#2171 市立根室病院の経営状況 : 15億円の赤字、まもなく新病棟完成 Jan. 7, 2012 [26. 地域医療・経済・財政]
今月末に新病棟が竣工予定だ。竣工間際にさらに4億円の建築予算が追加された。システム費用も当初は総事業費にはいっていたから、総額70億円を超えたのではないだろうか。市が三度にわたって招聘して講演した病院コンサルタント(公認会計士)の提案は、年間売り上げの範囲内25億円でやるべきというものだった。通常は市が三度も招聘したコンサルタントの提案を蹴飛ばすなんてことはないから、なにがなんでもお金をたくさん使わなければならない事情があったに違いない。
ハンドルネーム"もやしさんま"さんからコメント欄に書き込みがあった。「広報ねむろ1月号」に病院事業会計の黒字決算報告がなされているが、実際には赤字、誤解を与えるような広報には問題があるから、赤字穴埋めの繰出金がいくらかを明記すべきだというコメントをいただいた。
わたしもそう思う。赤字を黒字と公表すると、上場企業は粉飾決算で取締役は法的責任を問われるが、地方自治体ではそういう「粉飾決算」が普通に行われ、その実態が決算書からは見えないようになっている。
市議会が企業会計原則に準拠した病院事業決算書を広報ねむろで公表すべしと決議すれば、財政課は1日かかって組み換え作業をして、正しい決算書を市の広報に載せるだろう。問題は、市議会議員が自分たちのやるべき仕事をするかどうかにかかっている。
広報ねむろ1月号には次の数字が並んでいる。
収益 36.9億円
費用 35.4億円
純利益 1.4億円
純利益1.4億円となっているから、だれがみても病院経営は黒字に見えるがそうではない。「広報ねむろ1月号」の10ページに「特別会計および企業会計への繰出金の状況」という項目があり、その中に「病院会計」への繰出金が13億44万円とでているから、病院会計は2011年度13億円の赤字である。
では今年度(2012年会計年度)はどうなるのか。北海道新聞社が取材して12月7日の根室地域版に掲載している。赤字は15億3390万円の見込みである。建て替えが終わるので減価償却費などが増えて来年度はさらに膨らむ見込みであり、13年度は15.2億円の赤字となっている。しかし、予算では毎年数億円過小となっているのでさらに数億円膨らむのだろう。
7年前の藤原市政の時には8億円程度だった市立病院赤字は長谷川市政になってから、毎年のように膨張を続けて、ついに2倍を超えようとしている。もうじき市財政が危機的状況を迎え、市職員の給与を2~3割カットせざるを得なくなるだろう。
市民が声を上げず、市議会議員が市政チェック機能を果たさず、市長が恣意的な市政運営を続けたら根室の町がどういうことになるのか、身をもって思い知るしかない。被害は市職員だけではすまない、市民にも及ぶ。災厄が現実にならなければわからないのなら、わたしたち根室市民はおろかとしか言いようがない。
(広報ねむろ1月号は市のホームページに掲載されていないのでURLを書くことができない。掲示されたらURLを追加書き込みしたい)
12月7日北海道新聞根室地域版より
===============================
新市立病院
繰入金15億円超
13~15年度 市が経常収支試算
【根室】市は6日、来年1月に開院する市立根室病院の経常収支試算(2013~15年度)を公表した。13年度以降は原稿より2人増の常勤医15人体制とする一方、光熱費など固定経費がかさみ、赤字などを補填する一般会計からの繰入金は新病院オープン後も15億円を超える見通しだ。
今回の試算は「もっとも硬くシビアな見積もり」(病院事務局)を示すため、施設一新で患者が増える「新病院効果」を算定しなかった。収支改善に向け議論の出発点とする狙い。
13~15年度の病院事業見通し(市の補助金などを除く)は常勤医15人体制が見込めるため、12年度決算見込みに比べ約3億5千万円多い33億円台で推移。一方の支出は新設する医療機器の保守点検費用や減価償却費が増加し、同約4億~8億円多い44億~47億円台に膨らむ。
これらの穴埋めと企業債の償還金なども含め、病院会計が資金不足に陥らない水準に保つため、13年度は一般会計から15億2560万円、14、15年度は各約16億5千万円の繰入金が必要と推計。12年度見込み額(15億3390万円)と同水準で、うち市が単独で支出するのは毎年6億~7億円に上る。
市は入院・外来の診療単価引き上げや人工透析質の増床で「今後も一般会計からの繰入金を求めざるを得ないが、できる限り圧縮したい」(今井泰和病院事務長)という。(栗田直樹)
===============================
いくつか整合性が取れない説明である。2011年度の「収益36.9億円」には13.4億円の一般会計からの繰入金が含まれているので、
36.9-13.4=23.4億円
差し引き23.4億円が2011年度の病院の売上である。
新聞では「13~15年度の病院事業見通し(市の補助金などを除く)は常勤医15人体制が見込めるため、12年度決算見込みに比べ約3億5千万円多い33億円台で推移」と書いているが、2011年度実績値よりも約11億円も多い。こんなでたらめな予算でいいのか?
市側の提示した数字だけを使って計算してみよう。
ケース1 ケース2
収益 23.4億円 23.4億円
費用 47.0億円 44.0億円
純損失 23.6億円 20.6億円
2013年度は20.6~23.6億円の赤字である。収益は2011年度の補助金抜きの実績をそのままもってきた。市側はいつも前年の実績値を無視して希望的観測ともいえるような売上を予算に組むが毎年数億円も外れている。好い加減にこんなデタラメな「統計学的手法」なんてよしたらいい。実績ベースで試算すべきだ。
費用の中には旧建物の未償却残高の除却損が3億円弱含まれているだろうから、この分は資金の流出がないから一般会計からの補填の必要がない。17~20億円の繰入金が必要になる。
このなかには赤字特例債で長谷川市長が損失の先送りをした分が1.5億円ふくまれているはず。問題の先延ばしはこういう結果を生む。経営状況がきつくなったときにさらに追い討ちをかけることになるのだ。問題から逃げてはいけない。
新聞はさらに突っ込んた取材をして、来年度の市立病院赤字額がいくらになるのか明らかにしてもらいたい。市議会がこの問題についてはさっぱり機能していない。
病院経営赤字はebisuが前から予測してきた金額の赤字になっている。興味のある人は過去ログをみてください。
1月2日に高校の同級生宅にお呼ばれして、毎年恒例の新年会をやった。市議会議員をやっている同期のIさんも「友だちの輪」の一人で毎年一緒に飲んでいる。彼が病院の監査委員になったという、喜ばしいことだ。
正直に誠実にふるさとのために市政チェックの仕事をしてもらいたい。正直に、一生懸命にやれば孤立するだろうが、快活で大雑把で能弁な奴だから、おおらかにやりぬくだろう。団塊世代の責任は重い。
*新病院建物の入院病棟は個室が35に4人部屋が25室だったと記憶するが、なぜこんなに個室を増やしたのか理由がわかった。差額ベッド代を増やして入院単価を上げたかったようだ。新聞は次のように書いている。
「入院・外来の診療単価引き上げ・・・などにより約4億円の増収を図る考え」
なんと愚かなことを、あきれてしまう。35の個室なんて根室の医療ニーズにあわぬ。市議会特別委はこんなことすらチェックできなかった。そろそろきちんと仕事をしてほしい。
ハンドルネーム"もやしさんま"さんからコメント欄に書き込みがあった。「広報ねむろ1月号」に病院事業会計の黒字決算報告がなされているが、実際には赤字、誤解を与えるような広報には問題があるから、赤字穴埋めの繰出金がいくらかを明記すべきだというコメントをいただいた。
わたしもそう思う。赤字を黒字と公表すると、上場企業は粉飾決算で取締役は法的責任を問われるが、地方自治体ではそういう「粉飾決算」が普通に行われ、その実態が決算書からは見えないようになっている。
市議会が企業会計原則に準拠した病院事業決算書を広報ねむろで公表すべしと決議すれば、財政課は1日かかって組み換え作業をして、正しい決算書を市の広報に載せるだろう。問題は、市議会議員が自分たちのやるべき仕事をするかどうかにかかっている。
広報ねむろ1月号には次の数字が並んでいる。
収益 36.9億円
費用 35.4億円
純利益 1.4億円
純利益1.4億円となっているから、だれがみても病院経営は黒字に見えるがそうではない。「広報ねむろ1月号」の10ページに「特別会計および企業会計への繰出金の状況」という項目があり、その中に「病院会計」への繰出金が13億44万円とでているから、病院会計は2011年度13億円の赤字である。
では今年度(2012年会計年度)はどうなるのか。北海道新聞社が取材して12月7日の根室地域版に掲載している。赤字は15億3390万円の見込みである。建て替えが終わるので減価償却費などが増えて来年度はさらに膨らむ見込みであり、13年度は15.2億円の赤字となっている。しかし、予算では毎年数億円過小となっているのでさらに数億円膨らむのだろう。
7年前の藤原市政の時には8億円程度だった市立病院赤字は長谷川市政になってから、毎年のように膨張を続けて、ついに2倍を超えようとしている。もうじき市財政が危機的状況を迎え、市職員の給与を2~3割カットせざるを得なくなるだろう。
市民が声を上げず、市議会議員が市政チェック機能を果たさず、市長が恣意的な市政運営を続けたら根室の町がどういうことになるのか、身をもって思い知るしかない。被害は市職員だけではすまない、市民にも及ぶ。災厄が現実にならなければわからないのなら、わたしたち根室市民はおろかとしか言いようがない。
(広報ねむろ1月号は市のホームページに掲載されていないのでURLを書くことができない。掲示されたらURLを追加書き込みしたい)
12月7日北海道新聞根室地域版より
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新市立病院
繰入金15億円超
13~15年度 市が経常収支試算
【根室】市は6日、来年1月に開院する市立根室病院の経常収支試算(2013~15年度)を公表した。13年度以降は原稿より2人増の常勤医15人体制とする一方、光熱費など固定経費がかさみ、赤字などを補填する一般会計からの繰入金は新病院オープン後も15億円を超える見通しだ。
今回の試算は「もっとも硬くシビアな見積もり」(病院事務局)を示すため、施設一新で患者が増える「新病院効果」を算定しなかった。収支改善に向け議論の出発点とする狙い。
13~15年度の病院事業見通し(市の補助金などを除く)は常勤医15人体制が見込めるため、12年度決算見込みに比べ約3億5千万円多い33億円台で推移。一方の支出は新設する医療機器の保守点検費用や減価償却費が増加し、同約4億~8億円多い44億~47億円台に膨らむ。
これらの穴埋めと企業債の償還金なども含め、病院会計が資金不足に陥らない水準に保つため、13年度は一般会計から15億2560万円、14、15年度は各約16億5千万円の繰入金が必要と推計。12年度見込み額(15億3390万円)と同水準で、うち市が単独で支出するのは毎年6億~7億円に上る。
市は入院・外来の診療単価引き上げや人工透析質の増床で「今後も一般会計からの繰入金を求めざるを得ないが、できる限り圧縮したい」(今井泰和病院事務長)という。(栗田直樹)
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いくつか整合性が取れない説明である。2011年度の「収益36.9億円」には13.4億円の一般会計からの繰入金が含まれているので、
36.9-13.4=23.4億円
差し引き23.4億円が2011年度の病院の売上である。
新聞では「13~15年度の病院事業見通し(市の補助金などを除く)は常勤医15人体制が見込めるため、12年度決算見込みに比べ約3億5千万円多い33億円台で推移」と書いているが、2011年度実績値よりも約11億円も多い。こんなでたらめな予算でいいのか?
市側の提示した数字だけを使って計算してみよう。
ケース1 ケース2
収益 23.4億円 23.4億円
費用 47.0億円 44.0億円
純損失 23.6億円 20.6億円
2013年度は20.6~23.6億円の赤字である。収益は2011年度の補助金抜きの実績をそのままもってきた。市側はいつも前年の実績値を無視して希望的観測ともいえるような売上を予算に組むが毎年数億円も外れている。好い加減にこんなデタラメな「統計学的手法」なんてよしたらいい。実績ベースで試算すべきだ。
費用の中には旧建物の未償却残高の除却損が3億円弱含まれているだろうから、この分は資金の流出がないから一般会計からの補填の必要がない。17~20億円の繰入金が必要になる。
このなかには赤字特例債で長谷川市長が損失の先送りをした分が1.5億円ふくまれているはず。問題の先延ばしはこういう結果を生む。経営状況がきつくなったときにさらに追い討ちをかけることになるのだ。問題から逃げてはいけない。
新聞はさらに突っ込んた取材をして、来年度の市立病院赤字額がいくらになるのか明らかにしてもらいたい。市議会がこの問題についてはさっぱり機能していない。
病院経営赤字はebisuが前から予測してきた金額の赤字になっている。興味のある人は過去ログをみてください。
1月2日に高校の同級生宅にお呼ばれして、毎年恒例の新年会をやった。市議会議員をやっている同期のIさんも「友だちの輪」の一人で毎年一緒に飲んでいる。彼が病院の監査委員になったという、喜ばしいことだ。
正直に誠実にふるさとのために市政チェックの仕事をしてもらいたい。正直に、一生懸命にやれば孤立するだろうが、快活で大雑把で能弁な奴だから、おおらかにやりぬくだろう。団塊世代の責任は重い。
*新病院建物の入院病棟は個室が35に4人部屋が25室だったと記憶するが、なぜこんなに個室を増やしたのか理由がわかった。差額ベッド代を増やして入院単価を上げたかったようだ。新聞は次のように書いている。
「入院・外来の診療単価引き上げ・・・などにより約4億円の増収を図る考え」
なんと愚かなことを、あきれてしまう。35の個室なんて根室の医療ニーズにあわぬ。市議会特別委はこんなことすらチェックできなかった。そろそろきちんと仕事をしてほしい。
2013-01-07 00:42
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コメント(24)
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新病院になっても変わりませんよ。
根室人が根室人である限り・・・。
開院前なのに新病院に対するクレームを聞きます。
こんな状態で開院したら職員の離職者が増える可能性だってある。
そして患者も個人病院へ流れる。赤字が増加する。
そんな単純な部分も見えていないのだから、変革することはできない。
by 相川始 (2013-01-07 08:35)
相川さんこんにちわ
>こんな状態で開院したら職員の離職者が増える可能性だってある
今年から看護師さんの定年退職が増えます。3年くらいで約20人と巷に言われていました。補充が追いつかないので閉鎖病棟がでそうです。
昨年3月に看護学校進学奨学金に関する市条例ができて、毎月10万円3年間、合計360万円支給されることになりました。これで看護学校への進学を勧めやすくなりましたが、間に合いませんね。定年退職予定者なんて簡単に数字が出せるのにどうして対策が後手後手にまわるんでしょう。
先を見ないで仕事をしているからです。
学力問題と一緒です。
どうにもならなくなってから騒ぎ出すのがわたしたち根室人気質のようです。これではいけませんね。
>開院前なのに新病院に対するクレームを聞きます。
情報をオープンにして、関係者に対策をさせましょう。なかには取り組む人もいます。みんながふるさとがどうなっても構わないなんてことを思っているはずがありません。
善意のコラボレーションの環が広がることを期待します。
by ebisu (2013-01-07 11:52)
市内でよく聞く話。
・新病院になったら受付が難しくなるらしい
・診療科の受付が診療科単位じゃないらしい
・番号案内は高齢者にやさしくない
・新病院は話のネタで行くが、結局中身がかわらない
・受診しても結局釧路へ転送されることがあるので根室だけで医療ができるようにしてほしい。
・産婦人科を再開してほしい
などなど、高齢者や奥様たちの井戸端会議レベルの話が多々ある。
by 相川始 (2013-01-07 15:39)
公立芽室病院、美幌町立国民健康保険病院などは健全経営で医師招聘も潤沢だとか・・・
同じような道内の片田舎の公的病院で一体何が異なるのか??????????
by m3.com/ (2013-01-07 16:27)
どうやら事務屋と設計事務所で建築仕様を決めたようですね。
職員の食堂がありません。
いまどき、病院職員の食堂がないなんて病院、珍しい。
普通の作業手順は、職種ごとに要求を聞いて建築仕様の優先順位を決め、決められた予算の範囲に収めます。
もちろん実務設計が先ですから、受付の仕方、電子カルテ、番号案内等々、充分検討した後に建築仕様の詰めが行われます。
ところがそれらがなされた形跡がありません。
職員が新建物を見て、あれがないこれがないと右往左往している姿が目に浮かびます。
好い加減な仕事をすると、出来上がったものは欠陥だらけで使い勝手の悪いものになってしまいます。
仕事のできる人がいなかったのでしょうか?
by ebisu (2013-01-07 22:37)
なんか長い間待った甲斐がないですね。
私は新病院では受付の待ちが長そうな時には院内の食堂か喫茶店で時間を潰せると思っていたんですけど。なさそうですね。
もし本当に利用者無視で言い値で仕事だったら設計事務所も気がとがめるんじゃないですか。
by もやしさんま (2013-01-07 23:47)
病院の事務屋の言うとおりに設計したのでしょうから、設計事務所は気が咎めないでしょう。
建築でむずかしいのは設計仕様を決めることです。
職種ごとに要求仕様を拾い集めて整理して、優先順位をつけて職員へ説明をしなければなりません。
何より大切なのは電子カルテなどの新しいシステムを導入して、実務が変わりますから、実務設計をしてこれも説明を繰り返さなければなりません。
そうしたしごとをやった形跡がない。大チョンボでしょう。当時の病院事務長や管理課長など管理職にその責任があります。
あれだか弊ブログで具体的に注意しておいたのに、あきれます。
聞く耳のない者には何を言っても無駄、ムダ、無だ。
でも言うべきことはこれからも言います。(笑)
30年後に根室を書って立つまともな人材をニムオロ塾で育成中ですから、ご心配なく。これから二十数年いけなくなるだけです。あはは。心配してません。
by ebisu (2013-01-07 23:57)
>なんか長い間待った甲斐がないですね。
入院してみてください、4人部屋は釧路医師会センター病院とほぼ同じ仕様です。どのベッドにも窓がついていて居心地がいいはずです。洗面台の狭いのが気になります。
患者用のお風呂のないことも。
しかし、今までに比べるとずっといいはず。
入院しない人には関係ありませんね。しかし、根室市民なら、いずれ死ぬときは市立根室病院という人が半数ぐらいはいるのではないでしょうか。
これからもますます看護学校志望の生徒を育て、看護学校に送ります。三人に一人はもどってくるでしょうから。がんばるぞ!
by ebisu (2013-01-08 00:13)
>・産婦人科を再開してほしい
産婦人科は外来診療しているので産科の入院病棟のことでしょうね。
見込みなしです。「常勤医」のH医師は健康がすぐれず、午前中の診療のみ。週3回?だったかな。
あとは2病院から応援をお願いしている状態。
小児科が常勤医2名体制でないと産科病棟は再開できません。生まれたらそのあとは小児科の領域ですからね。
小児科の北大の先生は今年3月で定年だったのではないでしょうか。その後の体制がわかりません。
医療のことを知らない事務屋さんばかりでまたぞろ大きなチョンボがなければいいのですが・・・
調整できるかな?はっきり言って心配です。
by ebisu (2013-01-08 01:17)
以前からこのブログを見ていたが、適切なアドバイスがあったはず!?
これを改善ポイントとせず、強硬した結果がこれなんですね。
新病院を望んでいた市民、現場で働く現場職員には悲しいできごとなんだろう。
これが引き金で根室市の倒産ということもあるだろう。
議会とかで新病院検討資料の検討内容などの検証するべき!
これを見ている議員さん検証をお願い!!
結局、病院建設業者とシステム導入ベンダーの傀儡病院となっているのだから、これを見直さないと、病院は改善されないはず。
まさか現状の病院内事務職員に病院建設業者とシステム導入ベンダーのセールスマンがいのか?
by 相川始 (2013-01-08 08:13)
相川さん、おはようございます。
検証、いいですね。福島原発事故調査委員会は3つありましたかね。
おかしな点がいくつも見つかります。市議会はきちんと検証すべきです。
しかし、仕事が大きすぎて手にあまるのかもしれません。
弊ブログの過去ログを追記しておきました。「市立根室病院建て替え」というカテゴリーだけで114本も書きましたから、ちょっと多すぎました。(笑)
他の読者の便宜のために20本強並べておきます。
建築仕様を決める前に電子カルテシステムを含む診療実務デザインを先にすべきでした。あたりまえにやられるはずの職種ごとの要求しようヒアリングはなされた形跡がありません。ドクター要望だけは聞いたのでしょう、そして無批判に32もの外来ブースとなった。
全国最低レベルのやり方、おろかです。
この町は子どもたちの学力よりも、大人の仕事のほうが問題なのかもしれません。
by ebisu (2013-01-08 09:22)
療養病床がないために超高齢者は行き場がない。
高度医療を実践できる医師はすでに退職されたので、高度医療を求める患者は釧路へ向かう。
誰が受診する?
特に市立でなくても良い先生はたくさんいらっしゃる。
病院経営が軌道にのるはずがない。
市民の健康と病院を守るべき経営陣が、自分を守っている限り厳しいでしょうな。
議会のチェック機能が働いていればもう少しまともだろうが。
議員も再選・保身ばかり考えるようであれば・・・
市民オンブスマンを作るリーダーの出現を待つ。
by 根室の膿 (2013-01-10 08:28)
ハンドルネーム「根室の膿」さん、おはようございます。
「根室の海」なら、当たり障りがなくてよかったのですが・・・
>療養病床がないために超高齢者は行き場がない。
行き場は特養と精神科の病院です。
精神科の病院での老人のケアは1972年に有吉佐和子の小説『恍惚の人』でその実態がはじめて小説で採りあげられて、薬漬けで死期を早めて死んでいく当時の精神科医療が批判されました。
その後ずいぶん改善されたのだろうと思います。
しかし、療養型病床とは比べるべくもない。看護師の配置一つとっても比較になりません。
市立根室病院のスタッフは医療関係者ですからその辺りの事情をご存知の方が多い。5年ほど前に根室から75ベッドの療養型病院がなくなり、そのご市内には1ベッドもありません。
市立根室病院の職員アンケートでは療養型病床をもつべきだという意見がいくつか寄せられていました。事情を知っていたらあたりまえの要求です。
現市長はそういう声を無視して、療養型病床ゼロで病院の建て替えをやってしまった。たいへんなミスです。
根室市は療養病床のない町になってしまいました。最後のときを穏やかに過ごして生まれ故郷で死んで生きたいという、老人の希望のかなわぬ町、これでは人口が減少してあたりまえです。
市政が人口減少を加速している。おろかな市政です。市議会議員選挙と市長選挙の年ですね。
現市長もダメ、副市長もダメではこまりましたね。どなたかまっとうな考えを持ちしがらみにない方に立候補を表明してもらいたいものです。
人口減少に悩む町、活力のない町、子どもたちの学力最低レベルの町、このふるさと根室を変えたい。
by ebisu (2013-01-10 11:41)
今の根室は活力が衰退している。
嫌。人類自体が衰退しているのか??
根室は、もう既にゴーストタウン化してる。
現市長になってから加速的衰退した気がする。
去年末に大型店舗の出店があったが、既に下降線になっているのだろうか?心配である。
役所職員もできる人とできない人がいる。
できない人程権力を振りかざし、悪政をすすめる。
でなければ総額70億円の新病院などできるはずがない!
しかし新病院のランニングコストはどの程度になるのだろう??
委託コストや保守コスト,減価償却費などで増加することは、誰の目にも分かる。
この点も議会で追求してもらいたい。
どうせ馬鹿高い費用をかけているのだろう・・・
役所の若い人はまだ役所仕事に染まっていないが、このまま続けるとどうなるだろうか?心配である。染まらずに頑張ってもらいたい。
新病院も開院したら、どうだろうか?
私の予想では、始めは患者数が増加するが、結局減少の道となるだろう。
理由は根室市民が年単位で2~5%程度減少してる。
それに同等の減少が発生するのは当たり前である。
根室はもう夕張のように破綻した方がよいのかもしれない。
破綻しても残りたいと思う人が本当に根室をよくするのかもしれない。。。
もう保身や利権に縋るのはヤメるべき。
これは国も同じこと。
by 相川始 (2013-01-10 18:07)
相川始 さんへ
確かに新病院のランニングコストは気になるところです。
しかしこの病院には、コンサルタントやSEはいないのでしょうか?それとも居てもそれらの意見を職員が聞かないのか?
このblogを見てると、コンサルタントの協力やSEはいないと感じるけど・・・。
実際どうなんだろう?
誰か知らないかな?
by 猪剛鬣 (2013-01-10 23:20)
西浜ショッピングセンターについては、北海道新聞根室支局の女性記者の手になる優れた解説記事(シリーズ)があります。
イーオン、サッポロコ-プ、マルシェ、ホクレンと4店舗のスーパーが並立できるほどに市場は根室にはありませんから、2年ほどで勝負がつくのでしょう。
人口の減少率は年間1.5~1.6%%程度です。最近5年間の減少実績値は年間420~480人くらいです。
-1.5%で計算すると10年後は24500人、
-1.7%で計算すると10年後は24000人
となります。
わずか十年でずいぶん人口が減ります。
市立病院は建て替え後患者が増えるという計算で収益を見込んでいました。どういう経営感覚をしているのでしょう?
病院コンサルタントはいました。公認会計士の長隆さんという方が三度、根室市の招聘で講演会を開いています。ネットで検索すると議事録がみつかるでしょう。
SE?どういうレベルのSEを想定していらっしゃいますか?
135ベッドの小病院です。SEと呼べるレベルの方は以前もいまもいません。
患者が増えている療養病床は市立根室病院にはありません。これは地域医療協議会の意見も、病院スタッフの意見も、市長と病院事務長と市議会病院建設特別委も市民整備委員会も、みんな揃って無視しました。だから高齢者医療の受け皿のない町になってしまいました。
地域医療に大きな不安のある町に他の地域からたくさんの人が流入してくるなんてことは考えられません。
現市長がおろかな市政をやり、市議会が市政をチェックできない、そんな町に活気があるわけがありません。
新聞報道によれば病院のランニングコストは44~47億円ですが、売上は25億円前後です。差額が赤字で、根室市の一般会計から補填しなければなりません。
by ebisu (2013-01-11 00:38)
ランニングコストは44~47億ですか。。。
多分、また増加するでしょう。
既にあの病院にコストを削減しようという職員はいないのだから。。。
根室市の人口は多分もっといません。
高校卒業と同時に地方へ行く際、住民票を移さない人もいる。なので実際の人口はもっと少ないだろう
長隆さんは、病院コンサルタントですよね。。。
それを無視するんだ。すごいな~。この市は。
>猪剛鬣
SEにも種類はあるが、さすがに根室病院のシステム管理部門はあるはず?その職員はシステムのノウハウをしらないとしか思えない。それともシステム管理部門自体もベンダーに委託しているのか?さすがにそれはないと考えるが。。。
1/14に市民向け病院見学会があるらしいけど、正直見ても外観は変わっても、中身の職員が変わらない。
いや変わる気がないのだろう。
by 相川始 (2013-01-11 09:31)
H議員のブログに載っている新病院内の写真、小生には葬儀の壇に掲げる黒枠の写真に見えてなりません。
何故ならば、果たして現在の内容でこの箱モノを維持出来るのだろうか・・・。更なる患者数の減少、医師の離職が赤字に拍車を掛けるでしょう。その結果市の財政は破綻・・・決して絵空事では有りません。最近ロシア側が「北方領土返還」を期待させるような言動で関係者に期待感を抱かせているようですが、「対北方領土拠点都市」の根室だから国が見捨てる筈が無い!?でしょうか。
新病院のオープン間近かにして水面下で医師の体制が更にぐらつき始めています。例の病院側(=市側)の短絡的な愚考・愚行の結果、今度は小児科が揺れています。この春には陣容ががらっと変わるかも知れません。場合によっては小児科医が常勤1名となる可能性もあります。そうなれば産婦人科の問題と合わせて市民の悲願である「お産」の復活は潰えるでしょう。
by 飛び入り (2013-01-11 09:50)
みなさんありがとう。
>SE?どういうレベルのSEを想定
当然システム設計及び運用管理できる人です。
または導入ベンダーの言いなりにならないSEさんです。
言いなりだと天井知らずに経費は増加します。
それを抑制することのできる人材はどこでも必要です。
H議員が病院に在籍中は確か存在していたはずです?
過去にH議員と話した際、委託でSEをという話があった。
私の記憶違いか?
どちらにしてもその人はもういないのでしょう。
または既に役所脳に染まってしまったか?
それとも今回は職員の独断設計で、委託SEの意見無視なのだろうか?
真実は闇の中である。
by 猪剛鬣 (2013-01-11 10:50)
いろんな人が集い、さまざまな角度から解説をしたり自分の意見を述べたりと、議論の場が花盛りになるのはうれしい。
ハンドルネーム猪剛鬣さんともう少しお話を続けたいと思います。
>当然システム設計及び運用管理できる人です。
これは過去も現在もいません。院内システムを設計・運用できるほどの凄腕のSEなんて500ベッドの病院でもマレでしょう。
販売可能な院内情報管理パッケージシステムを開発できるレベルということになるでしょうから。
>運用管理できる人
こういう定義ならいるでしょう。パッケージシステムを導入運用管理するのはSEでなくても充分対応可能です。パッケージのマニュアルを読み、プログラミングが多少できれば、パッケージシステムの運用管理は可能です。
>または導入ベンダーの言いなりにならないSEさんです
過去にも現在もSEはいたことがありませんし、運用管理は一般職がやっているのではないでしょうか。一度あったことのある人が、システム運用に関わっていたと記憶します。個人名は出せませんが、管理課長の下でおやりになっていた。管理課長には一度お会いしました。港湾から異動してまた2年もしないうちに異動されましたね。
>委託でSE
旧パッケージシステムのメンテナンスを委託していた話しは知っています。お会いしたことはありませんが、技術的にはプログラマレベル(?)の方ではなかったですか?メンテナンスの外注管理を委託していたはずです。
こういうレベルの仕事は院内の30代の人で、システムに多少知識があれば問題なくやれます。
パッケージを入れるとして、実務設計ができなければベンダーの言いなりです。実務設計ができるれべるの技術者がいないので、新病院建て替えの際に電子カルテの導入すらなされなかった。これが致命傷でした。常勤医師が15名程度の小病院に32もの外来診察ブースをつくってしまった。そして必要だった療養型病床がゼロ、おろかです。
>職員の独断設計で、委託SEの意見無視なのだろうか?
何か大きな勘違いをされているようです。「独断設計」できるようなレベルの職員はいません。
パッケージシステムを導入するだけで、inとoutのところを多少つくりこむだけです。
こんな仕事は診察業務や保健請求業務に多少の知識があってプログラミング経験があれば、一般職員で対応可能です。
問題は権限のある人、たとえば管理課長とか事務長にシステム知識や診療に関する業務知識のある人間がいまも昔も一人もいないことです。
現場で3年は一生懸命に業務知識を集積しなければとても無理。そういう努力をした管理職がいればいまのようにはなっていません。
仕事の能力がないのをごまかすから好い加減なことになる。能力がなければ努力して、本を読み、何人ものドクターや看護師さん、薬剤師さん、臨床検査技師さん、レントゲン技師さん、ME機器のオペレータ、管理栄養士さん、事務部門の人々などと話しをしなければ、とても仕事をまっとうできるものではありません。
病院の経営管理やシステム導入・運用管理はさまざまな専門職種がかかわるので、ヒアリングをするにもそれぞれの職能の方々が担当している業務についてある程度の専門知識の共有が要求されるのです。
そう、診療、臨床検査、レントゲン検査、医療機器、保険請求、院内給食、システム、経営管理などについてある程度の専門知識がなければ、それぞれの分野の専門職にまともな質問すらできません。
だからそれらたくさんの専門知識を吸収できるような基礎学力の高い人頭脳の柔軟な人でなければやれない業務なのです。根室市役所にそういう人はいますか?
いたらさっさとそういう人を病院事務長にしたらいい。
ebisuもサポートしてあげます。
by ebisu (2013-01-11 11:46)
ハンドルネーム"飛び入り"さんへ。
ご懸念の小児科の問題は病院経営にかかわる本質的な問題を二つ内包しているので追って本欄でとりあげたく・・・
すこしお待ちください。
by ebisu (2013-01-11 11:49)
ハンドルネーム"猪剛鬣"さんへ
三番目の字が見えにくいので、「表示」⇒「拡大」⇒「200%」に切り換えてみたら、「そう」と読めますね。
「いごっそう」、いま気がつきました。aha!です。
「津軽じょっぱり」と同じ意味、土佐弁ですね。
いいハンドルネームです。(笑)
文字表示を200%に切り換えたらとっても読みやすいことに気がつきました。
瓢箪から駒、ありがとう。
by ebisu (2013-01-11 11:59)
ebisuさんへ
私の言いたかった職員の独断設計とはebisuさんが記載していることです。権限がある人が充分なヒアリングなしで病院設計やシステム設計しているのではないか?
という意味です。
補足ありがとうございます。
結局のところ、管理職の能力次第ですね。
ハンドルネームは、「ちょごうりょう」と読みます。
猪八戒の旧名です。
by 猪剛鬣 (2013-01-11 12:59)
おやおや、とんでもない誤読をしてしまいました。
失礼しました、「ちょごりょう」さん。
二重に読めますね。
いずれにしろ愉快なハンドルネームです。
>結局のところ、管理職の能力次第ですね。
その通りだと思います。
by ebisu (2013-01-11 13:31)