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#1818 釧路の公立高校出願状況  Jan. 28, 2012 [64. 教育問題]

 ブログ情熱空間が釧路の出願状況を分析して、道立高校の定員を減らすべきだと主張している。
 「根室市内高校問題検討委員会」のメンバーは私がブログに書いた根室の状況と比較してよく考えてもらいたい。
 病院建て替え市民整備委員会のときのように事務局の言いなりにはなってはならない。そして市民参加によるオープンな議論を要求してもらいたい。総合文化会館で毎週日曜日に市民参加の討論会をやればいい。委員会のブログかホームページを立ち上げてすべてを公開でやればいい。
 高校統廃合問題をきっかけに根室の町を変えよう。

http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/5132109.html
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2012年01月28日

公立高校入試・募集人員を見直すべき(入学者選抜出願状況を見て)

昨日、道教委から、平成24年度公立高等学校入学者選抜出願状況が発表されました。
気になる釧路分は以下の通り。

・湖陵(理数)…1.7倍(+29名)
・湖陵(普通)…1.0倍(-7名)
・江南(普通)…1.2倍(+52名)
・北陽(普通)…1.1倍(+34名)
・東(普通)…0.6倍(-63名)
・阿寒(普通)…1.0倍(+1名)
・明輝(総合)…1.1倍(+29名)
・工業(合計)…1.4倍(+97名)
・商業(合計)…0.9倍(-18名)

●北海道教育委員会 平成24年度公立高等学校入学者選抜出願状況(釧路)
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/sytugan-z13.pdf

合計すると+154名になります。
しかし釧路には、5学科定員200名の国立工業高専と武修館高校(平成24年度、普通60名・体育40名の計100名)があります。旧釧路市内だけで計300名の「別枠」があります。その差し引きは-146名。加えて、湖陵と工業には定時制があってその募集人数は120名(出願者数32名)。それを加えると-234名

その余波を食らってしまうのが、近隣町村。

・白糠(普通)…0.8倍(-30名)
・弟子屈(普通)…0.7倍(-24名)
・厚岸翔洋(普通)…0.7倍(-12名)
・厚岸翔洋(海洋資源)…0.8倍(-17名)
・霧多布(普通)…0.4倍(-34名)
・標茶(総合)…0.7倍(-33名)

合計すると-150名
全日制高校で、募集人員2,020名に対して管内の出願者数は2,034名(内、管外からは18名)。5%枠が廃止されたことに伴って近隣町村の倍率は大きくダウン。人気があった標茶までが大きく定員を割り込むことになったばかりか、地元の子の多くは釧路に出て行ってしまうという結果になってしまっています。

さて、お隣の帯広市は、市内募集人数計(柏葉、三条、緑陽、農業、工業、南商業)1,320名に対して出願者1,613名。その差は+293名。私立の北と大谷の募集人数はそれぞれ230名と100名。それを加えての差し引きは-37名。定時制の募集人数は120名(出願者数88名)。それを加えると-69名

●北海道教育委員会 平成24年度公立高等学校入学者選抜出願状況(十勝)
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/sytugan-z12.pdf

帯広市内の-37名+293名:私立を含まず)に対しての釧路市内の-146名+154名:私立・高専を含まず)。この差は実に大きいものと思います。私立・高専を加味したならば実に146名の「余裕」があるわけであって、40名の3~4クラス分に相当するわけですね。偏差値ではいまや湖陵普通を大きく上回る柏葉普通が、何と1.4倍!釧路よりも圧倒的に高学力層が多いことを如実に物語っています。

というわけで、釧路の子ども達の基礎学力向上を考えた場合には、市内(町内)の公立高校を統廃合すべきだと思っています。それで、やっと帯広市と同じ条件になる。とは言え、講師の立場としては塾生全員に目標を突破してもらいたいと願うのみ。頑張れ、塾生諸君!

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*#1817 根室・高校入試倍率と高校統廃合問題 Jan. 28, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-28-1

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コメント 2

ZAPPER

公然と語られることはありませんが、統廃合の憂き目にあった釧路星園高校と西高校は「低学力」がその主原因です。現在、湖陵高校のサテライト校化が進められている阿寒高校についても同様です。

間口の問題もありますが、それ以前に底辺高校の子ども達は「もたない」のです。退学率が極めて高いんですね。小中学生の基礎学力を高めなければ、統廃合は問題は2倍・3倍のスピードで迫ってくることになるはずです。
by ZAPPER (2012-01-29 11:16) 

ebisu

>底辺高校の子ども達は「もたない」のです。退学率が極めて高いんですね。
>小中学生の基礎学力を高めなければ、統廃合は問題は2倍・3倍のスピードで迫ってくることになるはずです。

基礎学力を上げなければ、根室は2校しかありませんから統廃合によって根室高校普通科のレベル低下がさらに進みます。
道内偏差値42では根室高校普通科自身がすでに底辺校です。
偏差値42は、北海道の公立高等学校256校中182番目、下から数えて74番目の学力レベルです。
根室で一番レベルが高いとされている根室高校普通科の学力の実情です。

すでに手遅れですが、なんとかレベルを戻さなければ根室の外へ巣立っていく子どもたちが低学力というハンディを背負い続けることになります。それは都会へ出ても底辺で生きていく根室人が増えていくことを意味しています。もちろん、根室の残っている人たちのレベルもいまよりさらに下がり続けます。

特別な能力のある人間は別ですが、特別な能力のない人間が都会で生き抜くためにたしかな基礎学力しか武器がないのではないですか?

高校を卒業してから東京で35年間暮らして根室へ戻った私の体験的な結論です。


by ebisu (2012-01-29 12:09) 

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