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#1910 2022年根室と中標津人口逆転 Apr. 18, 2012 [26. 地域医療・経済・財政]

 4月17日付けの北海道新聞根室地域版に根室と中標津の人口逆転スケジュールが載っていた。国の機関の推計値を載せ、2025年に根室と中標津の人口が逆転すると書いてある。根室の人口減はこの推計値よりも加速しているから、2022年に逆転が起きそうである

 北海道新聞根室支局はこのところ根室の未来に係わる情報を取り上げることが多い。隣のページには釧路支局の村岡記者が関連するいい経済記事を書いている。「釧根の中小企業先細り」「「域内循環」が衰退」「仕入先 相次ぐ廃業」、この問題は別途取り上げたい。それぞれ自分が関心のあるテーマを追いかけ健筆を振るってもらいたい。
(村岡記者とは「釧路の教育を考える会」の2次会で2度ほど同席して話したことがある。根室支局の歴代記者ともお一人を除いて面識がある。北方領土の町根室には道新本社は相応の能力の記者を配置しているようだ。それぞれの味が出るまで1年くらいかかるようにみえる。春になる都度、異動になりはしないかと心配でしばし落ち着かぬ。ブロガーのわたしにできるエールは、ぬるい記事を書いたらブログで辛口批評、その人らしいさえた記事を書いたらブログでほめるだけ。わたしは小4のときからの道新社説を読み始めた"北海道新聞ファン"、生涯変わらぬファン)

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市の人口減加速
  
2025年中標津と逆転も
    
3月末2万9000人割れ

【根室】3月末に2万9千人台を割り込んだ根室市の人口は、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計より速いペースで減少している。将来推計では2010年から5年間で年平均400人弱現象と見ていたが、実際の人口減は10年3月末から2年間で945人と年平均で試算の1.2倍に上る。2025年に管内首位の根室市と2位の中標津町の人口が逆転するという、同研究所の推計が現実味を帯びてきている。(栗田直樹)

 市の3月末の人口は2万8923人で、前年同月比407人減。3万人の大台を割った10年3月から丸2年で千人が減った。3万1千人から3万人割れまでは2年8ヶ月かかっただけに、人口減は深刻化している。
 国立人口問題研究所が05年の国勢調査を元に人口動態率などを加味して08年に公表した将来推計によると、根室市の人口は10年2万9105人、15年2万7136人と予測し、この間の年平均減少数は393人。これに対し、現実の目減り分は10~11年で538人、11~12年で407人と、試算の年平均減少数を上回った。
 中長期的にも将来推計値は厳しく、20年は2万5020人と想定。25年には2万2820人に落ち込み、空港を持ち周辺市町村から流入も見込める中標津町(推計値2万3425人)に追い抜かれるとみる。35年は1万8542人と2万人台も割り込む。
 11年度の人口動態によると、転入863人に対し転出1152人で社会減は289人に上り、高卒者の市外流出が多数を占める。
 人口は税収や地域活力に直結するだけに、市は「根室再興政策プロジェクト」(10~14年度)を策定し、雇用増大や移住定住を狙うが、目立った効果はまだ出ていない。「人口減に何とか歯止めをかけたい」(総合政策部)という取り組みは道半ばだ。

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 市長が唱える「根室再興政策プロジェクト」は3年目だが「目立った効果」どころか「効果なし」だ。市民意識調査では40%の市民が住み続けたくないという、そういうマチに誰がしているのかよく考えたらいい

 病院問題でもコストカットせずに病院コンサルタント提案の2.5倍、63億円もの巨額予算を押し通し、3名の市議の市民説明会開催要求も無視していま建て替えが進行中である、なんと愚かなことだろう。
 老人医療のための療養病床は3年前からゼロ、病院職員の要望も無視した。
 市政も地元経済諸団体も閉鎖社会を形成し相互批判を一切しない、もちつもたれつ、なあなあでやっている。
 批判や改善を嫌う風土ではマチから活気がなくなるし、企業は活性を失い若い人たちが出て行くのも当然のこと


 いま住んでいる人々がずっと住み続けたくなるマチにすれば、そういうマチに住んでみたいと流入も増えるのが道理ではないのか
 実は簡単なことだ、ebisuはさまざまな具体的な提言をしているから、職務権限をお持ちの方々はこのマチのために少しだけ耳を貸してくれたらいい。回りまわってあなたのためにも、あなたの子どもや孫のためにもなる。世のため人のために額に汗しようではないか。
 ebisuが目指すのは「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」の世界。

 高学力層が都会に流出してきたから、根室を支えている人材は学力中間層である、これは否めない事実だろう。根室に戻って10年間市政も経済諸団体の動きも観察してきたが、このマチでは職務権限をもっている者たちの学力レベル、教養の狭さ、仕事の能力、志の低さが問題だ。能力不足で問題に対処しきれない。マチを変えるには相応の学力と良質の経験の両方が必要だとは思わないか?どこをみても両方揃わぬとやれるはずのない問題ばかりが残っていないか?

 北方領土問題にしても人口減にしても地元経済にしても問題だらけで、学力中間層の視野では問題の全体像が捉えきれず、解決の具体策も練ることができないようにみえる。
 たとえば病院赤字特例債10億円は問題の先送りで、いまその返済が回ってきて病院赤字はさらに膨らんでしまい13億円を超えた。毎年のように病院事業赤字は記録を塗り替えている。経営改善のために課を新設し課長職を置いた、それがダメとわかったら業者に経営改善を丸投げしたがまるで効果なし。いくつも手を打ったが効果のあったものはひとつもないという惨憺たる状況、そして赤字の幅は年々拡大し続けている。
 病院建て替えでもコストカットすらできなかった。隣町の町立別海病院建て替えと比べてみたらいい。老人医療のための療養病床の問題にしても、病院院内システムにしても、院内実務設計も、消防デジタル無線化も、もう手に余っている。
 声高に「根室再興プロジェクト」を叫んでも現実は真逆、人口減とマチの衰退の加速だ

 ここで塾経営者としてこの10年間で知りえたことを書いておく、案外ねむろっ子はこうした事実を知らぬようだ。
 根室高校普通科は道内偏差値で42の学校である。話しを簡単にするために道内に高校が100あるとして成績順に並べたら80番目である。下から20%の学力レベルということ、道内でその位置だが全国模試である進研模試の成績から見ると、全国レベルで真ん中=偏差値50は根室高校普通科のトップ10%である。この層は全国レベルで真ん中以上の大学へ進学してほとんど根室に戻ってこない。つまり、全国レベルで平均的な学力レベル層がすっぽり抜け落ちているのが根室の現実。
 根室を支えているのは根室高校普通科の真ん中ぐらいの学力の者がほとんどである。全国レベルで見ると偏差値43~38前後、100人中下から70~85番の学力レベルである。これが現実なのだ。
 ここまで書いてもピント来ない人が多いだろう。高校の全国レベルの話しだからだろう。中学校に置きなおしてみたい。成績下位20%は5科目300点満点の学力テストで60点以下の得点の学力層である。その大部分は日本語のテキストすら満足に音読できないし、文章言葉を理解できない。全国レベルにおきなおすとそういう低学力層が根室を支える主力なのである。180点を超えている者はほとんど根室に残らない、これが現実だ。団塊世代のころは上位20%層でも高校を卒業してそのまま就職する者たちがちらほらいた。
(教育を重視し、学力を上げている地域は人口の流入が増えている。東京では品川区、釧路では鶴居村、人口減に歯止めをかけたかったら、その地域の学力を上げるというのも有効な政策である。)

 高校を卒業してから勉強熱心で、仕事のやり方の改善経験を積めば能力が飛躍的に伸びる可能性はあるが、大方に異を唱えて若い人たちが違うやり方を推し進めようとしたらベテランたちの強烈な反対に遭う。ときにそれは無視となって現れる。危険を察知しているのだろう、能力の小さな者が広い視野と長期的な展望をもたずに小手先でやり方を変えたら会社はつぶれかねない。仕事のやり方を変えるにはそれを担う高い学力や志の高さが要求されるから、そういう条件を欠いた根室は本能的に改善とか改革ということを嫌い、旧弊を墨守する習慣がどの業界・企業にも染み付き、マチの風土と化してしまった。
 だから、意欲のある20代ががいても40代50代のベテランに押しつぶされやる気を失う(だんまりを決め込みおとなしい振りをする)か、嫌気がさして町から出て行ってしまう。こういうところを直さないと、住みよい町にはならないし、人口減少の加速も止めることができない。
 そういうわけで「根室再興プロジェクト」、市の政策はことごとくピントを外している。さっぱり成果が出ないものだから、外部から誰かがきて何か目新しいことを吹き込んだらよく考えもせずにダボハゼのようにくらいつく。大して努力の要らぬことには一生懸命、大きな視野に立ち地道な努力でしかなしとげられぬことには目が行かぬのは学力と広い教養と良質の経験と志の問題だから根が深い。

 地元企業はオープン経営を目指すべきだ。決算を社員に公表し、企業経営者は目標を掲げ夢を語れ。予算を社員とともに作成し、達成したときのボーナスを約束したらいい。退職金規定を作り、毎年いくらになっているか社員一人一人に通知して、笑顔をみたらいい。社員が安心して、生きがいをもって働ける企業には活気が溢れる。
 わからなかったらebisuのところへ聞きに来れば好い。物惜しみしないで会社の仕組みのつくり方や企業上場の仕方など知っていることは教えてあげる。利益の上がる企業の創り方、仕組みの変え方をいくつか経験している。学ぶ姿勢をもってほしい。
 根室に戻って10年間見ていたが、もう学力中間層(=全国レベルで成績最下位(15~30%)層)にこのマチを支えるのはムリだ。根室のマチは疲弊しきっている、次の世代のために旧弊の塊となっている村社会をいまこそ壊せ。 

 衰退するだけして人口2万人以下の町になっても案外住みよいかもしれぬが、それはやり方次第だ。後手を引いたのでは夕張のようになる。誰も助けてはくれない、住んでいる人間が町を変えるしかない。ソフトランディングくらいはわたしたちにもできるだろう、クラッシュはごめんだ。
 
*#1911 釧根地域経済調査報告書(北海道新聞より) Apr. 19, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-19

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コメント 8

ZAPPER

旭川市や帯広市だったら、家族を連れて移り住む。でも、釧路市や根室市だったらお断り。あんな所で子育てなんてまっぴらごめん。低学力に育って、子どもがダメになっちゃうもん。公務員(国・道)や会社員の多くはそう考えるでしょうね。そして、単身赴任を選ぶ。

釧路・根室管内の転勤族にアンケート調査をしてみたいものですよね。国家公務員や道職員の単身赴任率とそれを選択した理由といったものを。

一方の鶴居村。外部からの移住者がとても多い村です。フロンティアスピリッツに溢れ、高い教育水準、プライドに実行力。

企業誘致など遠い過去の話。これからは、子育て支援と子どもの教育に力を入れる自治体が「勝ち組」に回ることになるでしょう。失礼ながら、そちらがそれを証明しています…。
by ZAPPER (2012-04-18 12:25) 

ebisu

そう、発展している町は教育を重視し、実績を上げている町だけ。
言い訳ばかりして、やった振りばかり、そういうマチは長期的に衰退している。みごとに根室が証明している。

マチをダメにしてきたのはそこに住む人々、そしてマチを変えるのもそこに住む人々。
自分たちが変えずに誰が変えますか?

まずは子どもたちの学力問題と向き合うこと。
小学校と中学校の先生たち、好い加減に放課後補習をしなさい。マチに活気を取り戻すために自分にできることからやろう。
by ebisu (2012-04-18 12:46) 

もやしさんま

それよりも私には昨日の根室新聞に出ていた根室保健所発表の人口比で自殺者数が根室は全国平均の3倍というのがショックでした。
by もやしさんま (2012-04-18 14:38) 

ebisu

根室新聞は地元密着でなかなか好い取材をしているようですね。

全国平均の3倍ですか。
多いですね。
狭い地域社会だから、がんじがらめでにっちもさっちもいかなくなる人が多いのかもしれません。
住民の40%が住み続けたくないとは市民意識調査の結果ですが、その一方で古里に強い愛着があり、捨てられない人が多いということもあるかもしれませんね。

昔は経済的に行き詰ると根室から夜逃げをすればよかった。たとえ釧路にいることがわかっても、借金を返せと追わないのが根室の美質でした。
どうにもならなくなったら、残念だけど古里を捨てればいい。

関西ではトコトン追いかけます。

人口が減少すれば、ジリ貧になる企業も増えます。平均的な能力では撤退戦は戦えませんね。かといって都会への進出も困難。
案外、学力レベルの問題が、3倍という数字の裏にも隠れているのかもしれません。
だとしたら、自殺者3倍も減りそうもありませんね。中学生の学力が急激に低下していますから。読み書き計算が満足でない中学生が増えれば、高校を卒業した後、就職に困ります。親が生きて援助できる間は何とかなりますが、その親が定年を迎えたら子どもの面倒はみられなくなります。
20年後、このままでは自殺者がさらに増える可能性があります。
by ebisu (2012-04-18 14:58) 

もやしさんま

なんだか地道な勉強をせずに良い参考書探しや効率の良い勉強法を模索していた高校生時代の自分を思い出します。それで模試を受けて一喜一憂しても・・・
お金に困っている人が一番お金に騙されると言います。仕事は外部に発注しない。何が何でも自分たちでやる。それでもだめなら市民から公募する、くらいの気持ちが総合政策部にないとダメでしょう。そうしないと自治体相手のコンサルタント屋のカモになります
うまくいっている自治体の真似するだけでも違うんでしょうに。もっとも私が知らないだけで真似をたくさんしているのかもしれませんね。真似って言葉悪いかもしれないから、良いところを取り入れる。鶴居村が良いなら本当にまねて欲しい
by もやしさんま (2012-04-18 17:18) 

ebisu

学の語源は真似るという説があるくらいですから、表面を真似るだけでなくとことん真似つくしてみるのがいい。
職人の就業は親方に言われたことを一心にやり続けること。そして親方の仕事を盗む(真似る)こと。

いい物をいいと認めてトコトン真似る人や町には活気がある。
根室をそういうマチにつくり変えたい。
by ebisu (2012-04-18 23:01) 

おもし蟹

今までの根室では駄目でしょう。

他自治体の良い所を真似ているつもりが、本質を理解していないから、表面だけの真似なので失敗する。
それの繰り返しでしかないのです。
真似るなら本質も理解した上で真似る。
それができないなら、真似るのは止めた方が良い。

市民だって馬鹿じゃない。
それなりのアイデアがあるはず?

足を使い市民に市政に対する意見を聞いて回るとか、やり方はいくらでもある。
もう市役所の机で待っている時代じゃない。
by おもし蟹 (2012-04-19 08:20) 

ebisu

ブレーンストーミング、KJ法などいくつか問題分析手法&アイデア創出手法がありますが、そういう作業をした後でさてどうやって取り組んでいくかはこれもまた一つの仕事。

アイデアを一つの仕事として完結させるためには相当の力量を要求されます。

たしかな基礎学力や仕事の潜在能力のある人が良質の経験を20代後半から30代で積まなければできないことです。
民主党の松下政経塾出身者を御覧なさい、彼らはそういう大事な時期に松下政経塾とか選挙にあけくれていました。だからいま問題が山積みでも、適切に処理できないのです。積むべき時期にほかのことに目の色を変えていたのですから。
彼らはデタラメな自公政権が現れたことでチャンスに恵まれて政権を奪取できましたが、仕事ができないことでつぶれるべくしてつぶれる運命にあるのでしょう。

改善を嫌うマチでは良質の経験を積む機会が稀でしょうね。その点が心配です。良質の仕事をやる機会がすくなければ人材は育たない。
あなたの職場では10年前のやり方がそのまま踏襲されていませんか?わたしは、20代30代で前任者から仕事を引き継ぐ都度やり方を変え、マニュアルを作って1~3年間で次の仕事へと「社内転職」を繰り返しました。システム化を含め仕事の精度はそれ以前とは比較にならぬほど上げました。スピードも。3人3ヶ月の仕事は予備調査をし仕事の段取りを変えて仕組みを準備しておいてから1ヵ月でシステム化・自動化してゼロにしたこともあります。仕事の改善はいたるところにあります。
同じ実務を10年やっていたらその周辺には大きな問題があると思うべきです。そういう職場で人材が育つことはありえないでしょう。たぶん、問題のある30代40代あるいは50代のベテランが仕事をしている振りして「鎮座」しています。

トコトン真似てみる人が増えてほしい。そうすれば真似る過程で次第にスキルが磨かれていきます。
道は遠い、しかし千里の道も一歩からというではありませんか。
人間は本来バカではない、若い頃から向上心をもち続ける人はいつか大成します。

だから、私塾を開いて生徒たちの成績を上げながら、志を高くもち努力し続けることの大切さを教えます。 今日もね。


by ebisu (2012-04-19 12:48) 

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