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#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012 [21. 北方領土]

  休みの間に多摩市南大沢のトーホー・シネマックスで映画を二つ見た。ひとつは「シャーロックホームズ」(3/25)もうひとつは「マーガレット・サッチャー」(3/30)だ。
 前者はテンポの速い切れのいい映画だった。森林の射撃・砲撃シーンが圧巻、銃弾がスローモーションで飛んできて身体をかすめながら樹皮を粉砕して飛び去っていくシーンはどうやったのだろう。いままでにない映像だ。

 「マーガレット・サッチャー」は認知症を発症して壊れていく老女をメリル・ストリ-ブが演じていたが、歩き方や動作が実に巧い、たいした役者だ。
 昨年亡くなったお袋が認知症を発症して壊れていくのを見ていたから、思い出してなんどか涙があふれた。どんなにしっかりしていても認知症になると人間は確実に壊れていく。認知症を発症せず、最後の日まで歩ける人も稀にいるが、多くは加齢とともにボケてくる。できることなら自分が認知症を発症する前にこの世とおさらばしたいものだ。
 常識的な論にたいして、論拠を示して断固として信念を貫くサッチャーの強さは台詞の中に随所に出てくる。鉄の女という渾名がつくわけだ。常識論を振りかざす男たちが何人もまとめてぐうの音も出ないほどコテンパーにされていた。
 フォークランド紛争のときに周囲の反対を押し切り、領土を守るために地球の裏側まで艦隊を派遣してアルゼンチンと戦端を開いた意志の強さにも舌を巻く。あの時英国は財政状態が悪くとても戦争のできる状態ではなかったが、当時首相だったサッチャーは領土問題は経済問題よりも優先すると演説して議会で反対派を黙らせてしまった。
 「英国が領土問題で譲歩することなどありえない」

 このシーンのときに頭をかすめたのは北方領土問題である。サッチャーに比べて、北方領土に対する政府や根室市や市議会の対応は不甲斐ない、ビザなし交流がずいぶん卑屈に感じてしまう。尖閣諸島に対しても竹島に対しても、日本政府の対応は誇りの高い英国と好対照をなしている。

 根室の中高生はぜひこの映画を見てもらいたい。北方領土返還運動関係諸団体は北方四島交流センターに根室市内の中高生を集めてこの映画をみせたらどうか?中高生の領土問題に関する意識が根底から変わるだろう。
 
*映画「マーガレット・サッチャー」
 
http://ironlady.gaga.ne.jp/

*フォークランド紛争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E7%B4%9B%E4%BA%89

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*#195「少し過激な北方領土返還論」: MIRV開発・組み立て・解体ショー(ロシアをぎゃふんといわせよう)
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07

 #465「"Japan sent uranium to U.S. in secret"は北方領土返還運動の好機か?」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-12-30

  #1401「ロシアがフランスから新型軍艦を購入し北方領土へ配備、対抗措置はあるか」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-1

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