#1957 強靭な学習法:塾に通わずとも勉強はできる June 2, 2012 [64. 教育問題]
庭の紫つつじが昨年よりもたくさん花をつけている。桜は盛りを過ぎ半分以上花びらが落ちた。この数日クマンバチが陽だまりに咲き誇る紫つつじを「訪問」している、散歩の経路にあたっているのだろう。
いくつか理由があって、善きにつけ悪しきにつけ高校時代の勉強スタイルがその人の一生を決めるとわたしは漠然と考えている。
世の中にはさまざまな勉強法があるが、参考になったりならなかったり、自分の道を見つけるしかないのだが、この人も自分流のやり方をしっかり見つけて勉学に励んだようだ。万人向けの方法ではないがどうしても紹介したい。
たまーにコメント欄に書き込んでくれる人にcccpcameraさんというハンドルネームの人がいる。北方領土関係の資料を渉猟し、整理して自分のブログにアップしている。根室の北方領土関係団体のホームページと比べてみるとそのすごさが理解できる。浅田次郎の『終わらざる夏』を弊ブログでとりあげたときに、ある場面で書かれていることが事実と大きく違うことをコメント欄で指摘してくれた。
わたしは常々塾に過度に依存してはならぬと思っている。塾で習う科目は2科目まで、あとは自力で勉強するのがいいとこのブログでも何度か書いた。自力で勉強する習慣を育んでおかないと社会人になってから困ることになる。人間やらなかったことはなかなかできないものだ。
家庭の事情で塾へ通えない生徒も少なくない。だがあきらめてはいけない、塾へ通わずとも勉強はできる。山道をよじ登る覚悟をもてばいいだけ。トコトンやるつもりなら強い自分を鍛えることができる。高校と大学時代はそういう"季節"だ。チャンスを逃してはならぬ。
この人はユニークな勉強経験をもっている、私の勘がそう告げていたので、コメント欄で率直に尋ねてみた。その問への返事を転載する。勉強法の開示に感謝 … m(_ _)m
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お尋ねのようなので、自分のことを書きます。
私の高校生時代の勉強法は変わってます。中学は田舎の公立なので、ほとんど勉強していなかった。
高校時代は地元の公立進学校(高崎高校)です。数学の勉強法は、○○市の大型書店で、数学の参考書や問題集を片っ端から買って、すべて解きました。高2・高3では授業は聞かないで問題集を解いていました。
都会の子は有名塾で正しい受験指導を受け、適切な参考書や問題集が分かっているだろうけれど、自分はそういう立場ではないので、普通にしていたら負けるに決まっている。負けないためには、すべての問題集、すべての参考書をマスターする以外に方法はないと思いました。物理・化学・英語・体育以外の授業中は、たいてい数学の問題を解いていましたし、電車の中や、学校の休み時間も数学の問題を解いていました。自分よりも数学の問題を解いている奴は日本中に居ないと思っていました。
物理は数学のおまけで楽勝だったし、化学のうち、無機は中学のとき理科部で理科室に入り浸っていた関係で、楽勝でした。化学のうち有機分野は苦手で、英語は出来なかった。それ以外は、メタメタだけど気にしていなかった。
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「○○市」としたが、東京から100kmほどの距離にある人口37.5万人の地方都市である。そこの大型書店なら数学の参考書もそこそこ揃っていたのだろう。
他のことを犠牲にしてとことん勉強するつもりならこういう勉強の仕方がある。塾なんか通わずとも戦う方法はある。簡単だとはいわぬ、非常に困難だが、トコトン戦う意志のある者ならやり抜くだろう。
(私の場合は高2のときにはじめた公認会計士2次試験の受験勉強が彼の数学に該当する。7科目の専門書を読み始め、そこを足がかりにして経済学や哲学にのめりこむと時間は矢のように飛んでいった。高校を卒業したら金融機関へ就職し、誰にも頼らず独学で這い上がろうとしていた田舎の高校生の早熟な勉強法(笑い))
*「#1952 釧路の教育を考える会(5月例会) May 28, 2012」のコメント欄参照
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-28
**北方領土問題に関心のある人は必見⇒cccpcamera blog
http://cccpcamera.asablo.jp/blog/
***#1301 『終わらざる夏』 Dec.14, 2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-14
****#1391 医療四方山話:異論あり Feb. 23, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-02-23
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