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#2574 バス停前の除雪  Jan. 28, 2014 [64. 教育問題]

 光洋町を通るバスが減便されて町内会から元に戻すように嘆願書の署名が回ってきた。一応署名はしたのだが、利用客が減っているのだから無理なことはよくわかっている。かつては「根室本線」であったJR花咲線も同じことだ。

 11年前にふるさとへもどってきた最初の冬はバスを利用したが、乗客は私一人のことがしばしばだった。乗客がそこそこ乗っているのは朝の便だけだろう。
 つい数日前に家の前にあるバス停の除雪をしていたら、近所の年配の人から「ありがとうございます」と挨拶があり、バスが来るまでの間に立ち話で訊いてみると市立病院への通院にバスを利用しているという。ブルが通った後は50センチほども圧雪した硬い雪で乗降口付近が塞がれているので、利用客は除雪されていないと困る。朝は西高生と病院通いの老人がバスを利用している。
 警察は80歳以上の老人に免許返上してほしいようだが、反応が鈍くなったり判断ミスが起きるので事故が多くなる。問題はいつ運転をやめるかだが、そのあたりの判断が難しい。公共交通機関の便が徐々に悪くなっていることも、免許返上をためらわせる。
 わたしの中学校の担任は数年前に根室の病院で心臓にペースメーカを入れてもらい、その数ヶ月後に亡くなったが、ふるさとに戻って報告方々何度か訪ねた折に、80歳近くになって駐車場で車を2度ぶつけてから運転しなくなったといっていた。感覚がだめになり反応が遅れたりとんでもない判断ミスがでるんだそうだ。このまま運転していたら人身事故を起こすことになると考え、恐くてやめたと言っていた。
 曙町の信号のある広い交差点で対向車線からこちら側の車線へ入ってきた車があり驚いたことがある。前を走っていた車のあせる様子がわかった、衝突を回避するために慌てて蛇行したのである。あれがどちらも年寄りの運転なら正面衝突だっただろう。走ってきた車は反対車線のコンビニ目がけて突っ込んできたのだ。分離帯のある交差点で反対車線に乗り入れてしまうのは常識では考えられない。正面衝突事故になる、たぶん交差点に入った瞬間にコンビニで買い物することしか頭の中にはなかったのだろう。運転していたのはお年寄りだった、助手席にももう一人お年寄りが乗っていた。

 根室の人口は最盛期の1968年には49800人だったが、いまは2.8万人だ、65歳以上の老人は8000人を超えている。過疎化が進めば利用客が減るからバスは減便になる、その一方で高齢化が進み、免許返上せざるをえないお年寄りが増える。

 瑣末なことだが、バスが減便になっただけではない。数日前に吹雪で雪が積もったが、バス会社の除雪車がこない。専用除雪車をもっていて吹雪の翌日あるいは翌翌日にはバス停の除雪に来ていた。経営が苦しいのはわかる。利用客が少ないからいろいろな経費を切り詰めているのだろう。もちろん人件費だって厳しいものがあるに違いないから、小型ブルがあっても従来のルートでの除雪は無理なのだろうか。根室は雪が少ないので、除雪が必要なほど雪が積もるのは年にせいぜい10回、たいしたことはないのである。

 いままでも家の前のバス停はわたしと女房が除雪をしていた。裏手の爺さんもバスを利用するからと時々やっていたが、最近は外出しなくなったのか除雪をする元気な姿が見えない。1~2m幅ぐらい通路を作っておくと、翌翌日くらいにバス会社のブルが来て大きく通路を開けてくれていた。ついでにバス停横に積んだ雪も片付けてくれた。

 向かい側は母校のA中学校、正門からすこし外れた敷地の前にバス停があるのだが、この数年間は除雪をするのを見たことがない。ブルが除雪したあとは硬い雪でふさがれ、車道でバスを降りたら歩道へ行くことができないから、下車した年寄りは滑る車道を歩くことになり危ない。
 文科省も北海道教委も地域社会との連携を云々しているが、学校敷地前のバス停除雪一つとっても現場がこのありさまでは、基礎学力問題でいくら北海道教委が旗を振っても現場の管理職が本気で動かないはずだ。地域社会に対する義務感や地域社会に属しているのだという意識が薄いと判断されても仕方がないだろう。
 選挙の際にも中学校を使わないというのが不思議だ。東京では最寄の小中学校が投票所になる。こうしてみると地域社会と接点が少ないのが根室の小中学校の特徴の一つかも知れぬ。
 そこで提案だが、校長先生と教頭先生がバス停前の除雪をなさったらいかが?それで教員が動かなかったら、そういう学校は生徒の教育ができるはずがないし、授業の進捗管理もできていないから廃校にしてしまえばいい。
 市内の中学生は1学年220~260人、それで7校もある。5校廃校にして、2校に統廃合してもいいのではないか。市街化地域の3校ですら1学年2クラスで30人学級、集団競技のブカツが半分ほどすでに成立たなくなっている。

 女房が用事があって東京に行っており、一人で除雪したので苦笑いしながら書いた。この次に雪が積もったら、教頭先生がバス停の除雪をしているだろう、期待してるよ。なにせ根室市内で一番古い伝統校なのだから。花咲小学校はもうすぐ140年になる、全道で3番目くらいに古い、母校の中学校とあわせてこの2校だけは廃校にしないでもらいたいというのが本音である。文化と伝統を重んじる根室市民と学校管理職が少なくないことを祈りたい。


【1月31日】
 今日は何の日?愛妻の日だそうだ。アイサイと書けばわかる。
 ところで通りの向こうの中学校敷地前のバス停だが、2mほど回りをきれいに除雪してあった。バス会社のブルがきたのではないようだから、中学校でやったのだろうか?外へ出てきて挨拶くらい交わすようになればわたしもブログでこんなことを書く必要がなくなる。学校は地域社会の一員としてその義務も果たすのがいい。


【2月4日】
 昨夜ずっと雪が降っていた、朝方ブルトーザが除雪をしていった。車庫前の雪をかいで、ついで道路への出口にブルが寄せていった50センチほどの高さの圧雪されたカタマリの山をママダンプで取り除き、家の前のバス停付近も除雪した。向かい側の中学校敷地前にあるバス停はブルが寄せていった雪が歩道へ通路をふさいでしまっていた。お昼少し前にみたら、除雪してあった。中学校の誰かが除雪したのだろう。管理職もだが先生たちも半分は授業がない飽き時間だろうから、交替でやればいい。根室は雪が少ないからせいぜい年に10回くらいなものだ。
 敷地前の雪掻きも地域社会とのコミュニケーションの一つだから、これからも気持ちよく義務を果たしてもらいたい。ごくろうさま。うるさいジジイの言を聞き入れてくれてありがとう。


*「フィクションです(^∀^)」ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7073018.html

*合格先生のブログ「○○○○の評判の・・・」
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10416


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後志のおじさん

こちらは元々の豪雪地帯。人間の体力気力にお構い無しの連日の降雪は、人柄を浮き彫りにしてくれますね。こちらでは、まった無しの朝一番のシゴキです。どんなに疲れていても、どんなに予定が決まっていても、とにかく雪を片付けないことには、車が出せない。イコール何もできない。(こちらからすると、根室は都会ですよ。)
いろんな人がいます。最低限しかやらない人、公共の部分まで30分時間をさく人、落雪が隣家に迷惑をかけても気づかない人、他人に笑顔を絶やさない人。北海道の冬は、(雪国はどこも同じかな?)「人」をよくわからせてくれますね。
by 後志のおじさん (2014-01-28 12:39) 

ebisu

後志のおじさんへ

こんばんわ。
たしかに根室は雪が少なくてありがたいですね。気温もマイナス10度を下回ることはせいぜい5日くらいでしょう。
根室市のネイチャーセンター長さんが昨日のNHKラジオで行ってましたが、最低気温と最高気温の差が2度くらいのことが多いので、北海道の他の地域から来た人は「根室は寒い」というそうです。昼間の気温の上がらないときに来たのでしょうね。
根室半島にはすでに大鷲やオジロワシが600羽来ているそうです。知床半島よりも多いだろうといってました。2週間ほど前にスワン44から望遠鏡で春国岱を眺めたら、氷の上に大鷲が60羽いました。建物の上空にはトンビが50羽以上と大鷲とオジロワシが数羽輪を描いて飛んでいました。

冬の根室はなかなかいい。
by ebisu (2014-01-28 22:49) 

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