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#2424 カテゴリー区分に「時事英語公開講座」追加 Sep.29, 2013 [74.高校・大学生のためのJT記事]

【カテゴリー区分に「時事英語公開講座」追加】
 このところジャパンタイムズの記事の解説の仕方に変化が生じてしまった。塾生が家でも勉強できるようにとの配慮でテクストを段落ごとに解説するケースが多くなってきたので、カテゴリーを分けた。

 公開講座としたのは、塾に通えない高校生への配慮もある。なんらかの事情で大学への進学をあきらめたが勉学の志をもち続けている者もいるだろう、そういう人たちにも利用してもらいたいからである。
 団塊世代は今までの蓄積を生かしてなんらかの社会貢献を果たすべき「季節」にある。そういうことができるのはあと数年かもしれない、なすべきときになすことができるというのは幸せなことなのだということに気がついた次第

 「高校生のためのJT記事」は「高・大学生のためのJT記事」に変更し、段落ごとの解説をしないで興味のある記事をアップしようと思う。"ドローン(無人機)"は5つほど異なる視点から解説した記事があるが、とても全部を公開授業でテクストとするわけには行かないのでURLのみを紹介するようにしたい。興味のある人がそれぞれダウンロードすればいい。

 「時事英語公開講座」ではなるべく段落ごとの解説をしようと思うが、前回(#2423)のように内容を大まかに解説するだけで、読解上問題となる文を示すにとどめる場合もある。当分は実験的な試みのつもりだから、半年ぐらいは試行錯誤してから型を決めたい。

 次にジャパンタイムズの記事がどういうレベルなのかについて、私見を述べておきたい。英字新聞記事は本来は大学3年次の選択授業レベルのテクストであるのだが、その90%は高校生でも独力で理解できるから、高校生にぜひトライしてもらいたい。レベルの高いテクストになじんでおけばセンター試験レベルは楽勝である。なにより、大学の授業は一定レベルの読書力を要求するから、日本語テクストの読解力はもとより英語の文献についてもある程度読めたほうがいい。
 ニムオロ塾では10年間ジャパンタイムズを使って時事英語授業をしてきたが、辞書を使って予習しておおよその意味をつかめるようになった生徒で、駿台予備校や河合塾の模試で偏差値60~65だから、高校生にはかなり厳しいテクストだ。

 大学生は解説を読まずに本文の精読をしてから解説を読んでもらいたい。英字新聞が辞書ナシで読めたら、さまざまな分野の専門書はほとんどすらすら読める。大学3年次になれば自分の専門分野について周辺知識が充実しているから、あとは専門用語が英語でどのようになっているか一分野につき500~2000語程度覚えてしまえばほとんど辞書が必要なくなる。
 周辺知識がある場合には、専門書のほうがやさしいことは経験の知らしむるところだ。

 わたしは80年代初めから、仕事で統合会計システム開発をしてきたので、コンピュータ・システム関係の専門書は読みなれてしまった。翻訳が出ていないタイミングで知識が必要になることがしばしばあった。会計システムに関しては当時米国ではすぐれた本がいくつも出版されていたが、コンピュータシステムと財務会計、管理会計、原価計算などの専門知識が必要になるので、80年代はそういう人材が日本のアカデミズムには存在しなかった。だから、どんなに内容がすぐれていても、翻訳されなかった。いまでも事情は対して変らない。異質な分野の専門知識や経験を踏まえた優秀な学者はほとんどいないのが実情である。専門化しすぎるとクロスオーバする分野にはまるで役に立たなくなるのがこの世界だ(一人で異質の分野をいくつかカバーする必要がある)。

 そういうわけで経営学や経営分析、管理会計学、原価計算なども日本では翻訳されていないものを読まないと時代の先端を行くシステム開発ができないので、必要に応じて読んだ。
 90年頃臨床検査会社の開発部門に在籍したときには製薬メーカと検査試薬の共同開発を担当していたので、その時期には医学関係専門雑誌を読み漁っていた。
 70年代の後半に大学院でマルクス経済学を研究していたので、古典経済学関係の本は『資本論』(ドイツ語版や英語翻訳版)やリカードの『経済学及び課税の原理』などは原書で読んでいる。
 80年代後半に興味があって、チョムスキーの構造言語学関係の著作も数冊読んでみた。この人の本はクロスオーバーしているから翻訳書がほとんどない。英語研究者の手に余るのではないだろうか。チョムスキーの言語学関係の諸著作は理系の本といったほうがいい。

 専門知識のある分野は何が書いてあるのか書いてあることの断片からでも推察がつくので、どういう論理展開になるのか的確に予測しながら読んでいるから読むのに苦労がなくなる。あたりまえのことだ。

 高校生や大学生のときに英字新聞の精読をやって英語の本を読みこなす力を養っておけば、社会人となったときに強力な武器になるだろう。
 他方で、専門書を読む力のない英会話力や専門分野をもたない英語力は仕事の武器としては脆弱であるというのがebisuの経験からいえることだ。
 英語と数学の基礎的な学力のお陰でわたしはさまざまな分野の仕事に恵まれた。スキルが高ければどんなに不況でも仕事はある、いや不況になればなるほど問題解決能力の高い人材が求められる。

 高校生と大学生に告ぐ、興味のあるさまざまな分野の英字新聞記事を読め、一意専心、ひたすら読め。

 第2のステップは、自分の専門分野のすぐれた著作(もちろん海外で出版された本)にトライしたらいい。分厚い専門書を一冊丸ごと読むことではっきり力は上がる。そこまで来たらいくらでも読める。スピードを上げることが第3の課題だ。
 社会人になっても、10年間は土曜日か日曜日いずれか一日は10時間以上興味のある分野の勉強に費やせ。結果は自分で確かめてみたらいい。大会社でも50代で役員クラスにはなっているだろう。


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