#1411 「氷山の一角」(m3.comより) Mar.10, 2011 [40. 医療四方山話]
あるドクターが医療裁判の具体例を次々に挙げてコメント欄で解説してくれている。専門家のコメント付だから、その批評はきびしい。老人医療に関しては、考えさせられることが多い。今回の被告は特別養護老人ホーム、訴えたのは家族である。
医療裁判を担当する裁判官もそれを報道する記者も医療の専門知識を勉強しないと仕事をまっとうできない。
「氷山の一角」(m3.comより)
認知症女性死亡で賠償命令 1770万、特養ホームに 11/02/07 記事:共同通信社提供:共同通信社
埼玉県久喜市の特別養護老人ホームで2005年、入所者の認知症の女性=当時(78)=が紙おむつを破って喉に詰まらせ窒息死したのは注意義務違反が原因として、遺族が施設を運営する社会福祉法人「恒寿会(こうじゅかい)」(同市)側に約2460万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、さいたま地裁は4日、施設側に1770万円の支払いを命じた。
加藤正男(かとう・まさお)裁判長は判決理由で、口に異物を入れる癖のあった女性に対して紙おむつを使ったことについて「床擦れやかぶれの症状があり、(吸水性の低い)布おむつだけを使用すべきだったとは言えない」と容認。
その上で、癖を予防するため紙おむつの上に着用していた、ほぼ全身を覆う「介護服」の状態について、「股のファスナーが壊れていたり、閉め方が不十分だったりしたか、生地が劣化していて破れた可能性がある。使用方法が不適切だったと推認できる」として、注意義務違反を認定した。
判決によると、女性は05年6月20日、着用していた紙おむつを自ら破って飲み込み窒息死した。
恒寿会は「女性が亡くなられたことに対し、深くおわび申しあげる」としている。
このネタに対して大方の医師は家族を弁護士に唆された「当たり屋」に擬えて憤慨しています。その中で比較的冷静な方の書き込みを紹介致します。参考にされてください。
特養で個室も少ないタイプのようですから、支払金額は月10万円を切っていると推定されます。余程規模の大きな施設でない限り、年間数百万でも黒字が出れば、御の字でしょう。
そんな低賃金で自分が看ない親を入れておいて、介護服を着せれば拘束したと怒って訴え、異食で窒息したら訴えて1700万円なんて、世の中狂っている。そんなんで儲けては いけません。
そうなれば、自宅介護困難例を引受ける所はなくなってしまい、後に続く他の家族にどれだけ迷惑をかけることになるか。なんてことを考えられる人なら訴えないはずです。
こんなんがまかり通ったら、まともな者は介護施設経営に関わらなくなってしまう。既に、介護施設の一部はやーさん達の経営になっているところも結構あるが、今後はその比率が増えてくるだろう。そんな所の提携医だけは引受けたくないねえ。
この方の書き込みの最後の部分に、実は非常に危険な爆弾が仕掛けられています。今まで美容整形などを突破口に医療の世界に進出して来たその筋の組織が、全国の経営破綻した病院を買い取り新たな医師を掻き集め介護関係の医療施設を再開。もはや医療法人〇〇会=(実は)××組系〇〇会がどんどん水面下で広がっている。信じられないかも知れませんが、これは法務省関係に詳しい医師から聞いた紛れも無い事実です。
医療裁判を担当する裁判官もそれを報道する記者も医療の専門知識を勉強しないと仕事をまっとうできない。
「氷山の一角」(m3.comより)
認知症女性死亡で賠償命令 1770万、特養ホームに 11/02/07 記事:共同通信社提供:共同通信社
埼玉県久喜市の特別養護老人ホームで2005年、入所者の認知症の女性=当時(78)=が紙おむつを破って喉に詰まらせ窒息死したのは注意義務違反が原因として、遺族が施設を運営する社会福祉法人「恒寿会(こうじゅかい)」(同市)側に約2460万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、さいたま地裁は4日、施設側に1770万円の支払いを命じた。
加藤正男(かとう・まさお)裁判長は判決理由で、口に異物を入れる癖のあった女性に対して紙おむつを使ったことについて「床擦れやかぶれの症状があり、(吸水性の低い)布おむつだけを使用すべきだったとは言えない」と容認。
その上で、癖を予防するため紙おむつの上に着用していた、ほぼ全身を覆う「介護服」の状態について、「股のファスナーが壊れていたり、閉め方が不十分だったりしたか、生地が劣化していて破れた可能性がある。使用方法が不適切だったと推認できる」として、注意義務違反を認定した。
判決によると、女性は05年6月20日、着用していた紙おむつを自ら破って飲み込み窒息死した。
恒寿会は「女性が亡くなられたことに対し、深くおわび申しあげる」としている。
このネタに対して大方の医師は家族を弁護士に唆された「当たり屋」に擬えて憤慨しています。その中で比較的冷静な方の書き込みを紹介致します。参考にされてください。
特養で個室も少ないタイプのようですから、支払金額は月10万円を切っていると推定されます。余程規模の大きな施設でない限り、年間数百万でも黒字が出れば、御の字でしょう。
そんな低賃金で自分が看ない親を入れておいて、介護服を着せれば拘束したと怒って訴え、異食で窒息したら訴えて1700万円なんて、世の中狂っている。そんなんで儲けては いけません。
そうなれば、自宅介護困難例を引受ける所はなくなってしまい、後に続く他の家族にどれだけ迷惑をかけることになるか。なんてことを考えられる人なら訴えないはずです。
こんなんがまかり通ったら、まともな者は介護施設経営に関わらなくなってしまう。既に、介護施設の一部はやーさん達の経営になっているところも結構あるが、今後はその比率が増えてくるだろう。そんな所の提携医だけは引受けたくないねえ。
この方の書き込みの最後の部分に、実は非常に危険な爆弾が仕掛けられています。今まで美容整形などを突破口に医療の世界に進出して来たその筋の組織が、全国の経営破綻した病院を買い取り新たな医師を掻き集め介護関係の医療施設を再開。もはや医療法人〇〇会=(実は)××組系〇〇会がどんどん水面下で広がっている。信じられないかも知れませんが、これは法務省関係に詳しい医師から聞いた紛れも無い事実です。
2011-03-10 08:58
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