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#2475 ①全国学力テストデータ根室管内版の解説 Nov. 6, 2013 [69.H25全国学力テスト・データ分析]

 昨日、道内分の学力テストデータが公表された。北海道新聞夕刊1面に「管内別平均正答率表」が載っている。
 見出しには「正答率の管内別格差拡大」とでている。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/502288.html


 北海道教育委員会のホームページに根室管内のデータが載っている。表やグラフ、そしてレーダ・チャートが満載である。ぜひ、このデータ(495~532ページ)をご覧戴きたい。データを詳細に読み解くことで、資料作成と公表の労に報いたい。

http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/gky/gks/h25chosa/14_nemuro.pdf

 10回くらいのシリーズで根室管内のデータの解説をやることになるだろう。データをみたらいろいろわかることがあるはずで、虚心にデータを読んでみるので、お付き合いいただきたい。
 したがって、データからいえることと、そのデータに基く価値判断ははっきりわかるように書くつもりであるが、あまり意見は書かずデータにもとづくいくつかの假説を述べるにとどめたい。

 学校別科目別データを公表してもらいたいが、その判断は市町村教委にゆだねられた。学校単位で学力向上の目標管理データとしてつかってほしいからだ。#2456で詳細に書いたのでそちらを読んでもらいたい。
 ないものねだりをしていても仕方がないので、公表されたデータを使ってやれるところまでやってみたい。

 第一回目は概略だけ述べる。
 全国平均の正答率に比べると、根室管内の小学校は、
      全国  根室
 国語A 62.7  59.8 (2.9)
 国語B 49.4  44.4 (5.0)
 算数A 77.2  74.4 (2.8)
 算数B 58.4  52.5 (5.9) 
     247.7 231.1 (16.6)

 中学校は、
 国語A 76.4  74.0 (2.4)
 国語B 67.4  62.3 (5.1)
 数学A 63.7  60.3 (3.4)
 数学B 41.5  35.8 (5.7)
     249.0 232.4 (16.6)

 小学校も中学校も全国平均値との差は同じ16.6になっている。これくらいの差ならたいしたことはない、適切な具体策があれば容易に乗り越えられる。4項目で16.6だから、1項目当たり4.2である。問題何題分かは個別に問題数を確認すればいい。国語が41、数学が51であるから全国平均への距離は国語と数学それぞれたったの3題正答率をアップすればいい、具体的・個別的に見たらそんなに大きな差ではない。具体的に目標設定して取り組めばよい。
 問題は、科目別正答率の合計値で全国平均合計値と16.6の差があるのだが、全国レベルでは、どれくらいの位置にいるのかがわからないこと。わたしは正答数データから標準偏差を計算することで各都道府県の正答率を偏差値に変換してみようと思う。ずっとわかりやすいデータになるはずである。
 全国的な位置がわからないのは小学校のデータでも中学校のデータでも同じである。

 設問数も正答数偏差値計算には重要なファクターだから、その絶対数を確認しておこう。

 中学校の設問数は、
 国語A 32
 国語B  9
 数学A 35 36 (11/8午前11時に訂正、関連箇所はすべて訂正を終わっている)
 数学B  16
       92 93
*http://www.nier.go.jp/13chousakekkahoukoku/data/area/01_hokkaido/rpt-01-j-01.pdf

 学力テスト問題の問題数としては問題がなくても、統計処理場は設問数が少ないことが撹乱要因になりうることが予測されるが、それはそれで、データの語ることを聞くしかない。

 ついこのあいだ、生活時間割の目安が道教委から全道の小中学生に配布されたが、小中学校のデータを比較していくと、ある変化が読み取れるはずである。データを確認しながら、そのデータの変化の背後にどのような事情があるのか一緒にお考えいただきたい。
 根室市教委もデータを分析するはずだから、市教委のホームページもモニターしたい。

 学校別データは根室市教委の判断に委ねられているが、根室市内の子ども達の学力向上の強力なツールとなるから、ぜひ学校別・科目別データの公開をお願いしたい。なぜ必要なのかもきちんと説明する。文科省の全国調査では保護者の45%が学校別データの公開に賛成である。52%が反対であることも記しておく。賛成と反対がほぼ拮抗している。

【学校別成績公表についての意向調査】(文科省調べ)
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20131021-OYT9I00178.htm

 都道府県教委 40%賛成 43%反対
 市町村教委   17%賛成 79%反対
 都道府県知事 45%賛成 24%反対
 保護者      45%賛成 52%反対




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【笑い話】
北海道教育委員会のホームページにぶら下がっているデータを見始めたが、見たいデータがない。昨年は画期的な「管内版」があったのにと思いながらデータをみていた。これではとても様子がわからない。今年は「管内版」がないのか?期待が外れたことにだんだん腹が立ってきた。歳をとると気が短くなる、そう感じながら何回か資料を見て、画面をスクロールしたら出てきた。
 昨年度の道内版データの公表の仕方が画期的だったので、続かないだろうという漠然とした不安が心の中にあったことに気がついた。管内版がなくなるのではないか、公表の仕方が変ってしまうのではないかと不安だったのである。
 ことしも「管内版」は健在である。道教委は昨年と同じ仕事をしてくれた。どうやら不退転の決意のようだ。これこそプロの仕事というべきだろう。教育行政として、いまできるギリギリの範囲までやってくれた、渾身の力で仕事に打ち込んでくれた。根室の住民にとって根室管内のデータは貴重な財産、これさえあればあとはデータと表とグラフとレーダチャートを読み込むだけ。
 あやうく「なぜ管内版をやめた」と書いてブログをアップするところだった、もうろくはしたくない、危ないな、アッハッハ。

 これからやるデータ分析の限界をあらかじめ述べておきたい。
 元データは文科省が公表した47都道府県の平均正答数と北海道教育委員会が公表した「管内版」に載っている管内別平均正答率である。元になる都道府県別偏差値算出の元データ数は、「47個×4科目」だけ。
 したがって、ばらつきが少し大きくなる傾向は否めない。正規分布を外れるデータが一つ二つ混ざると、それらのデータは±3σを外れることになる。 都道府県別偏差値の分布をみると、 小学校: 32.0~81.6 中学校: 14.4~74.8 通常の偏差値は全受験者の個別データを用いて計算されるので、本データとは性格が異なる。数万から数十万のデータを用いて計算される偏差値との性格の違いがあるということだ。
 統計に不慣れな人のためにもうすこし事情を具体的に説明すると、47個のデータが理想的な形で正規分布していないことが予測できる。イレギュラーなデータが一つあるとその影響が偏差値の分布に出てしまうのである。小学校の都道府県別データでいうと秋田県の81.6、中学校のデータでいうと沖縄県の14.4がそうしたデータに該当する。47個のデータが±3σの範囲から外れてしまう。この範囲を外れるデータの出現確率は0.0013だから、データ1000個に一つの割合となるから、47個のサンプルデータでは出現しないはずのものである。これはサンプル数が少ないためだから、そのように諒解いただきたい。都道府県別に分析する限り、データ数は47個とならざるを得ない。

  偏差値による本データ分析の意味するところは、都道府県単位で正答数の標準偏差値を計算してそれを尺度に全道14支庁管内別データ比較をすることにあり、その限りでは統計学的に正しい方法といいうる。
 都道府県単位の全国データの尺度基準で、14支庁管内それぞれがどのような位置にあるのかが明らかになる。こういうデータが明らかになったことは、ebisuの知る限りではいままでにない。
 それぞれの地域で学ぶ道産子が、自分達の学力を全国基準で測度できるということは今後の勉学に大いに役に立つ、いや役立ててほしい。
 高校生になって全国模試で自分の位置を知ったのでは偏差値65以下(96.6%)の生徒は手遅れである。 首都圏のトップレベルの生徒達は小学校4年生から、生活習慣を受験用に切り替え、予習中心のハイスピード・難問題トレーニングをしているのである。
 高校生になってから追いつけるのは、スタートが遅れてもそれをものともしない馬力をもつ偏差値65以上の極小数の生徒達だけ。スタートを早く切れば偏差値60以上の受験戦争のフィールドで本来戦える生徒達のほとんどが偏差値50前後の大学へ進学することになっている。これを「惨状」と呼ばずしてなんと言おう。
 道産子の一人であるわたしはこうした現状も変えたいと願っている。道産子(ニムオロっ子)による道産子(ニムオロっ子)の意識改革のための情報発信、それが「ニムオロ塾」の役割。


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*#2478 ③14支庁管内別偏差値の計算:根室管内計算能力は下位3.6%  Nov. 7, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-07-1

*#2456 市町村別学テ情報公開解禁へ(読売新聞)  Oct.21, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-21

 #2464 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(2) Oct. 26, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25-2

*生活時間割の帯グラフが貼り付けてありますので、ご覧ください。
「あっぱれ道教委!(道教委の支援冊子)③」 ブログ「情熱空間より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6896333.html


#2462 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(1):  Oct. 24, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-24-1

 #2093 教員の質向上はどうやる?⇒ "Educating educators" Sep. 25, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-25-1




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