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#1479 「除洗」作業を急げという武田邦彦氏の提言  Apr. 19, 2011 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 汚染を取り除くという意味の一般用語は「除染」、放射性物質を土から除きもとのようにきれいにするという意味では「除洗」だが、どちらが正しのだろう?武田邦彦氏は「除洗」という何らかの思いや意図を込めて用語を選んだのだろうから、それに従っておく。土壌表面を薄く削り取り、放射能による土壌汚染を10分の1程度に軽減しようというのが彼の目論見だ。採り上げたマスコミはいまのところないので、ネットで提案を広げたい。

 武田氏は18日のブログで「原発 緊急情報(55) これから:工程表と除洗」について論じている。政府に任せていてはいけない、住民が除洗作業をすべきだというのだ。
 放射性物質は空中から地面に落ちて土壌汚染をついで地下水の汚染を引き起こすので、今の時点で除洗作業をすべきという。入梅して雨が降り続けば放射性物質は土壌深く入り込み除去できなくなる。入梅前の一月ほどが勝負ということだろう。
 今日、福島は雨の予報だ。地面に落ちた放射性物質のチリは雨水となって川へ流れ込み海を汚染する。場所によって被曝の程度は違うだろうが、被曝を覚悟で作業しないと今後50年以上も自分たちの土地で獲れた作物を自分たちが消費できないことになる。セシウムの半減期は30年であり、ストロンチウムは29年である。

 一方で福島第一原発からの放射能放出が続いている。それが収まらないと除洗しても土壌は汚染され続ける。入梅前に放出が止まることは「工程表」をみても考えられない。いま戦わないと勝負はついてしまう。うまくやれば今後の戦いが楽になる。

 そもそも原発推進は国策だった。地元政治家とゼネコンと電気メーカーにとっては利益の高い仕事だった。原子力安全委員会も原子力安全保安院も東京電力も文部科学省もこぞって安心安全といい続け、その挙句が現在の大事故である。
 補助金や仕事に釣られて原発を誘致した市町村も愚かだった。政府や原子力安全委員会や原子力保安院のいうことがまるで信用できないことがこれだけ明らかになったのに、まだかれらの言うとおりに動こうとしている。原発推進派の専門家の言うことも政府の言うことも信用できなかった、裏返せば信用してはならぬものを信用してきた結果がこのザマである。
 東京電力から事故収束の「工程表」が公表されたが、東電や原子力安全委員会、原子力安全保安院、そして政府の言うとおりに動いていたらどうやら何もかもが手遅れになるということがはっきりした。
 市町村単位で具体的な動きを起こさないと終わりだ。ふるさとの土や地下水を守るために首長の手腕と住民の主体的な行動力が問われている。政府に振り回されるのではなく、首長が連合して具体的な提言をし政府を振り回さなければならない。泣き言を言うのはしばらくよそう、泣き言をいう暇があったら智慧を出し行動を起こすべきだ。
 苦しいときほど辛抱が要求される、未来へ向かってなすべきことをし、打つべき手を打とう。
 放射性物質による土壌汚染や海洋汚染との60年戦争が始まったと言えるのだろう。

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4月18日武田邦彦ブログ
 「原発 緊急情報(55) これから:工程表と除洗」
http://takedanet.com/2011/04/55_8617.html

・・・この測定値ばかりではなく、今、文科省や自治体が測定している空間の放射線に対して地面に近い所は約10倍になっています。

このことを日本政府は「空間の放射線が少しずつ下がっている」と言っていますが、実際には空間に漂っていた放射線物質が地面に落ちたに過ぎないとも考えられます。

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福島県、茨城県、栃木県、宮城県は、県単位もしくは市町村単位でできるだけ早く除洗することです。これによって放射性物質の90%ぐらいを除くことができると考えられます。

将来とも放射線が10分の1の場所で生活できるのです!!

しかも、早ければ早い程、表面から除去する土の量が少なくなりますので、それだけ労力も少なく、またその土地で長く住む子供たちの被ばくを減らすことになります。

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放射性物質で汚れてしまったと諦めないでください。30年は放射線を出し続けるのですから、最初に除くことが大切です。自治体の最大でもっとも大切な仕事でしょう.

また、上に挙げた県以外の場所については、機会を見てブログに書きたいと思っています
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*#1439 「放射能汚染(土壌・海)との60年戦争が始まった」 Mar. 22, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-22

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