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#2568 北の勝「搾りたて」完売(1/21)    Jan. 22, 2014 [86.酒と肴]

 24日発売かとのんびりしていたら、今日の北海道新聞朝刊に昨日(21日)発売されたというニュースが載っていた。シカ肉処理加工業の「ユック」を取材した笠原記者の取材記事である。

1月22日北海道新聞根室地域版より
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 新春の風味 
    今年も行列

・・・長蛇の列ができた店舗もあり、販売開始と同時に完売した。
 原料は例年通り、山形県産のはえぬきを使い、約1万7千本仕込んだ。アルコール度数は18~19度と通常商品より高いが、「飲み口や味わいもすっきりして、新春を感じさせる味に仕上がっている」(同店)という。希望小売価格は1.8㍑で2361円(税別)
 市内の酒店の大半は事前予約のみで一般向け販売はなかった。
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 根室市内に住んでいても手に入れるのはなかなかむずかしい。北の勝の「大海」が一番安い酒だが、小売価格が1.8㍑2000円(税込み)に値上げされたから、「搾りたて」の2361円(税抜き)は安い。「搾りたて」は2倍生産しても、値段を3000円にしても売れるだろうが、そうはしないところが「北の勝」の「北の勝」らしいところだ。

 アベノミクスの円安誘導のせいで、燃料用重油が高騰し、それに加えて原料米の値上がりのあおりを受けて北の勝が二十数年ぶりの値上げを公表したのは昨年9月、北海道新聞根室支局がその消息を伝えてくれた、再掲しよう。

 9月26日北海道新聞朝刊根室地域版より
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 原料米、燃料価格上昇でやむなく・・・
  来月から 「北の勝」が値上げ
   22年ぶり 大海など15品目

【根室】清酒「北の勝」の蔵元、碓氷勝三郎商店(碓氷ミナ子店主)は10月1日から、大海など15品目を値上げする。原料の米や燃料費などの価格が上昇しているためで、値上げは22年ぶり。
 北海道酒造組合(札幌)などによると、蔵元を取り巻く環境は厳しさを増している。酒米の代表格である兵庫県産山田錦は、2008~12年の5年間で、60㌔当たり1500円以上値上がり。コメを蒸すのに使うボイラーの重油代も「5年前より3割以上高騰した」という。
 値上げは大海(1.8㍑)6.8%、鳳凰(同)7.8%、本醸造(同)6.5%など。
 同店はこれまで、包装紙の撤廃過小箱の有料化など経費節減に努めてきた。碓氷店主は「燃料、資材の価格は上がるばかり。利益を削りながら20年以上価格を据え置いてきたが、このままでは身動きが取れなくなってしまう」とした上で、「新価格で消費税増税など変化に対応していきたい」と理解を求めている。(丸山格史)
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 この記者とは面識がない。極東のソムリエことサリーさんが店を閉めちゃったので、根室支局の記者さんたちと同席することはなくなった。サリーさんはときどき箒(ほうき)に乗って根室の夜空を徘徊しているらしい。なつかしいと思う常連客はたくさんいるだろう、わたしは年に数えるほどしか通わなかったが一人でも飲める雰囲気のいいお店だった。


*#2422 「北の勝」の値上げとゼロ金利・量的緩和策は関係があるのか? Sep. 28, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-28

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