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#2363 裁量問題に難癖をつける北教組(ブログ「情熱空間より」) July 24, 2013 [64. 教育問題]

 「道立高校入試の学校裁量問題(以下、裁量問題と略記)」にむずかしすぎると北教組が反対しているんですか、驚きました。
 裁量問題は全国レベルで見るとちっともむずかしくはないのです。ニムオロ塾では中学三年生に毎年入試直前の1月と2月に東京都の入試問題をやらせていますが、難易度は似たようなものでしょう。裁量問題は全国レベルで見ると標準的な問題なのです。道立高校問題が簡単すぎるので、そこを標準にして判断するから裁量問題が難しく見えてしまうのかもしれません。学校の授業も道立高校入試にレベルを合わせてしまっているから、ちょっと問題の難易度を全国標準へ近づけただけで、「むずかしすぎる」といろいろ理屈をつけて反対する。年度によって差はありますがそんなにむずかしい出題ではありません。

  五科目300点満点で100点前後の生徒に1月に東京都立の問題をやらせると、「先生、むずかしくてやる気しない」とクレームのでることがあります。道立高校入試問題に慣れてしまうと、東京都立入試問題の難易度が高く見えるのです。五科目合計点で180点を越える生徒はニコニコして「これ、けっこうむずかしい」とうれしそうです。5回分もやらせると問題慣れして最初は60点くらいでも80点前後(都立高校入試は百点満点)とれるようになります。

 ついでにいうと、東京の中学生は有名私立高校の受験をする生徒も多いから、都立の問題よりもずっと難易度の高い問題にチャレンジしています。もちろんその辺りは塾で教える領域です。これはある種の専門領域ですから、学校の先生たちがさまざまなレベルの生徒が混じっているクラスの授業で扱うのは無理があります。
 でも、道立高校の「裁量問題」程度の問題は公立中学校で十分教えることができるでしょうね。理解できる生徒が20%くらいいるはずです。きっと喜びますよ。

 北海道で教員になると、スタンダードが北海道というローカルなものになってしまうので、全国レベルや首都圏のレベルを知らない教員が多いのではないでしょうか。そして独善的な判断に陥り、裁量問題に反対する。
 北教組の先生の皆さん、どこでもいいですから実際に首都圏の有名私立高校の入試問題を買ってやってみたらいいと思います。
 制限時間内で90点取れる先生は少ないでしょう、目からうろこが落ちますよ。簡単な問題ばかり教えているとすっかり腕が鈍ってしまいます。

 難易度の少し高い問題をやると深く考える習慣がつきますから、生徒は頭の働きがよくなります。脳は筋肉と一緒で、適当な負荷を与えて鍛えてやるとニューラルネットワークが増殖する(?)。
 負荷を与えるということは、低レベルの問題ばかりやっていないですこし難易度の高い問題にチャレンジするということです。その「ほんのすこしだけ」負荷をかけた問題が裁量問題で、たいしたことはないのです。(笑)

 きっと普段やっている学力テストがいけないんです。毎年何度もやっているから、あれが普通のレベルだと思い込まされてしまっているのです。普通ではありませんよ、全国一低レベルなんです。

 それはテスト結果の通知にも現れています。全道の平均点すら計算されていません。もちろん偏差値も。小さい学校の中での学年順位とクラス順位が分かるだけです。標準偏差すら計算されていません。その学校の平均偏差値がいくつかわかれば学校のレベルを判断できるのですが、それすらありません。
 学力テストのあり方にクレームが出ませんから、統計学をご存知の先生がお一人もいないのではないか心配になります。どんなことはないですよね、「格差拡大を助長する」とか言われて議論を封じられているのでしょう。そんなことは嘘ですよ。年度目標を数字で立てない民間会社はありません。マネジメントができないからです。数値管理はそれほど大事なものですが、学校はそこのところを極端に嫌う。生徒は評価しても自分達が数値で客観的に評価されることを嫌う。おかしいですね、おかしいと思ってあたりまえなんです。

 学校の先生たち、学力テストのやり方、結果の通知の仕方について、統計学に基いてしっかりした議論をしましょう。逃げてはいけません、教えている生徒のためです。
 それは地域の未来のためでもあります。民間企業も地元に残る高校卒業生達の学力向上を切実に願っています。レベルの低い者しか採用できなければ、つぶれるしかありません。中小企業はオヤジ(経営者)とそこに集まる人材がすべてといっても過言ではありません。

 北教組の先生たちが全員、裁量問題に反対しているわけがありません。全国レベルを知らない人が幹部たちの偏った発言に引きずられているだけです。ぜひ、首都圏の有名私立高校入試問題を実際に解いてみて、裁量問題と比べてみてください、幹部たちの嘘にだまされてはいけません。裁量問題はそれほどむずかしくはありません。

 以下は、ブログ「情熱空間」からの転載です。

http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6680719.html
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2013年07月23日

裁量問題に難癖をつける北教組

中学時代に数学が得意だったという、お父さん・お母さん(特に30歳代~50歳代)、ためしに北海道公立高校の数学の入試問題(裁量問題)を解いてみてください。きっと、こう思われることと思います。「えっ、これのどこが、そんなに難しいの?」と。

はっきり言いますが、(今年の裁量問題であれば)親の世代の方がずっとずっと難しかったんですね。覚えてらっしゃいますか?私立高校や国立高専の問題には難問奇問の類が多くあって、参考書や入試対策問題集には「'12 鹿児島ラ・サール出題 改」とかってありましたよね?でもって、意地になってそうしたハイレベル問題に取り組んだ方も多くいらっしゃることでしょう。(ちなみに現在では、そうした子は皆無になってしまいました)

塾人の我々に言わせたなら、裁量問題なんぞは、せいぜい他府県の入試問題と同等かそれ以下(少し前の国立高専の入試問題の方が格段に難しい)です。それなのに現場では、「学校は裁量問題に対応できません」などと言い、挙句の果てにはその撤回を求める始末です。で、ここでも暗躍を続けるのは、かの北教組。本当に、救いようのない方々でらっしゃいます。同志、合格先生のサイトから。

頼みの綱の民主党は、今度の参院選でも完敗。自衛隊を「暴力装置」と言い切った、顧問弁護士であった旧官房長官は、もはや完全に過去の人。次回参院選で、民主党参議院議員会長が落選するまでの《風前の灯》にあることに気づいていないのかな?しかしまぁ、言うに事欠いて「裁量問題を中止せよ」などとは、よくぞほざいたものですね。悪いことを言わないからさ、ねぇ、今すぐ脱北しましょうよ!大切な人生を、棒に振らないためにもさ!

●北教組の困った発言
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10342

《引用開始》
この人達、大丈夫?

 かなり前に同様の事を一度書いていますが、同じような発言を再び聞く機会があったので、もう一度、繰り返してここに記して置こうと思います。

 北教組の発言は、学校裁量問題に対して以下の通り。ちょっと箇条書きにしてまとめておきますね。

・先生方は多忙で、難しい問題に対応する準備などが出来ない。
・生徒個別に難しい問題に対応するのは、教育の機会均等に反する。
・一部の学習塾を利するだけの問題はやめて欲しい。


 というものです。

 で、ここで一番問題になるのは、2行目のフレーズなんですね。
 「生徒に対し個別に難しい問題に対応するのはいけない事だ」と言っているんです。これすなわち、生徒が「先生、僕、将来医者になりたいんで、もっと上のレベルの問題をやりたいんです」と言ってきたとしても「おまえだけ特別扱いできないから、医者になりたいんなら、勝手に勉強してくれ」と突っぱねてしまうということを言っているんですね。
 これ、どなたも同じ発言をしているので、どうやら、北教組の統一見解のようですね。

 さらに、この内容をもう少し突っ込んでみると、実は、全国の高校入試の問題のレベルを見てみると、裁量問題レベルか、それ以上のレベルなんですね。(一部、沖縄あたりは易しいのですが)
 ということは、全国レベルで「教育の機会均等」ということを考えた場合、裁量問題のレベルまでしっかり授業を行うのが筋であって、その「裁量問題が難しいから対応できない」という発言の方が機会均等に反する主張なんです。
 ですから、北教組の人たちは、こういう発言の際に、必ずと言っていいほど「教員の能力は低くはない」と断りを入れて発言するのですが、明らかに「北海道の教員の能力は低い」と宣言しているようなものなんですね。こんなの言い訳にも何もなりません。

 となれば、一部の学習塾を利しているのは誰か、というと、きちんとしたレベルの授業を行えない教師、ということになります。前項にも書きましたが、学校の教師が、学力テストの点数が1ケタの子の通知表を「3」にしているような授業を行っているうちは、裁量問題に対応しようと思うと、子供を塾に通わせなくてはならないでしょうね。
《引用開始》

《追記》
そうそう、言い忘れていたわ。
色々と、妨××作をありがとね!
たっぷりの利息をつけて返してあげるから、もうちょっとだけ、待っていてね!

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 ブログ「情熱空間」のURLをクリックして、ハンドルネーム「後志のおじさん」の辛口のコメントも見てください。


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コメント 27

ZAPPER

ご紹介ありがとうございます。
私は北教組が大嫌いですが、それでも指導力が確かで生徒にも慕われている方ならば、話し合いの余地はあるのだろうと思っております。
しかし、その幹部連中ときたら、幹部ならぬ患部としか言いようがありません。よりによって裁量問題の中止を訴えるなどとは、一体何を考えているのでしょうか?
自分の職業を、自分自身が著しく貶めていることに気がつかないのでしょうか?ebisuさんのこの記事を読んで、洗脳の呪縛から解放される方が出ることを、心より願っております。f^_^;)
by ZAPPER (2013-07-25 01:04) 

Hirosuke

>一部の学習塾を利するだけの問題
   ↓
意味不明な言い分です。

出題が毎年であるならば、
ほぼ全ての学習塾が対策を施しているはず。

さすれば、
「一部の学習塾」とは何ぞや?

by Hirosuke (2013-07-25 07:15) 

Hirosuke

>先生方は多忙
  ↓
ええ、塾の先生も多忙です。

なにぶん、
学校の数十分の1程度の授業数で、
数倍に及ぶ顕著な効果を生徒に与える仕事ですから。

【顕著な効果】とは、
【テストの点数】だけじゃありません。

【物事の考え方・取組み方】や【性格】にまで及びます。

【人生】を教えていると言っても過言ではないでしょう。

生徒からの、
「なぜ勉強するのか?」
という問い掛けにも答えているからです。

by Hirosuke (2013-07-25 07:23) 

ebisu

Hirosukeさんへ

おはようございます。
あえて、北教組の側にたって次の主張の弁論を試みたいと思います。うまくいきますでしょうか?

>一部の学習塾を利するだけの問題

人口2.8万人の根室には道立高校が二つで、定員は
200+80=280人
毎年の中学卒業者数は260~270前後で20人ほど根室以外の地域の高校へ進学します。20人の半分くらいは人口の多い釧路(19万人)や札幌(190万人)の進学校を受験しています。

定員割れするくらいですから、根室市にある道立高校2校はどちらも裁量問題を採用していません。
北海道の人口3万人以下の町にはそういうところがほとんどです。定員も中学卒業者を上回っています。

人口の多い町は別として、人口の少ない地域では裁量問題をやる必要がないケースがほとんどです。

もちろん都会の進学校希望者には対応しなくてはいけませんが・・・

私のところでは道立高校入試の過去問を5年分やらせたあとにすこし難易度の高い東京都立高校入試問題を7年分やらせますので、 裁量問題はやっていません。都立入試問題で十分だからです。

釧路湖陵高校を受験する生徒で、300点満点で250点を越すような生徒には、たとえば早稲田高等学院の過去問題集をわたして、「時間を測ってやってみろ、点数が低くてびっくりするぞ。解答を見て分からないところはもってきて質問しろ」と指示します。
250点前後取れると学年トップクラスですから、どうしても自信過剰になってきます。12月下旬に難易度の高い問題集をやらせて、それを消しておきます。
難易度の高い問題を数年分やれば、裁量問題がじつに簡単な問題にみえてしまいます。

根室の町では裁量問題を採用している高校を受験する生徒はせいぜい10名前後というのが現状です。260名は裁量問題対策不要です。
それでも高校へ入ってからのことがあるので、少し難易度の高い問題をやらせて負荷をかけておく必要があります。入学して3ヶ月目にはじめて全国模試を受験することになるのですから。

そういうわけで塾生全員に都立入試問題をやらせています。そのあとに道立高校問題をやらせると、
「先生、道立高校入試問題は簡単だね」
生徒の素直な感想です。(笑)

by ebisu (2013-07-25 10:43) 

ebisu

ZAPPERさんへ

おはようございます。
人間の集団にかかわる意識は遺伝子にプログラムされているのではないかと疑っています。

人間は生きている限りなんらかの集団に帰属しています。社会的な動物であるとは、意識するとしないとにかかわらず、いくつかの重層的な社会集団に属して生きていることを意味します。

そうするとその小集団が攻撃を受けたときに、"自動的に"組織防衛反応が発動されてしまうようです。
少し冷静になって異なる主張に耳を傾け自分の頭で考えると、幹部連中のいうことには一理はあるが、無理もあると気がつきますが、組織の中ではなかなか言い出せません。

北海道の子どもたちの学力を高めるには、学校教育が重要なウェイトを占めているので、先生たちを味方につけなければ教育改革の実務が進みません。

北教組の中にも、初心を忘れていない純粋な方たちが少なからずいらっしゃるはず。そうした人たちを味方につけることができたときに、北海道の教育改革が大きく前に進むのだろうと、楽しい想像をしています。

たまにはこういう"ゆさぶり"をかけるのもいいではありませんか。ZAPPERさん同様にebisuも楽しんでいます。(笑)
by ebisu (2013-07-25 11:22) 

ZAPPER

はい、至極まっとうな揺さぶりを継続しなければと思っております(笑)。先日、複数の内側の同志が言っていましたが、少し前までは、北教組に入る入らないではなく「入って当然のもの」といった風潮が現場にあり、何も考えないで入る人が大半だったそうです。でもこの部分、中学校の部活動も同じですよね?「入って当然のもの」と学校は推してくるわけですから!

そして、何も知らずに何も考えずに入ったものの、知れば知るほどに違和感と恐怖(!)が募り、やっとなんとか脱北に成功したとのことでした。思うに、そうして抜けられずにいる方は如何ばかりなのでしょうか?初心に帰り、そして…。はい、すごく楽しんでおります。f^_^;)
by ZAPPER (2013-07-25 16:55) 

ZAPPER

Hirosukeさん
その昔、「教えることが好きなので、学校教員から塾講師に転身したい」と言う方に塾の業務を簡単に説明したことがあります。そうしたら、「すごく大変なんですね。やっぱり辞めるの止めます」だそうで…。

ええ、北教組が見下している「利する一部の学習塾」って、彼らが想像する以上にハードなわけであります。効率と結果の追求を怠ったなら、途端に食いっぱぐれちゃいますから。f^_^;)
by ZAPPER (2013-07-25 17:03) 

後志のおじさん

作問稼業もやっている関係で、「全国高校入試問題集」ほか、各種取り揃えております。札幌の難関高校を受験する子には必ずやらせます。「北海道の問題って簡単なんだね!」とみな言いますね。


因みに、きのきいた小学6年生に「標準問題」をやらせてみると、理科社会国語だけで100点越えます。(複数で試してみて、みな取れました。)数学でも文章題が小学生レベルなので、立式に×、÷を使うことに目をつぶれば、15位とりますね。合計115点。十分高校に入れてしまう。


北海道の教育関係者の方々、早くジャパニーズスタンダードを持って頂きたいものです。
by 後志のおじさん (2013-07-25 17:48) 

ebisu

これは驚きですね。

>きのきいた小学6年生に「標準問題」をやらせてみると、理科社会国語だけで100点越えます。(複数で試してみて、みな取れました。)

後志のおじさんは作問のプロでしたか。
やらせてみた結果ですから、説得力がありますね。

いろんな立場の人間が、それぞれの角度から同じ題材を論じるとこういう風に面白いことになる。

きのきいた小学生が高校入試で100点超の得点が可能というのはやはりという感じが強い。
首都圏の中学入試で難関校を受験する生徒を3年間個人指導で教えていたことがありますが、そういうレベルの生徒なら納得です。

全国レベルもですが、全道レベルがどうなのかを学力テストで知ってほしいですね。それには平均点や偏差値のでる学力テストの実施が必要です。こういうところにお金をかけるべきです。

道内の私立中学14項が全国模試に参加しているそうです。進学校ばかりですから、1年前倒し(1年の生徒の試験範囲は公立中学校の2年生、2年生の試験範囲は公立中学校の3年生)の試験範囲で実施しているそうです。

公立中学校も年に2回くらいの全国模試が必要です。
漠然と目標にしている大学の入学偏差値と現在の自分の実力(偏差値)にどれくらいの開きがあるのかを知れば、具体的な学習戦略が立てられます。
by ebisu (2013-07-26 00:25) 

合格先生

 Hirosukeさんが、疑問に思っていらっしゃる「一部の学習塾」という表記ですが、自分が思うに、退職教員の方で塾をやっている方もいらっしゃいますから、その点を考慮しての発言なのだと思います。
 彼らの感覚は、北教組のお仲間たちがやっている塾は、子どもの素質を伸ばす塾、その他の塾は点数主義の塾、というものでしょう。そして「非難しているのは点数主義の塾」ですよ、という意味と解釈しておくといいのではないでしょうか。
by 合格先生 (2013-07-26 23:37) 

ebisu

合格先生へ

おはようございます。
そういう含意があるのですか、身近にそうした例がないので想像外でした。(笑)
by ebisu (2013-07-27 09:07) 

Hirosuke

合格先生

なるほど。
だったら、そう書けば良いのに。
まったく舌足らずというか、何と言うか。
結局は、保身しか考えてないんですね。
by Hirosuke (2013-07-27 09:56) 

KAGEURA

初めてコメントさせていただきます。

北海道教育委員会の方は是非自分たちが作成し、実施した入試問題が道民がどう考えているのか、各振興局を回り必ず1度は公開討論会を開いていただきたいと思います。3月上旬に公立高校の入試が実施されるので4月下旬から6月上旬の期間を意見を聞いて回れば来年度の公立高校の入試問題の作問に反映出来ると思います。

教育委員会の方々は自分たちが作成した入試問題の第三者検証をしたがらないですね。入試問題の第三者検証は大学入試センター試験でも国立高専の入試問題を作成している「国立高等専門学校機構」でも実施し、来年度の作問に反映しているというのに。

by KAGEURA (2013-07-27 23:04) 

ebisu

KAGEURAさんへ

コメントありがとうございます。

今年の道立高校入試問題は英語が特に難易度が低く大きな問題を起こしました。学力テスト総合ABCで一度も40点を超えたことのない生徒が60点満点をとっています。もちろん1月になってから、英語の力がぐんと伸びた手応えは感じていましたが、難易度があれほど下がらなかったら満点は取れなかっただろうと思います。他の科目も難易度の低い者がありました。20点はかさ上げされた点数になったのではないかと思います。

根室はこの6年間ほど学力低下が著しいので、合格最低点が下がってきています。釧路も同様です。下側が膨らんで歪な分布に変わってきているはずで、道教委は正規分布するように難易度を下げたのかもしれません。

難易度を下げたら、学力テストも道立高校入試に対応して難易度が下がります。授業も当然そういう方向へ誘導されますね。
この辺りは、「釧路の教育を考える会」でも入試直後に議論になりました。
道教委は北海道の小中学生の学力を3年以内に全国平均以上にすると具体的な目標を掲げています。だから、入試問題の難易度の見直しは当然なされるものだと考えます。

もちろん振興局ごとの公開討論会にebisuは賛成です。健全な批判のあることが大事。
道立高校入試のあり方についていろんな意見が集まれば、次のステップがきっと見えてきます。

まっすぐなご意見ありがとうございます。

by ebisu (2013-07-28 00:34) 

Hirosuke

他所の教育委の話ですが・・・

はだしのゲン「描写過激」…小中に閲覧制限要
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/861459/
2013年 08月17日 08時57分 
提供元:読売新聞

要するに、
自分達が説明する事が難しい問題は、
かわして逃げて避けて・・・
という事ですな。

これが「大人」です。

by Hirosuke (2013-08-17 09:46) 

ebisu

おはようございます。
松江市教委の話ですね。
中国人の首をはねるシーンや女性に乱暴狼藉を働くシーンなどが問題だと書いてありました。
しかし一部にそういうことがあったのは事実。731部隊はもっとひどいことをしています。
その一方で、白人によるアジア植民地化を覆すための戦いでもあった。
そういう立場で書かれた本を数冊「はだしのゲン」の周辺に置いておけばいいのでしょう。

先生は問われたら、二つの立場、意見の違いのあることをかいつまんで説明し自分の考えを付け加えたらいいのでしょう。

戦争の現実が生徒達の目に触れなければいいというのはもっとも非教育的な措置のように感じました。
学校教育の使命を忘れたやりかたです。
市教委の人事、教育長の人事が大切ですね。
ここを好い加減にしたら、とんでもないことになる。
根室でも生徒達のこの数年間の学力低下は数人の歴代教育長人事がまずかったことにも原因の一端があります。

by ebisu (2013-08-17 10:46) 

ebisu

「はだしのゲン」の周辺に並べる本をいくつか書き出します。

①『驕れる白人と戦うための日本近代史』松原久子著田中敏訳、文春文庫

②『悪韓論』室谷克実著 新潮新書
③『日韓がタブーにする半島の歴史』

④『韓国人に教えたい 日本と韓国の本当の歴史』黄文雄著 徳間書店
⑤『歴史から消された日本人の美徳』黄文雄著 青春出版社
⑥『日本人が台湾に残した武士道精神』黄文雄著 徳間書店

⑦『異形の大国 中国』櫻井よし子著 新潮社

⑧『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』中西輝政著 PHP新書

⑨『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』武田恒泰著 PHP新書

⑩『日本の戦争』田原総一郎著 小学館

⑪『日本、そして日本人の「夢」と矜持』渡辺昇一著 イースト・プレス

②と④は今月東京に行ったときに買って読んだ本です。
あとは書斎の本棚にある本です。渡辺昇一氏の⑪だけ未読ですが、文庫本で彼の本は数冊読んでいます。

こういう本を「はだしのゲン」の周辺にさりげなくおいてほしい。

戦争という事象を360度ぐるりと回って眺めてみて、さて自分はどこに力点を置いてとらえるのかよく考えてみようぐらいのことを生徒に言えたらいいですね。
それぞれの本について、その主張をかいつまんで解説してあげられたら、
「アッパレ!」
です。

先生という職業はほんとうはとってもたいへんなんです。本もそこそこ読まなければならないし、そしてその上で考え抜かなければならない。ブカツ指導にうつつを抜かして、こういう本業にかかわる大事なところを手抜きしていませんか?
「喝!」

by ebisu (2013-08-17 11:52) 

Hirosuke

問題だと思うのは、
「市民から撤去する声が上がり・・・」
という部分です。

神道のメッカだからなのか、
それとも言い成りで動いただけなのか、
以前から内部でも何らかの検討をしていたのか。

いずれにせよ、
「市民の声」と「教育」を隠れ蓑にして、
不都合な真実を覆い隠そうとしている。

この漫画には腐った大人共がウヨウヨと登場します。

当時の連載元は『少年ジャンプ』。

再連載しても良いと思います。
by Hirosuke (2013-08-17 19:36) 

ebisu

今日の北海道新聞社会面にもこの記事が出ています。
住民の陳情があって市議会で取り上げ、議論の結果不採択となり、その際に「過激な絵や文章がある」という意見が市議から出され、市教委がどう扱うか検討していたということです。

ただの市民の陳情を市議会がとりあげるわけはありませんから、なにか特定の団体がバックにでもあったのでしょうか。その辺りの事情が書かれていません。

いずれにしろ、市教委は教育上の配慮が必要なのですが、それを履き違えています。扱いに議論があるなら「閉架」処置せずにそれとは異なる意見の図書を併置すればいいし、生徒から質問があれば、丁寧に答えればいいだけのことではないでしょうか。

松江は出雲神社がある出雲市は宍道湖をはさんで隣同士ですね。

朝日新聞には
「市民から昨年8月、作品の歴史認識をめぐって学校の図書館から作品の撤去を求める陳情があり、・・・」
と書かれています。
「歴史認識をめぐって」と書いてあるので、そうした団体のバックがあるようですね。

毎日新聞記事では市教委の判断根拠がもう少し突っ込んだ記述になっています。
「旧日本軍がアジアの人々の首を切ったり女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」

女性への「性的な乱暴」となっているので、こういう違憲があるのは肯けます。
小学生には閉架措置でも中学生には必要ありませんね。
人間としてやってはいけないことはいけないのだと教えたらいいだけのことです。

新聞によって言葉の選び方が微妙に違っています。
by ebisu (2013-08-17 23:39) 

Hirosuke

女性への「性的な乱暴」シーン
  ↓
最初に登場するのは【教師⇒生徒】の構図です。

その背後には、
【地元有力者】の権力がありました。

この【地元有力者】は次々と、
住民・学校・警察に差別・虐め・村八分を指示します。

【陳情した市民】の真意は、
この不都合な真実を隠蔽しようとの一点ではないかと、
私は推測しています。

by Hirosuke (2013-08-18 11:06) 

ebisu

市議会を動かすような「特殊な市民」から想像できることは、特定の団体のバックがあること、あるいは地元有力者ということになりますね。
地域特有の権力構造、その末端に「教師⇒生徒」がある。なるほど、Hirosukeさんは後者だと考えたのですか。

その辺りの事情はマスコミが報じていません。行間を読むしかないですね。

「陳情した市民」

もっとはっきり書くべきですね。
松江市の地元の人は知っているでしょう。
by ebisu (2013-08-18 11:58) 

合格先生

 「はだしのゲン」について、自分の個人的な見解を。

 自分たちがリアルタイムで読んでいたときの「はだしのゲン」の印象は、戦争がどう、というよりも、むしろ過酷な環境を生き抜いていく「サバイバル・ストーリー」という捉え方だったように思います。今でこそ「漫画を文化として捉える」という発想ですが、当時はあくまで「娯楽」としての読み物だったように思います。
 また、自分たちが読んでいた当時は、周りに戦争当時のことをリアルに話してくれる「おじいさん・おばあさん」がいて、戦争の大雑把な概略をつかんで読むことができていましたし、まだ、河野の謝罪外交や靖国の問題が取り扱われる前の話ですから、偏った先入観なしに読めていたと思います。

 ですが、今は、自分たちの頃とは違った、やや偏った先入観を持って読むことになりますし、戦争もの、というと、変に戦争を意識した論争が出てきますが、そういった「戦争の重し」をのせること自体に自分は違和感を感じます。漫画ですから、普通に読み物として読ませるほうがいいのではないかと思います。

 ちなにみ、日教組の思想は、先日も放送されましたが、「二十四の瞳」に代表される「学校の先生は戦争に対して反対していた」ということを前面に出して「正義の味方づら」をしたいのでしょう。だから、二十四の瞳の放映には、まったく文句を言いません。
 ところが、実際は「そんなことでは立派な軍人になれない」と子供たちを叱咤したり、教練の際に体罰を加えた教師が多かったというのも事実。おそらくは、そういう事実を隠ぺいしたいのでしょう。自分が思うに「はだしのゲン」に対する抵抗は、そういう見解の元になされているのではないかと推測しています。
 朝日新聞のように、戦争をさんざん煽っておきながら、それを隠ぺいするかのように、戦争の話になると「悪いのは軍部」と言い出す感覚といっしょなのではないでしょうか。
by 合格先生 (2013-08-19 05:55) 

ebisu

合格先生、おはようございます。

漫画は漫画として素直に楽しめばいいということのようですが、それでいいのでしょうね。
わたしが中1のときに少年マガジンと少年サンデーが創刊されました。それ以来、毎週数冊の週間漫画を読み続けていましたが、スキルス胃癌で入院していたときまで漫画に興味があったのですが、退院してから週刊誌の漫画は読まなくなってしまいました。歳をとって感覚が合わなくなったのだろうと思います。生徒が薦めてくれる単行本は読んでいます。
ただ、面白いから読むというのがほとんどの漫画ファンでしょうね。面白くなければ読まない。そういう素直なアプローチがいい。読んで面白いからこそ『はだしのゲン』は読まれているのでしょう。

合格先生に指摘されるまで気がつかなかったのですが、戦争に果たした学校教育と教師の役割を隠蔽したいという心と閉架措置はしっかりつながっているという指摘はおそらく正鵠を射ている。

学校が戦争に加担した歴史を隠蔽したい、不都合な真実には目をつぶりたいという傾向は国を問わない。

話しはちょっと飛びます。
「不都合な真実」というと、最近読んだ小出裕章著『隠される原子力 核の真実』に「第8章温暖化と二酸化炭素の関係」がありますが、そこに地球温暖化は1800年から観測されている傾向で「地球の自然現象」であるという指摘があります。温度変化によって海水中の二酸化炭素が放出されるという記述があります。因果関係が逆という指摘です。
温暖化現象はもう一度よく考えて見る必要を感じています。
気になっていたものですから、「不都合な真実」という言葉に反応して脱線しました。
by ebisu (2013-08-19 10:12) 

合格先生

 実は、自分も温暖化については、地球自体が温暖化していく方が先で、二酸化炭素はそれを加速する要因ではないか、と思っています。
 そして、局地的な高温現象についてはFBの方にも書きましたが、これは地殻変動によって何らかの原因で圧力が集中したために起こる現象ではないか、と考えています。過去の地震の例と照らし合わせると、その方が納得がいくように思います。
 今年の四万十の高温と、19日の桜島の噴火は、無関係ではないと思っているのですが・・・
by 合格先生 (2013-08-20 07:05) 

ebisu

地殻変動と高温現象ですか、大胆な新説ですね。

50年後に地球物理学でそのメカニズムが説明されているかもしれません。
by ebisu (2013-08-20 22:28) 

Hirosuke

「ゲン」の閉架対象は、
後半の6~10巻との報道がありました。

となると、
僕の仮説は邪推でした。

松江の関係者の方々、
申し訳ありません。

閉架処置反対のネット署名が、
すごい勢いで集まっているそうです。

松江の関係者の方々、
もうすぐ貴方達が言う番ですよ、
「申し訳ありません。」って。

by Hirosuke (2013-08-21 00:15) 

ebisu

追加報道があったのですか。

>「ゲン」の閉架対象は、
>後半の6~10巻との報道がありました。

あっさり自説を撤回しましたね。

>となると、
>僕の仮説は邪推でした。

>松江の関係者の方々、
>申し訳ありません。

気持ちがいいですね。
世の中の人の半分くらいがこうなら、すいぶん住みよくなるのでしょう。(笑)
by ebisu (2013-08-21 00:24) 

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