#2234 爆弾低気圧とホワイトアウトそしてブカツのあり方 Mar. 3, 2013 [73.ブカツ]
【ホワイトアウト】
今真夜中であるが、昨夜からの嵐はまだ続いている。爆弾低気圧は昨夜午後9時現在知床沖(国後島の北部)にあったようで970hpa、暴風と吹雪きが家を揺らした。
仕事からもどってきたのが午後9時半頃で、西と北からの風が根室でぶつかり合い、時折ホワイトアウトを現出していた。車の速度を時速20キロ程度に落としてゆっくり走ってもどった。
気温はマイナス4.8度Cだから、雪は風で吹き飛ばされ道路には雪がほとんどない。
増築した二階の書斎のみFF暖房なのだが吸排気口が西側についており、強風で排気口から空気が逆流するので停まってしまった、こんなことは初めてだ。他はセントラルヒーティングなので排気口の取り付け方が違うからどのような強風でも問題がない。
【ブカツ】
中学校のブカツで北見に遠征している生徒がいる。朝早く出かけ、夕方にはもどっているはずだから、ホワイトアウトは避けられたのだろう。
中学校は明後日3月5日に学年末試験があるから、このスケジュールは配慮に欠けていたのではないか?
こういう問題のあるスケジュールでも対外練習や試合が強行されるのはなぜだろう?
強くなりたい、勝ちたいからだろう。「勝利至上主義」のブカツは中学校ではやってはならないこととされている。中学校のブカツは教育の一環であり、生涯そのスポーツを楽しむための基礎作りの期間であり、目的を取り違えてはならぬということ。
北海道教育委員会で各市町村教育長宛や学校長宛に土日ブカツの禁止通達を出さないとなくならないのだろうか。教育機関としての常識の範囲で判断ができないのだろうか?
学校側も保護者からの土日練習要求が強いとやらざるを得ないという実態がある。「勉強よりもブカツ」というのは学校教育上問題が大きいし、健全な家庭学習習慣の育成の妨げにもなり、学力低下の原因になっているから、是正すべきだ。
こういうことは、学校と保護者と地域社会が接点を持たないとなかなか是正できないだろう。市教委が事務局となって毎月第二日曜日にオープンな「教育問題に関する市民会議」を開催してもらいたい。学校と一部の保護者が暴走したら、ブレーキ役がいなければならない、それは地域社会だろう。
長野県教育委員会は長野県下の市町村教育長宛に次のような指導を行っている。北海道でも参考にしてもらいたいと思う。
*「運動部活動指導の手引き」(長野県教育委員会事務局スポーツ課)
http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/taiiku/bukatutebiki.pdf
-----------------------------------------------
Q4 部活動に休息日は必要なの?
A4 部活動が学校教育の一環として行なわれている状況を踏まえ、生徒のバランスの取れた能力の伸長、心身ともに健康な成長という観点からも、部活動が生徒にとって、肉体的に、そして、精神的に過度な負担とならないよう、休息日を適宜設けていく必要があります。
○月曜日から金曜日の間に、学校全体で部活動を行なわない日を設ける。(朝と放課後)
○日曜日、土曜日、及び祝祭日には、原則として部活動を行なわないこと。
(9資料P40「中学校における部活動の適正な実施について」
参照)
Q3 1 週間の練習計画はどのように立てたらいいの?
A3 部活動は、生徒の願いを叶えたり、課題を解決したりする活動でなければなりませんが、だからといって、同じ練習ばかりを繰り返していたのでは飽きてしまいます。次の点を考慮して、練習計画を作成してみましょう。
○曜日によって練習の量や質を変える。
○種目に関する知識を蓄えるため、座学による学習会を行う。
○活動を振り返るミーティングを行なう。
1 週間の練習計画例
月火水木金
技術練習
・技術練習休息日技術練習学習会
・ミーティング
毎月第1金曜日 学習会
第3金曜日 ミーティング
第2・4金曜日 技術練習
練習試合
※ 試合準備期、週末の1日を部活動とすることで練習試合を行なう土または日
技術練習
・体力づくり
‐
-----------------------------------------------
本当は市教委単独でもできるし、学校長の判断でも可能だ。しかしやる勇気をもつ学校長は皆無だ。保護者とのトラブルを畏れるからだろう。
全道14支庁管内で最低レベルの根室の子ども達の学力を上げるために、大人たちはできることをしようではないか。仕事は正直に誠実にやろう。それだけでずいぶんよくなるよ。ニコニコいい顔して世のため他人のために仕事しよう。(笑笑)
【お通夜】
ところで、今日お通夜がひとつあった。母校の中学校の生徒達には人気のあったおばあさんだ。最近数年間散歩するのを見なかった。元気な頃は、中学生数人と道路で話しこんでいる姿をよく見かけた。二日前に卒業した高校3年生はこのおばあさんに道路で話しかけられた生徒が多かったから、「○○おばあさん」あるいは「○○さん」と名前で呼んでいた。百歳近くまで生きたのだから天寿をまっとうしたといっていい。生徒達とともにご冥福を祈りたい。
風はまだ強い、ときおり家が揺れる。(午前1時記す)
*#2182 おお、すばらしい! 運動部活動指導の手引書抜粋 Jan. 20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-01-21
【3月4日追記】
車が雪に閉じ込めれれて立ち往生、中標津町と湧別町で8人が亡くなった。原野でホワイトアウトは怖い。
【5日追記】
「北見遠征」は天候悪化懸念のために中止したという。いったん決めたらなかなか中止は難しいものだ。関係者が多ければ多いほどむずかしくなる。
関係者の中止判断は妥当だが、これがなかなか難しいというのも事実だろう。いい決断だった。
今後は定期テスト直前の遠征はハナからお断りすればいい。
コメント 0