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#2002 根室高校学校祭:クラス対抗パフォーマンス July 7, 2012 [87.根室の話題]

  #2001で明治公園再整備市民委員会の問題を取り上げたが、その明治公園へ、今日午前中にMTBの乗って根室高校学校祭のクラス対抗パフォーマンスを見に行った。空は曇り空、気温は15度くらいか(?)、ちょうど1Aがはじまるところだった。S朗君がうれしそうな顔で踊っていた。D介もいた。違うクラスのパフォーマンスには浴衣を着たyキーナがいた。
 2Eクラスは不思議の国のアリスだった。大きな猫がいたな、あれはウサギのバニーちゃんのほうがよかったかもしれぬ。(笑)
 久しぶりの顔も見た、運動不足でちょっと太ったかな、ブリザード。
 退場するとき先頭にいたFシー、最後尾のほうに白い動物衣装を着たHナ、ロシア人の生徒会長のそばには色白美人(?)のコ○シ君がいた。みんないい顔していた。何人か見つけられない生徒がいたのは残念だった。

 前期中間テストが6月8日に終わってから1ヵ月練習に明け暮れたからクラスの連帯感も生まれ、いい思い出になるのだろう。3Cは源氏物語だった。東西南北に光源氏を4人配して、六条御息所が生霊となって夕顔を呪い殺す状況が説明されるところからはじまった。衣装作りがけっこう手間がかかっただろう。

 もてる男は気苦労も並みではない、話しは少し脱線する。夕顔の死を確認して源氏は惟光をあわてて呼びにやり、死体の始末を相談する。・・・もてる男はトラブルも多く、そういうトラブルを未然に防ぎ、あるいは生じてしまったトラブルは上手に片付けるという仕事のできる切れ者でなければ務まらない。いつの時代も有能な部下や友だちは必要ということ。相手が困ったときにはトコトン面倒をみるか、そういう覚悟があってはじめて強い信頼関係が生じるもの。朋友や部下を大事にするということは回りまわって自分を大事にすること。

 どこか気にかかる女がいると文をつかわし、契ってしまう。案外軽率なところもあって、光源氏はかわいげがある。いざ寝所に忍び込んでしまってから、美形とはとてもいえぬと気がついても源氏はきちんと契り、そのあとあれこれ生活の面倒を見て飽くことがない、しかしそういう女君とはじきに添い寝はやめて文や話しを楽しむ。二人や三人ならともかく、六人七人と増えていくとそれはそれで気を使うだけで普通の男なら辟易してしまうだろう。他の女君のところへ年始の挨拶にいくときなど、源氏は大好きな紫の上にあれこれと言い訳をしてなだめてから出かけている。挨拶だけのつもりが、書き散らされた文をみて情にほだされてついつい帰りが翌日になってしまい、あれこれ言い訳をするあたりがよく描けている。

 じつは昨夜、林望訳『謹呈 源氏物語<五>』を読み終わったところで、光源氏は40歳となっている。40歳のころは仕事もあぶらが乗っているし、自由になるお小遣いも増えるから、20代の女子社員にやたらもてるものだ。光源氏もご他聞にもれず40代になっても女出入りがやまないどころか、ますます病膏盲に入り、自分のやってきたことが引き起こした結果に怖れおののく。息子の宰相の中将は中納言となり、帝は実の父親である源氏に皇位を譲りたいと思うが、そうもいかないので懊悩しているところで終わっていた。続きの6巻目は相変わらず寝床で読むつもりだ。
 二日ほど前、amazonから『~<八>』がでたと知らせが来た。林望の訳は内容をよく吟味して品のよいなめらかな日本語になっている。昔、二人の小説家の現代語訳を本屋で立ち読みしたことがあるが、崩れすぎで原文の格調高さが失われており、とても買ってまで読む気にはなれなかった。
 林望訳は買って読むに値する現代語訳だ。古典文学を読んでいるというたしかな満足感がある。暇に飽かして毎日寝床で読んでいるが、2時には読むのをやめるようにしている。岩波文庫の『源氏物語』原文とたまには対照しながら読むのも楽しい。

 平安時代はよさげな女だと思うと、文を遣わして好きだよと囁き、色よい返事が来ればすぐに契るのがあたりまえの恋の作法。好きだというのはあなたと身も心もつながりたいということ。色よい返事を受け取れば、寝所へしのんで行ってOK。恋とセックスは渾然一体のものなのであって、じつに素直な男女の愛が物語られている。
 学校では本筋のそうした男女の愛=セックス描写はパスして教えるのだろうな。昔話や古典文学の半分以上はそうした楽しいセックスが話題の中心であるようだ。同著者の『古典文学の秘密』にはそうした話しが満載、たいへん楽しい本だ。好奇心の強い高校生は、古典文学や昔話等ジャンルを問わず片っ端から濫読してみたらいい。根室は来週からお盆、そして8月の金比羅さんのお祭りが終わるまではほとんどの中高生がお祭りモードになっているから、そういう期間の暇つぶしとしては濫読は有意義だろう。

 話題を元に戻そう、どのクラスも衣装には手間がかかっていた。ゴジラだったか、せっかく作ったのに入場してきて所定の位置に引っ張ってきたら壊れてしまった。首のところから折れていた。ハプニングだった。いよいよ明日は学校祭の一般公開日だ。あいにくと市街化地域の中学校3校の体育祭とぶつかっている。さて、どちらを見に行こうか。
 七夕の夜だが濃い霧が出て星は見えない。気温は夜9時半頃13度だった。

 MTBで明治公園内の草地を歩く速度以下でゆっくり走ってみたがブロックタイヤが短く刈り取られた草を噛む感触がよかった。

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