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#1277 病院事業:市議会決算審査特別委員会の顛末 Nov.12, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 標記委員会は9日に終了している。11月10日の北海道新聞根室地域版に載った記事を紹介する。

市立病院
 
繰り入れ増など追求
  市議会委 
09年度決算を認定
【根室】市議会決算審査特別委員会は最終日の9日、市立根室病院事業会計の2009年度決算を審査した。赤字を補う一般会計からの繰り入れが増加するなど、当初予算と決算が大きく異なることに対して厳しい意見が相次いだものの、同会計を含む全4公営企業会計の決算を共産党を除く賛成多数で認定した。
 病院事業会計への一般会計からの繰り入れ(実質赤字額)は11億7300万円で、当初計画より4億2700万円増加。08年度決算と比べても、2400万円増えた
 ただ、人数が多いほど収益が改善するとされる常勤医は16人で、08年度より2人増えた。
 このため、神忠志(共産党)は繰り入れが増えた理由を追求。病院事務局の担当者は、夜間や土日の勤務を依頼する出張医に来てもらう費用がかさんだことなどを説明した。
 これに対し神氏は、09年度はどのような方針で医師確保に取り組んだのか事務局の考えをただしたが、佐々木利行事務長は「若い医師の招聘に努めたい」と今後についてだけ述べ、質問に明確に答えなかった(⇒議会無視)
 また、1日当たりの患者数は入院が97.1人、外来が574.1人で、いずれも「事業改革プラン」の目標より1割ほど少なかった。
 その原因を聞いた瀬谷周平氏(無所属)に対し、担当者は「(市立病院が)市民の信頼を得られていない」と苦渋の見解(それもあるがいま始まったことではないだろう。起債許可をもらうために辻褄併せで患者数を過大に見積もるのが慣例となっている。つまりインチキ予算編成が真の原因だが、担当者はそうは言えない)を示した。(幸坂浩)

 *アンダーラインと緑色の括弧書きはebisuが追加した。

< コメント >
 不認定は共産党神市議一人のみ。市民説明会開催を含む8項目の要望書を突きつけた3人の市議のうちの一人、瀬谷市議(決算特別委員)は決算を「認定」した。
 29.9億円の建て替え補正予算に賛成し、いままた予算と4億円以上も隔たりのある決算を「認定」したのである。あの「8項目の要望書」をH市長は拒否したにもかかわらず、補正予算と決算になぜ賛成したのだろう?

 私が言っているのは簡単な話だ。信念に基いた「要望書」だったら、それを無視されたのだから補正予算案にも決算にも反対を貫くべきだ。共産党のように組織の支持がなければ市議会で市側の提案に反対を表明することすらできないのなら、まさしく「オール与党」体制だ。
 残念ながら根室には自立した個人といえる市議は一人も存在していないようで、それゆえ何人いても市政のチェック機能は果たせないものであることを根室市民は思い知らされた。
 いやいや、「要望書」を公表しただけでもかつてなかったことで大きな変化である、立派なものだと肯定的に受け止めたい。根室に自立して考え行動できる市議が育つのにまだ一世代かかるのだろう。気長に待ちたい。

 こうしてH市長の62億円の建て替え機関車は市議会というブレーキをなくして暴走を始めた。すぐ向こうには実質赤字15億円超への拡大による起債不許可というリスクが待ち受けている。
 H市長と市議たちの責任は重く、とても負いきれるものではない。このままでは災厄は病院の診療所化と市財政の著しい悪化となって市民へ降りかかる。

*#1276 建て替え工事入札にはリスク条項の説明が必要では?
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-11-12

 #1271 「医師6名の退職と37.3億円の起債不許可のシナリオ」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-11-07

 #1267 「病院建て替え(挽歌):破たん前の夕張市に酷似」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-11-1-2
 
 
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通行人

しかし、根室市は終わってますね。某市議のブログですが、

現在の財政状況で直に夕張の様な状況になるわけではありませんが、病院事業会計の収支不足(借金)を市全体でカバーしきれるかどうかがポイントになります。

現行の交付税制度が継続されること、病院経営が改定版改革プランと限りなく整合性がとれること、即ち、常勤医師の招へい対策が確実に行われることが条件になるものと思います。

それが可能かどうか様々な情報を総合判断して自分の意見を決めてこうどうすべきなのに、まるで傍観者の様な表現ですね。「上手く行くから」を信じて予算案に賛成したんだから、現実が予定と異なって拙い事に成っても自分達に責任は無い・・・と言わんばかりですね。検証すべき情報をネットで云々するのは、微妙な医師招聘作戦に悪い影響を与えかねないとか。つまり市当局の発表を黙って信じなさい、ですね。
話に成りません。あんな程度の市長にこんな程度の市議・・・と言うことですね。


by 通行人 (2010-11-14 10:31) 

ebisu

通行人さんへ

私もいまそのブログを読み、コメントを書き込んだところです。

市財政が夕張市のように直ちに破綻することはないということは理解できましたが、破たん前の夕張市と似た状況にあることは否定できません。

夕張市も破綻14年前は引き返すことができたのに、何も具体策を打たず、「オール夕張」でハコモノ行政やイベントにうつつを抜かし、チャンスを失いました。
根室は第3回定例市議会で引き返すことのできる地点を踏み越えたのでしょう。

少し失望しています。市議は「傍観者」になってはいけませんね。発言内容がまるで他人事のように聞こえます。
状況の解説に加えて、市議としての総合判断を聞きたいのですが、それがありません。
たとえば6名退職すると噂されている医師の補充可能性についての現時点の判断です。
もう一つあげれば来年度分の起債許可についての判断です。

現時点の情報で他人事ではない正直な判断を表明すればいいのだろうと思います。
by ebisu (2010-11-14 11:46) 

ZAPPER

部外者の素朴な疑問(意見)なのですが、「オール根室」というスローガンは何なのでしょうか?ある一点に向けて、主義主張や党派を超えて結束した集合体という意味なら理解できるのですが、傍から見ていても、ちょっとした《違和感》を感じるのですが…。もしかして、平成版の大政翼賛会みたいなものなんでしょうか?

長谷川市政おめでとう!と地元信用金庫・理事長の激励を筆頭にした「企業広告」が釧路新聞の見開き全面に掲載されているのを見て、驚くと同時に《体が痒くなるような思い》(自分の女房・子供や親兄弟をべた褒めしている父親みたいな感じかな?)がしました。

気分を悪くされたかがいらったなら、ゴメンなさい!でも、「オール根室」という言葉を、政財界が前面に出すのはいかがなものなのか?と単純に疑問に思った次第であります。ebisuさんは、この点どうお考えになりますか?
by ZAPPER (2010-11-14 22:49) 

ebisu

ははは、同じ港町函館は根室と同じ7月がお盆ですが、ここにも「オール函館」というのがあります。新幹線誘致と観光を結びつけたものです。
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=5810

政治色はないようです。

「オール根室」は市政と地元経済界の癒着そのものと私は見ています。大声を上げてことあるごとに「オール根室」と叫んでいるのはH市長と地元経済界の重鎮のみ。

医信伝心ネットワークというのも「オール根室」、事務局は商工会議所です。
先日出前講座の市民説明会(病院建設に関する)が開かれた商工会議所は「オール根室」一色。
批判お断りの出前説明会で自分の身内に説明して満足している。これで市民説明会?お笑い種です。「オール根室」も根室市民には違いありませんがね。
ちなみに商工会議所会頭は建設業界の方です。病院建設に関わりがあるかどうかはebisuはまったく承知しません。

政財界がこんなに声高に「オール根室」を叫ぶ町は道内でも根室だけです。
市政と地元経済界がくっついて、お互いに「オール根室」の大合唱。それが異常だという感覚すらない。

普通はだまってやりますが、根室は市長も経済界も「オール根室」の大合唱です。
一般市民はまったく関係ありません。

根室の経済界人が節度がないことのなによりの証明です。節度のなさは全道一でしょう。
マチの将来よりも自分たちの業界、自分の会社が優先です。30~35億円ですむ病院建て替えを62億円の予算で強行しつつあります。

彼らが「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」なんて価値観を実践することなどできるはずもありません。
だから根室の町は40年間一貫して衰退し続けています。
たとえていうと、「オール根室」とは、ワイン瓶の底にたまったオリのような存在です。

信金理事長の「長谷川市長おめでとう」公告は貸付先がなくて困っているところを「借金してくれてありがとう」ということでしょう。「身内褒め」です。自治体への融資はいくらしても政府が元利金を保証してくれることは夕張市で証明済みですから、一番安全な融資先の一つでしょう。
夕張信金からの貸付増大によってハコ物を増やし続けたことが夕張市の財政をおかしくした一因だったのではないでしょうか?

地元経済界は過度に市政に関わってはいけないと思います。節度が必要です。根室は市政も地元経済界もタガが外れています。だから町は衰退の一途をたどってきました。
中標津はこの40年間発展したが根室は衰退し続けています。「オール根室」は旧弊であると同時に、町の発展にとって大いなる障害のひとつです。
by ebisu (2010-11-15 00:04) 

サリー

ひさしぶりにブログを拝見しましたが、怖いくらいに痛烈な市政批判ですね。(@@;)

“「オール根室」とは、ワイン瓶の底にたまったオリのような存在です。”というコメントに、ピクッと反応してしまいました。(笑)

澱は、「酵母の死骸」だとか「ワインのうんち」とか言う人もいますが、ろ過をすれば澄んだワインになり、そうでなければ、澱が残り、瓶底に沈殿します。
製造過程でろ過すると、香りコク旨みなどが減ってしまうという欠点があります。中には、わざと、ろ過を緩めて澱を残すワインもあります。
澱自体は飲んでも害はないのですが、ざらざらして不快でおいしくないので、普通は“デカンタージュ”して排除します。

つまり、「オール根室」の方たちは、過去がんばってきたけど、今は邪魔者ということですか?
キツイですね。(--;)

市政に参画している「澱」のような方たちより、市政や経済、環境や教育にまるで関心のない他力本願な「菌」のような住民が大多数いることが、発展しない大きな要因かもしれないですよ。
たぶん、そのような人たちは、このブログは読まないと思いますが。
市長、どこそこの長らも、他にやれる(やろうとする)人材がいないという現実が、すでに人材の枯渇と根室の衰退を物語っているような気がします。
「オール根室」という誤解を招くようなおかしな名前はやめて、「根室経済人グループ」みたいな呼び名にしたほうが響き的に妥当だったのかもしれませんね。

病院だけは、明治公園のやキャンプ場みたいな失策は避けてほしいです。
設備の整ったきれいな病院で、不便しないでまっとうな医療を受けたい! 市民の願いはそれだけですから。

極論ですが、財政破綻してしまえば、逆にいい街づくりができるかもしれないって、どなたかがおっしゃってました。おそろしい。(@@)

by サリー (2010-11-15 02:26) 

ebisu

ソムリエ様、さすがに専門家。
すばらしい解説にまた惚れ直しました。(笑い)
ワインの教養のないebisuはそこまで考えてはいませんでした。

たしかにご指摘の通りですね。
医療にも教育にも関心の薄い市民がいてこそ、「オール根室」というオリも存在しえます。
それが根室の「味」しれません。
きっとそうなんでしょう。
根室に住んで暮らせばみんな根室人。
デカンタージュすべきではないのかもしれませんね。
つまらない根室になるような気がしてきました。
不思議ですね。

H市議のブログにありましたが、病院経営で15億円を超える赤字を2年続けて出してもぎりぎり根室市は補填財源17億円があり、すぐに夕張市のような破綻には至らない。
しかし、このままだとたったの2~3年で財源を食いつぶす可能性がある。
そのあとにはもう職員給与のカットしか手段がなくなる。交付税制度が国の財政破綻でなくなる可能性もある。そのときにも根室はアウト。
他人に頼ってばかりいてはダメな時代に入りつつある。根室の町を守るのは根室人の自助努力のみ。
そう信じています。

私も根室に生まれ育って、大海を泳ぎふるさとの小さな川に戻ってきたシャケです。
たかが一匹、やれることは知れているが、やれる範囲の努力はします。
ふるさとの川に戻ってきたシャケがやるべきことは次の世代へ希望をつなぎ命をまっとうすること。
それで私塾を始めたのです。ついでに市政批判もね。きっかけは病院建て替え、たまたま経験がありましたから・・・すべては偶然、そして後から見るとすべて必然のようにも感じています。こうなるようにプログラムされていた・・・神の見えざる手に導かれて・・・
無信仰な私ですが、ときに「天の意志」を感じることはあります。感謝。

by ebisu (2010-11-15 08:59) 

市議定数削減推進者

市政と地元経済の間には、ある意味『癒着』はつきものかもしれません。某市議の夫人の実家も市から仕事もらってるんですから。仕方ないんしょうね。
縁故関係網が強い根室市では、傍観者にならざるをえないかもしれませんよ。
by 市議定数削減推進者 (2010-11-15 10:54) 

ebisu

市議定数削減推進者さんへ

みんなそれぞれ事情があるから、黙ってしまう。
そしてそれぞれの団体、会社が相互批判なく恣意的な運営がなされ、一つの強固な構造が維持される。
根室の町が衰退するはずです。
仰るように傍観者が多い町かもしれません。
いやいろいろ関係があるから、傍観者にならないと生きていけない町なのでしょう。
「オール根室」は実は隠れた裾野をもっている、傍観者という名の広い裾野を。
10年後には人口すら中標津町に負けているかもしれません。
by ebisu (2010-11-15 11:46) 

隣町の住民

どうして現在も大赤字で将来的にも大赤字が分かっているのに、更に莫大な借金までして敢えて新病院建設にひた走るのか。色々な事が考えられますが・・・一つの可能性として、新病院と言うハコモノを作ってどこかに売却する・・・のでしょうか。例えば北海道厚生連や徳州会etc。今までの赤字は何とかチャラに出来れば、後は建設費の借金を少しずつ返済すれば根室市は悪夢から抜け出せます。市民に取っては病院が有り医師が居れば良い訳ですから。これだとebisuさんがよく言われる「三方良し」に成りませんか。出来れば地元自治体として医療と言う福祉部分を何とかしたい。しかし現況の医療を取り囲む環境では、医療は遣れば遣るほど赤字に成ります。その結果どこでも自治体の経営を圧迫する。それならばハコモノは何とか確保してソフトは経営が上手い組織に委ねることで住民への最低限の責任を果たす・・・もしかすると市長の頭の中にはこんな考えがあるのかも。少なくとも彼が院長の首を挿げ替えてまでも夢見た札医大路線が既に破綻し始めた事は明らかですから。
by 隣町の住民 (2010-11-15 15:25) 

結局・・・・

「私たちの町はこれからどうなるの?・・」と心配しながら、ずっとこのブログを読んできましたが
結局のところ、ひたすらブログで言いっぱなしで終わるんですかね?

なんだか本当なんだか憶測なんだかわからない話も含め、皆さんの言いたい放題を読み「そのとおり」と思うことも多いけれど、その先は発展のしようもないようで
いささかウンザリしてきました。

根室市長・地元経済界のダメなことはよくわかりました。

でも、いくらブログで言い続けても、当事者は痛くも痒くもないようで、このまま夕張の二の前になるんですかねえ?
なんだかなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

by 結局・・・・ (2010-11-15 15:28) 

つまり・・・

結局・・・さん
言いっぱなしで終わらせてはいけないと思います。
私たちもウンザリしてます。
何にウンザリかというと、陰で愚痴るだけで傍観者になりきる根室人たちにです。
夕張のようになったら、責任のなすりあいをするのが目に見えてますから。
by つまり・・・ (2010-11-15 16:45) 

結局・・・・

つまり・・・さん

どうすればいいんでしょうね?
何かアイデアのある人に教えてほしいです。

このブログに投稿している人たちは
このままだとどうなるかはとってもよくわかっているのに
結局は言うだけ・・・・。

誰一人行動することも無いみたい。
今のところ私もその一人ですけど・・・。

“オール根室”も一部の人間だけど
このブログの読者も市民の何割いて
どれほどの人が今の市長のやり方に不安を感じているのか。

ほとんど“オール根室”の広報誌としか思えない
根室新聞を読んでいる根室市民も多くて
「とにかく新病院を建ててほしい」
「どうやら建てることに決まって良かった」
と思っている人もたくさんいます。

結局“夕張”のようになった時に
このブログを読んで、全てわかっていたけど
何もしなかった人たちに責任は無いんでしょうか?





by 結局・・・・ (2010-11-15 17:16) 

ebisu

隣町の住民さんへ

いいアイデアですね。
交付金事業ですから売却するとなるといろいろと面倒なことになるかもしれません。
厚岸が3億円程度の年間繰入でやっているはずです。
根室の12億円は大きい。
経営の仕方もあります。
大手の民間病院は損益のシミュレーションをするでしょうから、出てきませんね。

根室は釧路の病院を中核病院として生き残るしかないのかもしれません。
いずれにせよ135ベッドの規模では「総合病院」機能は無理です。
地域医療をどこまで根室でやるのか、それを超える場合は釧路のどの病院と連携するのか、診療科ごとに考えるしかないのかもしれません。
人口は10年後2.5~2.6万人へ縮小し、老人人口が40%になり患者のニーズも大きく変わります。

地域医療について市民の間でコンセンサスが必要です。どのように病院機能を縮小して、釧路の病院と機能分担していくのか、市民の間で議論が必要なのではないでしょうか。議論に当たっては専門家(医師)の協力が必要です。
by ebisu (2010-11-15 22:51) 

ebisu

"結局・・・・"さんへ

一般市民の私たちは医療のことはよくわかりません。何がどうなっているのか、これからどうなるのか。地域医療はそこに住む市民がみんなで考える必要があります。そのためにはまず事実を知ることです。

わたしは知りえたことをブログに書いてきました。市役所へ行って取材しなければ明らかにならない情報が多すぎます。来週書くことになることがらもそうです。
ebisuはブログを書くことも「行動」だと思っています。
結果は「神のみぞ知る」です。
事実・憶測・提案など、コメント欄へたくさんの方が意見を寄せてくれました。
それも市民としての具体的な「行動」だと私は思います。

目的は地域医療を何とか維持することです。根室のような端っこに位置する小さな町では、最小限のコストでなければ維持できません。そのために智慧を絞りましょう。
小児科を守る会のような組織も必要です。

なにが必要なのか、どうすればいいのか、私たちにいままでそうしたことの議論の場があったでしょうか?
ありませんでした。

いま、「結局・・・」さんも「つまり・・・」さんもご自分の意見を戦わせていらっしゃる。
根室に住む市民が虚心に語り合う場が必要なのです。

ブログにどんどん意見を寄せてください。
私一人で「吼えても」何も変わりません。
だから、みんなで変えましょう。
すぐに結論が出ずともいい、根室の地域医療を守るためにとにかくあきらめないことです。
by ebisu (2010-11-15 23:11) 

ebisu

"つまり・・・"さん

・・・つまり・・・仰る通りです。

市の広報誌を見て病院事業が黒字だと信じている方がたくさんいらっしゃいます。古い病院が新しくなる、結構なことじゃないか、そういう意見の方も。

ところが「広報ねむろ」で黒字と喧伝されている病院事業が実は昨年度11.7億円の赤字で、今年はさらにそれが膨らみ14億円の赤字になるなんて知らない市民も多いのです。

市が62億円の総事業費で強行しようとしていますが、市が招聘した病院コンサルタントの長隆さんは25~30億円で建て替えるべきだと2008年10月に講演会で提案しています。この講演会には市長はじめ市の幹部職員が数十名が出席しています。
なぜ、それが反故になったのか、市民は説明を聞いていません。なんのために2倍の62億円もかけるのか、なぜ32もの外来診察ブースが必要なのか、肝心なことは何一つ説明されていないのです。

市民が事実を知る手段は奪われています。市長は事実や都合の悪い情報を隠蔽しています。市議会もほとんど機能していません。

それでも、すぐにいい方向へ結論が出ないからといって、あきらめてはいけません。
"つまり・・・"さんのご意見はそういうことですよね。

いまは病院建て替え問題をタネに市民が環を広げていく時期なのでしょう。
結論を急いではなりません。
by ebisu (2010-11-15 23:24) 

通行人

某市議のブログでは町立別海病院は札医大の学長まで講演に来たようですが、折角赴任した外科医(一応)と小児科医に半年で辞められてしまいました。そして更に最近夫婦での赴任(夫:内科医、妻:小児科医)が話題に成ったばかりですが、病院のホームページを覗いてみるともう既にお2人の名前は消えています。どう言う事なんでしょうか。別海は札医大の系列の筈ですよね。これじゃあ根室も危ないですね!

by 通行人 (2010-11-27 08:56) 

ebisu

通行人さんへ

札医大の学長は別海町立病院まで来ても、目と鼻の距離にある市立根室病院には来ませんでしたね。
これが何を意味するかは自明ですね。
別海まできても、根室の病院長に会う必要はないということ。
なぜでしょう?

札医大の外科医がお辞めになりましたがその後補充のお話しはない様子。
それぞれの大学にはそれぞれの事情がおありになる。

別海町立病院に補充がないのは新臨床研修医制度で本院の研修医が定員をはるかに割っているのですから、派遣する余裕がないということでしょうか?

「一本釣り」のドクターの赴任中止は別海だけではありませんね。根室も産婦人科医が取りやめになり、富山県の外科医もその後音沙汰がなくなりました。

すでに135ベッドの小病院になったのですから、機能縮小を考えなければいけませんね。
市立病院は根室の地域医療のどの部分を担い、どの部分を釧路の大病院と連携するのか、市民へビジョンを示し、コンセンサスを醸成する必要がありますね。
老人人口が増えているのに、老人医療、とくに慢性期の医療についての配慮がまったくありません。
ニーズの小さいところでがんばっても成果は小さいのが常識です。大きな領域を最初から排除している。療養病棟の話しです。
これくらいにしておきます。
by ebisu (2010-11-27 23:24) 

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