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#2495 (1) 'Gone with the Wind' : アマゾンから取り寄せ Nov. 15, 2013 [81.Gone with the Wind]

  amazonに注文してあった 'Gone with the Wind' が届いた、1448頁・6cmの厚い本だ。

< しばらく小説は読まない決心 >
 大学1年の5月連休に司馬遼太郎の『竜馬が行く』全冊を読んで連休をつぶしたことがあるが、その折に、大学生の間は小説を読むことをやめようと決め、その通りにした。小説は面白いが、日本の漫画はレベルが高いので漫画の本とそうたいして変らぬ。しかし、映像が与えられていないところが違うので自分の想像力を駆使できるところがじつに快適、『鉄腕アトム』『不死鳥』『ブラックジャック』『ゴルゴ13』『銀河鉄道999』『タッチ』『テラフォーマ』よりも面白すぎるのである。
 のめり込みやすい性質なのでシリーズ全部を読み終わらないと気がすまなかった、どうにもとめられない。朝方まで読み続けてしまうから生活リズムもぐちゃぐちゃになる。このジャンルに深入りすると学生生活の大半を娯楽小説や文学作品を読むことに費やしてしまいそうで、危ない気がした。
 このころは高校時代の延長で公認会計士二次試験を受験するつもりで、そちらの勉強もしていたから時間が足りるわけがない。そして『エコノミスト』『週刊朝日』『思想』『現代思想』『情況』などの週刊誌や月刊誌を購読していた。岩波書店から『哲学』講座や『日本歴史』講座が出版された始めたのもこの前後だ。
 二十歳前後の男には読むべき本がたくさんあったのである。学生運動が盛んになっていた時期でもあり、読むべき週刊誌や月刊専門誌、そして哲学、経済学、会計学、原価計算、経営学の専門書群、知的興味が急激に拡大した時期だから、1日24時間しかない時間を管理せざるをえなかった。どれかを選択的にカットせざるをえなかったのである。

< 濫読時代を振り返って >
 30歳を過ぎた頃から、ルーチンワークの他にプロジェクトを複数抱え、半分くらいは終電で帰宅するような状態でも休みの土日はコンピュータ・システム開発の専門書を読む隙間に、ヨーガ関係の本や原始仏教経典群や神道関係の東洋思想書や時代小説を読むようになった。
 ヨーガも呼吸の技法を伴うし、お釈迦様も意識して「呼吸」のコントロールをしている、日本の武道も呼吸法が極意に関係している、「呼吸」とは何かという共通テーマもあった。呼吸の仕方は心の状態のコントロールばかりでなく、Hに深い関係があると書いたら興味のわいた人がたくさんいるだろう。心身両方のコントロールがかなり自在になる、ほんとうの話だよ、何が可能になるのか想像してみたらいい、知っていると知らないでは大きな違いだ。心身両面の健康にも深く関わっている。歩きながらでも、座禅してでも、いつでも呼吸を意識するだけでトレーニングできるから、やってみたらいい。ゆっくり、なが~く、そして次第にふか~く♪
 話しを元に戻そう、外国文学は小学校や高校のときに少し、予備校時代に二十数冊読んだが、小説や日本文学に比べて、翻訳の日本語の拙劣さが妙に気になり、いつしか読まなくなっていた。理由は簡単、外国文学の翻訳者の言語に対するセンスの悪さに辟易し、心が受け付けなっていた。

 大衆小説のジャンルであるシドニーシェルダンの小説はわかりやすくて1冊読んだことがあるが、それに比べてアガサの作品は読みにくかった印象がある。

< 『風とともに去りぬ』との出会い >
 ハンドルネーム「後志のおじさん」が標記の本の原文をコメント欄で紹介してくれたので、読んでみたくなった。ショージアの夕焼けの色彩とそこを通り抜けていく風、アメリカ南部の綿花畑の情景描写がいい。夕日が傾きかけた時刻に、耕されたばかりの畝から風にのって土の匂いが漂ってきそうだ。暇に飽かせて読もうと思う。
 河出書房版の『風とともに去りぬ』をもっていたような気がするので書棚をみたがない。東京の家にあるのかもしれない。がっちりした外函に入っていた。記憶違いでなければ女の人が大地に立っている小さな絵が外函か帯に描いてあった、色はスカイブルー。ひょっとしたら、本を買っては読み、読んではまとめて段ボール箱につめて売ってしまう癖のある者が家族にいたので、もうないのかもしれない。わたしの書棚の本がなぜか一人で歩いて彼女の書棚に鎮座していることがよくあった。

< Eさんお薦めの本 >
 じつはもうひとつ、Eさんのお薦めのアガサの 'And then there were None' も取り寄せた。コメント欄で4人で議論した subjunctive の用例がたくさん出てきて面白いという。ついでに朗読CDも聴いてみることにした。5枚入っているが、値段は安い。
 あ、思い出した、Eさんがなにかソフトを使って自分の書棚の一部を公開している。メールで知らせてくれていた。一風変った大学の先生がどういうジャンルの本を読み、どのような本を推奨しているのか高校生や大学生は知る機会がほとんどないだろう。意外な本があるから、そのうちに紹介する。あいつの大学院の専攻は哲学だ。

< 新しい経済社会到来の予感 >
 デジタル情報はいくら売っても元の情報は減らないから、値段をいくらでも下げることが可能である、CDにせずにネットでデジタル情報を売るなら、10年後には100円でも採算がとれるのではないだろうか、商売の仕方次第だ。こういう売っても売っても減らない商品はかつてなかった。わたしたちは(20世紀)以前とはまったく異なる新しい経済社会で暮らしている。売っても減らない商品は増え続けており、この傾向は止まらないからどこかで閾値を超えることになるのだろう。そこで何が起きるのか?そうした予測をしている経済学者は一人もいないようだ。もちろんわたしにも展望がない、事実としてそうした商品が「増殖し続けている」ことにようやく気がついただけ。



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Gone with the Wind

Gone with the Wind

  • 作者: Margaret Mitchell
  • 出版社/メーカー: Pocket Books
  • 発売日: 2008/05/20
  • メディア: マスマーケット

And Then There Were None

And Then There Were None

  • 作者: Agatha Christie
  • 出版社/メーカー: Harper
  • 発売日: 2011/03/29
  • メディア: マスマーケット

And Then There Were None CD

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  • 作者: Agatha Christie
  • 出版社/メーカー: HarperAudio
  • 発売日: 2013/09/24
  • メディア: CD


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