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#2585 北方領土の日: 現実的な四島返還構想 MIRV開発 Feb.7, 2014 [21. 北方領土]

 3年前に亡くなったオフクロが択捉島で生まれ育ったから、わたしは島民2世という定義に該当するのだろうが、まだ択捉島の土を踏んでいない。婆さんのお墓があると聞いている。お袋の兄弟姉妹たちの間では、一番下の叔母が十回前後は行っているだろう。しかし、それ以外の叔母たち3人と叔父貴とわたしのお袋は択捉島へ行っていない。叔母たち三人とオフクロはすでに亡くなっている。爺さんは択捉を「宝島」と呼んでいた。資源が豊富で当時は根室の3倍の漁があった。いまも択捉島の家のそばにある川には、秋になるとシャケがびっしり俎上し、竹ざおを立てても倒れないほど群れているのだろう。村のあった周辺はまったく開発されていないと聞いている。

 2月7日は北方領土の日だそうだが、さっぱり馴染みがないのでなぜだろうとネットでウィキペディアをみたら、ソ連が北方領土に侵攻してきた8月28日も候補に挙がったが、千島列島の日本への帰属が明記された、日露和親条約成立の1855年2月7日に決めたのだそうだ。1981年に決めたとあるから、団塊世代のわたしはその当時は東京で暮らしていたのでまったく馴染みがない。制定してからすでに33年だが、にわかに2月7日を言い出したような感じが未だにあり、奇異に感じられる。

 北方領土に日への個人的な感想はどうでもよい。戦後69年がたとうとしているが、北方四島返還が近づいていると感じている国民はほとんどいないだろう。それほど非現実的な変換交渉を繰り返した来たということだ。ビザなし交流もその象徴のようなものだ。ロシア側では日本外務省お抱えの予算で日本全国観光旅行利権となっているようだし、日本側でも特定の団体(複数)の関係者の北方領土観光利権となっている。こんなものが領土返還の役に立つとは思えない。
 羅臼や根室の漁業者は北方領土が戻ってこないほうがいい。ロシアに入漁量を支払えば国後島周辺で漁ができるからで、もどってきたら国後の漁師の前浜だから漁ができなくなる。3割以上水揚げが減るだろうから死活問題となる。そういう現実的な問題を抱えているから、北方領土返還運動は外務省が予算をもつイベントと化している。補助金頼みで卑しい領土返還運動をしたってみったくないだけ。

 2008年6月8日弊ブログ「すこし過激な北方領土返還論:MIRV開発・組み立て・配備・解体ショー」でMITV(多核弾道ミサイル)開発・組み立て・解体ショーを全世界に向けてやって見せれば、安全保障理事会常任理事国に日本をせざるを得なくなるし、北方領土返還への圧力をかけられると書いた。強力な軍事力の背景をもてば外交交渉は自ずと有利に展開することになる。
 MIRVを国内の技術で開発した国は米国・ロシア・中国の三カ国だけ、フランスは米国の技術供与を受け、英国はミサイルを米国から購入している。

 精製済みのプルトニウムは43トンすでに保有しているし、原発の使用済み燃料を精製すればもっと多くの量の原爆材料を手にできる。ウラン濃縮用の遠心分離機は日本には日立や東芝をはじめとして数社の製品がある。問題は核弾頭の小型化であるが、核爆発シミュレーションをやるスーパーコンピュータも富士通、日本電気などが製品として販売している。物理学者も核爆発シミュレーション・プログラムを開発できる技術者やそれをバックアップできる数学者も多数いる。そしてそれらを生産するに必要な技術者も民間会社にたくさんいる。官民共同プロジェクトで3年あればやれるだろう。リタイアした団塊世代を利用すればいい。日本はMIRV用のロケット技術は既に開発済みで、衛星打ち上げですでに商用化が進みつつある。人工衛星打ち上げようロケットとミサイルは用途が異なるだけで同じ製品なのだ。

 日本はすべて国産でMIRVを開発できるのである。潜在核保有国なのだが、それをよくおわかりでない国々が多いからやってみせるのが一番よい。
 MIRVを開発して、稚内と根室に10基くらい組み立て配備したらいい。そして半年後に解体撤去する。ロシアが北方領土四島の即時返還に応じないなら、MIRVを30基ロシアの主要都市に照準を定めて稚内と根室に配備したらいい。43トンのプルトニウムで5000発の核弾頭が製造可能だそうだから、30基組み立てたらロシアも中国も日本の力を知ることになる。下手に手を出したら、両国は全滅しかねないリスクを負うことになる。もちろん、こちらも全滅の覚悟がいる。ロシアや中国はMIRVを保有しているから、こちらもそれを保有してはじめて軍事的に対等の立場になり、対等の軍事力の背景をもつ外交交渉が可能になる。同じ武器をもったなら日本が圧倒的に強いことは日清・日露の二つの戦争が示してくれている。

 牧の内の飛行場跡地が候補地の一つだろう。
 根室市民はMIRV配備の土地を提供する覚悟はあるか?
 根室市議会はMIRV開発・組み立て・解体ショーを決議する勇気があるか?

 毎年北方領土の弁論大会へ参加する中高生諸君、弊ブログ内の検索ボックスに「北方領土」と入力すれば50くらいの記事が出てくるから、いくつかに目をとして自分の頭で考えてみてはくれぬだろうか?自分の頭で考え、若い者らしい現実的で具体的かつ斬新な提案をしてみたらいい。

  北海道出身の選手達も北方領土のことなどほとんど考えていない、それよりもずっと自分がオリンピックに出ることのほうが大事だ。領土問題よりも個人の名誉心やいままでの努力のほうがずっと重いという現実がある。北方領土を奪ったロシアのソチで冬のオリンピックが開催されるとしても、そんなことは関係ないと考えているのだろう。明日から冬のオリンピックがはじまる。

 なんとむずかしいのだろう、
 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」


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*#195「少し過激な北方領土返還論」MIRV(多核弾道ミサイル)開発・組み立て・解体ショー
ロシアをぎゃふんといわせ北方領土を返還させるための具体論
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07

 #465「"Japan sent uranium to U.S. in secret"は北方領土返還運動の好機か?」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-12-30

  #1401「ロシアがフランスから新型軍艦を購入し北方領土へ配備、対抗措置はあるか」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-1

 #1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06

 
#1965 ビザなし交流=通過型観光旅行? June 8, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-08

 #1969 北方領土問題コメント(欄)対話(1): ビザなし交流の虚実  June 11, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-11

 #1973 ビザなし交流in択捉島 住民交流会:もちつもたれつ  June 14, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-14

 #2050 竹島と北方領土 :韓国大統領の竹島上陸にどう対抗する?  Aug. 10, 2012 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-2

 #2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14

 #2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16

 #2095 おろかな領土紛争:白人支配終焉のチャンス
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-28

  #2097 中国や韓国と如何に付き合うべきか
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-29

 #2301 実録北方領土ビザなし訪問 :同行医師の記録 May 19, 2013 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19

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コメント 2

隣町の住民

あまりにも過激な意見ですが
最近の自民党の、やはり
2世3世議員の発言や行動を見ると非現実的といえないのが
怖いところです。
今日は根室市で北方領土の日の行事が開催されていますが、参加者の顔ぶれは議員や行政関係、そして元島民関係者ばかりと、利権にからむ面々ばかり。

やはり多核弾道弾の開発が一番ですかね?

by 隣町の住民 (2014-02-07 14:18) 

ebisu

隣町の住人さんへ

ご心配をおかけしました。
過激でもなんでもないのです、戦争をやるわけではありませんから。
開発・組み立て、そして解体して見せるだけのことです。
白人国家と正面から戦う能力と精神力のある国だということを思い出してもらうだけでいいのです。
それだけで充分です。
開発・製造・解体ショーは無視しえない現実の力となります。外務省は強い後ろ盾をえることになります。

中国は日本に手を出す気がなくなります。
一色触発なんてバカなことをしたら、日本の十倍の13億人の民が20分ほどで蒸発する現実的な脅威が生まれます。
ロシアへは安全保障理事国が圧力をかけることになるでしょう。ロシアは北方領土問題で譲歩せざるをえなくなります。四島一括返還は簡単な外交交渉になるでしょう。

その気になればロシアへ向けて1000発だってMIRVを並べることができるのですから。
現実的な可能性、いやそういう現実にあることを思い知らせてやるだけ。

損得の問題ではなく、日本国民の自尊心の問題かもしれません。
アジアはアジア。
21世紀は欧米をアジアがしのぐ世紀です。
日本は昂然と顔を上げるべきです。

by ebisu (2014-02-07 14:46) 

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