#1755 "1ドル＝200円"の時代は来るのか（１） Nov. 29, 2011

　お昼のテレビニュースを見ていたら、「根室地方」の高校卒業予定者の就職内定率が34.8%だという、一月ほど前に6割だというニュースがあったような気がするが、何か計算のベースが違うのだろうか？これから書くのはそういう「牧歌的」な話しではない。

　数年の後に1ドル=200円の時代が来るとしたら、あなたの生活はどのように変わるのだろう？
　大雑把な話だが、ガソリンは400円/ℓを超え、灯油価格は（現在1573円/18ℓ）4500円/ℓとなるとしたら、私たちの生活はどうなるのだろう？
　厳寒期には私の家では灯油代が3万円ほどになる。それが10万円になるかも知れぬ。排気量の大きな車を満タンにするために3万円を支払うことになる。電気代もガス代も3倍になる。輸入食料品も輸入飼料もすべて3倍である。
　輸出が数分の一に減少、日経平均は3000円を割り、大企業が国内の生産拠点を閉鎖し失業者が激増するが受け皿はない、国家財政は破綻、・・・

　真剣に考えておいた方がよさそうなのである、経済予測は本当に難しいと思う。「10年のシナリオ」を書いたときには1ドル200円とか300円の世界をなんとなく予感していたが、なにがきっかけで経済の方向が変わってしまうのかわからなかった。
　次回に明らかにするが、その機序がだんだんはっきりしてきた。しかも避けようがない、事は起きてしまったからだ。
　私たち日本人は予防できることを予防しなかった。目先の便利さに幻惑され大きなリスクのあることに目をつぶり続けてきた。

　あるブログをメールで送ってきてくれた方がいる。そういうことだったのかという思いである。日本の時代が終わろうとしている、否、再生のはじまりなのかもしれぬ、一緒にお考え戴きたい。

*#346『これから10年間の日本経済のシナリオ』
　http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-10-10

　#829「国家財政破綻の瀬戸際」
　http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-12-12


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