#2697 ロシアの東と西:北方領土とウクライナ June 3, 2014 [21. 北方領土]
昨日の道内真夏日は22地点(約160地点)あったそうだ。根室の今朝6時の気温は14度あったから、今年最高だ。今日、本州では真夏日を通り越して猛暑日を記録する地域が続出するだろう。
さて、根室にとっては大問題がもちあがっている。ロシアはクリミア半島を併合した、そしてロシアの支援を背景にウクライナ国内の親ロ派がウクライナを分裂に追い込もうとしている。欧米は経済制裁を決め、日本もそれに同調した。
政治・外交駆け引きのお上手なプーチン大統領がだまっているはずがない、5月24日次のように話している。
「我々は交渉の用意があるだろうかと言えば、ある。しかし、我々は日本が(対ロ)制裁に加わったと聞いて、驚いた。私がよく分からないのは、(北方領土)問題の交渉も(日本は)中断するつもりなのか、ということだ」
この発言に安倍政権は頭を抱えているのではないだろうか。
ウクライナやクリミア半島にはロシア人が多数移住しているから、ウクライナ人を追い出していないところだけは北方領土と大きく違うが、それでもよく似ている、ロシアはその版図を西と東に拡張したいのだろう。国家の欲望というものも人の欲望に負けず劣らず強いものだということを見せつけてくれた。ロシアも中国もそうした欲望を自制できない。
同じ日の発言に、北方領土に関しては日露平和条約締結後、「日ソ共同宣言で歯舞・色丹島の引渡しを決めているが、主権がどの国に属するか明記されていない」とある。
プーチンは国後島(1499平方km)と択捉島(3184平方km)を還すつもりがないと宣言しているようなもの、そして北方領土交渉を踏み絵にして、欧米の制裁から日本が離脱することを求めている。
北方領土の島々全体の面積は5034平方kmで国後島と択捉島はそのうちの93.4%を占めている。二島返還論が論外と思わぬ日本国民がいるだろうか?
小ずるく立ち振る舞い二島返還に与するか、正々堂々と四島返還の正論を述べるか、日本人の真価が問われている。
ウクライナの民と北方領土を追い出された住民、そして根室市民は共に手を取り合ってロシアの理不尽には立ち向かえないのだろうか?
経済制裁からの離脱はしない四島一括返還という正論を突きつけて、ロシアが領土返還交渉を打ち切るなら日本は三年間でMIRV(多核弾道ミサイル)の開発・組み立て・解体プロジェクトを検討すると全世界に向けて公表すればよい。北の組み立て基地は根室と稚内だ。
ウクライナ問題どころではない、北方領土返還交渉に国連安全保障理事会が動かざるを得ない大騒ぎになる。
【大きな問題にぶつかったら、原理原則に戻れ】
四島返還論が原理原則だ。そしてウクライナとの共闘が望ましい。ロシアの西と東で領土紛争を抱える2国が手を結ぶ。
日本には北朝鮮とは比べものにならぬ精度の高いロケット技術はすでにある。ロシアを数十回殲滅できるほどの量の精製済みのプルトニウムもすでに45㌧保有している。使用済み燃料の精製用に利用できる高性能遠心分離機は日立・東芝が市販している。シミュレーション用のスーパーコンピュータも国産メーカが複数ある。技術者は簡単に集められる、仕事をリタイアした団塊世代を集めてもできるプロジェクトだ、20年後にどうなっているかはわからぬがいまのところ日本の国力は大きい。日本はとっくに潜在核保有国なのであるが、ロシアも中国も顕在化させなければわからないようだ。神風・特攻の国が多核弾道ミサイルをもつことは他の国がもつのとは根本的に意味が異なる。
領土問題に関しては、ロシアや中国が大国であろうと、日本は言うべきことははっきり言うという姿勢を全世界に見せつけたらいい。
中国と近隣の島々をめぐり領土領海紛争問題を抱えるベトナムやフィリピンやインドネシアは歓迎し意を強くするだろう。日露戦争は白人の巨大帝国に有色人種がはじめて勝利した世界史的に大きな出来事だった。その後米国との戦争で負けはしたが、日本の戦いぶりを見て、植民地だらけだったアジアの諸国は独立を果たした。日本が堂々とロシアや中国に物を言うのは東南アジアの国々にとって勇気を鼓舞することになる。
ロシアは国後島と択捉島を返還するつもりがない。歯舞諸島は海面水位上昇で百年後は水没している可能性があることも視野に入れておくべきだ。
日本は技術を武器に堂々と正論を述べてロシアと北方領土返還交渉すべきとebisuは思うが、日本国民の一人であるあなたはどうか?
-------------------------------------------
*#195「少し過激な北方領土返還論」:MIRV(多核弾道ミサイル)開発・組み立て・解体ショー
⇒ロシアをぎゃふんといわせ北方領土を返還させるための具体論
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07
#465「"Japan sent uranium to U.S. in secret"は北方領土返還運動の好機か?」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-12-30
#1401「ロシアがフランスから新型軍艦を購入し北方領土へ配備、対抗措置はあるか」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-1
#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06
#1965 ビザなし交流=通過型観光旅行? June 8, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-08
#1969 北方領土問題コメント(欄)対話(1): ビザなし交流の虚実 June 11, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-11
#1973 ビザなし交流in択捉島 住民交流会:もちつもたれつ June 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-14
#2050 竹島と北方領土 :韓国大統領の竹島上陸にどう対抗する? Aug. 10, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-2
#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14
#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16
#2095 おろかな領土紛争:白人支配終焉のチャンス
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-28
#2097 中国や韓国と如何に付き合うべきか
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-29
#2301 実録北方領土ビザなし訪問 :同行医師の記録 May 19, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19
#2585 北方領土の日: 現実的な四島返還構想 MIRV開発 Feb.7, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-07
#2656 北方領土返還運動:おかしな「元島民」の定義 Apr. 23, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-04-23
さて、根室にとっては大問題がもちあがっている。ロシアはクリミア半島を併合した、そしてロシアの支援を背景にウクライナ国内の親ロ派がウクライナを分裂に追い込もうとしている。欧米は経済制裁を決め、日本もそれに同調した。
政治・外交駆け引きのお上手なプーチン大統領がだまっているはずがない、5月24日次のように話している。
「我々は交渉の用意があるだろうかと言えば、ある。しかし、我々は日本が(対ロ)制裁に加わったと聞いて、驚いた。私がよく分からないのは、(北方領土)問題の交渉も(日本は)中断するつもりなのか、ということだ」
この発言に安倍政権は頭を抱えているのではないだろうか。
ウクライナやクリミア半島にはロシア人が多数移住しているから、ウクライナ人を追い出していないところだけは北方領土と大きく違うが、それでもよく似ている、ロシアはその版図を西と東に拡張したいのだろう。国家の欲望というものも人の欲望に負けず劣らず強いものだということを見せつけてくれた。ロシアも中国もそうした欲望を自制できない。
同じ日の発言に、北方領土に関しては日露平和条約締結後、「日ソ共同宣言で歯舞・色丹島の引渡しを決めているが、主権がどの国に属するか明記されていない」とある。
プーチンは国後島(1499平方km)と択捉島(3184平方km)を還すつもりがないと宣言しているようなもの、そして北方領土交渉を踏み絵にして、欧米の制裁から日本が離脱することを求めている。
北方領土の島々全体の面積は5034平方kmで国後島と択捉島はそのうちの93.4%を占めている。二島返還論が論外と思わぬ日本国民がいるだろうか?
小ずるく立ち振る舞い二島返還に与するか、正々堂々と四島返還の正論を述べるか、日本人の真価が問われている。
ウクライナの民と北方領土を追い出された住民、そして根室市民は共に手を取り合ってロシアの理不尽には立ち向かえないのだろうか?
経済制裁からの離脱はしない四島一括返還という正論を突きつけて、ロシアが領土返還交渉を打ち切るなら日本は三年間でMIRV(多核弾道ミサイル)の開発・組み立て・解体プロジェクトを検討すると全世界に向けて公表すればよい。北の組み立て基地は根室と稚内だ。
ウクライナ問題どころではない、北方領土返還交渉に国連安全保障理事会が動かざるを得ない大騒ぎになる。
【大きな問題にぶつかったら、原理原則に戻れ】
四島返還論が原理原則だ。そしてウクライナとの共闘が望ましい。ロシアの西と東で領土紛争を抱える2国が手を結ぶ。
日本には北朝鮮とは比べものにならぬ精度の高いロケット技術はすでにある。ロシアを数十回殲滅できるほどの量の精製済みのプルトニウムもすでに45㌧保有している。使用済み燃料の精製用に利用できる高性能遠心分離機は日立・東芝が市販している。シミュレーション用のスーパーコンピュータも国産メーカが複数ある。技術者は簡単に集められる、仕事をリタイアした団塊世代を集めてもできるプロジェクトだ、20年後にどうなっているかはわからぬがいまのところ日本の国力は大きい。日本はとっくに潜在核保有国なのであるが、ロシアも中国も顕在化させなければわからないようだ。神風・特攻の国が多核弾道ミサイルをもつことは他の国がもつのとは根本的に意味が異なる。
領土問題に関しては、ロシアや中国が大国であろうと、日本は言うべきことははっきり言うという姿勢を全世界に見せつけたらいい。
中国と近隣の島々をめぐり領土領海紛争問題を抱えるベトナムやフィリピンやインドネシアは歓迎し意を強くするだろう。日露戦争は白人の巨大帝国に有色人種がはじめて勝利した世界史的に大きな出来事だった。その後米国との戦争で負けはしたが、日本の戦いぶりを見て、植民地だらけだったアジアの諸国は独立を果たした。日本が堂々とロシアや中国に物を言うのは東南アジアの国々にとって勇気を鼓舞することになる。
ロシアは国後島と択捉島を返還するつもりがない。歯舞諸島は海面水位上昇で百年後は水没している可能性があることも視野に入れておくべきだ。
日本は技術を武器に堂々と正論を述べてロシアと北方領土返還交渉すべきとebisuは思うが、日本国民の一人であるあなたはどうか?
-------------------------------------------
*#195「少し過激な北方領土返還論」:MIRV(多核弾道ミサイル)開発・組み立て・解体ショー
⇒ロシアをぎゃふんといわせ北方領土を返還させるための具体論
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07
#465「"Japan sent uranium to U.S. in secret"は北方領土返還運動の好機か?」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-12-30
#1401「ロシアがフランスから新型軍艦を購入し北方領土へ配備、対抗措置はあるか」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-1
#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06
#1965 ビザなし交流=通過型観光旅行? June 8, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-08
#1969 北方領土問題コメント(欄)対話(1): ビザなし交流の虚実 June 11, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-11
#1973 ビザなし交流in択捉島 住民交流会:もちつもたれつ June 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-14
#2050 竹島と北方領土 :韓国大統領の竹島上陸にどう対抗する? Aug. 10, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-2
#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14
#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16
#2095 おろかな領土紛争:白人支配終焉のチャンス
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-28
#2097 中国や韓国と如何に付き合うべきか
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-29
#2301 実録北方領土ビザなし訪問 :同行医師の記録 May 19, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19
#2585 北方領土の日: 現実的な四島返還構想 MIRV開発 Feb.7, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-07
#2656 北方領土返還運動:おかしな「元島民」の定義 Apr. 23, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-04-23
2014-06-03 08:35
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0