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#1963 春国岱原生野鳥公園の観察路ヒグマ出没 木道閉鎖(北海道新聞) June 6, 2012 [87.根室の話題]

 6月5日の北海道新聞根室地域版に標記の見出しでヒグマの出没記事が載っていた。

 2009年10月下旬のことを思い出した。1990年代後半に合弁会社に出向して一緒に働いたSが根室に一人で遊びに来たので、ラムサール条約で有名な春国岱の中へ入れるが行ってみるかと誘った。木道が壊れてしばらく閉鎖されていたが修理が終わり橋を渡って木道を散策できるようになっていた。
 春国岱へ行く前日に霧多布湿原で大きな鈴をつけている人たち数人に出遭った。熊除けの鉄製の丈夫そうな鈴だった。湿原を散策する人は鈴をつけて入るようにアナウンスがされていた。そんなことがあった翌日に春国岱へ行った。
 ヒグマは走って逃げるものを襲う習性がある、そして人間よりも速いからとても逃げられないだろうとはなしていたら、数メートル横の林の中でがさっと大きな音がした。大型動物?熊だ!と思わず二人とも飛び上がってしまった。鹿だった。心臓が口から飛び出しそうなくらいに驚いた。
 期待したオジロワシは春国岱では見られなかったので残念だとはなして、道の駅スワン44へ移動した。双眼鏡であちこちみていたら大鷲がこちらへむかって飛んできた。Sが見つけて「あれ、鷲でしょ!」、羽を広げて滑空する姿は空の王者らしい風格があった。

 今年の羆(ヒグマ)の出没は今回が5例目だそうだ。道の駅スワン44近くの国道を横断する姿が目撃されている。
「足跡が発見されたのは1日午前10時半ごろ。第3砂丘まで通じる木道アカエゾマツコースのうちの、第3砂丘と第2砂丘の中間。」
「春国岱の第1砂丘の先端部では最近、クジラの死骸が打ち上げられ、オジロワシなどが群れているのが対岸の別海町走古丹側から確認されており、この死骸がヒグマをおびき寄せているとの見方も出ている。(石川徹)」

 支局長殿の取材記事だ。

【870kgの手負いの巨大ヒグマと三人の猟師】
 先月の「釧路の教育を考える会」の例会のあとの飲み会でのこと、メンバーの一人が隣の浜中町でしとめられたヒグマの写真を携帯に入れていた。「どれくらいの重さがあったと思う」、これがとんでもない重さ。新聞報道では500~600kgだったが、あとで実測したら870kg。
 ネットで検索したら2006年10月14日に発生した事件だ。
*ヒグマ研究室>事件録
 
http://naochiaki.biz/higuma/jiken/

**蝦夷羆の話し、その四
http://www.shingo.ne.jp/02kojinnteki/06higuma/04/index.htm

 ヒグマは正面から対峙して眉間のところを打ち抜かないとしとめられないのだそうだ。少し上なら分厚い毛皮と頑丈な頭蓋骨で弾ははじかれてしまう。目の前に襲ってくるヒグマがいて逃げずに急所を撃つのはよほどの胆力がないとできない技だ。アイヌは熊に襲われて倒れながら槍でしとめるという。熊がのしかかってくるその体重を利用して槍の端を地面に固定して熊を突き刺す。胆力の備わった一流のマタギにしかできない猟だ。
 巨大ヒグマは三人の猟師のうち一人を殺害、もう一人が腕をかまれたところを最後の一人がしとめた。結局腕をかまれた人もその傷が元で敗血症で亡くなったという。ヒグマは利口だから手負いになると狂暴化し猟師をだまして待ち伏せ襲うことがある。
 870kg、餌の条件がよければこんなに巨大化してしまうことがある。
 なぜ巨大化したかについて、餌についての説明があったのだが書くのをやめておく。人間が係わらぬ限りこんなに巨大化することはない。自然の中で安全に暮らすためには一定のマナーを人間の側が守る必要がある。それにはルールを知らないといけない、自然から謙虚に学びルールを意識して生活することが人間の側に求められる。学びの場は学校だけではない。人はいつでもどこでも謙虚に学ばなければならない。学び考えること、そういう力をはぐくむことが大切だ。考える力は考えるトレーニングを繰り返すことによっても身につくが、学ぶという姿勢はいつごろどのようにして身につくものなのだろう?感受性の問題もある。天性のセンスも。一軒目の居酒屋での飲み会を終わって、2軒目の店での話しだった。
 支局長の書いた記事を注意深く読むと、浜中町のヒグマの件も具体的な話しを伝え聞いたうえでの執筆にもみえる。そう読むとなかなか意味深長だ。

 第1砂丘に打ち上げられたクジラの死骸をむさぼり喰らうヒグマはどれほど巨大化するのだろう?もちろん、ジョークだ。大量の餌を継続的に貪り食わないかぎり、そんなに巨大化することはない。しかしヒグマの餌の鹿が増えているからヒグマにとっては生育条件がよくなっていることは間違いない。

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miopapa

5年前に自己免疫力が極端に低下し
それ以降、本屋さんに行くと
免疫力と付いた本がやたらと目につき
もうかなりの数呼んだりしていますが
中に、自分のそれまでの生活の中での反省点も含め
頷けることのあるものも ・ ・ ・

by miopapa (2012-06-06 09:57) 

ebisu

miopapaさん、おはようございます。

気にはなるでしょうが免疫の話しは知識として知っておけば充分ではないでしょうか?

わたしは胃癌の特効薬TS-1を服用していた期間に白血球が基準値を大きく割り、「逆隔離」入院寸前までギリギリの状態を主治医と話して薬の量と期間を調整して切り抜けました。
免疫が極端に落ちていましたが、抗癌剤がウィルスに効くので、インフルエンザにも罹りませんでした。20年近くあった足の裏の魚の目も消えていました。

胃の周囲にあるリンパ節をごっそりとっているので、健常人に比べれば免疫が低いのでしょう。玄米を食べたり、地元で取れた新鮮な魚や発酵食品を多くとるように心がけています。
しかし、あまりとらわれないようにもしています。疲れますから。

病を得るといろんなことが気になるものです。これから免疫関係の本を手にする人は読んでもあまりとらわれないでください。知っているだけでもいいのです。ほどほどに。
ここでも小欲知足がだいじです。

生きていてときどき人様のお役に立てる幸せをかみしめています。いまあることに感謝。
by ebisu (2012-06-06 10:38) 

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