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#1613 X線CT検査 水平切り?道東に医科大学がほしい  Aug. 3, 2011 [29. 道東の地域医療を考える]

 昨日のこと、市立根室病院でCT検査をした結果説明を聞きに主治医のところへ伺った。相変わらず2階へ走って駆け上がり内視鏡検査を終え、急ぎ足で下りて来る。診察時間を確保するために移動は走る!息が切れているかと思いきや慣れているからそんなことはない。ディスプレイにCT画像を表示しながら説明をうけた。

 CTは"computer tomography"の略であり、"コンピュータ断層撮影"と訳される。胴体を輪切りにした画像を表示するのだが、今回は続きがあった。板ワサ、かまぼこを想像してもらいたい、包丁で縦に輪切りにしたのが従来のCT画像であるが、これを水平に輪切りにした画像を見せてくれた。もちろん、パソコンでデータを計算して水平にカットした画像*を表示できるわけはないだろうから、CT装置附属のコンピュータで計算処理した画像が市立根室病院から光回線で送られて医院側のパソコンに保存してあるのだろう。
 フィリップス製のX線CTに新しいソフトが導入されたのかもしれないが、詳しいことはわからぬ。道東でEUの高性能X線CTを導入している病院はほとんどないだろう。国産品の東芝製品のシェアが高い。釧路医師会病院では4年前に東芝製のX線CT装置を買い換えているが、それよりも画像が鮮明にみえた。ちなみに医療機器メーカーとしてEUではフリップスとジーメンスが有名だ。米国ではGEとHPだろう。釧路医師会病院がなくなってから市立病院のX線CT装置のお世話になっているがフィリップス製のこの装置で3度目の検査である。最初はぴかぴかだったが、色がすこし年季を感じさせるものに変わってきた。解像度は十分だろうが、病院建て替え後は買い換えるのだろうか?診療上は解像度が高いのでいまのままで何の問題もないだろう。メカ部分にトラブルがなければ買い替えの必要はない。

 それにしてもすごい時代になった。1986年ごろ病理画像診断で将来そうしたことをしたいと考えていたことがあったが、コンピュータの性能も回線の性能も追いついてしまった。病診(病院・診療所)連携ですでに画像伝送が実現している。
 画像伝送データの大きさなど考えなくてもいいほど回線速度もそれを処理するパソコンの性能もよくなった。伝送速度だけとっても当時の10万倍を超えているのだろう。メインメモリーは1980年頃はキロビット単位ではなかったか。64kビットRAMがでたのはその頃だったような気がする。いまではgiga・ビット単位である。100万倍になっている。メモリー量の拡大は社会の質的な変化をもたらしてしまった。

 ドクターの説明は丁寧だった。垂直に切ってみても水平に輪切りにしてもどこにも再発の兆候がなかった。84年に仕事で関わった"古典的な"腫瘍マーカー・CA-19-9の検査結果も大丈夫だ(輸入していたのは東レ富士バイオで関係会社だったので、東証Ⅱ部上場のために利益移転とならないような"客観的"な値決め方式を提案した。私は検査会社へ上場準備要員として中途入だったが、輸入商社での経験があったので東レ富士バイオ側の輸入業務も大筋理解しており、納得のいく方式で仕入値段を決めさせてもらった)。もう一つの腫瘍マーカーCEAもOKだ。
 こうして5年間の癌との戦いが終わり、主治医による根治宣言があった。スキルスと巨大癌の併発だって根治例はある、私がその証拠の一つだ。助けていただいた命は世のため人のために使いたい
 5年間の戦いはいい医者との出会いがあってのこと。地元の消化器内科の専門医のO先生、釧路医師会病院で執刀してくれた若き外科医のドクターGのお陰である。

 旭川医大の撤退による釧路医師会病院閉院を例にとるまでもなく、この5年間に根釧の地域医療は脆弱化の一途をたどっている。道東の町の地域医療に責任をもつ医大がほしい。
 道東の市町の首長たちはこぞって道東医科大学を釧路に新設・誘致してもらいたい。不可能だと思ったらできない、できない理由をとりのぞくために智慧を絞ればいい。誰かに任せっぱなしにするのではなく、それぞれが実現に向けてできる範囲のことをすればいい。


*CT画像の"水平切り"についてあるドクターからサジェッションがあったので注記しておく。

「CTの水平切りは通常見慣れた画像(いわゆる輪切り)で、縦に合成した画像(肉屋の冷凍庫にぶら下がっている奴)を縦切りと言った方が間違いないと思います。今のCTは本体内部のコンピューターが蓄積されたデータを使ってユーザーが求める画像構築が可能です。」

なお、フィリップス製のこの装置は「3D構成もできる~画質の良いマシン」
だそうだ。だとすると、水平カットは当初からソフトがもっていた機能である。どういう角度でもカットできる。さすがフィリップス製、たいへんな高性能マシンで、使い慣れてきたということだろう。

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ZAPPER

根治宣言、おめでとうございます!

医大誘致はYEG(釧路商工会青年部)が労災病院副院長と一緒に仕掛けていますので、次回の例会時にHさんとその話で盛り上がるかも知れませんね!お会いできることを楽しみにしておりま~す♪
by ZAPPER (2011-08-03 16:41) 

ebisu

ZAPPERさんへ

そうですかYEGに同じことを考えている人がいましたか、根室にもYEGがあるのですが、ぜひ一緒に動いてくれることを望みます。

それにしても教育も医療も釧路と根室は共通の問題を抱えていますね。どんどん連帯して道東地域連合として運動を盛り上げたいものです。

例会を楽しみにしております。
by ebisu (2011-08-03 22:20) 

miopapa

本当によかったです!
  おめでとうございます!!
by miopapa (2011-08-04 09:46) 

ebisu

miopapaさんへ

ありがとうございます。
ドクターはこう付け加えました。

"次は2年後です、7年目(に再発)という例がありました、毎年チェックしましょう"

身体の発する声を聞いていれば癌は案外わかるもの。
でも、違和感を感じるほどに癌が大きくなってしまったら、手遅れの可能性もある。

人間いつかは死すべきもの、そのときが来たら静かに受け入れることができたらいい。
6時間の手術後、低体温症のために麻酔から醒めかかって集中治療室のベッドの上でエビのごとく身体が跳ね止まらなかった。
あのとき"死ぬかもしれないな"そう思ったがちっとも怖くなかった。
"それもいいかな"と思ったのである。
麻酔がかかってから記憶がないはずなのに、若いドクターが存分に腕を振るってくれたことをたしかに感じていたのだから、命とは不思議なものである。
後は天任せ。ドクターGは腕を上げてくれた、わたしの身体は役に立ったという安堵感が広がっていた。何にも苦しくはなく、怖くなく、死はすぐそこにあるように感じられた。
でも、すべてがうれしかったのである。

看護師さんの"電気毛布もってきて"という声が聞こえた、少しすると身体があったまってきたのが感じられ振るえ(痙攣)は収まった。
"助かった、ありがとう"
そう思いながら再び安心して眠りについた。

本当に皆さんのお陰で助けていただいた、思い出すたびに感謝感謝感謝  m(_ _)m

ブログで地域医療問題にこだわるのは医療のありがたみを身をもって知ったからである。
by ebisu (2011-08-04 10:28) 

困難

困難1:スキルス完治おめでとうございます。(克服万歳!)
困難2:医科大学誘致(道東にあっても、医師は流出する。地方公立医科大学の例あり)
困難3:市立病院の経営(常勤内科医、整形外科医の退職情報)
困難4:教育改革(学力別クラス編成ができず、低い子に合わせざるをえない)
困難5:ふるさと復興(願う若者がいない)

身近にも困難ばかりです。離れた所には領土返還問題の困難。

各部門の長がしっかりしていない。しっかりした人材が流出する。

あー憂鬱。

突破口は???
by 困難 (2011-08-04 13:34) 

ebisu

困難さんへ

癌は医療に携わる人々のお陰で治していただきました。
困難2 道東に医科大学があっても医師は流出する、そうでしょうね。それでも釧路に医科大学がほしい。地理的な配置を見ても、道東にひとつ必要でしょう。
世の中何が起きるかわかりません。必要なものは必要と声を上げたいと思います。

困難3 医師の退職情報は巷の噂となっています。残念ながらいままでこうした情報はほとんど当たっています。

道立高校で数学については能力別クラス編成ができるのに、なぜ公立中学校でそれができないのか。規模が小さすぎることも原因かもしれませんね。能力別クラス編成には1月年最低3クラス必要でしょう。そんな規模の学校は市街化地域にもほとんどありません。まずは学校統廃合。
小学校は難しい。科目担任制ではないですから。さて、どうしましょうか?

ふるさと復興を願う若者がいない。ほとんど出て行ってしまいます。でも少ないですが若者はいます。もっと謙虚に勤勉であってほしい。私利私欲を離れて、ふるさとの町のためにダメなことはダメと声を上げるべきです。あなたたち次第で必ず何とかなります。

北方領土問題は解決可能です。多核弾道ミサイル開発計画を公表して実行に移し、組み立て・解体ショーをやってみせればい。安全保障理事国が動かざるを得なくなります。カテゴリー"北方領土"を検索してもらえば説明してあります。

どんな困難も日本で一番涼しい根室ですから、頭を冷やしてじっくり考えればいい案が浮かぶでしょう。

人の命はいつかは果てますが、それ以外は不可能なことなどないと思います。
by ebisu (2011-08-04 22:31) 

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