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#2227 根室市予算案をチェックする(2): アカウンタビリティ  Feb. 26, 2013 [26. 地域医療・経済・財政]

【さっぱり分からぬ予算案】
 #2226に続いて、第2回めの2013年度根室市予算案のチェックをしてみる。2月21日の北海道新聞の記事をお読みいただきたい。

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根室市予算案
  防災減災対策など充実
    市債15.4%増 24億2000万
【根室】市が20日に発表した2013年度予算案で、一般会計は前年度当初比を1%上回る166億4300万円となった。防災・減災対策や高齢者対策の充実を図る経費が集中したため予算規模が膨らみ、単年度の市債発行額も前年度を15.4%上回る24億2534万円になった。(笠原悠里)

 長谷川俊輔市長は記者会見で「防災対策に3月の補正分も含めて計10億1010万円を盛り込んだことが特色」と強調。昨年6月に公表された道の津波浸水予測図を踏まえたハザードマップの作成に300万円、友知地区の道路新設に1億8千万円を計上したほか、3月の補正予算に成央小の耐震改修4億1312万円を盛り込むなど、重点を置いた。
 また高齢化対策として、介護老人保健施設「セラピーこざくら」の30床増床に9億370万円、認知症対応型グループホームと小規模多機能居宅介護支援に1億620万円を投じる。
 教育費では厚床小を厚床中の敷地内に移転、併置校とするための改修費に2532万円を計上した。
 一方、市債の発行額は前年度を3億2304万円上回り、2年連続で大幅増に。長谷川市長は「国の臨時交付金で一定程度縮減される」と述べたが、仔細の発行残高は13年度末に202億8千万円に達する見込み。

 財調基金崩し財源確保
<解説>市が20日に発表した2013年度予算案は、長谷川俊輔市長が記者会見で述べたとおり、「防災・減災」「市中経済の活性化」などの施策に重点が置かれたのが特徴だ。
市内の1月末の65歳以上の高齢者人口は7938人と、高齢化率が27.7%にも達している。この現状を反映し、介護老人保健施設の増床や、認知症対応型グループホームなど、介護施設の開設にも補助するなど、副詞関連整備にも力を入れた跡がうかがえる。
 市の財政状況に目をやると、11年度決算で実質公債費比率は全道平均の11.7%を下回る10.8%で管内の市町で最も低い。
 しかし、人口減や基幹産業である水産業の低迷で、自主財源である市税収入の大幅増は見込めない。今回の編成でも、市の貯金に当たる財政調整基金22億6千万円の8.6%に当る1億9440万円を取り崩して財源を確保した。厳しい財政事情科での予算編成だったことは否定できない。
 また、新年度の市債発行額の内、建設事業の充当分は16億9400万円と7割を占める。市はあらかじめ建設事業の市債発行に8億円の上限を設定していたはずだ。
 市財政課は「防災関係や介護施設の整備を除くと目標とする8億円以内の発行に収まっている」と釈明するが、新年度を含め4年連続で自ら掲げた上限を破ることになり、あらためて財政規律が求められよう。(笠原悠里)
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【分析2:補助金に関するアカウンタビリティの問題】
 どうにもわからないのはセラピーこざくらの30床増床への9.4億円の補助金である。1床当たり3000万円という計算になるから、何かが間違っている。こんなに巨額になるわけがない。わたしは2000年に横浜市内の特例許可老人病院(約270床)を療養型適合病棟に建て替える仕事をしたことがあるが、補助金は11億円(これが建築費総額、坪単価65万円、市立根室病院の半額)であった。シビアな仕事をしたから、坪単価を抑えられた。補助金は1ベッドあたり400万円弱。RC造でこれで立派な建物を建てることができた。

 老健施設で1床当たり3000万円もの巨額の補助金が出るはずがないから、厚生労働省のホームページを開いて調べてみたらあった。

*介護老人保健施設への補助金(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2010/05/02.html

 1床当たり200万円となっている。この資料に従えば、30床増床の補助金は6000万円である。
   30床×200万円=6000万円

 厚生労働省の資料では6000万円のはずが実際には9.4億円になるのは、何か他に理由があるはず。この予算額は建物全部を建て替可能な金額である
 今年度、特別養護老人ホームの増床にも36床の増床に対し、5.5億円の補助金をつけている。弊ブログ#1855に新聞記事の引用を載せてあるので見てもらいたい。1床当たり1500万円である。これも説明ナシに理解しろというのは無理というもの。
 市議さんたちは誰も疑問に思わないのだろうか?

*#1855 一般会計2.4%増164億円(根室市予算案) :北海道道新聞根室地域版より Feb. 23, 20
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-23

 #1856 活性化「なりふり構わず」:北海道新聞根室地域版より Feb. 25, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-25

 今年度の予算編成では市議会でも問題にならなかったようだが、市民へ説明はしてもらいたい、なにか特別な理由があるはずだ。こうした情報は隠す必要がないから、わかりやすく説明すべきだ
 市議会の役割の半分は市政チェックにある。市議会がチェック機能を果たしてこそ、市政の恣意的な運営を防止できる。市議の職責は重い、しっかりやってほしい。

【「根室市議ヨロズ・トーク」掲示板の設置】
 市議達のなかで個人ブログを解説しているのはお二人のみのようで、あいかわらず情報発信が少ない。「市議会便り」で自らの活動に関する情報を発信しているつもりなのだろうか?センスの悪さを若者達に笑われます。「市議会トーク」という掲示板をつくって、北方領土問題や個別の予算、病院事業赤字問題などを公開で議論すれば根室市政は大きく変えられるのではないか?

【道新さんへの取材お願い】
 市議達が市政チェック機能が果たせない間は、申し訳ないが愛読新聞の北海道新聞根室支局の取材に期待するしかない。追加取材を行って、「なるほどそういうことだったのか」と納得できる記事を書いてもらいたい。調べてみれば、「なーんだそういうことか」、ということかも知れぬ。
 ほんらいは市議がやるべきことを、新聞にお願いするのは筋違いかもしれないが、よろしくお願いしたい。昨年度は予算案に関する取材は"クリリン"が担当でした、記事を読み返してみましたがよくやってくれていましたね。今年は美人記者さんが担当、期待しています。

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【予算関連記事】
*#2231 根室市予算案をチェックする(4): 成央小耐震改修4億円 Mar. 1, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-1

 #2229 根室市予算案をチェックする(3): 病院事業赤字はどこへ? Feb. 27, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-27

 #2227 根室市予算案をチェックする(2): アカウンタビリティ  Feb. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

 #2226 根室市予算案をチェックする(1):市債発行額24億円 Feb.26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-25

 #2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-09

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コメント 2

相川始

私も根室市予算案の記事を読ませて頂きました。
新病院建設時と同じような状態の予算案としかおもえない。

子供のためといより、高齢者のための施設充実に力を入れていては、根室市に未来はないか?

新病院の医師問題にしても同じ。
2月になって内科医師が1名増えたらしいが、市民へ広報もない。
その人をちらっと見たがかなりのご高齢に思える。

市民から新病院に対する意見を集めるとかする気はないのだろうか?私も含む受診する市民は正直新病院にガッカリしてる。
まだ改善する手段はあるのだから、市側は少しあらゆる手段を尽くせ!!
by 相川始 (2013-02-26 08:06) 

ebisu

相川さん、おはようございます。

今年度の50億円の市債発行に続いて、来年度は24億円。「お約束(市債発行費負担適正化計画)」は「8億円以内に抑える」だったはず。

長谷川市長は一人でバブル財政を演出しているようですが、市議会はそれを抑えることもできない。
なぜこんな放漫財政の象徴のような予算案に反対票を投ずることができないにか理解に苦しみます。

高齢者のためと言いつつ、療養型病棟のない町になってしまっています。これでは人口流出が増えるばかりです。
by ebisu (2013-02-26 09:18) 

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