#2479 ④偏差値!衝撃の結果:宗谷・日高・釧路・根室・十勝・石狩 Nov.7 2013 [69.H25全国学力テスト・データ分析]
道内14支庁管内別の一部の地域の偏差値データを計算した。日高のことは「釧路の教育を考える会」副会長のZAPPERさんが、ブログ「情熱空間」のなかでとり、たいへん心配していたが、日高の学力の現状はおそらく彼の想像を超えている。
日本語語彙は小4以下、小数や分数の計算できない中学生が半分以上いると考えたほうがいい。たいへんなことだ。
コメントはあとでやろうと思う。データを見てもらいたい。
元データは文科省が公表した47都道府県の平均正答数と北海道教育委員会が公表した「管内版」に載っている管内別平均正答率である。元になる都道府県別偏差値算出の元データ数は、「47個×4科目」だけ。
したがって、ばらつきが少し大きくなる傾向は否めない。正規分布を外れるデータが一つ二つ混ざると、それらのデータは±3σを外れることになる。 都道府県別偏差値の分布をみると、 小学校: 32.0~81.6 中学校: 14.4~74.8 通常の偏差値は全受験者の個別データを用いて計算されるので、本データとは性格が異なる。数万から数十万のデータを用いて計算される偏差値との性格の違いがあるということだ。
統計に不慣れな人のためにもうすこし事情を具体的に説明すると、47個のデータが理想的な形で正規分布していないことが予測できる。イレギュラーなデータが一つあるとその影響が偏差値の分布に出てしまうのである。小学校の都道府県別データでいうと秋田県の81.6、中学校のデータでいうと沖縄県の14.4がそうしたデータに該当する。47個のデータが±3σの範囲から外れてしまう。この範囲を外れるデータの出現確率は0.0013だから、データ1000個に一つの割合となるから、47個のサンプルデータでは出現しないはずのものである。これはサンプル数が少ないためだから、そのように諒解いただきたい。都道府県別に分析する限り、データ数は47個とならざるを得ない。
偏差値による本データ分析の意味するところは、都道府県単位で正答数の標準偏差値を計算してそれを尺度に全道14支庁管内別データ比較をすることにあり、その限りでは統計学的に正しい方法といいうる。
都道府県単位の全国データの尺度基準で、14支庁管内それぞれがどのような位置にあるのかが明らかになる。こういうデータが明らかになったことは、ebisuの知る限りではいままでにない。
それぞれの地域で学ぶ道産子が、自分達の学力を全国基準で測度できるということは今後の勉学に大いに役に立つ、いや役立ててほしい。
高校生になって全国模試で自分の位置を知ったのでは偏差値65以下(96.6%)の生徒は手遅れである。 首都圏のトップレベルの生徒達は小学校4年生から、生活習慣を受験用に切り替え、予習中心のハイスピード・難問題トレーニングをしているのである。
高校生になってから追いつけるのは、スタートが遅れてもそれをものともしない馬力をもつ偏差値65以上の極小数の生徒達だけ。スタートを早く切れば偏差値60以上の受験戦争のフィールドで本来戦える生徒達のほとんどが偏差値50前後の大学へ進学することになっている。これを「惨状」と呼ばずしてなんと言おう。
道産子の一人であるわたしはこうした現状も変えたいと願っている。道産子(ニムオロっ子)による道産子(ニムオロっ子)の意識改革のための情報発信、それが「ニムオロ塾」の役割。
<訂正>11月8日午前10時40分
数学Aの設問数が35ではなく36であることが、再チェックの際に判明、よって訂正した。
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**釧路の高校の偏差値にたとえて、面白い解説してくれています、ぜひお読みください。
ブログ「情熱空間」より
「14管内別偏差値換算表(中学3年生)」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6916378.html
「偏差値で見る学力格差」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6916295.html
*#2478 ③14支庁管内別偏差値の計算:根室管内計算能力は下位3.6% Nov. 7, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-07-1
#2476 ②全国学力テストデータ解説:偏差値表示(中学校) Nov. 7, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-06-1
#2475 全国学力テストデータ根室管内版の解説(1) Nov. 6, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-06
#2456 市町村別学テ情報公開解禁へ(読売新聞) Oct.21, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-21
#2464 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(2) Oct. 26, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25-2
*生活時間割の帯グラフが貼り付けてありますので、ご覧ください。
「あっぱれ道教委!(道教委の支援冊子)③」 ブログ「情熱空間より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6896333.html
#2462 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(1): Oct. 24, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-24-1
#2093 教員の質向上はどうやる?⇒ "Educating educators" Sep. 25, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-25-1
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根室の子どもたちの低学力化はさらに進行中です。こんな結果なのに、根室市教委はCRTテスト導入などという愚かな施策を始めました、なんとピント外れなのでしょう、これではお話になりませんから、理由を書きとめておきました。11年間根室の教育長の発言と施策を見てきましたが、歴代の教育長三人とも外れです。ようするに仕事を担いうる能力のある人材を藤原元市長も現長谷川市長も選べなかった。地元の教員出身者を充てても道庁からもらってもダメ。人がいなかったわけではないことはebisuが承知しています。自分たちに都合の悪い人間を選ばなかっただけ。判断に私利私欲がまじるとろくなことになりません。(2014.02.14追記)
#2592 根室市内の中学校でCRT学力テスト導入 Feb. 14, 2014
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日本語語彙は小4以下、小数や分数の計算できない中学生が半分以上いると考えたほうがいい。たいへんなことだ。
コメントはあとでやろうと思う。データを見てもらいたい。
<根室管内> | ||||||
正答率 | 設問数 | 正答数 | 全国平均 | 標準偏差 | 偏差値 | |
国語A | 74.0 | 32 | 23.7 | 24.5 | 0.5850 | 41.6 |
国語B | 62.3 | 9 | 5.6 | 6.1 | 0.2008 | 45.3 |
数学A | 60.3 | 36 | 21.7 | 22.9 | 0.9500 | 38.0 |
数学B | 35.8 | 16 | 5.7 | 6.6 | 0.4964 | 40.8 |
232.4 | 93 | 56.7 | 41.4 | |||
<釧路管内> | ||||||
正答率 | 設問数 | 正答数 | 全国平均 | 標準偏差 | 偏差値 | |
国語A | 74.4 | 32 | 23.8 | 24.5 | 0.5850 | 42.8 |
国語B | 62.6 | 9 | 5.6 | 6.1 | 0.2008 | 45.6 |
数学A | 59.3 | 36 | 21.3 | 22.9 | 0.9500 | 34.4 |
数学B | 35.2 | 16 | 5.6 | 6.6 | 0.4964 | 39.9 |
231.5 | 93 | 56.4 | 40.7 | |||
<十勝管内> | ||||||
正答率 | 設問数 | 正答数 | 全国平均 | 標準偏差 | 偏差値 | |
国語A | 76.9 | 32 | 24.6 | 24.5 | 0.5850 | 50.8 |
国語B | 66.7 | 9 | 6.0 | 6.1 | 0.2008 | 49.3 |
数学A | 63.5 | 36 | 22.9 | 22.9 | 0.9500 | 49.5 |
数学B | 40.5 | 16 | 6.5 | 6.6 | 0.4964 | 48.4 |
247.6 | 93 | 60.0 | 49.5 | |||
<宗谷管内> | ||||||
正答率 | 設問数 | 正答数 | 全国平均 | 標準偏差 | 偏差値 | |
国語A | 72.6 | 32 | 23.2 | 24.5 | 0.5850 | 37.1 |
国語B | 60.7 | 9 | 5.5 | 6.1 | 0.2008 | 43.9 |
数学A | 55.0 | 36 | 19.8 | 22.9 | 0.9500 | 18.9 |
数学B | 31.4 | 16 | 5.0 | 6.6 | 0.4964 | 33.8 |
219.7 | 93 | 53.5 | 33.4 | |||
<日高管内> | ||||||
正答率 | 設問数 | 正答数 | 全国平均 | 標準偏差 | 偏差値 | |
国語A | 71.5 | 32 | 22.9 | 24.5 | 0.5850 | 33.6 |
国語B | 59.3 | 9 | 5.3 | 6.1 | 0.2008 | 42.6 |
数学A | 55.7 | 36 | 20.1 | 22.9 | 0.9500 | 21.4 |
数学B | 33.0 | 16 | 5.3 | 6.6 | 0.4964 | 36.4 |
219.5 | 93 | 53.5 | 33.5 | |||
<石狩管内> | ||||||
正答率 | 設問数 | 正答数 | 全国平均 | 標準偏差 | 偏差値 | |
国語A | 77.6 | 32 | 24.8 | 24.5 | 0.5850 | 53.1 |
国語B | 69.0 | 9 | 6.2 | 6.1 | 0.2008 | 51.4 |
数学A | 64.7 | 36 | 23.3 | 22.9 | 0.9500 | 53.8 |
数学B | 41.8 | 16 | 6.7 | 6.6 | 0.4964 | 50.4 |
253.1 | 93 | 61.0 | 52.2 |
元データは文科省が公表した47都道府県の平均正答数と北海道教育委員会が公表した「管内版」に載っている管内別平均正答率である。元になる都道府県別偏差値算出の元データ数は、「47個×4科目」だけ。
したがって、ばらつきが少し大きくなる傾向は否めない。正規分布を外れるデータが一つ二つ混ざると、それらのデータは±3σを外れることになる。 都道府県別偏差値の分布をみると、 小学校: 32.0~81.6 中学校: 14.4~74.8 通常の偏差値は全受験者の個別データを用いて計算されるので、本データとは性格が異なる。数万から数十万のデータを用いて計算される偏差値との性格の違いがあるということだ。
統計に不慣れな人のためにもうすこし事情を具体的に説明すると、47個のデータが理想的な形で正規分布していないことが予測できる。イレギュラーなデータが一つあるとその影響が偏差値の分布に出てしまうのである。小学校の都道府県別データでいうと秋田県の81.6、中学校のデータでいうと沖縄県の14.4がそうしたデータに該当する。47個のデータが±3σの範囲から外れてしまう。この範囲を外れるデータの出現確率は0.0013だから、データ1000個に一つの割合となるから、47個のサンプルデータでは出現しないはずのものである。これはサンプル数が少ないためだから、そのように諒解いただきたい。都道府県別に分析する限り、データ数は47個とならざるを得ない。
偏差値による本データ分析の意味するところは、都道府県単位で正答数の標準偏差値を計算してそれを尺度に全道14支庁管内別データ比較をすることにあり、その限りでは統計学的に正しい方法といいうる。
都道府県単位の全国データの尺度基準で、14支庁管内それぞれがどのような位置にあるのかが明らかになる。こういうデータが明らかになったことは、ebisuの知る限りではいままでにない。
それぞれの地域で学ぶ道産子が、自分達の学力を全国基準で測度できるということは今後の勉学に大いに役に立つ、いや役立ててほしい。
高校生になって全国模試で自分の位置を知ったのでは偏差値65以下(96.6%)の生徒は手遅れである。 首都圏のトップレベルの生徒達は小学校4年生から、生活習慣を受験用に切り替え、予習中心のハイスピード・難問題トレーニングをしているのである。
高校生になってから追いつけるのは、スタートが遅れてもそれをものともしない馬力をもつ偏差値65以上の極小数の生徒達だけ。スタートを早く切れば偏差値60以上の受験戦争のフィールドで本来戦える生徒達のほとんどが偏差値50前後の大学へ進学することになっている。これを「惨状」と呼ばずしてなんと言おう。
道産子の一人であるわたしはこうした現状も変えたいと願っている。道産子(ニムオロっ子)による道産子(ニムオロっ子)の意識改革のための情報発信、それが「ニムオロ塾」の役割。
<訂正>11月8日午前10時40分
数学Aの設問数が35ではなく36であることが、再チェックの際に判明、よって訂正した。
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**釧路の高校の偏差値にたとえて、面白い解説してくれています、ぜひお読みください。
ブログ「情熱空間」より
「14管内別偏差値換算表(中学3年生)」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6916378.html
「偏差値で見る学力格差」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6916295.html
*#2478 ③14支庁管内別偏差値の計算:根室管内計算能力は下位3.6% Nov. 7, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-07-1
#2476 ②全国学力テストデータ解説:偏差値表示(中学校) Nov. 7, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-06-1
#2475 全国学力テストデータ根室管内版の解説(1) Nov. 6, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-06
#2456 市町村別学テ情報公開解禁へ(読売新聞) Oct.21, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-21
#2464 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(2) Oct. 26, 2013
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*生活時間割の帯グラフが貼り付けてありますので、ご覧ください。
「あっぱれ道教委!(道教委の支援冊子)③」 ブログ「情熱空間より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6896333.html
#2462 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(1): Oct. 24, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-24-1
#2093 教員の質向上はどうやる?⇒ "Educating educators" Sep. 25, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-25-1
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根室の子どもたちの低学力化はさらに進行中です。こんな結果なのに、根室市教委はCRTテスト導入などという愚かな施策を始めました、なんとピント外れなのでしょう、これではお話になりませんから、理由を書きとめておきました。11年間根室の教育長の発言と施策を見てきましたが、歴代の教育長三人とも外れです。ようするに仕事を担いうる能力のある人材を藤原元市長も現長谷川市長も選べなかった。地元の教員出身者を充てても道庁からもらってもダメ。人がいなかったわけではないことはebisuが承知しています。自分たちに都合の悪い人間を選ばなかっただけ。判断に私利私欲がまじるとろくなことになりません。(2014.02.14追記)
#2592 根室市内の中学校でCRT学力テスト導入 Feb. 14, 2014
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2013-11-07 15:07
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すさまじいですね。
かつて私はオール1~2のクラスを一斉授業で何度も受け持たせていただきましたが、もはや学校全体がそのレベルの子で溢れていることが予想されます。
補習ですね。問答無用に連日の補習。SS30台を上げるのは、まずはそれに徹する以外に対処策はありません。
by ZAPPER (2013-11-07 15:57)
個別補習はじつに大きな効果を生みます。学校が組織だってなぜやらないのか理由がわかりません。
労働強化だなんて考えているのでしょうか?
20代30代で7時前に家に着くなんて、ぬるま湯にどっぷり浸かり続けるとなにもかも感覚が一般世間とは違ったものになってしまうのでしょう。それこそ「モンスター」です。
自分達の仕事をする姿を、民間会社で働く人々という鏡に映してみたらいい。
謙虚に仕事に精を出しましょうよ。
きっと気分がいいはずです。
by ebisu (2013-11-09 15:17)