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#1361 高卒の就職内定率:富山県の状況  Jan. 31, 2011 [64. 教育問題]

 ハンドルネームamandaさんがコメント欄に1月29日北海道新聞朝刊の2面の標記の記事のことを書き込んで教えてくれた。釧路の明光義塾愛国教室のブログも採り上げている。私も紹介したい。

 富山県の高卒就職内定率が10年間、全国トップ5を維持しているという。その秘密は案外シンプルだ。

 県立富山工業高校では「教員の約半数が企業出身者」だという。「企業が高校生に求めるのは、技術より協調性やあいさつなどの基本動作なんです」。
 地域の企業とのかかわりを問われて教育行政の管理職は「学校は社会を見据えて生徒を指導し、企業も採用努力をしている」と語る。
 根室の学校で挨拶をきちんと指導しているのは根室高校商業科と事務情報科のみ。小中学校でこそ人間の基本である挨拶をきちんとしつけるべきだと思う。相手の顔を見て、大きな声ではっきりとするのが挨拶の基本。ニムオロ塾では入退出時の挨拶は開塾以来のルールである。企業人として働いた経験がそうさせるのだろう。塾長はこういう点では頑固でいいと思っている。

 根室と重要な相違がある。「富山は物づくりで発展してきたため、企業は昔から人材育成に力を注いできた。それが続いた結果」だという。
 根室は漁業が主産業の町、原料供給基地だった。缶詰工場はあったものの物づくりに熱心だったとはお世辞にも言えない。加工技術も水準の高いものがいくつあるのだろう?歯舞漁業組合がこういう点では革新的だ。根室漁業組合が一番ダメなようだが、理由は皆さんご存知だろうからあえて書かない。昨年、有力な組合員一人が業を煮やして落石漁業協同組合へ移籍した。芭蕉同窓会のあとの2次会で、友人のHに「お前の兄さんなかなか骨があるな」と言ったらニコニコしていた。
 人材を育てるためにはまず「土壌改良」からということだろう。「旧弊」という瓦礫が畑の土の中にごろごろしているので、まずはそれを取り除くことからやらねばならぬ。道は遠いがいつかは変わる。

 根室はもっと物づくりをだいせつにしろということだ。人材を育成するということは、先細りする水産資源の原料供給基地として甘んじているのではなく、付加価値の高い加工技術を開発し、その過程で地元の人材開発をすべきだということだろう。そのために大きな声ではっきり挨拶ができ、基礎学力が高く、仕事熱心な若者が必要だ。意欲的な企業と基礎学力のしっかりした意欲的な若者、この二つの車輪がそろえば根室の未来は明るくできる。

 企業誘致に熱心だった富山県には電子部品の製造会社や「製薬、機械、電気、金属、プラスチック加工など」多様な業種の企業が育っている。中央依存型の道政のありかたも問題なのだろう。中央官庁のキャリア官僚が3期も道知事を務めるようでは、独立の気概などどこを探しても見つからなくなる。開発予算頼みの依存体質が受け継がれるばかりだ。しっかりしろ、道産子、ねむろっ子。

【データ】
 富山県の人口は109万人、富山市は42万人。
 富山県では「昨年11月末の高卒新卒者の求人倍率は1.18倍(北海道0.69倍)。

*明光義塾愛国教室のブログに当該記事が写真で貼り付けられている。解説もあるので併せてお読みいただきたい。タイトルは「学校と企業の連携」
http://blog.livedoor.jp/meiko_aikoku_blog/archives/51707799.html

**#1357 「根室管内高卒予定者の就職内定率」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-01-28-1



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