So-net無料ブログ作成

#2226 根室市予算案をチェックする(1):市債発行額24億円 Feb.26, 2013 [26. 地域医療・経済・財政]

 2月21日の北海道新聞に2013年度の根室市予算案が載っている。数回に分けて市民目線からチェックしてみたい。

【分析1:20億円も膨らんでしまった予算額】
 予算総額が166.4億円で藤原前市長時代は概ね140億円から150億円であったから20億円前後肥大しているといえる。その間(8年間)に人口は約3517人減少して28,750人になっている。
 肥大した予算は市債の増発で賄われているから、次の世代が使うべきお金を先食いしていることになる。市債発行額が前年比15.4%増の24億円と書いてあるが、前年度の発行額は20.9億円。ところがこの他に病院建て替えの起債が25.4億円あるから、昨年度の市債発行総額50.8億円である。弊ブログ1855に詳しい解説が載せてある。長谷川市政は2年続けてとんでもない巨額の市債発行を続けるつもりだ。これはすべて後年時負担を増大させることになる。無責任なやり方と言うほかない。

 ところで、「根室市公債費負担適正化計画」という資料がある。平成18年か19年頃に作成したものらしい(発信日が記載されていない)が、市債発行額を8億円以内に収めると書いてある。その経緯が冒頭に書いてある。

「普通会計における実質公債費比率の3カ年平均が20.7%となっており、実質公債費比率による起債許可団体となったことから、実質公債費負担の適正な管理のための取り組みを計画的に行うため、公債費負担適正化計画を策定する。」
*「根室市 公債費負担適正化計画」
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/90f544667780cf46492570c700066ba3/$FILE/%EF%BD%8B%EF%BD%8F%EF%BD%95%EF%BD%93%EF%BD%81%EF%BD%89%EF%BD%88%EF%BD%89%EF%BD%94%EF%BD%85%EF%BD%8B%EF%BD%89%EF%BD%93%EF%BD%85%EF%BD%89%EF%BD%8B%EF%BD%81%EF%BD%8B%EF%BD%85%EF%BD%89%EF%BD%8B%EF%BD%81%EF%BD%8B%EF%BD%95.pdf

 なぜこのような計画案を作らざるを得なくなったのかについて「実質公債費比率による起債許可団体となったことから」と理由を端的に述べている。
 「実質公債費負担の適正な管理のための取り組みを計画的に行うため、公債費負担適正化計画を策定する」と書いておきながら、翌年度の予算ではもう20億円を超える市債を発行したこと。そして市議会はその予算を一人の反対もなく承認したこと。これには驚く。市議会に市政チェック機能がないことを証明してしまった。市議会というタガが外れたから、長谷川市長はなんでもやれる。

 根室市は財政規模を膨らませてはいけないのだが、喉元を過ぎないうちにすぐにこの計画書で示した8億円の制限を外してしまった。25年度(2013年度)の予算案には市債発行額が24億円になっている。同計画書10ページには、次のように記されている。

「・新規発行を8億円以内に抑制」

 わたしたちは数年前に似たようなケースを見ている。
 市立病院事業は「改革プラン」を作成して赤字特例債を10億円発行した。その「改革プラン」なるものでは病院事業の年間赤字額の最大値は11億円だったはずだが、今年度16億円に達した。「改革プラン」はデタラメなものだった。
 「改革プラン」はにっちもさっちもいかなくなって、建て替えの書類を通すためだけにつくられた。市側に「経営改革」などハナからやる気はなく、裏契約があってとてもできないことを承知で書類をつくった。同じことが「公債費負担適正化計画」にもあったということ。計画通りにやる気などハナからないのである。あちこちを切ってみると金太郎飴のように似た絵柄があらわれる。
 どうやら根室市政はその場しのぎの嘘が癖になってしまったようだ。財政課の職員も毎年そういう質の悪い仕事を続けていれば正常な感覚が麻痺してしまうのだろうか?
 市役所内部でふるさと根室のために声を上げる職員が出てくることを期待したい。生まれ育ったふるさとのために損を覚悟で声を上げる、異議申し立てをすることは勇気のいることだ。だが、目先の損得を考える奴は長期的には大損をすることになる。

 自分の損得を優先する職員ばかりだとその町の未来は暗澹たるものにならざるを得ない。いまそうなってしまっていることに市民は気がつき始めた。そして自分達がそれぞれの立場で、子ども達の未来をさらに暗澹たるモノにしていることも自覚しつつあるのだろう。
 勇気をもとう、日本の地方自治のあり方をこの根室から変えて見せるくらいの志をもとう。

 市議会は市債発行額をの計画書に書いてある通りの8億円以内に収めるように要求すべきだ。総予算額の目標値は130~145億円。まずは予算枠の設定ありき、この7年間で市税収入が増えたわけではなく、減少し続けている。収入に見合った支出は当然のことだ。予算規模は人口減や市税収入減に比例して縮小していくべきだ。借金で予算額を増やしてはならない。将来に備えて年間予算額くらいは積み立てておくべきだ。
 前年度(予算案に対して)も20億円を超えていたが、市議会は予算案を承認した。今年も予算案を承認するのだろうか?
 ふるさとの未来を憂慮する市議が何人か出ることを期待したい。チェック機能を市議会が果たすことができるなら、市民は市議定数を減らせとは言わないだろう。

 市議会で予算案に反対の票を投ずるのはよほど勇気のいることらしい。大人がダメなことにダメと言わないから、根室の町は衰退し続ける。
 そろそろ、ふるさとのために信念と勇気をもって行動しよう。子ども達は大人たちの背中を見て育っていくから、30年後に同じことをしかねない
。大人が毅然としなければならない最大の理由がここにある。

 
-----------------------------------------------
【データ】
1.人口推移
  平成16年末 32,266人
  平成24年末 28,750人
    差し引き  3,517人

 年平均439人の人口減である。藤原前市長時代は400人をすこし切っていた。長谷川市政に変わってから人口減少が加速したのはなぜ?
 市政が悪く市議会がそれをチェックできないからだけではあるまい。理由は他にもある。理由を分析し、的確な具体案を作り、それを実行して人口減に歯止めをかけることこそが重要だ。
 地元の中小企業に大きな問題がある、根室の未来を語る上でこの問題は避けては通れない
  根室のダメな大人たちが自分達の利益を守るために、子ども達の未来を食いつぶしているのではないか?

(授業の合間の雑談に、"卑怯なことをやってはならぬ"、"ズルイことをしてはいけない"、"弱いものイジメは人間として恥ずべきこと"と繰り返し塾生に言っている借金を膨らませ、後年時負担をふやすことはズルイことである。根室の言葉では"こすっからい"こと。こういうことをやると癖になるものだ。市長殿、癖になっているよ。いくつになったって、直そうと思えば直せるものだ。)


 #1856 活性化「なりふり構わず」:北海道新聞根室地域版より Feb. 25, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-25

------------------------------------------------
------------------------------------------------
------------------------------------------------

【予算関連記事】
*#2318 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(1):広報ねむろより Jun. 2, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-02

 *#2231 根室市予算案をチェックする(4): 成央小耐震改修4億円 Mar. 1, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-1

 #2229 根室市予算案をチェックする(3): 病院事業赤字はどこへ? Feb. 27, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-27

 #2227 根室市予算案をチェックする(2): アカウンタビリティ  Feb. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

 #2226 根室市予算案をチェックする(1):市債発行額24億円 Feb.26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-25

 #2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-09

------------------------------------------------


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村

 


nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 2

Hirosuke

「私たちは、子どもたちから、盗んで、盗んで、盗み続けている」
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/799086/

ごく一部の人間が、
何十年も昔から世界中で。

こんなイキモノは人間だけです。

「若者たちは、親や教師たちへの影響力を持っている。そして将来の親であり教師でもある。将来の事業経営者や政治家も今の若者たちが担うのです」

by Hirosuke (2013-02-25 23:49) 

ebisu

おはようございます。
Hirosukeさん、面白い研究を紹介してくれましたね。
チンパンジーの学者の登場ですね。

人間とチンパンジーは遺伝子レベルでは2%しか違わない。
そのチンパンジーですら利他的行動をすることがあるというのに、人間はそれ以下になりつつあるということ。

なんのためにチンパンジーと2%の違いの遺伝子をもって生まれてきたのかよく考えろと天の声が聞こえる気がしました。
by ebisu (2013-02-26 09:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0