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#1446 検証(3):放射能汚染への楽観論  Mar. 26, 2011 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 在京のアラフォーのドクターからコメント欄へ投稿があった。彼は腕のよい医の職人である。
 悲観論を集中的に取り上げているので、楽観論も並べてみたらどうだろうという提案である。わたしに異議はないので、並べて皆さんと考えてみたい。
 採り上げるのは一人は「福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーに就任した長崎大学大学院の山下俊一・医歯薬学総合研究科長」、もう一人はチェルノブイリの事故で現地入りして調査をした米国人の医者の見解。URLをクリックして本文全体に目を通して欲しい。
タイトルとURLを表示する。

今の放射線は本当に危険レベルか、ズバリ解説しよう
「水道水、牛乳は飲んでも大丈夫か」
「暫定規制値とは」
「チェルノブイリと何が違うのか」――第一線の専門家にインタビュー」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110323/219112/?P=1


 論点の一つはチェルノブイリで癌を引き起こしたのは放射性ヨウ素131のみ。セシウム137は発癌との「明確な関係性が見られません」という意見。これはこれで事実だろう、実に慎重な言い回しである。論拠もそれなりに示してあるし、イクスキューズもしっかりついている。こういう専門家の発言を鵜呑みにしてはいけない。慎重に真実を語っているから、行間を読むべきなのだ。
 政府側の意見を代弁するリスク管理アドバイザーの意見ではあるが、きちんとしたことも言っている。

今回の問題で、メディアの責任は重大です。政府や関係機関が正しい情報を出し、それをメディアが正しく市民に伝えなければなりません。その上で、市民は正しい行動をする。今、この3つがすべて欠けています。パニック状態にあると言ってもよいでしょう。

 染色体異常の研究者の意見はこれら被曝医療の専門家二人の意見とはまったく違ったものになるだろう、この点については後ほど解説してみたい。もちろん、行間の読み方についても解説したい。行間にこそ、立場上語りえぬ真実が語られている。楽観論の行間に埋め込まれた悲観論を析出してほしい。それこそ、このリスク管理アドバイザーが国民に向かって発信している真の情報かもしれないのだから。

*彼が楽観論に傾くことは医療現場の実態を承知しているからだろう。わたしは患者としてその一部を垣間見たことがある。腫瘍で胃が途中からふさがりバリウムが使えないので、粘膜を診るためにガストロ造影を内科医がしてくれたことがある。T先生だ。
 素手でお腹を触って確認しながらレントゲン撮影をしてくれた。先生の右手は相当ダメージを受けているのではないかと想像し、申し訳なくて「素手でやるのはありがたいけどやめてください」と言いたかったが、言葉にならなかった。そうまでしなければ、冷たく重く感じる何かが胃で増殖し大きくなっている(=スキルス)がどこまで広がっているのか確認できないのだろうと思った。消化器内科医はそういう手技で仕事をしている人がいることを知っているから、放射線の人体への影響について楽観論が出てくるのかもしれないとふと思った。

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