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#1969 北方領土問題コメント(欄)対話(1): ビザなし交流の虚実  June 11, 2012 [21. 北方領土]

 #1969と1969年。この年は東大安田講堂事件があった。
 東京生活2年目の終わりの1月16日だった。根室高校同期にも一人立てこもった者がいた。幼稚園2年間一緒だった幼馴染である。ずるさのないいい奴だ、一言もあの事件のことを聞いたことがない。
 大手臨床検査会社で同期の中途入社でその後友人となったKは69年のこの事件で東大入試が中止になったあおりを食らって中央大学法学部へ進学した。運命だったとしか言いようがない。よく二人で飲んだ。酔いつぶれたときに何度かそのときの悔しさを口にした。あの時代は高度成長期の入り口でまだ貧しく、1年間浪人できる者は幸せだった。
 Kは会社をやめて独立し40代で癌で亡くなった。会社を辞めてからもときどき電話でお酒に誘われた。春にあって飲んだあと一月して電話があったが、声が少しかすれていた。「どうした?」と訊いたら「風邪気味だ」という。飲んだときも風邪気味だったので気になったから、「微熱はないか」と問うとあるとの返事。嫌な予感がして「大きな病院で検査を受けろ、癌の疑いがある、お前の歳で癌なら命が危ない」と伝えた。横浜済○会病院で検査を受けたようでまもなく葉書が来た。その葉書に「余名3ヶ月、痛みなし、本人いたって元気」と書いてあった。万が一助からぬ癌であったら自宅療養を勧めてあった。余計なことを言ってしまったものだ。何度か自宅療養中のあいつを見舞った。医師を説得して通院で放射線治療をしていた。その病院では末期の癌患者が通院によるターミナルケアをしたは初めてのケースだったという。4ヵ月後オヤジの49日で根室に戻っているときに奥さんから訃報があった。苦しい思いをする必要はないから最後はモルヒネを使ってもらえと話してあったが、朝方もうダメといって病院へタクシーで行き翌日なくなった。東大入試を受けられず悔し涙を流しただろうあいつの奥さんは東大理3卒、その当時はある外資系有名ブランドの化粧品部門の開発部長だった。

 さて、コメント欄にビザなし交流で私の知らないことを具体的に書き込んでくれた人たちがいる。そのコメント欄での対話を本欄で2回に分けて紹介したい。

 ビザなし交流でほとんど権限なしの千島連盟、お人好しの引揚者の団体も補助金がらみで国の政治にいいように利用されっぱなしだ。ここには「もちつもたれつの関係」が見える。「一部の地元経済人によるオール根室と根室市政」、「根室市と外務省」、「持ちつ持たれつの関係」は東の端の人口2.8万人の小さな町の中ですら何重にも折り重なった複雑な構造をなしている。
 それは福島第一原発のある双葉町にも、北海道の泊村にも福井県の大飯町にもあるのだろう。

 日本全国がこうした膨大な重層構造で成り立っているのだとしたら、避けがたい運命が日本民族を襲うことになる。日本人は天罰という言葉でそうした人災を呼ぶが、じつは人間が招くものだ。こうしたあり方をやめるのかやめないのかの判断は私たち一人一人に委ねられている。

*#1965 ビザなし交流=通過型観光旅行? June 8, 2012 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-08?comment_success=2012-06-11T11:04:23&time=1339380263
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旧居住者の御子孫ならば、ビザなし交流に参加できることになっていると思います。内閣府・北方対策本部の説明では、以下のように書かれています。
 2 訪問を適当と認める者
 (1)「北方領土に居住していた者(これに準ずる者を含む。)」は、北方領土に居住していた者、その子及び孫並びにそれらの者の配偶者とする。

 ただし窓口団体を通して申し込むので、現実問題としてどうなるのでしょう。関連官庁や窓口団体に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

by cccpcamera (2012-06-08 13:06)  cccpcameraさんへ

高校時代の先輩がある関係団体にいたので問い合わせの電話したことがあります。
叔父が墓参に行きたがっていましたから、どうしたらいいのか聞いたのです。
「昨日で締め切りました」という返事でした。まだ、参加の人選もしていないのにムリのようでした。ごくごく親しい先輩でしたからわたしもそれ以上ムリは言いませんでした。

十数回も行っている人もいるし、関係ない人たちがたくさん行っていても、調整すらつけられない。これが「窓口団体」の仕事の実態です。
その後、なんども択捉島へのビザなし交流があったようですが、もちろん関係団体からはなんの連絡もありません。いける状態ではありませんので、わたくしも連絡をとっていません。 

わたしは6年前にスキルス胃癌で胃の全摘をしているので、食事の関係から択捉島への渡航はムリです。叔父貴も高齢で2度手術もしているのでムリ、お互いに時機を失しました。

窓口団体が恣意的な運営を改めるべきです。いいえ、これらの団体の関与を禁止すべきです。
ビザなし交流の人選は第三者委員会を作って運営すればいい。引揚者の参加は三分の一以下にして・・・

引揚者による引揚者のためのビザなし交流、国費による利権構造そのものです。
とても残念ですがふるさとのこういうところは好きになれません。おおらかな自然に恵まれているのになんと小さなことよ。(笑い)
by ebisu (2012-06-08 13:32) 

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元島民やその家族とは言えそう簡単にはビザ無には参加出来ないようです。ビザ無の主催者団体は大きく分けて全国組織と北海道の2つの団体が有ります。そして目的別にも通常の大きな町を表敬訪問する観光的なものと、かって日本人が住んでいた地域へのふるさと訪問タイプに分かれます。全国版は勿論観光型で、ふるさと訪問型は道が主催者の場合に企画されます。この他に道が主催する「北方墓参」と言うジャンルが有りますが、これはビザ無し訪問とは別です。
この中で「北対協」と呼ばれる全国組織の場合は特に顕著ですが、広く国民に北方領土を見せるような考えが有るようで、どうみても北方領土に無関係な人達が物見遊山で参加しています。かって早稲田大学の何かのサークルのグループ数人が参加したことが有ります。その中の一人が択捉(だったかな)の家庭訪問で勧められるままにウオッカを激飲。そのまま急性アル中でぶっ倒れ訪問団の随行医師のみならず現地の診療所に大変な迷惑を掛けました。その翌年ビザ無の出発式に顔を出したところ主催者からちらりと若い大学生風の参加者を紹介されました。「どこから来たの?」「東京です。早稲田の学生です」「早稲田? そう言えば去年ウオッカでぶっ倒れ迷惑を掛けた奴が居たな」「・・・すいません。それ・・・僕です」。これ以上の説明は要らないでしょう(笑)。
大体毎回訪問団は70人余りで構成されますが、国会議員が1~2人、外務省から役人が2人程度、内閣府は1~2人、有識者と称する評論家が1名、元島民には関係がないと思われる自衛隊父兄会、何々婦人会、色々な労働組合、大学のサークルにも枠が有るようで30人前後、各主催者団体からの人間で10人前後、マスコミ関係がTV局・新聞社(報道カメラマンや記者)で3~4人、ロシア語の通訳が最低でも4~5人、道や国の研究機関の研究員が2~3名、随行医師が1名(殆ど市立根室病院から)・・・元島民からは程遠い人種だけでもうこれだけ居ます。実際に元島民として参加しているのは数名程度です。その家族を含めても10名には満たないでしょう。
道の組織が主催の場合は、さすがに政治家や諸団体からの参加は少な目ですが、そのかわりに地方の自治体の首長が居たりして、いずれにしても最も参加の権利が有る筈の元島民関係者は数も少なく、残念ながら待遇も最優先ではありません。(やはり国会議員は一等個室などの特別待遇)。
笑い話ですが、ロサルゴサが根室港を出て国後島に向かう際に、海上保安庁の巡視艇が中間ラインまで並走します。甲板に出ていた某国会議員が、「あれ、なんで付いて来るんですかね」「勿論警備のためです」「警備って・・・何の?」「この船に偉い人が乗っているからですよ」「えっ、誰?」「あんたですよ!」
因みにその時の国会議員はかの鈴木宗雄氏ではありませんでした(笑)。
by 通りすがり (2012-06-09 01:16)
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通りすがりの方へ

おはようございます。お陰様で事情がよくわかりました。これでは相応のポジションにあった高校時代の先輩も電話では説明する気にならなかったわけです。

日本側からの参加者もロシア側からの参加者も領土返還をお題目にした観光旅行ですね、元島民2世としては笑うしかありません。
by ebisu (2012-06-09 09:07)  
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追い打ちをかけるようですが、ebisuさんの根室に一日しかいないというのは正確ではなく6日に来て7日に釧路から空路・・・ですけれども6日の午後3時には根室をあとして釧路に向かいそこで一泊して7日に空路ですから半日もいません。大人であれば根室の商店の情報をインプットして秋田で買うか帰りの根室で買うか検討するんでしょうね。でも根室で買ってくれるだけ良いと思いましょう
by もやしさんま (2012-06-09 13:16)  
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蛇足ですが、「残念ながら待遇も最優先では・・・」の説明です。これは今までのビザ為し訪問に使われていた”ロサルゴサ号”についてですので、今年から新たに使われた新造船”エトピリカ号”には当て嵌まりません。念のため。

ロサルゴサ号は古いマグロの水産練習船と聞いています。まあ乗組員と乗客合わせて80人前後のこじんまりとした船で、結構安定感は有りますがその分船足は遅いですね。因みに海上保安庁の巡視艇なら2時間で行ける国後島まで4時間は掛かります。
さてその船内ですが、公共の場として厨房に隣り合った大きな食堂があります。ここは2回に分けた食事の他に全体会議や説明などにも使われます。勿論島から戻って来た団員たちの飲み会(小宴会)もよくやっています。その食堂を出ると廊下の向かいにずらーっと幾つかの部屋が並んでいます。基本的に2人部屋で、中間的な”偉さ”の団員が使っています。各省庁の役人、訪問団の団長や副団長、そして一部の船員と言ったところです。医師は一人で2人部屋を使います。これは団員の中に患者が出た場合に同室でケア出来る配慮?。更に他の部屋と違って狭いトイレの区画が有りますが、全く使われない古い設備なので折角の部屋の広さを無駄にしています。
医師の専用室の横には公衆トイレがあり、常に海水で排泄物を流しています。その隣は海水風呂です。その先の部屋は4人部屋でいつも女性が使っているようです。
廊下の端の階段を上ると、いわゆる1階(甲板のある階)に出ます。後部甲板はいつも団員の交流の場になっていて、皆さんタバコなどをくわえて缶ビール片手に談笑しています。国後や択捉の港に停泊中の時には、待ってましたとばかりに釣りを始める団員や乗組員も居ます。40センチのクロガシラやアブラコが結構釣れますが、しかし「北方領土まで来て」と言う期待ほどには釣れないようです。夏から秋に掛けてはそれぞれの島の川に回帰途中のカラフトマスやシロザケが釣れることもあります。しかし最近はその船上からの釣りに対して環境庁(外務省?)から自粛の要望が出ているようです。何でも「ロシアの魚を釣るのは不味い。場合によっては”密漁”と取られる」からだそうです。公式に「北方領土は日本固有の領土」と言う建前の役所が「ここはロシアの海だ」と言っているわけですから片腹痛い話です。因みに訪問団が国後の港に着くとロシアの国境警備隊の連中が船に乗り込んできます。そこで日本側が提出する全員の書類に目を通し上陸許可が出るわけですが、これは実質”入国審査”に当たります。しかし日本側は言葉を変えて”入域審査”と曖昧な表現をします。
また根室に戻って来る際には、今度は日本の税関が姿を現します。これも”日本国内旅行”ならば変な話です。しかし両者とも各自の申告を信じて実際には何も調べません。通り一遍のつうかの儀式ですね。そのことで日本側とロシア側の双方の顔が立つのでしょう。さすが官僚国家同士!(笑)
おっと脱線しました。部屋の紹介の続きです。先程までの食堂のあるフロアを地下1階とすれば、甲板のある階は1階に当たります。ここには船尾に大部屋があり、元島民関係者も含めた”その他大勢”が寝起きします。報道関係者や通訳も居たりします。そこから船首にかけて幾つかの特別室が並んでいます。地下1階の部屋に比べてやはり明るく健康的な個室です。勿論”国会議員様御用達部屋”です。道知事なども乗船した時にはこの部屋かも知れませんね。ロサルゴサには更に2階に相当する場所にも大部屋があります。乗組員はそれぞれ自分たちの居場所を持っているようです。
船内の居住空間で快適なのは、やはり1階・2階部分ですね。エンジンの振動音があまり伝わって来ませんし、空気も下よりはましです。
以上船内の部屋の割り当てから見えてくるのは、相も変わらない”日本の官僚主義”でした。
by 通りすがり (2012-06-09 13:32)  

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もやしさんまさんへ

トホホですね。滞在はたった半日ですか。
ロシア人訪問団の皆様は日本政府の費用で楽しく観光旅行して領土問題に関する相互理解の対話は避けて気分よくお帰りいただく。
それで外務省の顔も立つのでしょう。利用されている引揚者の団体が気の毒になってきました。これではまるでバカにされているようなもの。
by ebisu (2012-06-09 13:45)  

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「蛇足の付け足し」

訪問団の中の外務省の役人の前で”国境線”と言う言葉を使うと、一々「いえ、”中間ライン”です」と注意されます。しかしその彼らが”入国審査”や帰国時の税関検査を拒否している姿を見たことはありません。
”本音と建て前”、いやあ、日本側もロシア側も見事なカメレオン振りです(笑)。こんな調子でぬらりくらり・・・一体何時になったら北方4島は日本に帰ってくるのやら。次回の金環日食頃? いやいや、次回の金星太陽面通過頃??
何、島が帰ってくる前に放射能で日本国民は誰も住んでいない???
by 通りすがり (2012-06-09 13:56) 

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* #1971 北方領土問題コメント(欄)対話(2):もちつもたれつの重層構造(福島県・福井県・根室市) June 12, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-12

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