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#2353 根室の地域医療改革(1):医療事故と業務監査 July 12, 2013 [31.市立根室病院経営改革メモ]

  市立根室病院の経営改革について、シリーズで意見を述べてみたい。初回は医療事故と業務監査である。わたしは以前市立根室病院の医療事故について市役所に資料請求をしたことがあるが、内容は一切明らかにならなかった。明らかになったのは件数だけ。これでは情報公開の意味がない。

 少し大きな会社になると、その会社が製造部門をもっているとかならず品質管理部門が存在する。それは工場部門とは独立の組織となっている。工場長の下に品質管理部門を置くと、仕事の権限上品管部門の独立性が損なわれ、機能が弱体化するからである。

 事故は如何なる組織でもある。福島第一原発事故を振り返るまでもなく、どこでも起きる問題だ。市立根室病院でも心臓カテーテルで事故があったが、今年の3月に病院側が全面敗訴し根室市は9000万円の賠償金を支払った。
 新聞の取材報道によれば組織上の問題つまりマネジメント上の問題があったというが、そのごマネジメント上の問題が解決されているのか明らかでない。

 では医療事故については実際にどのようなチェックがなされているのだろう?病院に医療事故に関する規程があって、それの基づいて処理がなされている。
 なにかが起きたとして、それが医療事故かどうかは誰がどのようにして判断するのだろう?グレーゾーンはどう処理されているのだろう。私たちが安心して市立根室病院で診療を受けるためにはそうした手続き的な事柄はオープンになっていなければならない。

 独立した品質管理部門をもたない病院内部の判断だけで、医療事故かどうかを判断するのは危うい。意図的に「医療事故ではない」という判断を組織上の権限をもつ者が下した場合には実際には医療事故に該当していても医療事故として扱われないケースが出てくる。グレーケースを病院長とは独立の組織あるいは専門知識のある第三者がチェックする体制がのぞましい。こういう機能を内部牽制という。

 内部規程どおりに実務が行われているかをチェックするためには業務監査が必要である。根室市と取引関係がなく、業務監査知識のある人がその任に当たるのが理想だろう。
 一握りの者の恣意的な判断や恣意的な病院運営を避けるために、市立根室病院に業務監査を導入すべきだ。そして業務監査報告書は根室市民にオープンにされなければならない。

 業務監査に関する専門知識をもつ市民はほとんどいないだろうから、市長が市立根室病院の経営を改革しようという意欲が少しでもあるなら、ボランティアでわたしが2年間だけやってあげてもいい。しかしその気はないだろうから、市議会で市議たちが決議してくれたら、市長がいやと言ってもやれる。

 昨年度の赤字は約17億円、今年度の赤字の額が20億円を超えようとしているから市立根室病院の経営改革を急がなければならぬ。このままだと市財政が破綻しかねない。
 市長は自ら設定した8億円の限度枠を超えて、今年度24億円もの市債を新規発行して赤字のツケを先延ばししている。昨年度も限度枠を超えて借金が増えている。
 次の世代へのツケ回し、こういうおろかなことはやめるべきだ。ツケ回しを避けるためには職員人件費をカットしてやらなければならない。おおよそ80%カットになるだろう、それほど市財政は悪化している。現実から目をつぶってはならない。

 内部の自浄作用は期待できないことがこのシリーズで明らかになる。外部の者が市立根室病院の運営をチェックする体制を整備して、病院経営を健全なものにする「外圧」をかける必要がある。内部に改革の芽がないわけではないが、繰り返し押しつぶされている。そういう状況をみて、赴任した医師があきれて病院を離れるケースも起きているようだ。業務監査はそうした恣意的な病院経営に対する有効な牽制となるだろう。腕のよい医師に長くいてもらうためには健全な病院経営がなければならない。
 市議選が近いが、市議たちはこの問題に対する意見を表明してもらいたい。「業務監査の実施」は根室の地域医療改革の突破口となるだろう。

 住みよい町にしたいな、そのためにはそれぞれができることをやればいい。住んでる人のたった10%がそうしたら現実は大きく変えられる。案外簡単なんだ、それが何十年たってもできなかったのが根室、そろそろ変えよう。
 

*#2327 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(2) :いい町はこうやってつくる  June 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-09-1

 #2296 地域医療対話(4): 経営の問題点がよくわかる一覧表  May. 13, 2013  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12-3

 #2318 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(1):広報ねむろより Jun. 2, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-02





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コメント 13

根室市民G

>病院経営を健全なものにする「外圧」をかける必要がある。内部に改革の芽がないわけではないが、繰り返し押しつぶされている。そういう状況をみて、赴任した医師があきれて病院を離れるケースも起きているようだ

院長に問題があり常勤先生方の赴任は得られない。
道内の先生方からは相手にされない。評判の良い先生は退職されるばかりである。
高い給料に釣られたレベルの低い非常勤医ばかり増えている。
院長の任命権者の市長の虚偽答弁は証明された。
さらに議会は機能していない。

この状況ですでに市民は釧路へと向かっている。
なぜ、経営陣はここまで現実逃避するのだろう。
公営企業に寄生しているとしか思えない。

シャープ、ソノーなど一流企業も苦心している。
市立も身を切る努力が必要だ。
病院の診療規模を思い切り縮小し、先生方を少なくし、外科、内科、小児科1名とし外来のみとした場合、赤字はどのくらい拡大もしくは縮小するのだろう。
真面目に計算してもらいたいものだ。

もちろん医療スタッフも失職する。
他市町村で働けば良い。資格があるのだから。
医療スタッフのみが安定雇用されているのは問題だ。
大規模赤字企業でのリストラは当然。
市内に就職できない若者は、普通に市外で自活しているのだから。

赤字が縮小するのなら、釧路医療ツアーバスを市の補助で根室交通がやるという考えも浮上しないのだろうか?

破綻した市の市民にはなりたくない。

市に多大な損害を与えた経営陣達もはや、寄生虫でしかない。
自分に駄目だと思ったら潔く去ればよい。
それが世の常ではなかろうか。
by 根室市民G (2013-07-13 22:09) 

ebisu

市民Gさんへ

極論ですが、問題の本質を突く議論ですね。

>市立も身を切る努力が必要だ。
>病院の診療規模を思い切り縮小し、先生方を少なくし、外科、内科、小児科1名とし外来のみとした場合、赤字はどのくらい拡大もしくは縮小するのだろう。
>真面目に計算してもらいたいものだ。

ここまで縮小したら病院機能は半分以下になるでしょう。困る患者さんもたくさん出ますが、病院の赤字は年間17億円から5億円以内に減少するでしょうね。
財政課の皆さん、計算してみたらいかがですか。

どの程度縮小するのがバランス上妥当か議論すべきでしょう。
釧路の病院へ通院用のバスを市の負担で出せばいい。

空いた病室を療養病床へ転用すればいい。その規模はおおよそ半分、定年を過ぎた医師を募集すればいい。

「自然一杯の根室で美味しい魚を食べ、自然の中を散策しながら2年ほどのんびり仕事しませんか?仕事はとっても楽です、年俸1500~1800万円」

住宅は外断熱でそれ相応の広さのものを用意しよう。

智慧を絞れば何とかなるもの、やり方次第で赤字は半分以下にできる。
by ebisu (2013-07-13 23:22) 

ebisu

看護専門学校や看護系学部へ進学し、市立根室病院へ就職して地域医療を支えようとしている若い人たちのために、なんとか市立病院を存続させたい。
このままでは夕張のように民間の診療所になってしまう。
by ebisu (2013-07-14 17:15) 

根室市民G

前途有望な看護師さん達を無視した極論でした。
失礼しました。

しかし、管理者達は前途有望な看護師さん達の気持ちなんか考えず、保身しか考えていない。ここが問題だ。

管理者達よ病院どころか、前途有望な若者をも犠牲にするつもりか!


by 根室市民G (2013-07-16 01:07) 

たぬきち

先日釧路の某病院で市立根室病院で働いている顔見知りの看護師に遭遇。「どうかしたの?」と尋ねると「根室じゃ、、ちょっとねぇ。。。。」ですと。。。。。。
by たぬきち (2013-07-16 07:33) 

ebisu

市民Gさんへ

根室市では看護専門学校へ進学する者に月10万円、36ヶ月の奨学金を昨年度から支給する市条例を制定しました。

これまでも看護学校へ進学した生徒の中には、根室に戻って市立病院で地域医療を支えることを夢見ている者がおります。

>管理者達よ病院どころか、前途有望な若者をも犠牲にするつもりか!

深く同感です。悔い改めてほしいと思います。
by ebisu (2013-07-16 10:16) 

ebisu

たぬきちさんへ

ははは、よくある話ですね。看護師さんたちそれぞれの診療科ごとに診療レベルに厳しい評価を下していますから、ご自分の病気治療に関しては勤務先の診療科を受診したくないケースもあるのでしょう。
素直で正直です。
それでいいのだと思います。

シャッター街に流れる有線放送から数年前まで「根室の町で買い物をしましょう」のような主旨の放送が根室市の提供で流されていたようですが、無理な話です。
同じお金を支払うならいい品質の物を入手したいと思うのは自然な心の動きです。
根室で買い物を増やしたいと思うなら、いい品筆の製品やサービスを提供するためには何をどうすべきか、そちらのほうが先でしょう。
製品やサービスの品質を上げる努力をまったくしないようでは、客が逃げるのは無理もありません。

サービスの品質を上げることに努力しようじゃありませんか。一生懸命に十年努力すれば、周りが認めます。
根室はあらゆる分野の仕事に同じことがいえます。努力不足です。

根室に戻って私塾を開いて11年目、根底に基礎学力の問題が横たわっているような気がしています。
家庭教育そして学校教育や私塾の担うべき課題は大きい。
機会がなかなかありませんが、一緒に手を組み改善に取り組みたいと願っています。

ZAPPERさんたちが、釧路と根室が連携してそうした取り組みができるような仕掛けを作ってくれるとうれしい、きっとそうなります。志の高さと情熱が推進力です。かなり大きなエンジン、期待してます。

それぞれ自分の持ち場でベストを尽くせば根室はよくなります。そういう輪が根室の町にすこしずつ広がっていきます。ときに、美味しい酒を飲みながら、変化はゆっくりでいい。
by ebisu (2013-07-16 10:46) 

月光仮面

先日釧路の某病院で市立根室病院で働いている顔見知りの看護師に遭遇。「どうかしたの?」と尋ねると「根室じゃ、、ちょっとねぇ。。。。」ですと。。。。。。

このケースに関しては一概に「根室のレベルじゃねえ・・・」との意味かどうかは分かりません。看護師の多くは女性ですので、産婦人科絡みの受診や精神科絡みの受診はなるべくなら自分の職場は避けたいと思うのが自然です。本来は患者さんに病気を治すためには雑念は不要だと現場で指導しながらも、実際自分の立場に成ると医学的な事以外にも色々と余計な心配をするものです。まあ「本音と建て前」なんですが、日本の医療現場はまだまだそこが遅れている(それを日本人独特の奥ゆかしさ=惻隠の情と賛美する傾向すらあり)と思います。

蛇足ですが、駆け出しの頃大学病院のナースステーションで若い看護婦が息巻いていました。
「〇〇号室の患者、全くどうしようもないんだから。熱発しているから座薬を入れようとしたら、俺は座薬は嫌だから注射にしてくれ、だって。生意気よね!」。
そこでちらっと彼女に聞いてみました。
「ずいぶん頭に来ているみたいだけど、〇〇さんが逆の立場ならどうするの?」
「冗談でしょ。私に座薬を入れる? そんな奴蹴り倒してやる!」・・・
by 月光仮面 (2013-07-16 11:20) 

ebisu

月光仮面さんへ

そうですね、精神科や産婦人科がらみなら、自分に勤務する病院は避けたいというのはよくわかります。
これら二つではないケースを聞いていたものですから、考えが浅かったようです。

>…
>「冗談でしょ。私に座薬を入れる? そんな奴蹴り倒してやる!」・・・

お後がよろしいようで…
まるで落語の一場面です。(笑)

by ebisu (2013-07-16 12:58) 

事情通

H市議のブログです。

>昨日で病院ボランティア募集の受付が一応終了。

先週、北海道新聞の記事では、応募数は1名とういことでしたが、状況は変っていない様です。

残念な状況ですが、病院の運営に市民が参加することで市民の意識も変わるものと思いますし、なにより職員の患者サービスに対する意識が変わることを期待しておりましたし、また、病院ボランティア制度の導入については、何度か質問した経緯もありますので、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「しらじらしい」とは、正にこの事でしょう。市立病院の諸悪の根源が分かっていながら事実に蓋をしたまま、つらっとボランティアの頑張りが病院を良くする・・・と相変わらず問題のすり替えが御上手な様で(笑)。
「応募してきた市民がたった一人」と言う状況は、市民も事の本質を分かっているからでしょね。ボランティアの参加で改善するような問題のレベルでは無い事を。
by 事情通 (2013-07-23 18:18) 

ebisu

事情通さんへ

病院建て替えに関する市民説明会開催要求すら拒否しておいて、今度は
「自民が病院運営に参加し、患者様が安心して医療を受けられる環境をつくり、また地域と病院との架け橋を築くため、病院ボランティアを募集します」
では、肯けない市民がほとんどでしょうね。

「病院の運営に市民が参加することで市民の意識も変わるものと思いますし、なにより職員の患者サービスに対する意識が変わることを期待しておりました」

これもわかりませんね。そう思うなら、CSの講習とか、CS改善運動を院内でやればいいだけのことです。それは院長や事務長職の仕事です。きちんと自分の仕事をすればいいだけのこと。参事もいたのではないですか。

市長や病院側も市議3名の市民説明会開催要求すら拒否しておいて、ボランティアとして病院運営に参加してくださいというのでは支離滅裂です。
市立根室病院の経営の現状を象徴的に表していますね。

市議会は病院の業務監査チームを作って運営実態を調査すべきです。赤字が年間20億円に膨れ上がった原因がいくつもわかります。運営が途方もなくデタラメでなければ、人口2.8万人の規模で市立病院が年間20億円もの赤字を出すはずがありません。赤字額は藤原前市長時代の2.5倍になっています。

ボランティアの一人になってお手伝いするのではなく、市議として他にやるべきこと大事ながあるのだと思いますが・・・
by ebisu (2013-07-23 23:21) 

根室市民G

ボランティアーのなんて参加するわけ無いでしょう。

>市民が参加することで市民の意識も変わるものと

市民の意識は、『何の説明会も開催せず、今の市立にしてしまった市長、院長、各運営人達よ、責任を取れ!』
これが、市民の意識ではないでしょうか?

そもそも市民参加の病院作りを拒否しておいて、今更何を言っているのでしょう。パフォーマンスもいい加減にし欲しいし、H市議も全く市民感覚からずれている。

市民が参加するのは、責任を取ったあとですよ。
運営人はまず責任をとって頂きたい、それから新運営人で市民参加のもと、市民の市立病院作りをはじめましょう。

こんな気持ちの市民Gです。
by 根室市民G (2013-07-24 08:55) 

ebisu

根室市民Gさんへ

>市民が参加するのは、責任を取ったあとですよ。
>運営人はまず責任をとって頂きたい、それから新運営人で市民参加のもと、市民の市立病院作りをはじめましょう。

藤原市長になり、現院長になってからなぜ2倍に市立病院の赤字が増えたのか、さまざまなデタラメがあるのでしょう。今年度の赤字は2.5倍の20億円を超えます。

なぜ赤字が毎年増えるのかはまったく明らかにはされていません。
行政のチェックですから、市議会の役割ですがさっぱり機能していません。

わたしにできることは、知りえたことを整理して根室市民へ発信することです。
このままでは根室の地域医療は数年で崩壊します。
すこし踏み込んで具体的なことを書き綴ろうと思っています。
by ebisu (2013-07-25 00:04) 

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