#1405 全商検定1級3科目以上倍増24人(2) :次の課題 Mar. 4, 2011 [64. 教育問題]
朝起きると雪が5センチほど降り積もっていた。さらさらしているので羽毛のように軽く除雪に力が要らない。
数日間姿を消していた流氷が突然現れ、一面の雪原と化した海原を国後島まで歩いていけそうである。夜の気温はマイナス1~4度と寒さがゆるんでいる。
春だな。道立高校入試が昨日(筆記試験)と今日(面接試験)行われた。昨日は、ほとんどの生徒が自宅でテレビを録画して自己採点作業をしていた。一人だけ問題をもってきて、答え合わせをして帰った生徒がいた。
大阪芸術大学へ進学する生徒がジャパンタイムズを取りに来た、退屈なのだろう。
「先生、この間英検2級の筆記試験合格したと言ったけど面接もパスした、合格したよ」
と嬉しそうな顔だ。将来、留学も考えたいという。小樽商科大へ合格した生徒も英検2級だ。北海道医療大学と1年前まで英語が大の苦手だった苫小牧の王子総合病院附属看護学校へ合格した生徒は英検準2級だ。男子二人は英検を受験していない。一人は普通科で英検2級は十分合格できる能力があるだろうが、興味がない。大学卒業後の留学を考えているようだ。もう一人は事務情報科で根高初の全商検定5科目ホルダーであるが、英語は苦手のようだ。小学生時代に英語を習っていた者は一人もいない。
ひたすら日本語の本をたくさん読んだ生徒は言語のセンスがいいから、英語をやりだせばいくらでも伸びる。小中学生は日本語のテキストをたくさん読むべき季節だろう。言語に関する確かなセンスを磨けばいい。
さて、昨日の話題の続きを書こうと思う。根室高校商業科と事務情報科80名中、全商検定試験3科目1級ホルダーが24人出たというのは快挙である。勢いというのはあるもので、45年ほど前に小学生がひとり全珠連の珠算検定4段に合格したら3人続いたことがあった。その後、10人ほど続いてついに十段位の合格者までだした。母体の高橋珠算塾があったからだ。あのころ珠算で根室が全道トップクラスに躍り出た。「珠算塾は男子一生の仕事」といい続けて根室の珠算のレベルを全道トップレベルにしたT先生は信念と高い志をもった人である。根室の教育界でこの50年間で最大の功労者であろうと思う。学校教育のみならず私塾の役割が大きいとこの例をみて思う。根室高校と私塾と力が合わさったときに全道トップレベルという大きなうねりが生じた。
良きにつけ悪しきにつけ伝統の力は大きいものがある。全商検定1級3科目ホルダーが生徒数の30%も出たというのは全道の他の学校に例がないのではないだろうか。5科目ホルダーのK君は今年受験した情報処理ブログラマー1級に合格して6科目(5科目6種類?)の記録を樹立して卒業した。卒業式で表彰されたそうだ。
高校入学時の学力からみて、来年以降は激減が予測される。維持できたら、根室高校の先生たちの力量は相当なものだろう。
次のステージを考えるといくつか課題がある。全商検定1級は類似検定の中では一番やさしいと評価されているので、全商検定のレベルを超えた各種検定試験へのチャレンジがネクスト・ステージだろう。
簿記に関して言えば、日商簿記検定試験である。いまだ根室高校生で合格した例がない。理由は簡単だ。日商簿記1級は簿記・会計・工業簿記・原価計算の4科目である。そして論述式問題が半分出題される。全商検定試験には論述式問題はない。つまり、全商検定とはまったく違う能力を要求されるのである。戦後行われている日商簿記検定1級に誰も合格者がいないというのは基礎学力が不足しているからだ。
きちんと論の通った文章を書くためにはある程度の読書量が要求される。文学と専門書と両方の分野の相当な量の入力=読書がなければとうてい答案を書き切ることができない。おおよそ高校入学試験レベルで250点を要求していると見てよい。全商簿記1級はある程度の計算能力で合格できるが、日商簿記1級にいたって受験生はまったく質の異なる学習を要求される。論述式問題は基礎学力の大きさがモノをいう。計算能力の高さだけでは越えられない壁が立ちはだかる。
実社会に出てからは、この基礎学力こそ最重要なのだ。必要なあらゆる分野の専門書を独力で読み、理解できるレベルの基礎学力こそが社会人となったときの武器となる。経理や財務だけしか分からないような人材は企業にとっては困るのである。経理や財務を担当していても、会社の商品や品質管理についてかなり専門的な知識が必要となる。その辺りは過去ログを見てもらえば何度か具体的に書いている。
さて、日商簿記1級を指導できる先生が全道の高校にいるだろうか?大学で日商簿記1級に合格した者は上場企業の経理・財務部門に就職できるし、転職も楽だ。大学時代に日商簿記1級合格した者のほとんどは公認会計士や税理士試験を受験するだろう。つまり、教職につく者たちの中には日商簿記1級合格者がいないということだ。全商1級すら珍しいのが実態である。全商1級をもっていなくても全商簿記1級の受験生指導はできるが、日商1級は高校の先生には無理かもしれない。都立の商業高校では昔、大学から講師を招聘して日商簿記1級受験指導をしていたことがある。良き伝統があり体制が整えば、根室の高校生から日商簿記1級合格者を出すことは可能だ。
情報処理関係についても全商検定から国家試験レベルやマイクロソフトの公認資格がいろいろある。これらも高校の範囲を超える。生徒たちはそういうレベルの入り口に立っているのだという現況を認識しなければならぬ。
見上げると登るべき山は峻険にそそり立っている。
まとめると、次のステージの課題は二つだ。
①入学する生徒の質の向上
②教える側のレベルアップ
①は小中学生を教えている学校の先生たちと市教委の課題だ。根室の子供たちの学力を上げることができるか否かだ。②は根室高校の先生たちの課題だ。相当きついが良質な生徒たちの期待に応えるために精進するしかないだろう。それが教師の心意気だ。生徒の成長に合わせて自らも成長しなければならぬ。
OBの私は生徒と先生たちの両方に期待している。峻険な山にアタックして欲しい。
*#1404 全国商業高校協会検定1級3科目以上」倍増24人(1)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-03
ebisuさん
根室市民にとって、「根室高校」は、そんなに自慢のレベルの高い学校ですか?
ほとんどと言っていいほど、西高の良さが書かれていなくて、がっかりします。
西高生は手もつけられないほど「ばか」の集団だから書けないのですか?進学しても、三流大学しか行けないからですか?
西高の先生たちの努力を取材してみてください。
明らかに、根高・西高の教員の熱さが違います。
何年か前、市内の就職先探しの時の、根高の先生のふっざけっぷりに頭にきたことや、課題と答案を一緒に渡して、生徒自身にやらせプリントの回収もしない、やらせっぱなしの教員がいることも事実です。
結果が全ての世の中ですが、西高で頑張っている教員や生徒たちは、根室では必要ありませんか?
by ここ (2011-03-04 23:30)
ここさんへ
根室高校はレベルの高い高校ではありません。全国模試の平均点は25~30点ですから。全国レベルで見ると平均よりもかなり低い学校です。全国偏差値で比べると根室市内での根室西高校の位置づけと変わらないでしょう。
そういう生徒たちに、先生たちは進学補習を頻繁にやっています。宿題も毎週出しています。実によくやっているのです。進学講習会は春休み夏休み冬休みやその前後によくやっています。普段も放課後補習をしていることがあります。根室高校生が十数人いるので、そうした情報を日常見聞きすることになり、ブログで採り上げる機会が多いのでしょう。
高校生への宿題はこれはこれで自主的な勉強を疎外するというマイナス面もあるので、社会人になってから必ず副作用が出る危険な処方箋です。でも、小中学校の先生たちに比べると放課後補習がずっと多く、努力していると思います。
では根室西高校の先生たちが努力していないかと言うとそうではない。たとえば、小中学校の先生たちが放課後補習もやらずに落ちこぼした生徒たちに分数や小数の計算から教えています。その努力には頭が下がります。小中学校の先生たちが自分の仕事をきちんとしていれば、根室西高校の先生たちがこういう内容の授業をする必要はありません。
基礎的能力が不足している生徒のことを考えて三角比から根室西高校の先生たちは教えています。小中学校の先生たちは根室西高校へ行って授業をごらんになればいい。
>西高の先生たちの努力を取材してみてください。
私はいまのところ根室高校も根室西高校も取材はするつもりがありません。自分で見聞きしたことを書くのみです。
学校祭はそれぞれ2度行ったことがあります。生徒に誘われたからです。校舎はどちらもきれいでした。いい環境で勉強していますね。
取材はしないといっても、もし"ここ"さんが根室西高校の先生をどなたか紹介してくれるなら喜んで時間をとって出かけますよ。どんな苦労をされているのか、どのようなうれしいことがあるのか、好奇心はあります。もしかするとなにかお手伝いできることがあるかもしれませんね。
今春は1年ほど通ってくれた根室西高校の生徒が一人大学進学します。それは根室高校の生徒と一緒にブログに書いています。
勉強が嫌いで嫌いで根室西高校に進学した生徒のことも書いた筈です。1年のときに小型船舶の免許をとりました。一発で合格。にこにこして結果の報告に来ました。思い出の深い生徒です。それも書きました。
もう卒業した生徒ですが日商簿記3級にチャレンジして3度目に合格した生徒がいました。この生徒は中学最後の学力テストで数学の点数がクラスで一番高かった生徒です。英語の勉強をやるのがどうしても嫌いで、やれませんでした。専門学校を卒業して自分で商売を始めたときに税務申告ぐらい自分でやれなければ商売が立ち行かなくなることもあるので、日商簿記3級の受験を薦めました。数学と一緒に教えました。卒業直前に合格しましたよ。くじけずにチャレンジし続けてくれたことがうれしかった。
根室西高校の生徒は少ないから、書く分量も少なくなりますが、ブログで採り上げてはいます。
それともう一つ、根室高校は母校です、光洋中学も。だから光洋中学の現状には深い失望と怒りがわいてくるのも事実です。母校に対する思いはまた別なものがあることをご理解いただければありがたい。
私が「取材」しなくても、"ここ"さんが知っていることを書き込んでくれたら内容によっては本欄で採り上げますよ。あるいは、わたしにそっと教えてくれたら、それを材料にブログを書くでしょう。
>結果が全ての世の中ですが、西高で頑張っている教員や生徒たちは、根室では必要ありませんか?
どこからこのような誤解が生じたのか、そういう風には思っていません。
ところでH26年には220名しか受験生がいなくなります。根室高校の定員が現在の200名だと、根室西高校は存続できません。
2校体制をしばらく続ける具体的な処方箋も私は書きブログで公表しています。そのためには財政的な裏付けが必要です。だから市立病院事業赤字を減らずべきだ、経営改善に取り組むべきだと声高に主張しています。
残念ながら市議も「xxを検討する会」も、だれもそういう議論をしていません。ただの「お願い」では根室西高校はもうじきなくなります。議論をしている連中はまるで北方領土問題と同じで、具体性も現実性もない議論に終始しています。
長すぎましたね、これぐらいにしておきましょう。
さらにコメントを書き込んでいただければ、きちんとお返事いたします。
by ebisu (2011-03-05 00:26)
一つ書き落としていましたので追記します。
>課題と答案を一緒に渡して、生徒自身にやらせプリントの回収もしない、やらせっぱなしの教員がいることも事実です。
「答案」とはたぶん「解説付き解答」のことでしょう。そういう前提でお話をさせてもらいます。以下は私の推測ですので、取材した結果ではありません。
数学の週末課題(=宿題)はγクラスは問題のみ、βクラスとαクラスは解答付きで生徒に配布されていますが、それは生徒の数学の力への配慮からと理解しています。
トップ30人くらいしか自力で解けないのが現実です。だから、週末課題はγクラス以外は「解答付」です。あまり詳しい解説ではありませんので、それを参照しても理解できない生徒がβクラスで半数程度いるのではないでしょうか。αクラスは言うに及びません。
高校数学についていけるのは根室高校普通科でも四分の一ほどでしょうね。まあ、贔屓目に見ても三分の一。
生徒の力を考えると土曜日も授業をしないとだめですね。
だから、根室高校の先生たちは放課後補習を頻繁に繰り返しているようです。補習で補うしか手はないのです。
それほど根室市内の生徒たちの学力は低く、この数年急速に下がっています。
5科目500点満点で学力テストの点数が400点を越える生徒はどの学校も8人未満です。数年前には20人を超えていました。
そういう学力の現状から、半数を超える生徒は宿題も解答・解説付きでないと勉強にならないのです。
もちろん、宿題の採点を教員がやる必要はないと私は思います。小学校ではないのですから、生徒が自分でやるべきです。
高校生の宿題の現状を見ると「言われなければ動かない」社会人を量産しているようで心配です。
by ebisu (2011-03-05 00:57)
ebisu さんへ
私は、あなたのブログを昨年夏から拝見するようになりました。色々なテーマで書かれていて、かつ、納得の行く内容に感心しておりました。
ただ、学校問題については、疑問の残る内容が多くお仕事柄有志をつのり保護者も交えて声を上げる手は ebisu さんにはないのでしょうか?それともやってはいけない?
すみません、ちょっと話が脱線します。
今の小中学校の保護者は、きちんとした考えを持っているのだろうか?とときたま思うことがあります。
私が子育てをしていた時、小学校1年生のクラス懇談があり、こんな意見が出たことがあります。
「担任が個人負担でテッシュを用意するのは、迷惑がかかるから、みんなでティシュを集めましよう」
私は、反論しました。テッシュもハンカチも自分の家で用意して持たせる物。親がそう躾ないでいたら、だんだんチリ紙を持ってくる子が減り、道徳も何もないのでは?
すると、あるお母さんは、「今の子供は牛乳をこぼしたりしてもテッシュで拭くでしょう?」
またあるときは、授業中一人の子が「水だったか、トイレ行きたい」と担任に許可を求めました。すると、クラスの半分以上が教室を出て、あるものは水を飲みに、あるものはトイレに行きました。授業参観の時間の出来事です。
周りの親は、1年生だから仕方ないよね。なんて言っていました。
あるとき、私の子供が5年生からいじめを受け、中学も含めると5年間苦しい時を過ごしました。私は、必死に声をかけれるお母さんたちに情報提供を求めましたが、誰一人応じてはくれませんでした。逆に、私まで無視される始末。小学校の担任は当たらず障らず嫌われている原因を教えてくれましたが、教室では私の子供を黒板の前に立たせて、何が嫌なのかや無視をしている子から表向きだけの謝罪を受けたそうです。
当然子供は帰ってきてから、大泣きをし、私から「学校へ行かないで、塾へ行くかい?」と提案しましたが、「くやしいから、学校へ行く」と言って中学へ進学しました。
たまたま担任になった先生が一生懸命で、教科担任の先生たちも教えることに一生懸命な方たちに巡り合い、西高に進学した子供は、数学の楽しさに目覚めたのか三流大学ですが、希望の大学に進学しました。早い段階からの進路の決定、2年生からの釧路での学校説明会参加(これは、学校から無料バスが出ます)
中学でもいるんです。一生懸命な先生が。
言い方は悪いですが、逆に邪魔をしているのは「親」なのではないでしょうか?
誤解のないように補足しますが、確かにきちんと子育てをしている方はいらっしゃいます。私もそういう方を何人か存じております。
全ての親がと言うわけではありません。
上記に書きました一連の件は、もう10年も前の話です。
今は、もっと過激になりつつあると聞きます。
小学校の教員がきちんと教えられないのにも、何か訳があるような気がします。
中学校では、高校進学のために部活を推奨します。そして、子供より、部活顧問より熱くなっている親がいることを忘れないでほしいと思います。
部活を終えて、家で勉強はキツイと思われます。
そんなときの親であり、PTAではないでしょうか?
きっちり、2時間なり練習。その後は、勉強。
せっかく部活頑張っているから、全道大会行かせてやりたい。
これは、親のエゴなのではないでしょうか?
by ここ (2011-03-05 02:01)
ここさんへ
>ただ、学校問題については、疑問の残る内容が多くお仕事柄有志をつのり保護者も交えて声を上げる手は ebisu さんにはないのでしょうか?それともやってはいけない?
たしかに、ブログで声は上げていますが、手は挙げていません。(笑い)
実際問題、あまりやると来づらくなる生徒も出ます。親が市教委や病院関係者の生徒も多いのです。でも、だまるつもりはありません。生まれ育ったふるさとのためですから。
カテゴリー「C」を見ていただければ事情が分かると思いますが、何かの運動を組織するほど体力はありません。お手伝いくらいならできますので、健康な方が手を挙げれば応援はできます。
二つ目のお尋ねです。
>今の小中学校の保護者は、きちんとした考えを持っているのだろうか?とときたま思うことがあります。
この点は私も危惧しています。生徒たちの「親」が劣化しています。もう8年たちましたが気になる現象です。
ご飯(米の飯)をほとんど食べない生徒、コンビニものですませる家庭、生活習慣病の生徒、ゲーム漬けの生徒、など、親の躾や生活習慣の乱れが生徒をとおして感じられます。
中学生の3割以上が生活習慣病です。肝機能が低下すると切れやすくなるようですし、根気が続きません。そういう生徒はハンディを抱えているようなもの。
根室の生徒の学力が道内で一番低いのは半分は親の責任です。東京の親たちと比べてみるとやはり根室の親たちの生活レベルも学力レベルも躾も劣っていると言わざるをえません。子供の学力低下はそうした大人たちを反映しているに過ぎないのかもしれないのです。そういう危惧は抱いたいます。
3つ目の論点"いじめ"
わたしは家庭のしつけが基本だと思っています。大勢で一人をいじめるのは、その人がいい悪いに関係なく「卑怯な振る舞い=人間としてあるまじき行為」だとはっきり言うことです。理由なんか要らない。学校の先生たちもそう言い切るべきです。これは日本人の伝統的な価値観そのものです。
小学生に英語を習わせるヒマとお金があったら、そういう価値観の伝記や人情話をたくさん読ませるべきです。そうしたら、卑怯を憎む子供が育ちます。
わたしは教室で生徒たちに"イジメは卑怯な振る舞いだ、そんな奴は人間として最低だ"と言っています。登校できなくなった生徒を預ったこともあります。
いいのですよ、無理して行かなくても。しばらく、休息や充電が必要なときもある。
4つ目の論点です。
>中学でもいるんです。一生懸命な先生が。
わが母校のo先生が今日の北海道新聞「教育再考」に載っていましたが、この先生は1昨年に3年生の担任をされて1年間を通して放課後補習授業をされていました。他にも数人見るべき人はいますが、学校としての体制は見る影もない。やっている先生が肩身の狭い思いをしているのではと心配になります。根室高校の放課後補習体制は学校として取り組んでいます。そこに大きな違いを私は認めます。
5つ目はブカツ。
ブカツについてはもう数十回ブログで取り上げています。立場によって、いろいろな意見がありますね。偶然出会った市教委の方とも話したことがありますが平行線でした。やれない言い訳が多かった。
週2回くらいの趣味のブカツがあっていい。成長期で骨格の成長に筋肉が追いついていない時期に無理をさせるから、身体を壊す生徒が続出しています。この点だけを見てもスポーツ指導者は全体としてレベルが低いといわざるをえない。学生時代に勉強に不熱心だった人がブカツに熱を入れているのではと疑りたくなります。
一部の親が「熱狂」しすぎではた迷惑です。もっと楽しめばいい。
市街化地域の3校ですら1学年50~90人です。ほとんど60人台。生徒の人数は少ない。ほとんど郡部校化しています。
もう、2校に統廃合すべきですね。1学年250名くらいしかいませんので、2校体制なら120~130名、いまのままで収容できます。生徒の通学は無料のマイクロバスを運行すればいい。北海道庁は人件費を削れるから、交渉してマイクロバス運行費用を出させればいい。道庁と市とwinwinの関係が築けます。
仕事の出来る奴にはこんなことは簡単なこと。
だんだん、言いたい放題になってきましたので、この辺で・・・
ここさんの番です。
by ebisu (2011-03-05 11:54)
ebisuさんへ
毎回丁寧なお答えありがとうございます。ebisuさんの言いたいことは、大体分かりましたし、私の疑問にもお答え下さったので、大変満足しています。
>小学校の教員がきちんと教えられないのにも、何か訳があるような気がします
この件についてebisuさんのご意見が聞きたいと思います。
by ここ (2011-03-05 23:05)
>小学校の教員がきちんと教えられないのにも、何か訳があるような気がします
私はこの件について小学校の先生たちに逆にお聞きしたい。なぜなのかと。
わたしの意見は偏っているかもしれません。独断と偏見を恐れず、はっきり言えることが四つあります。
ひとつは中学校のブカツ奨励が小学校へ及んでいることです。団塊世代のころは小学校にはブカツはありませんでした。みんな放課後一緒に遊ぶことが多かった。ブカツの負担の分、先生たちが本業の授業で落ちこぼした部分にパッチ(補習)を当てる暇がない。
でもこれは言い訳です。優先順位に関するたいへんな誤解が生じています。ブカツよりも本業の授業の後始末を優先すべきです。民間でこんな優先順位も分からない社員はクビになるか、うだつが上がりません。少なくとも上司から譴責を受けるでしょう。
「君は仕事の優先順位を間違えているよ」
生徒の半数は分数や小数の計算ができません。よく放置しておけるなとわたしは現状に強い怒りすら覚えます。
二つ目は先生自身の基礎計算力や指導力が落ちていることです。日本の伝統芸であるソロバンを教えられない先生が半分以上いるのではありませんか?(3桁の暗算ができれば、すごい世界がまっています)
分数の教え方を間違えている先生すらいます。そういう先生は授業参観のときに決して算数をやりません。
逆九九(九九を逆に言う、9×9=81から・・・)を教えていない先生も半数はいます。それで割り算のときになかなか商が出てこない生徒が増えています。親がお風呂で逆九九を教えてもいいのですが・・・それも劣化しています。昔は銭湯で真っ赤な顔をして風呂に浸かりながら九九を大きな声で練習していた子どもたちがいました。「全部言ったら上がってよし」、いい時代でした。
誤解のないように言い添えますが、分数の教え方を間違えている先生はごく一部の先生です。
こうして、基礎計算力を磨くことなく高校生になってしまいますから、根室高校普通科の数学定期テストの問題を全部計算できる生徒はほとんどいません。10%以下でしょう。影響は中学校⇒高校⇒専門学校&大学⇒社会人と永遠に続きます。基礎計算力は数学者にでもならない限りはとても大事なものです。一例を挙げると、住宅ローンを組むときに、金利や返済金総額、自分の収入などを照らし合わせて、どの範囲までなら無理なく返済できるかという計算は、しっかりした基礎計算力が必要です。ところが、これができない日本人が増えています。銀行や不動産業者に薦められるままに借金をして自己破産する人のなんと多いことよ。
三つ目は、授業時間数が減っていることです。土曜日の休みの影響が大きい。国語と算数と土曜日に2時間教えられれば、ずいぶん変わるはずです。授業時間数という量でカバーできる面もあるのです。
四つ目は、授業に対する情熱が著しく減退していること。わたしが小学校のときに習った先生は、小数や分数の計算を教えたあとに、「分からない者は放課後残れ、勉強するぞ!」って1時間くらい面倒見てくれました。もちろん、ブカツなんて誰もやっていませんから、わからない者は皆残りました。"オチこぼし"が少なかったんです。
ブカツがなかったから、担任の先生は補習のないときは自分のクラスの生徒と一緒に放課後よく遊んでくれました。どちらが教育上優れていると思います?
花咲小学校の校庭のスケートリンクは放課後生徒たちで溢れていました。裏山ではスキーやソリすべりの生徒たちが百人、2百人いました。ブカツが生徒を分断してしまうという側面もあるのです。成長期の身体に特定のスポーツで、特定の関節や筋肉に負荷をかけ続けるのは非常に危険です。そういうことをわかっていない人たちがたくさんいる。身体に故障を抱える生徒が続出しているのに、さっぱり反省がありません。毎年繰り返されています。ブカツを熱心にやっている生徒の中には家庭でほとんど勉強しないというマイナスの習慣のついた者がたくさんいます。ブカツと勉強は少なくともセットです。小学校で6年間家庭で勉強しなかった子供はいわば"生活習慣病"です。中学の3年間で容易に治すことができません。親と学校が一緒になって子供をダメにしているような気がしています。ほどほどがいいのです。
おや、いつのまにか「小学校の教員がきちんと教えられない」ことから、学力が低い原因へと話しがそれてしまいました。ごめんなさい。
"ここ"さん、楽しい問答ありがとうございます。m(_ _)m
by ebisu (2011-03-06 00:05)
ebisu さんへ
>"ここ"さん、楽しい問答ありがとうございます。m(_ _)m
ebisuさん、ただのいじわるばあさんの質問に丁重にお答え下さって、本当にありがとうございます。
中学での部活は我が家でも大波乱を巻き起こしました。
後輩たちが全道大会に出場経験のある子供たちばかりでした。練習で先輩がミスをしょうものなら、容赦なく先輩を呼び捨てで怒鳴る、レベルの違う高校生との合宿練習、おかげで、子供は靭帯断絶で、今右足の一本しかまともな靭帯が残っていません。ドクターストップで部活をやめましたが、後輩たちからは、非難をあびせられたそうです。
整形外科の先生は、この先就職とかで力仕事ができなくなるから、部活はやめなさいとはっきり言って下さったので、本人も納得したようでした。
さて、ここで出てくるのも「熱くなった親」なのです。
高校生との合同練習も、遠征で親が車を出すのも、チームジャージを作るのも、親が出てきます。
高校生との合同練習は、体も十分に出来上がっていない中学生にどういった経緯で出てきた話なのかはわかりませんが、ワンボックスタイプの車を持った親が送り迎えをします。私の家も送り迎えを頼まれました。それも、2度・3度と増えていきます。よそ様のお子さんをお預かりし、車に乗せて1時間から1時間半ほど走ります。気が気でないことは、ebisuさんならおわかりいただけると思います。
チームジャージを作った時も、子供たちがほしがっているから、
遠征に行ったとき、学校ジャージはカッコ悪いとの理由でした。
私は、一般の社会人チームではないのだから、学校ジャージで十分。なんでそう子供に教えられないのかと他の親にかみつきました。子供をそんなに甘やかしてどうする、1度全道に行ったからと調子に乗せるのはどうかと厳しく追及しました。
むろん、誰からの返答もなく、チームジャージを作ることになってしまいました・・・
こんな苦い経験もたくさんしました。
私の子育てが昭和の古いやり方なのかとずいぶん悩みました。ゆえにずっと孤立してもいました。
ebisuさん、ばあやの愚痴話にお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
西高の先生は、子供が通っていたいた頃の先生が転勤でほとんどいなくなってしまったようです。
ただ、副担任をしていた先生が残っていられるようなので、連絡とってみます。あと、根室高校にも、進路の先生で西高に赴任されていた先生もいらっしゃいます。
先生たちに話を通すのにebisuさんの実名とご職業をお聞かせ願えればと思います。
ただ、先生のほうから断られる確率も高いことをご承知ねがいます。
by ここ (2011-03-06 01:30)
部活って、そんなに大事でしょうか?親の熱くなり方は異常です。部活をエサに飲み歩いているお母さんもいますし、若い先生と出来てしまったお母さんも何名か存じ上げています。また、親同士で不倫関係になって泥沼になる方もいらっしゃいました。私自身は部活をやらないで来たので(えぇそりゃもう異端児です。不良扱いです)、今のお母さん達には付いていけないし、いきたくもありません。ただ子どもがやりたがったらやらせたいし理由があってやめたがったらやめさせます。私の性格上馴れ合いは嫌いなので、多分孤立するでしょう。でも子どもの部活です。親が介入するのはそもそも間違っているのでは?今のお母さん達は馬鹿げていますね。
光洋中学校は運動会や文化祭、親の出番が多いです。運動会は小学校よりも凄まじい席取合戦をし、文化祭はお母さんの作品展(ぬいぐるみを作ったりしてます。全員強制です)をしています。ん?ここは幼稚園?中学校になればフルタイムで働いているお母さんが多いのに、そういうお母さんこそ躍起になっています。まるでおままごとです。子どもが悪いんじゃなくて、子離れ出来ていない親が多いんじゃないかと思います。そういう家の子は問題を起こして、親離れをするんだけど親が問題なので繰り返しで不良化した子も知っています。今の不良って普通の家の子が多い。高校生なのに彼氏の家に上がり込んで同棲している子(その彼氏のお母さんに相談されましたが、女の子は何が悪いのか分かってなかった)や妊娠出産する子も多いですし、子どもが先に出来ることに全く抵抗を感じていないんですよね。家で躾と言いますが、普通の家庭って少ないんですよね。片親も多いですが、両親揃っていても、子どもの前で早くパパ死んじゃえばいいのにね、なんて軽く言う。親に道徳観なんてない人も多いから、子どもに躾も出来ていないし。あと、子どもが悪いことをしたので、お尻を軽く叩いたら虐待と言われました。確かに頭や顔を叩くのは虐待だと思いますが、なかなか小さい子どもを言い聞かせだけで躾るのは限界があると思います。私は鉄拳制裁で育ったので、ある程度の痛みは必要じゃないのかと思います。
by mami (2011-03-06 07:31)
ここさんへ
なるほどブカツにはそういう悪しき思い出があったのですか。成長期の子供の身体を無視したトレーニングは先生だけではないのですね。親が濃厚にかかわる小学校のブカツがこそが癌のようです。
親も若いし、先生も若けりゃmamiさんがあとで書いているように「事故」も起きます。
>小学校の教員がきちんと教えられないのにも、何か訳があるような気がします
思い出したので三つほど追加させてください。
⑥学校行事で授業を潰しすぎる。予行練習のために算数や国語の授業がたくさん潰されます。やりすぎですが、先生たちは根室管内の異動しかしないので"当たり前"に感じているはずです。他地域から引っ越してきた親たちが驚いていますよ。
⑦躾のなされていない子どもが多い。爺さん婆さんそして親が甘やかしすぎです。我慢できない生徒が多い。親の言うことを聞かない生徒の半数は先生の言うことも聞きません。注意してもおしゃべりをやめない、授業中立って歩く、授業中大声を出す・・・ 3人もいれば授業崩壊を起こします。肝心なところで誰かが大声を出したら、それだけで塾へ行って予習している生徒以外はもう分からなくなるのです。そういう生徒は親に尋ねるか補習塾へ通うしかありません。家庭学習の躾のついている生徒が三分の一もいない。生活習慣病の生徒が三人に一人いる・・・
⑧教員人事が根室管内だけでクローズドで、他地域の実情を先生たちが知らない。学力の高い地域との人事交流が必要ですが、十勝や旭川や札幌などの小学校の先生たちは不便な根室管内への赴任へ手を挙げる人はほとんどいないでしょうね。
小欲自足という言葉があります。
学校の先生のみならず、みんながこの言葉を胸に刻んで行動できたら、よほどよくなります。
どういうことかはブログで近いうちに書くつもりです。
最後に、お尋ねの職業ですが、ニムオロ塾塾長です。(笑い)
ニムオロ塾は実在しませんが、実在の私塾があります。せまい
根室ですから数人の人にお尋ねいただければわかるはずです。
このブログ専用のメールアドレスも公開していますので、そちらにメールを戴ければお返事いたします。
あまり無理をなさらないように。
by ebisu (2011-03-06 11:08)
mamiさんへ
お久しぶりです。旧聞ですが、1月5日の金比羅さんの件はあなたの仰るとおりでした。車椅子で帽子をかぶってお参りしている姿をグループホームの方が写真に撮っていてくれました。
ところで、先生もお母さんたちも若いですからいろいろあるのですね。小学校なら親同士も若い。「事故」が多いのは肯けます。
親が子離れしていないのは、そうかもしれません。周りを見回せばそうした事例の多いことに驚くのではないでしょうか?
親が家庭で使う言葉は大事ですね。いわゆる育ちのよさというのは家庭で親が使う言葉でずいぶん左右されるのではないかと思われます。
DVが問題にはなりますが、家庭での体罰はある程度は是認すべきでしょう。悪いことをしたらひっぱたくのはあたりまえの躾です。当り散らしてひっぱたくのはDVです。
昔はPTAで「家の子が悪いことしたら、先生構わないからひっぱたいてください」っていう親が多かったのではないでしょうか。小学校の先生も中学校の先生も生徒をひっぱたいていましたよ。技術家庭の授業で光洋中学の機械室で先生の話しを聞かずに後ろのほうで遊んでいた生徒二人の名前を呼んだかと思うと、つかつかと歩いていき、垂木(4センチ角くらいの角材)で頭を殴りつけました。乾いたいい音がしましたね。おっきなたんこぶができていました。それ以後、いたずら坊主ふたりはきちんと先生の言うことを聞くようになってましたよ。
殴り方も上手でしたが、こういう勇ましい先生がいなくなりましたね。生徒をまっとうな人間に育てるという志をもった先生たちがちらほらいました。学校は勉強だけを教えるところではなかった。ところが、勉強も躾もダメになってしまいました。授業をサボり体育館周辺で毎日のように喫煙する生徒たちがいる。ときどき先生の話しが聞こえなくなる教室でがまんして授業を聞いている生徒たちがいる。しかし、何年たっても改まらない。
by ebisu (2011-03-06 11:25)
ebisuさんへ
「ニムオロ塾塾長」さん、ですね^^
ブログ専用のメールアドレスというのは、ブログの右下にある、
「メッセージを送る」でよいのでしょうか?
何度かクリックしてみましたが、ページが無いと表示されてしまいます。
by ここ (2011-03-06 14:20)
ここさんへ
プロフィールのフリースペースにあるのですが、見れませんか?
ebisu_12@yahoo.co.jp
このアドレスへお送りください。
by ebisu (2011-03-06 14:36)
放課後学習をする高校の先生と比べて、小学校の先生に対して言いたいことがあるようですが、
そもそもの勤務状況が違うと思います。
私の知り合いの奥さんから聞いた話です。
中学年を担任していて、結構大変な学級だそうです。
大変な子どもたちで、目を離すことができず、
朝出勤してすぐに教室に向かい、
休み時間も職員室に戻れず、
(やむにやまれず教室を離れると、
教室のものが何か壊れていたり、いじめが発生していたり
するそうです。)
子どもたちが下校した後は、教室掃除で何十分も取られ、
(掃除すらきちんとできない子たちだそうです。)
くたびれ果てて職員室に戻れるのが、午後4時近く。
職員会議や研修、各種打ち合わせ、外部の会議、などなど、
その方は部活を持っていないとのことですが、
家のこともしなければいけないので、
仕事が終わらず持ち帰っているそうです。
放課後に補習をして、勉強を見てあげたくても、
そんな時間が取れないのではないでしょうか。
中学校や高校ならば、空き時間があるので、
放課後の補習の準備、
次の日の授業の準備、
事務作業など、
する時間はたくさんあるでしょうが、
小学校の先生は無理ではないでしょうか。
小学校の先生を責めるのではなく、
放課後の学習を地域の人のボランティアや、
教育大生にやってもらうなどの、
建設的な意見を、
教育委員会や市長に訴えかけてほしいです。
これでは、根室に残る小学校の先生がいなくなってしまいます。
by 根室大好き人 (2011-03-06 17:32)
根室大好きさんへ
高校の先生との勤務条件の違いはあなたの仰るとおりです。中学校の先生も科目担当ですから、高校の先生と一緒でしょう。
団塊世代の私の小学校担任は必要なときには放課後補習をやってくれていました、この違いはなんでしょうね。
家庭のしつけの崩壊が先生の仕事への負荷になっていることは想像がつきます。大人の言うことなんか聞きませんからね。ひっぱたかないから怖いものなし。たいへんだと思いますよ。
私は土曜日、母校の中学校で補習をしてもいいと常々思っていますが、校長先生に申し出ても迷惑でしょうね。市教委は学校支援委員制度を登下校の見守り役ぐらいにしか考えていません。帯広市教委は放課後補習の地域ボランティアを募っています。
>小学校の先生を責めるのではなく、
放課後の学習を地域の人のボランティアや、
教育大生にやってもらうなどの、
建設的な意見を、
教育委員会や市長に訴えかけてほしいです。
根室に教育大はありませんからこれはできない相談です。根室でやりうるのは、あなたが主張するように「放課後の学習を地域の人のボランティア」でカバーすることでしょう。
市教委や市長へ訴えてもダメですね。わたしは市教委へ2度メールで質問をしたことがあります。お役人の見本のような返事が返ってきました。
学校教育課ではない別の課の人とブカツについて話したことがありますが、権限がないとか、ブカツについては市教委に権限があることを指摘すると、今度は「あっても行使しないのがルールです」とか、とにかくできない理由をたくさん挙げてくれました。
現状を変えるのは教育行政側にとっては不可能に等しいくらいに困難なことのようです。そういうつもりもなさそうです。だから、わたしは現場の先生たちに期待しています。ここがダメなら根室の教育はもうダメだと言うことではないでしょうか。
根室市の小学校の1学年に人数はおおよそ200人から250人でしょう。市内で2校あれば十分ですが、学校長の数が減ることを気にしているのではないかと思うほど、統廃合に消極的です。中学は人数不足でブカツに支障が出ています。
話しを戻しましょう。40年前の花咲小学校の担任のT先生はどうして放課後補習ができたのでしょう?
>これでは、根室に残る小学校の先生がいなくなってしまいます。
中学校の先生でもなく、高校の先生でもなく、小学校の先生を職業に選んだ。それなりの使命感や志があったのではないでしょうか。
それが、現実を前にして疲れ切って勤務条件の違いを並べる。それは教員になる前から分かっていたことなのではないでしょうか?変わったのは結婚して個人的な事情がきつくなったこと?
仕事ではなく労働、そう「苦役」の感じが伝わってきます。志を失い、疲れ切って子供たちと接するのは辛いでしょう。お知り合いの奥さんに心より同情申し上げます。
でも、工夫できることはあるでしょう。
小学校は学校行事で授業を潰しすぎです。変えようと努力したことはあるのでしょうか?こんなことは学校の教員や校長先生が改善できることでしょう。
一つ一つ具体的な問題を解決してゆけば、そういう雰囲気は生徒にも父兄にも伝わるのではないでしょうか。
そうすれば、いずれは市教委も市長も動かざるをえなくなります。そうならない限りは、市教委もそして教育長がどんな人に変わろうとも、教育行政が動くことはないのだろうと思います。
他を見て、勤務条件の違いが気になるようではまだまだ・・・です。
小欲自足という言葉があります。先ずは公務員として小学校教員であり、安定して給与をいただけ、夏休み冬休み春休みがあることに感謝して、仕事に邁進されることを望みます。そうすれば、仕事が楽しくなるでしょう。現状を変える智慧もわいてきますよ。
定時で帰れるなんて幸せ、民間会社の社員に比べたら考えられないくらいに恵まれていることに気がついて欲しいです。他を見てうらやましがる必要はありません。小欲自足、工夫してください。
コメントどうもありがとうございます。表現がきついところはご容赦ください。
by ebisu (2011-03-06 20:49)
ebisu さんへ
先ほどメールを送らせていただきました。
ただ、私のPCのメール送信の状態があまり良くなく、きちんと送信されているか、不安が残りますが。受信は、たぶん大丈夫だと思います。
私の友人のご主人が、札幌近郊ですが小学校の教頭をしている方がいます。30代後半で教頭職に着いた彼は、担任を持っていた時以上に多忙な時間をすごしています。
その奥様は、校長のイエスマン・教育委員会にも目をつけられては、自分もほかの教員も仕事がしづらくなる。まして、前例のないことに手出しは無用。とまでおっしゃっていました。
やはり、今の小中学校では色々なことをするのは大変なのかもしれません。
やはり、「親」を教育しなおさなければダメなのかも知れませんね。その方が早いかも・・・
by ここ (2011-03-06 21:27)
たしかにメール受け取りました。
お役所は前例主義ですから、前例のないことをやるのはたいへんです。自分の損得を勘定に入れたらもう身動きできません。
教員になったときの初心もいつのまにか雲散霧消してしまうのでしょう。
一生平教員をやる覚悟がなくては変えられないでしょうね。ほとんどの先生にやれることではないのかもしれません。
そうすると、教育問題に熱心な方に市長になっていただくしかありませんが、無投票当選ではね。
歴代市長をみても教育に特別関心があった方は一人もいないようです。S議員を除いて教育問題に関心のある市議もいないようです。この問題はあまりつつくと火傷しますから。
さて、行き詰まりでしょうか。
あきらめてはいけません。
仕事に熱心な、損得勘定を度外視はできなくても、そこそこ頑張れる教員は必ずいます。日本人ですからね、労働者である前に教育の職人です。
by ebisu (2011-03-06 22:02)