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#2665-2 次の根室市長選挙の争点:市立根室病院赤字は20億円を超えた? May 3, 2014 [25. 根室市長選挙]

【とまらぬ人口減少とピント外れの市政】
 今日、「広報ねむろ」5月号が届いた。
 四月1日現在の根室の人口は、
 人口   28,045人(-508)・・・カッコ内は前年同月比
   男  13,473人(-248)
   女  14,572人(-260)
 世帯数 12,799世帯(-72)

 前年同月比で508人の減少。この事実からわかることは人口減少が5年ほど前までの年間400人のベースから450~500人にアップしているらしいこと。根室市は移住促進に熱心だが、やらなければならないことは人口流出減少策であることは明々白々だが、根室市政はそこに目が向かない。地元企業主たちの耳に痛いことは言わないのが根室市政、その代わりに地元企業家たちも市政批判はしない、そして何かにつけて市の予算に寄生する、この市政と地元企業家たちのもちつもたれつの構造こそが根室の旧弊・悪弊そのものであり、根室を停滞させている真の原因なのである

【根室の旧弊打破はどうやる?】
 停滞を打ち破る、それには高校を卒業して進学した若者たちがもどってこれるように地元企業が企業主たちが恣意的な経営をやめて決算公表、経理規程や退職金規程など基本的な諸規程を作成しそれらの規程の通りに企業運営すればいいだけ、いくらでもよくできる。こういう仕組み作りにはしっかりした基礎学力が要求される。
 店頭公開企業に準じたしっかりした体制の企業を根室に増やすべきで、オープン経営に舵を切れということだが残念ながら市立根室病院を含めてそういう気配が見られない、じつに閉鎖的なのである。ナカミや仕組みが数十年間停滞したままというのが根室特有の雰囲気。住み続けているとそれが見えなくなるから不思議だ
 生培地や寒天培地を乾熱滅菌処理している細菌検査室に入った瞬間は強烈な匂いに辟易するが、30分もしたら臭いが気にならなくなるのは強烈な臭気に慣れて嗅覚の感度を自動的に落とすように人間の感覚器官ができているからだろう。いつの間にか根室特有の臭気になれてしまい「不感症」になっている。

【閉鎖性や排他性を壊してしまおう】
 閉鎖性や排他性は、たとえば市民の批判に耳を貸さず閉鎖的な市長の諮問委員会でいろんなことを決めてしまうという市政運営にも現れている何もかもが停滞して閉鎖的というのが根室、新しい発想のない領土返還運動もそうだし、ビザなし交流でくるロシア人まで根室は停滞していて発展性の乏しい町だから行政区が一緒になってもメリットはない、根室のマチのようになってしまう、そう思っている。分かっていないのは市政を壟断している一部の根室人だけ

【人口減少は加速し、年代層で不均衡な減少が起きている】
 総人口が前年同月比の減少数がで500人を超えるというのはあまりないことだ。根室市の人口減少は相変わらず加速しているのだろうか?
 世帯数が72しか減少していないので、高校を卒業した者たちが進学や就職で根室の外に200人くらい出て行っている。このままこの傾向が10年続いたら、こんどは世帯数が加速的に減少するときがくる。10年後には空き家が急激に増えるだろう。新聞に載っていた調査資料によれば全国平均で14%が空き家になっている。
 それにしても508人の減少は大きい。老人人口が8000人を超えたようだから死亡者数が多かったのだろうか?来年は27,600人?児童生徒数の減少は総人口の減少よりもずっと加速している。5年後には1学年平均170人程度になるようだから小中学校は書く2校で間に合う。校舎の耐震改修よりも学校統廃合を急ぐべきだった。ここでも後手後手で、いたずらに予算を無駄遣いしている。人口分布を見たら学校統廃合を急がなければならないのは簡単にわかること。市教委さん、正直に誠実に仕事をしましょう。市長も市議会も市教委の仕事に甘いのではありませんか?こんなルーズな仕事をして馴れ合いはいけない、健全な批判精神をもつべき。

赤字額は20億円を超えたのか?】
 「広報ねむろ5月号」に「ねむろ市議会だより」が折り込まれていた。一番最初の「代表質問・一般質問」に創新代表の永洞均議員の質問が載っている。
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【質問】病院会計ではこの制度改正により不良債務の発生が見込まれるが、想定される影響と対策は。
【答弁】病院の経営実態の変化はないが、貸借対照表では4億8600万円の不良債務が発生する見込み。処理方法を道庁に照会中。
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 驚いた、一般会計からの繰入金が予算上で16億円を少し超えていたはずだから、それに4.8億円を合わせたら、単年度でほぼ21億円の損失計上見込みということだろう。病院予算編成時にebisuがブログ上で公開予測していた金額ぴったりだ。具体的な損失見込みを引き出したのはいいが、それ以上の突込みがないのはどうしたわけか?単年度21億円もの巨額損失計上は根室市の財政にとっては重大事のはず。文面を見る限り緊張感が伝わってこない。
 市税収入は28億円ほどしかない。市税収入の三分の二に病院事業赤字が膨れ上がってしまった。また、赤字特例債で繰り延べるのか?こうこういう先延ばしはやめにしてもらいたい、「当代の損失は当代で始末をつけるべき」だ。損失を子や孫に負わせてはならぬ。苦労はわたしたちがすべきだ。他の予算(人件費を含む)を削っても病院事業の損失は一般会計から全額補填すべきだ。これ以上市債残高を増やしてはならぬ
 市長をはじめ市議のほとんどが六十歳を過ぎている、そのものたちが現在負担すべき費用を子や孫に繰り延べることを決めてはならぬ、そんな権利はわたしたち60歳を過ぎた者たちにはない

 病院の経営改善のために専任管理職を増やしてからもう5年はたつ、それで効果がなくて外部業者に経営改善を委託してもう3年以上たつのではないか。参事職を増やしてさらに屋上屋を重ねた。それらを総括すべきだが、どこにもそうしたことが書かれていない。やりっぱなしはないだろう。なぜ効果がないどころか、毎年数億円も損失が拡大してしまうのか、市議会はきちんと説明を求めるべきだ
 『広報ねむろ5月号』は病院赤字が年間21億円にもなるのに、何も書いていない。不都合な真実は書かない方針なのか?民間会計基準で組みなおした病院事業の財務諸表公表と『広報ねむろ』への掲載を市議会は決議すべきだ

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【質問】病院経営の健全化には、経営形態の見直しと効率化が必要としているが、どのような取り組みをするのか。
【答弁】管理者設置による経営責任の明確化、広範囲な権限委譲、合理性や能率性の追求、経営意識の醸成を図る上で、地方公営企業方の全部適用への移行が最適と判断している。
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 いままで経営改善推進のための管理職増員をやり、お金を支払って外部委託までしたが、ことごとく失敗だった。今度もピント外れである。市長と現院長と参事のトリオでこの5年以上やってきたが、単年度損失は前市長時代の8億円から10億円を超え、11億円台になり、一昨年は17.2億円、そして昨年度は21億円に損失が拡大したようだ2年で病院が建て替え可能なほど巨額の損失が出続けている
 地方公営企業法全部適用で院長権限を強化したらどういうことになるかは、いままでの経緯と実績を見たら明らかだろう。経営改善ができるならいままでにやっているだろう、事実は逆で損失が拡大し続けているから、経営形態を変えたら市立根室病院は3年もたぬ

 根室の地域医療の危機だ、このままでは民間医療法人へ身売りとなる診療機能や入院病棟の縮小、職員の解雇、人件費の3割カットなどが避けられない。夕張市の先例を見れば明らかだ

 秋の市長選挙は根室市民が何をどうしたいのかが問われることになる。無投票三選になれば何がおきるかはもう明らかだ。市職員もそれでいいのか?

 心根のまっすぐな若い人が出てきてほしい。市長選挙に立候補して、根室市民に選択肢を提示してもらいたい。わたしたち団塊世代は心根のまっすぐな若い人たちをバックアップしたい

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*#2665-1 次の根室市長選挙は根室の町の運命の分かれ道 May 2, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-01

 #2665-2 次の根室市長選挙の争点:市立根室病院赤字は20億円を超えた?
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-03-1

 #2665-3 次の根室市長選挙の争点:市立病院をめぐる構図 May 7, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-06


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