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#1873 あれから1年:福島原発事故報告書から私たちが学ぶことは多い Mar. 11, 2012 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 仕事に行く少し前だった、揺れだした。「あ、地震」、いつものように秒数をカウントし始めたら見ているテレビ局が揺れている。こちらが揺れるのと同時だったから、「これは大きい、震源地はテレビ局と根室の間の海だと思った。NHK渋谷のスタジオだった。
 1分が過ぎても収まらなかったから、マグニチュードが途方もなく大きいと考えていた。マグニチュードは揺れの大きさと時間の関数だから、経験のない大きさだということは即座に判断がついた。おおよそ3分近く続いたのではなかったか。津波が来る、逃げろと心の中で叫んでいた。わたしが被災地にいたら近所の人を誘ってすぐに高台へ避難しただろう。

#1414 巨大地震発生(1) Mar. 11, 2011 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-11-1

 民間事故調の報告書が2月末に公表された。政府は当日からメルトダウンの可能性を議論していたが、それが公表されることはなかった。爆発が何度も起きてもロシア政府がチェルノブイリのときにとった迅速な避難措置は一切なかった。どれほどの人が内部被曝と外部被曝にさらされたのだろう。遺伝子が傷害されたことによって、数十万人あるいは百万人を超える人々に、これからありとあらゆる遺伝病や疾病が引き起こされ、世代を超えて被害が及ぶことが予測される。
 当時の官房長官の枝野氏はメルトダウンを知っていながら、ありえないとなんども否定した。政府の発表も原子力村の専門家の言うことも、NHK科学文化部の某氏のいうことも嘘ばかりだった。自分たちの立場しか考えないズルイ人たちばかりでどなたも反省の弁がない、この人たちの「嘘つき病」は治らない。自分の都合が悪くなれば平気でまた嘘をつくのだろう。
 明らかな人災であり、犯罪でもあると思うが、責任のある人たちはだれ一人逮捕されていない。法律がおかしいのかその運用がおかしいのか、この国はわけがわからない。

 民間事故調が明らかにしたことは、当時の民主党政権には嘘つきたちが集っており、権限はあるがそろいもそろってまるで仕事ができなかったということ。
(官房長官から経済産業大臣に横滑りした枝野氏をはじめとしてメンバーの多くが野田政権でも要職をしめている)

 この政権は不正直で不誠実、国民の財産と生命に重大な影響のある事実を隠蔽した。福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)がなければ隠されたままだっただろう。マスコミ報道が政府見解を垂れ流すのみだったことも断罪されてよい。とくにNHKがひどかった。

 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」、仕事は正直に誠実にやるべきだ。そういう政権の担い手がほしい。

 400ページを超える民間事故調の報告書にはなにが書かれているのだろう。3月5日付ジャパンタイムズ社説のヘッダーは「福島原発事故報告書から私たちが学ぶことは多い」となっている。
*#1872 ほんとうはとっても面白い英字新聞読解:Much to learn from crisis report Mar. 9, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-03-09

  社説の見出しがわかりにくいだろうから、参考までにシンプルセンテンスに書き直しておく。意味はシンプルセンテンスにあり、だ。manyではなくmuchを選んだところも、その意を汲んで理解したい。何個も何個もたくさんあるのではなく、嵩(かさ)が大きいと言っている。わたしは十メートルを超える高さに積み上げられ数百メートル続く瓦礫の山をイメージしてしまった、そんなに多いのかい?(笑い)
 言葉は話し手のイメージを聞き手に移す道具である。同じイメージが再現できればよし。
 (It's) much (for us) to learn from (the) crisis report. 

 ネットで記事を閲覧できないので、写しが欲しい高校生はニムオロ塾へどうぞ。

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**緊急出版 『調査・検証報告書』
「福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書 3.11 緊急出版が決まりました」
 
http://rebuildjpn.org/fukushima/report

 

記者会見後、多くの方々から入手方法についてお問い合わせをいただきました。当初は、非売品として部数を限定して作成しておりましたが、できるだけ多くの方に読んでいただけるよう株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンから書籍・電子書籍として実費にて緊急出版させていただくことにいたしました。

なお、出版社のご協力により、書籍については本来印税に当たる定価の10%が、電子書籍については売上から販売店手数料・カード決済会社手数料を除いた全額が、国際シンポジウムの開催や外国語での報告書出版ほか、福島原発事故の調査・検証結果を日本と世界の未来のために生かす活動に使われます。

発売日3月11日(日曜日)
価格書籍 1575円
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