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#2503 (3) 根室管内版解説 : RC-4 生活習慣の調査  Nov. 19, 2013  [69.H25全国学力テスト・データ分析]

  H25年全国学力テスト・根室管内版の解説の3回目で、501頁に掲載されているRC-4「児童質問紙調査・生活習慣」をとりあげる。

 レーダチャートをクリックしてみていただきたい。

 http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/gky/gks/h25chosa/14_nemuro.pdf


 時計回りに、図でへこんだところと、出っ張りの大きいところをとりあげコメントしてみたい。数字は全国平均を100としたときの割合を表している。

①朝食を食べる割合は全国平均値とほぼ同じ99.5
②③毎日同じくらいに寝て起きる児童の割合は全国平均よりも少し多くそれぞれ、112.9、105.8となっている。とくに問題はないだろう。
④6時以降7時までに起きる割合も106でほぼ全国平均値である。
⑤9時以降11時までに寝る児童は100
⑥睡眠時間:7時間以上9時間未満⇒83.8

 これは少し問題がありそうだ。寝る時間は全国平均値でも健全な睡眠時間をとれている児童数がすくない。つまり、寝る時刻の遅い児童の中に夜更かし型の者が多いということになる。生活習慣の崩れた児童の割合が全国平均よりも多いということは、家庭のシツケに問題があるということだ。

⑦1日のテレビ視聴時間が1時間未満の児童:117.3

 テレビの視聴時間が1時間未満の児童割合が多いのはテレビを見ないで夢中になる物があるからかもしれぬ。たとえば、ゲーム

⑧1日のテレビ視聴時間2時間未満の児童:106.4
⑨1日のゲームをする時間1時間未満:80.0

 これは、1時間以上ゲーム*をしている児童割合が全国平均よりもかなり多いことを表している。

⑩1日のゲームをする時間2時間未満:89.7

 これも1日に2時間以上ゲーム*をする児童の割合が全国平均値よりも多いことを表している。


< 結論 >
 根室管内の小学6年生の生活習慣を俯瞰して言えることは、ゲームに熱中する時間が多く睡眠不足をきたしている児童が全国平均よりもだいぶ多いということ。ゲーム機の保有率やソフトの保有数が多いということだろう。
 生徒との会話からは、親がゲームに夢中になっている家庭割合も多いように感じる。

 睡眠不足は成長期にある身体にとって悪影響があるし、学習にも影響が出る。「眠い」と睡眠不足を訴える子どもの割合が少なくない。もちろん、7時間の睡眠時間をとっていても、「眠い」と訴える児童はいるが、寝不足している児童の割合が高いのだろう。

< 対策 >
 家庭でのシツケの問題がかなり鮮明に出ている。過度にゲームに依存している子どもにはゲームの利用時間を制限すべきということ。その際に、親がゲームに夢中になって夜更かしいていたらお話にならない。自分の生活習慣も含めて子どもの生活習慣のシツケをしっかりすべきということだろう。

< レーダチャートで充分 >
 こうしてみると、「生活習慣」に関する質問事項は、全国を100として比率で表して、何も不都合がないように思える。科目別や細目別学力データは偏差値表示が必須だが、それ以外は北海道教育委員会が製作してくれたレーダチャートで充分である。
 
* < 「ゲーム」に関する設問について > (11/19午前10時半追記)
 成績下位層には最近の「ゲーム」は高機能化していて取り扱えないという指摘があった(コメント欄参照)。こういう指摘はありがたい。
 他の選択肢がないので、「ゲーム」のなかにケイタイやパソコンでのネット利用が含まれているのではないかというのである。わたしはゲームソフトを利用しないので、ゲームについての事情に不案内であるから、こういう指摘はたいへんありがたい。ゲーム利用についてあらためて生徒へ確認したみたい。
 こういう選択肢ではツイッターやラインの利用の項目がないので、「ゲーム」に含まれる可能性が大きいので、設問に「ゲーム」の定義を加えるとか、ケイタイやパソコンという選択肢を追加する必要がありそうだ。ひょっとしたら、この質問項目はわたしと同様に、ゲームソフトを利用しない人が考えたのかもしれない。ゲームにはまっている生徒が成績下位層であるという短絡もまた慎むべきだろう。成績上位層でかなりな時間をゲームに費やす者たちがいるからだ。
 わたしは将棋やビリヤードは好きだが、どうもエレクトロニクスを利用したゲームの類を積極的にやる気になれない。なぜだろう?個人の嗜好だけの問題でもなさそうだ。読書時間などと絡めると面白いタイプ分けができるのかもしれない。
 

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*#2529 根室市教委の仕事振り(3):「確かな学力向上に関する取組方針」 Dec. 15, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15

 #2528 根室市教委の仕事ぶり(2):「全国学力・学習状況調査の結果報告」 Dec. 15, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-14-1

 #2527 根室市教委の仕事ぶり(1):教育に関する評価報告書 Dec. 14, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-14

 #2526 根室は学力テスト結果非公表 :学力向上の抵抗勢力は誰だ Dec. 13, 20
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-13


 #2509 (眼耳鼻舌身)意と仕事 Nov. 24, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-24#favorite

 #2500 11月7日 中学1・2年生 学力テストの結果  Nov. 17, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-17-1

 #2499 個別指導と戦略思考 Nov. 17, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-17

 #2498 中学校 英語授業進捗管理の実態 Nov. 16, 2013 
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 #2093 教員の質向上はどうやる?⇒ "Educating educators" Sep. 25, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-25-1




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コメント 11

合格先生

 ebisuさんへ
 たぶん、釧路・根室の子供たちは、思ったよりゲームをやっていないと思います。子供たちの部屋に行っても、ゲームソフトはあまりありません。おそらく、携帯の方です。
 最近のゲームソフトは、思った以上に進化していて、例えば、モンスターハンターあたりだと「装備や作業」が細かく、友人との通信プレイになると、「直接攻撃と遠隔攻撃(援護)」などで友人同士の作戦が必要になるので、理解力が乏しい子は手が出せません。また、DSのレイトン教授シリーズになると、多湖輝さんの「頭の体操」シリーズのクイズ・パズルを解かなければならないため、こちらも学力の低い子は手が出せないでしょう。ですから、スーパーマリオシリーズのような、小学生向けのようなものでなければ、手が出せない子が増えているような気がします。

 むしろ、携帯の方が怪しい。夜中にこっそり友人とメールのやり取りをしていたり(こちらでは、夜中の2時くらいまでメールのやり取りをしているという子が結構います)、どこかのブログやツイッターに書き込みをしていたり、そういう例の方が多いのではないでしょうか。
 生徒を通じて、情報を確認してみると、ハッキリすると思いますので、試しに聞いてみてください。
by 合格先生 (2013-11-19 04:44) 

ebisu

なるほど。
ゲームが高機能化していて、ゲームのやり方についての理解がないとむずかしくなってきているのですか。
やってみないとわからないものですね。
そういえば、ゲームの話しをよくするのは中学生は中位以上の成績の生徒、高校生では中位以下の生徒です。小学生はあまりゲームの話はしませんね。しかし、パソコンはいじっている。
小学6年生はケイタイをもっていない生徒もいます。中学生は90%くらいかな。

意外な論点ですが、ゲームソフトを利用しないわたしにはわかりませんから、お薦めに従い成績下位層の生徒に確認してみます。

アンケートのとり方について、会のメンバーのある先生から、質問が具体的でないと、違うものが紛れ込むという指摘があったことを思い出しました。
ケイタイやパソコンの選択肢がないために、「ゲームをする時間」のなかにそれらのものが含まれてしまった可能性がありますね。だとしたら、設問を検討しなおす必要があるのでしょう。

中高生は夜中までツイッターやラインでやりとりしている生徒がいるのはこちらも同じです。いったんはじめてしまうとなかなか抜けられないようです。

小学生と中学生に聞いてみます。
by ebisu (2013-11-19 10:13) 

合格先生

>アンケートのとり方について、会のメンバーのある先生から、質問が具体的でないと、違うものが紛れ込むという指摘があったことを思い出しました。

 上記、その通りだと思います。
 この辺は、おそらく学校でアンケートを採っても、あまり正直なところを書かない可能性が高いので、塾サイドの方で、本人に直接聞き取りをしながら、情報を発信していくというのが、最善ではないでしょうか。

 ちなみに、ゲーム機種で言うと
 DSは小学校低学年~中学年が中心
 小学校高学年から上の学年はPSPが主流です。イナズマ・イレブンあたりをやっている子は、結構、ゲームにはまっている可能性が高いと思ってください。
 Wiiは、普及率は高いですが、家族と休みの日に遊んだり、友人同士が集まったときに遊ぶくらい。
 PS3は、実は持っている子があまりいません。どちらかと言うと、PS3は、小中学生が遊ぶ、というより、高校・大学生や一般の人が主流のようです。
by 合格先生 (2013-11-20 05:07) 

合格先生

 (上記の続き)ですから、小中学生でゲームと言うと、PSPあたりが最終ライン。そして、PSPを卒業してしまった子は、そこから携帯に入っていくのではないか、と思っています。
by 合格先生 (2013-11-20 05:17) 

ebisu

合格先生、おはようございます。

> 上記、その通りだと思います。
> この辺は、おそらく学校でアンケートを採っても、あまり正直なところを書かない可能性が高いので、塾サイドの方で、本人に直接聞き取りをしながら、情報を発信していくというのが、最善ではないでしょうか。

文科省と道教委がアンケート結果をレーダチャートにしてくれているのですから、問題のあるところは具体的に指摘して改善を求め、わたし達私塾が補完できるところは現場の情報を集めて発信する、「それが最善」でしょうね。

実態がくっきり見えてくれば具体策を策定するのに利用できます。

聞き取りをはじめていますが、
DS、wii、PSP3という区分けが必要ですか。
そういう観点から収集してみましょう。

ところで2年前からスマホが中学生と高校生に急速に普及し始めましたが、四六時中スマホでLineあるいはツイッターをやっている生徒が目立ち始めています。抜けられない生徒が増えています。ゲームよりも生徒への普及の幅が広い。絶対数は断然こちらのほうが多い。

やはり、アンケートの設問を替えるべきですね。おそらく前年度との比較性を維持するために変えたくないのでしょうが、世の中はどんどん変化していますから、設問もそうした変化に合わせて変えていかなければならないのでしょう。

元々成績は悪くないのですが、あまり時間をとられると、成績は少しずつ下がりますね。

時間を奪われることで、読書時間がなくなることが懸念材料です。ある種の精神の成長には読書という触媒が必要ですから。

今週中には、ブログに載せるつもりです。ゲームソフトの分析についてはわたしのほうは収集した情報を並べるだけが精一杯ですから、分析をお願いしたい。
ネットは便利ですね。
こういう作業分担をしながら、協同作業がスムーズにできます。(笑)


by ebisu (2013-11-20 10:46) 

ebisu

昨日中学生にヒアリングしたところでは、ヘビーユーザの中には、夏休みに昼夜逆転している者がいるそうです。朝方までやっていて、午後起きて、ずっとゲームやスマホをいじっている。
生活リズムがぐちゃぐちゃになっていますから、夏休みを終わっても2時頃までやっていて、学校で授業中に居眠りをするようになる。
こういう生徒は成績が限りなくビリのほうになります。生活習慣から直さない限り、学力を上げることはできないでしょう。
中学生になると、親の言うことも聞きませんから、行くところまで行くのでしょう。
ブレーキを失った車が走り続けている。ここまで行くともう2年や3年では治らない、心療内科へ通院すべきです。中学生で6~10%前後はいるのではないでしょうか?
by ebisu (2013-11-20 10:55) 

ZAPPER

合格先生、アンケートを作成して下さいませ。

100人分だったらウチですぐに回収できます。それを分析して道教委(市教委に届けても、理解できない可能性が高いですし、どうせ握りつぶすでしょうから。アハハ)にお届けしましょうか?

たしかに、単に「ゲーム」と言っても、低学力層と高学力層とでは、やっているゲーム自体が異なる傾向が強いこと、私も薄々は感じていますので。
by ZAPPER (2013-11-20 11:30) 

ebisu

へえ、とっても面白そう。
アンケート用紙とアンケート結果の両方をみてみたいですね。
by ebisu (2013-11-20 11:47) 

ebisu

三年生は3DS、wii U、PSPのいずれももっていますね。ですが、あまり長時間やっている生徒はいませんでした。友達の中には毎日のように夜中までやっている者がいるようです。

それよりも、漫画の本を読んでいる時間や、スマホでlineやツイッターをしている時間のほうが長いようです。
テレビもよくみています。

驚いたのは、日本語語彙の少ない生徒の内に、漫画の本ですら意味がわからないところがあると、敬遠する生徒がいることです。
日本語語彙力の低下は見過ごせませんね。

全国学力テストの生活習慣調査アンケートは、質問項目を再検討する余地がありそうです。ゲームに費やす時間だけではそれよりも多くの時間を費やしているスマホをいじる時間や漫画を読む時間が抜けてしまいます。
by ebisu (2013-11-21 00:46) 

合格先生

 やはり、ゲーム機はもっているものの、それほど熱心にやっている状況ではないようですね。塾に来ている子ですから、親の方が制限している可能性もありますね。

 アンケートは、FBからダウンロードできるようにしておきます。
 とりあえず、今回は、ゲームのみ。携帯は携帯用、漫画は読書用のアンケートで、分けて行う方が生徒の負担もないと思いますので、携帯・読書は、徐々に作っていきます。
by 合格先生 (2013-11-21 05:21) 

ebisu

仕事が速いですね。

FBからダウンロードしましたが、わたしのwordが古いバージョンなので、2007で作成したアンケートは文字化けして読めませんでした。

いままでFB上でのやりとりで文字化けすることがあったのかこのせいなのですね。文字コードが2003と2007では変更されている?
何か対処の仕方があるのかしら?
by ebisu (2013-11-21 11:28) 

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