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#1745 ドキュメンタリー映画「普通に生きる」 (1) Nov. 22, 2011 [15. ポジティヴ&ゆめ]

 世の中にはさまざまな障害を抱えて生きざるを得ない人々がいます。そしてそうした子どもをもつ親たちがいます。
 福島原発事故を境に、世の中には事実を正しく知っておかないといけないことがあることを思い知らされました。
 事実を知ること、人の痛みや悩みを知ることが住みよい社会を築く素であるのではないでしょうか。

(かく言う私も、5年半前にスキルス胃癌と巨大胃癌を併発し胃の全摘、胆嚢切除、大腸一部切除という手術を受けて命を助けていただきました。大丈夫ですよ、健常人に比べれば日常生活にそれなりの注意が必要ですが命を助けていただいたことに感謝しながら元気に暮らしています。)

 お互いのブログを読んで交流している方の一人に、ハンドルネームmiopapaさんがいらっしゃいます。ご自身も事故で障害を得てますが、重度障害者の就労支援を13年間おやりになっている方です。
 昨日アップされた記事に障害児を持つお母さんたちの切実な悩みの一端が取りあげられていました。そして標題の映画の紹介が載っています。
 ebisuはできるだけ多くの人に知ってもらいたくなりました。現行法では救いきれていない現実も知ってもらいたい。
 以下に転載しますので、ぜひお読みください。

http://kids-dream.blog.so-net.ne.jp/archive/20111121
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普通に生きる ・ ・ ・ [育む]

今の取り組み/重度障害者の就労支援を始めて13年
当初は、成人を対象にすすめていたのですが

平成18年に自立支援法が施行され、
中で、就労継続・移行という文言のもとに急速な動きが始まって以降、
良い面から云えば、
そうした動きが、障害当事者の中に、
「働きたい!」 「働かなくては!?」 という意識の高揚につながり
様々な障害をもつ人達からの相談や応募が増えてきました ・ ・ ・

反面、
決められた訓練や研修を終えても、受入れ先/社会整備の遅れにより、
働くことが出来ない人達の存在/問題も大きく見えてくると同時に
そうした以前に、
重度の障害をもつ子の親御さんたちからの、
我が子の将来、誰一人として口にこそ出されないものの
親亡き後のことに対する不安や悩みには計り知れないものがあり
でも!
現行法では、何故か? そこが抜けていて ・ ・ ・

数年前から、そうした親御さんからの相談を受ける中
とにかく、自分たちでやれる、手のつけられることからと模索する中で
圧倒的に、一般的な子育てに終わっていた県の制度を利用し
昨年に続き今年も、重い障害をもつ児童ならびに保護者を対象とした、
「QOL向上のための学び・体験の場(塾)」を開催する中で
何名かの親かさん達から、

私達も頑張ってやるから、是非力を貸して欲しい!!

と、具体的な企画案まで差し出され
何時も、第一歩を踏み出すまでに時間のかかる私は
お母さん達の熱意に、尻を叩かれつつも、ついつい考え込みがちな中
先日、県内の特別支援学校とPTAの主催による福祉振興大会の中の
「地域との連携を目指す」と言う分科会に、
これまた、何故か? 助言者という、
自分でも驚くような立場で参加の機会をもらい、

556-0 特別支援学校PTA研修会.JPG

行ってきましたが、
やはり、此処でのお母さん達の話し合いの中に出てくる切なる思いと、
きっと、我が子のことを思うが故に自然に生まれてくるものだと思うのですが
イザ! その場に立たせてもらってみると、
その、いったい、どこから生まれてくるの!? と云いたくなるほどの
熱い、あつい思いと心がヒシヒシと伝わってきて、
ともすると受け止めきれないくらいのプレッシャーと、
でも!!
やってみるかぁ~ ・ ・ ・
   やらないとなぁーーーーー!!
と言う、とても熱いものが心の中に湧いてきて、
自分自身に踏ん切りがついたのと、とても良い刺激と勉強に ・ ・ ・


その時、会場に来られていた一人のお母さんから手渡されたのが

556-1 普通に生きる01.jpg


私も、少し前に知り、取り組みの中で是非一度見学に行きたいと思って居た

静岡県にある、重度障がいの子を持つ親さん達が立ち上げられた 
「社会福祉法人 インクル富士の取り組みを、5年間にわたり密着取材した
ドキュメンタリー映画の自主上映会の案内でした ・ ・ ・

その映画を、
13日の日曜日、早速観てきました ・ ・ ・

やはり映画の中でも・・・と言うか、
”インクルふじ ” を立ち上げられたお母さん達始め、
これまで相談を受けてきたお母さん達の、
   我が子の、学校卒業後の生活の場/居場所と、
   そこでのケアーのあり方/質を求める気持ちは共通していて

例え働くことが出来なくても、
自分の思い・心を大切にし、生き甲斐を見いだせる場所の大切さと、
笑顔一つしかかえせなくても、そこに人としての役割のあること、
生きていることが、周囲に力を与え大きな価値を生み出すこともある ・ ・ ・

親は子の幸せを願い 子も親の幸せを願い、
それが当たり前の、お互いに自立した生き方であり、そうならなくては ・ ・ ・

そして、
お金をもらうことだけが「働く」ことではない ・ ・ ・

と、とにかく
障害をもつ子だけでなく、
親や、周りで関わる行政や支援・指導の立場の人も含め
様々な角度/視線から見つめ・考えられるように捉えるられていて、
恐らく、
私のみならず、家族に何らかの障がい等のある人を抱えてみえる人や
福祉・教育・医療・リハ等々に関係のある人は
日頃、漠然としつつも、心の奥にしこっていた何かが、溶けていくような ・ ・ ・

私も、一緒に行った妻も、
いえ! 
会場に来られていたお母さん達はじめ、
今回、講師としてとしてこられていた、当取組み/取材先の
中心的人物・存在でもある所長さんまでもが、
自分の所のことなのに、涙をボロボロこぼしてみえ、
   (上映後の所長さんとのお話の中で判ったのですが、
    映画の中に登場している子供達の中に、既に何人か無くなった子も・・・・・)

とにかく、言い表しようのない感動と、
この所、何かと挫折感にさいなまれ、投げやりになりそうだった自分の心に、
それが、まだ何なのかもつかめていませんが、
とにかく、 熱いもの を感じ、
早速、11/30日に見学をお願いして帰ってきました ・ ・ ・ ・ ・



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※ この映画については、
   少し前から親しくさせて頂いています 
    ☆ 星に願いを ☆ の MADONNAさんが、
   とても解り易くご紹介頂いていますので、
   是非、
   http://madonna-dream.blog.so-net.ne.jp/archive/20111115
   へ!!

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   ドキュメンタリー映画 「普通に生きる」 を制作した
   ” マザーバード ” のHp

   http://www.motherbird.net/~ikiru/

      ※ 検索 「普通に生きる」 からもみられます。


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   《 今日の時計 》

556-2 長良特別支援学校の時計.JPG

             映画を上映した特別支援学校の受付の壁に掛かっていた時計



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 ebisuは一生懸命に、正直に生きている人が好きです。そういう人の輪が広がることを祈ります。

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miopapa

ご紹介頂きまして ありがとうございます!

  私が感じた感動の一端が一人でも多くの人に伝わり
  こうした子供さんや親御さん達を取り巻く環境が、
  少しでも変われば、代わることを願っています ・ ・ ・


by miopapa (2011-11-24 18:28) 

ebisu

ネットを通じてどんどん広がってこの映画を見る人が増えるといいですね。
共感の輪が広がることを祈ります。

by ebisu (2011-11-24 22:20) 

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