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#2516 PHV年齢 : 中学校でブカツ指導をしている人たちへ Dec. 1, 2013 [73.ブカツ]

 三日前(木曜日)の夜に、突然のカミナリと吹雪きの競演があった。そういう中を走って塾まで来た女子中学生が一人いた、雷鳴の中を走ってくるのは危ないよ、死ぬかもしれないからね、そう伝えた。期末テストでわからないところを質問したかったのだ。最近新聞で紹介されたブカツに所属し、「ブカツ命」で学業よりもブカツ優先だったが、一生を考えたら勉強の大切さに気がつき、このごろ勉強にようやく熱が入ってきた。学力テストで60点も上がったから、学校の授業がわかるようになり、うれしそうだ。いつも一番前に、そうわたしの前に陣取っているメンコイ生徒だ。
 三日前の雪の名残が車庫前の日陰のたまりに凍りついている。今日の日中の気温は7度、昨夜は2.2度だった。このところ寒い。庭のバケツの水が二日前には1cmほど凍りついた。爆弾低気圧が日本全国に冬をもたらし、西日本も雪景色となった。そして今日は晴天。

 今朝はやく微睡(まどろみ)ながらNHKラジオを聴くともなしに聞いていたら、スポーツ障害とPHV年齢の解説をはじめた。ああ、そういう専門用語がスポーツ医学にあるのかと、初めて知った。体育の先生たちには常識かもしれない。気になったので起きてからネット検索してみた。

 「#2511 ブカツ指導について:何を目標とするのか?」のなかで、成長期には骨格の成長に内臓や筋肉や腱の成長が追いつかない時期があり、そういう時期に特定の関節や腱に負荷のかかるスポーツを過度にやらせるとスポーツ障害を起こすことがよくあることだから、その点に留意したブカツ指導のあり方があるはずと書いた。

 書いてはみたものの、スポーツ医学ではどういうことになっているのか気になっていたのである。わたしは「PHV年齢」という言葉はまったく知らなかったが、障害が起きやすい事実には気がついていた。
 自分のその頃を考えても、中2のときに年間に身長が12cmも伸びて、肺のレントゲンが曇ったことがあり、きらいな肉を食べ始め、牛乳を5合瓶(900cc)で2本飲み始めた時期だったから、しっかり覚えていた。身体は硬くはならなかったが、骨格の伸びに内臓や筋肉の成長がついていけない時期にあることは自覚していた。

*#2511
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-24-1


 PHV年齢のPHVをネットで調べると次のようになっていた。
P: peak(成長のピーク)
H: Hight(身長)
V: Velocity(速度)

 成長速度がピークを迎えるのはある数百人のデータからは女子なら11.0歳、男子は12.7歳だそうだ。
*http://biking.undo.jp/?p=2906


 この時期にはスポーツ障害を起こしやすいので、ブカツ指導をしている大人たちは生徒の状況をよく観察して無理をさせてはいけない。

*http://kidstrainer.grupo.jp/free196662
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そのPHVがどうトレーニングに影響するのかというと、身長が伸びる、ということは骨が縦に伸び、それに伴って腱や筋肉がグーんと引っ張られる、ということですね。そしてそのスピードが一生涯の中で一番速い、と。
ということは、筋肉が緊張しているので、当然柔軟性は落ちます。柔軟性が落ちているので、通常以上にストレスがかかります。
それは、筋肉だけでなく、腱や、腱の付着部の骨にも、です。
ですからこの時期に、あまり負担のかかるトレーニングをしてしまうと、スポーツ障害を引き起こしやすくなる、ということなんです。
身長だけでもチェックしてみると、ちょっと運動量を抑えようかな、負荷をかけないように注意しようかな、ストレッチを長めにさせようかな、運動前後のケアをしっかりさせようかな・・・という意識ができると思います。
成長期の子どもに対してのスポーツ指導は、大人とは違う重要な体の変化がある、ということを念頭に行わなければいけない、というのが理解できるかと思います

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  根室では生徒にPHV年齢を無視した過度なトレーニングを強いてスポーツ障害を起こす例がみられる。重大なスポーツ障害を起こし、何人か大好きなスポーツをあきらざるをえない例をebisuはみている。ブカツを指導する大人はもうすこしスポーツ医学に関心をもち、優秀な生徒達がスポーツ障害を起こさぬように配慮してもらいたい。
 当該種目で優秀な成績をあげれば上げるほど、長時間の練習を課したり、本人もブカツを終わった後で青少年体育館でさらに練習をしている例が少なくない。PHV年齢は一人一人違うから、普段の観察とそれにもとづく指導が大事だ。
 中学校のブカツは、(PHV年齢を迎えている男子は)地区大会(北海道大会も地区大会)で優勝することを目的としてはならない。生徒が一生を好きなスポーツを楽しめるように、PHV年齢を考慮したブカツ指導を望みたい。

 基礎学力の問題(低学力層の学力向上)もブカツ指導も共通していることは、目の前の生徒をよく「観る」ことだ。「診る」と言い換えてもよい。そうすればいまなすべきことがわかる筈。


*#2515 根室市立柏陵中学校 家庭学習担任制度導入
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-30-1


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