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#2555 基礎学力問題対話(1) :社会が悪い⇔低学力層は就職が困難 Jan. 4, 2014 [J&K対話]

 正月だからJとKに酒を飲みながら、教育問題を議論してもらおう。北教組シンパのJと釧路の教育を考える会のKの二人のバーチャルな議論をお楽しみいただくという趣向だ。
 バーチャルではあっても荒唐無稽な議論ではない。実際に基礎学力について長年の友人と議論した内容がベースにある。Jは自分の子どもの教育を実に上手にやった、どうやったかはこのシリーズの4回目でJが説明することになる。家庭勉強の躾け方についてのJの発言はこれから小学校に入学するお子さんのいるお母さんたちにたいへん役に立つだろう。そこには根室の子どもたちを低学力から救う家庭教育のしつけの仕方のエッセンスが含まれている。勉強好きの子、頭のいい子に育てる秘訣がある。誰にでもできる方法だからありがたい。

K:ジロー、基礎学力の問題について話しをしたい。
J:ケン、なんだい、やぶからぼうに、教育の話か。
K:この数年間ちょっとした変化が中学生にでている、日本語語彙が小学4年生以下というレベルの生徒が中学生の4人に一人くらいの割合に増えてしまった。2002年にふるさと根室に戻ってきた数年間はこういうレベルの生徒は例外に属していた。
J:で、なにかデータがあるかい?
K:市街化地域で一番学力が高かったB中学校の学力テストデータを示そう。

<B中>2013年2012年差異
4月学テ100.7144.7-44.0
総合A110.6122.8-12.2
総合B109.0123.1-14.1
総合C102.8136.3-33.5
ABC合計322.4382.2-59.8
ABC平均105.7127.4-21.6



K:B中学校の昨年の三年生は例年よりもすこし平均点が高かった。今年の三年生は例年よりかなり学力が低い。学力テスト総合ABCの三つのテストで平均21.6点下がっている。300点満点だから平均点が21点ダウンというのは幅が大きすぎる。念のためにいうと、百点満点換算なら、平均点が33点付近だということ。生徒の半数がそういう点数だ。市街化地域のA中学校もC中学校も似たようなものだ。
J:そりゃあひどいな。でも俺達(団塊世代)のときは9教科220点満点だったが、学力テストで半分取れたら根室高校は入れたぜ。300点満点で、B中学校の生徒の平均点は144点(一昨年4月)のこともあるから、優秀だ。でも、それが昨年は100.7点か?この下がり方はいくらなんでもひどいね。
K:いまだって300点の半分の150点取れたら定員オーバでも楽勝に根高普通科に入学できる(7年ほど前だったか、10人定員オーバでFランク150点で二人普通科を落ちたことがあったから、それがこの10年間で唯一の例外だ)。問題なのは、小学4年生以下の日本語語彙の中学生が4人に1人もいるということだ。地元の企業経営者でそういうレベルの人間を社員で雇う者はほとんどいないだろう、会社の経営が危うくなる。成績下位層の半数は高校を卒業しても就職先が見つからない。それどころか、上位10%層でも大学を卒業して数年たってもアルバイトでしのいでいる者たちが毎年何人もいる。
J:昔だって3割くらいは就職組みで、勉強なんかハナからしない生徒がいたぞ。
K:それでも、人の言うことはきちんと理解できてただろう?おれたちの時代は新聞でも本でもルビがふってあったので、だれでも読むことはできたから、知ってる語彙が多かった。いまはルビをふった本がすくないし、北海道新聞だって小学4年生が読めるようなレベルではルビをふっていない。そして常用漢字の範囲に制限しているから、語彙は増えない。ゲームやスマホ、そして過度なブカツがあるから、本を読む時間もなければ、読ませようという親もすくない。
J:なるほど、それで問題は就職できないということか?
K:そうだ、成績下位層には「読み書きそろばん」が満足でない生徒が多い。小数や分数の四則演算ができない中学1年生は4割を越す。放課後補習すべきだと思うが、そういう先生は非常に稀だ。11年間で市街化地域の3校でそういう実例は1人しか知らない。
J:先生達だって忙しい、むりだべ。
K:7時で帰っても「いそがしい、自分の時間がない」と言っているからな。民間企業で20代は9時過ぎまで働いている例が多いだろう、甘えすぎだ。30代前半は仕事をやるやつらは終電車で帰ることが多くても、「いそがしい」とはいわないぞ。どうやったら仕事の質を上げつつ時間短縮ができるか毎日考えながら仕事をしている。1年たったら実務のやり方を改善している。民間企業では「いそがしい」を繰り返すやつは大体仕事ができない者たちと見て差し支えない。必要なスキルを身につけていなかったり、仕事のやり方が悪いから時間がかかる。
J:俺の知っている例では小学校の先生だが8時9時まで仕事してるぞ。
K:根室ではほとんどないだろう、聞いたことがない。放課後補習をしても、基礎学力は義務教育で保障すべきだ。釧路は基礎学力保障条例を定めた。
J:先生達にそんなことを言う前に、就職できないのは社会が悪いのだから、社会改革をしないとダメだ。
K:おいおい、小学4年生の「読み書きそろばん」ができない中学生が高校をを卒業して就職ができないのは社会のせいか?社会改革が実現しないと小4程度の「読み書きそろばん」という基礎学力は棚上げかい?
J:そうだ、みんなが就職できないのは社会が悪い。だから社会改革をすればいいんだ。だいたい、学力や就職の問題を学校の先生たちや授業のせいに、矮小化しちゃいけない。問題は大きい。
K:先生たちは教壇を降りて、革命をすべきなのか?そうすれば小学4年生レベルの学力の生徒でも正規雇用の職につけるというなら、そういう経済社会がこの地球上のどこにあるんだ?ロシアか、中国か?ありゃしない。放課後補習を数ヶ月続ければ救える問題をどうしてそんなに大きくする?
J:基礎学力を問題にするやつらは右翼だからな、きらいだ。
K:やれやれ、感情論か。おれは基礎学力問題を何とかしたいが、お前の知っているオレも右翼か?
J:そうではないがそういうやつらはだいたい右翼だ。
K:昔のお前なら、低学力層の生徒達を集めて放課後補習をして救ってやれといっただろうな。もっとすなおな考え方をしていたよ。
J:社会改革をしないと就職状況は変えれないだろう?俺はそう思う。
K:お前の言うとおりだとしよう。おまえのいう社会改革を実現したはずの中国だってロシアだって、失業者で溢れている。おまえのいう社会改革が実現した社会なんて幻想ではないのか。
 目の前に矢が刺さって瀕死の重傷の人間がいる。応急手当てもしないで、この矢には毒が塗ってあるかどうか、まずそこから調べよう。毒だったらそれがどんな毒なのか、質量分析器で分析して、毒の種類がわかってから手当てをすればいい、そういっているようなものだ。患者は次々に死んでいく。
J:こういうことかな、ケンは学校の先生が放課後補習をしても目の前の生徒の窮状を救ってやるべきだと、おれは先生達は忙しいから無理だ、そして低学力で就職ができないなら、低学力の若者が正規雇用で就職可能な社会改革をするのが先だということ、おれとおまえの意見の対立点がハッキリした。
K:そういうことだ、一区切りついたようだから、久しぶりだ、さあ、もう一杯いこう。

 酒を飲みながら話は続く・・・
 あとは次回へ。

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*#2555 基礎学力問題対話(1) :社会が悪い⇔低学力層は就職が困難 Jan. 4, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-01-04

 #2556 基礎学力問題対話(2) : 労働時間と仕事時間 Jan. 5, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-01-05

 #2557 基礎学力問題対話(3) : 教師の仕事とは? Jan. 5, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-01-05-1

 #2558 基礎学力問題対話(4) : 勉強の躾け方 Jan. 5, 2014  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-01-06
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