に求められている国語力とは、そこに帰着するものでしょうから。ならば、何をすべきか?そう、答えは簡単ですよ。文章を書かせること。それに尽きるものでしょう。漢字の「読み」と「書き」はそのためのパーツ、枝葉に過ぎないもののはずです。
そしてもう一つ。国語の学力を上げなけりゃ、算数・数学の学力も上がってきませんよ。文章題において、そもそも設問自体を正しく捉えられないからですよ。単純で簡単な計算はまずまず。漢字の読みはまずまず。そんなところにフォーカスしていても、ダメなものはダメなんです。で、最終結論。
授業改善。
分かりやすい授業。
それはそれで結構でしょうけれど、あたりまえのことをあたりまえにやり、適正な量の問題演習をさせましょう。当然ながら、ちゃんと見てあげること。たったそれだけのことです。それの何がどう難しいのかな?そうそう、アウトプットを重視しなさいよってことね。いくらインプットを改善しようが、アウトプットが相変わらず疎かだから、だから結果が出ないってことに、もうそろそろ気づきましょうね。
《追記》
釧路市基礎学力検証改善委員会のみなさん。
そろそろ分かってきたでしょ?こうした分析こそが、学力向上に欠かせないんですよ。だから、《数値目標》などとして試験業者にオーダーを出す(結果をよいものに見せるための小細工)などという、変な小細工をしちゃいけないんですよ。分かったなら、今年からすぐに改めましょうね!
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2014-06-17 14:56
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コメント(2)
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ご紹介ありがとうございます。
全国との比較。全道の比較。と単にそうやって比較して粛々と検証作業を進めればいいものを、テスト業者に依頼して「釧路市独自の目標値」なるものを設定して、それを分析(?)しているなどという、まったくもってでたらめなことをやっているのが、この委員会です。
目標値をグンと下げ、いかにも効果が出ているように画策する。そして自画自賛。言っちゃ悪いけれど、最初から完全に丸見えでした。そこで、色々と突いたところ、前年度のものはこうして、全国との比較。全道との比較。が出てきたという次第です。
こんな委員会なんて、いらないんじゃないのか?議会でもそうした追及がなされています。この我田引水の委員会。それに、(学力向上に向けた)意味のない数字の目標設定。どうちらも《主犯》は同一人物、学識経験者とやらです。
困ったものです。
by ZAPPER (2014-06-18 13:31)
ははは、どちらも教育大釧路分校のT教授の仕事ですか?
肩書きにだまされて仕事を依頼してはいけません。
釧路市議会はいつまでもだまされていません。
つーさん、がんばっていますね。
タガをはめることぐらいはやってくれていますね。
by ebisu (2014-06-18 23:06)