#1230 小児科の夜間特別診療休診はどうなるの:「医師の疲弊」? Oct. 7, 2010 [82.言葉のアンテナ]
■ 夜間救急診察室の休診について
○ 市立根室病院では、平成19年4月より常勤医師確保が困難となり、過重労働による医師の疲弊を防止するため、夜間の救急診療について、救急車等による重症患者以外受入を休診としております。
○ 小児科の夜間救急につきましては、診察時間を午後8時として実施しておりますが、受診に際しては、事前に電話にてご相談ください、これ以外の診察時間については、当直医師での対応となります。
市民の皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、救急医療確保のため、ご理解とご協力をお願いします。
申し訳ないが、私はこの文章が理解できない。タイトルと内容が異なってはいないだろうか?
タイトル⇒「夜間救急診療室の休診について」
内容⇒「小児科の夜間救急につきましては、診察時間を午後8時として実施しておりますが、受診に際しては、事前に電話にてご相談ください」
並べてみると、上段は夜間救急診療室は休診とのことだ。下段は夜間救急は午後8時から実施しているので、受診の際は電話連絡せよとのことだろう。
従来は電話連絡なしでやっていたのが、電話による連絡を必要とする方法に切り替わったという風に読める。ならば、「休診」ではないだろう。従来から電話連絡が条件の夜間診療だから、きちんと電話連絡を入れろという風にも読める。
北大は夜間の特別診療中止を通告したが、常駐している小児の先生が電話連絡があれば診療をやると仰ってくれているのだろうか?
だとしたら、休診を告げる同じタイトルの下に二つ並べてぶら下げるべきではない。
もう一度読んでみたが、なんだかさっぱり分からない文章だ。もし、常勤医のご好意で電話連絡があれば診療するような対応になった、あるいはそのまま継続するのなら、その旨はっきりと書くべきだろう。
市民に正直に事情を説明して、協力体制がとりやすいようにするのは病院事務局の役割だろう。
なんだか言いたいポイントがさっぱり分からない。
もう一ついうと、この文書には発信年月日が入っていない。北大医局からの申し入れがいつあり、どのように検討した結果、このような体制になったのかまで書いてあれば、市民は「ああ、そうであったか」と事情を正確に理解したうえで、夜間受診を控えるなどの行動がとれる。
市民や患者が読む文書は分かりやすく書くこと、発信年月日は必ず入れること、基本を忘れてはいけない。
早急に書き直したほうがよいと思う。管理職は文書をきちんとチェックすべきだ。
もし、わたしの読み方に無理があると考えるなら病院事務局のどなたでもいいから、その旨コメントいただきたい。ブログできちんと紹介して事情を説明したい。
発信年月日が入っていれば、最近更新された文書かどうかはすぐにわかるのに・・・この文書は1年以上前の発信文書の可能性もある。だとしたら、本田市議はどこから情報を入手したのだろう。
とここまで書いてから本田市議に問い合わせの電話をした。根室新聞で一昨日報道済みの情報を載せたという回答あり。11月1日から小児の夜間診療は休止される。
したがって、病院のホームページはだいぶ古いもののようだ。情報が更新されていない。発信年月日すら入っていない文書は問題がある。ホームページの担当者は急ぎ更新されたい。もたもたしていると、仕事の意欲が疑われますよ(笑い、冗談ですから気にしないように)。
北大医局もご覧になっているようですから、病院ホームページには正直に事情を書いて市民へアナウンスしてください。掲示する前にお送りいただければ、文章の添削のお手伝いぐらいはして差上げます。これは冗談ではありませんよ。
なんてことはないそのままに放置された古いお知らせに気がつかずにずいぶん書いてしまった自分に腹が立ち、八つ当たり気味に最後に一言。
人間に「疲弊」という言葉を使う語感をわたしはもたない。「医者が疲弊する」なんて失礼すぎて言えません。「町が疲弊する」なら根室の町に住んでいるわたしにはよくわかる。
大山鳴動ネズミ一匹。
今回はだだのお騒がせブログ m(_ _)m
*救急診察室休診のご案内
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/4e2786ba20d83197492574a2001ae69a?OpenDocument
その夜間救急はかなり前からの文章です。タイトルは一次救急としての夜間救急は行っていないということの意味と、本文の小児科の夜間診療は全く別の意味です。
夜間救急も当直医で分からなければ、小児科医を読んでくれると前の文章には(これはホームページではなくて、病院の掲示板だったかもしれません)あったのですが、それはどうなるんでしょうね?当直医は所詮一時しのぎの薬を持たせてくれるだけですから、夜間は翌日まで待てるとして金曜日の夜だと月曜日まで待つ(祝日が重なったりするともっと延びますね)のは、もし重篤な症状だった場合は手遅れになりますよね。土曜日は個人の小児科が午前中はやっていますが。
ともかく、小児科の夜間診療休止は誰の発案なんでしょうね。O先生なら納得出来ますが、他の外野からの発案なような気もします。
by mami (2010-10-07 17:37)
市民の皆様。大変申し訳ございません。
今週もまた病院長、事務長両名ともに医師招聘業務のため、本日より札幌に出張し不在でございますので、ご指摘の懸案事項については対応しかねます。
by お詫び (2010-10-07 18:25)
<夜間救急診療診察室の休診について>
これは、まがりなりにもJARO根室めが取り上げる問題?!
ですが、、、今回は別の角度から最新の情報をお知らせ!
# 北大小児科、H産婦人科医師の採用容認の条件に病院長 の誓約書を要求(現在のところ詳細な内容は不明)
# H医師、これを受けて赴任を躊躇
# 麻酔科常勤医師確保の目途立たず
# 外科M医師12月退職、O医師3月退職の予定
by JARO根室 (2010-10-07 20:48)
mamiさんへ
夜間診療の休止は北大医局からの要請事項であることはほぼ間違いないでしょう。北大から関係者の書き込みがありましたから。
休診について市民へ周知されていますかとはっきり明言していました。
O先生から北大へ負担が大きすぎて維持できない旨の申し出があったのかどうかはわかりません。夜間診療の維持が常勤医一人と出張医一人では負担が重過ぎるのでしょう。あっちの町でも、こっちの町でも、似たような情景が医大のない全道各地に広がっているのでしょう。
田舎に人はいらないとでも言うのでしょうか?
都会に優秀な人材を供給してきた田舎が疲弊し、人材供給が不可能になったときに、都会の疲弊が始まります。
田舎の問題はいずれ都会の大問題になる。
世の中が少しずつ変ってきて、この50年の間に取り返しのつかないような変貌を遂げてしまったようです。
柏原病院のように「小児科を守る会」のある病院は医師とお母さんたちに信頼関係が生まれて、安心とある程度の質の医療が保障されているようです。
小児科にかかる子どもをお持ちのお母さんたちが努力するしかないのでしょう。
by ebisu (2010-10-08 00:12)
「お詫び」さんへ
また札幌へ出張ですか。
言い訳にもなりませんよ。5日のプレス発表のようでしたから、それ以前に用意しておくべき仕事でした。プレス発表と同時にお知らせを掲示するぐらいのことは当たり前の仕事の管理です。
院長も事務長もそういう基本がまるでできない。
できない上司とできる部下は最悪の組合せで、仕事がうまくいかなくなります。
コメントをお寄せいただいた方は大丈夫でしょうか?
掲示されましたら、お知らせください。
もっと市民とのコミュニケーションを大切にしましょう。それが医師たちのためでもあるのでしょうから。
今回はご丁寧な返事をありがとうございました。
コメントを読んだ人たちも、いい感じを受けたのではないでしょうか?
ちょっと、信頼を回復したかもしれませんよ。
by ebisu (2010-10-08 00:22)
JARO根室さんんへ
そういうことでしたか。
北大は条件付で産婦人科医の赴任を認める。
常識で考えて、常勤医1名と出張医1名体制では産科病棟を再開されたらアウトですから、産科病棟を再開しない旨の約束をさせられるとみていいのでしょう。
元々一人でも産科病棟を再開すると豪語していたドクターですから、それができないとなると話しが違うということになります。
「躊躇」はありうる話の流れのように思えますね。
常勤麻酔科医が確保できなければ手術件数に大きく影響するので、外科医が暇になります。手仕事ですから仕事をしていないと技倆を維持できません。N医師の退職の後を追うようにM医師が退職され、3月にO医師が退職されたら、病院機能は半身不随状態です。
退職はそれだけでとまるのでしょうか?そこそこの技倆の医師が補充できなければ、来年度の実質赤字は15~17億円になるでしょう。財政課さん、一般会計から補填できるでしょうか?
来年度の起債許可は絶望的ですね。無理をしないで、1年ペンディングして、35億円で建て替えればいいのです。くだらない面子なんて棄ててしまいなさい。
JARO根室さんの情報は確度が高いことは前回証明されています。
by ebisu (2010-10-08 00:40)
ebisuさんへ
>今回はご丁寧な返事をありがとうございました。
コメントを読んだ人たちも、いい感じを受けたのではないでしょうか?
ちょっと、信頼を回復したかもしれませんよ。
非常に落胆しております。わたくしの意図する皮肉が伝わってないようで。・・・
by お詫び (2010-10-08 02:59)
お詫びさんへ
おや、素直に受け取ってはいけなかったのですか?
>非常に落胆しております。わたくしの意図する皮肉が伝わってないようで。・・・
申し訳ありませんね。
そういうことですか、ひょっとして病院の方ではない。
JARO根室さんのコメントが続いていましたので、調整に北大に出張したのかと私が勘違いしたようですね。
この「流れ」では、ほとんどの皆さんが病院担当者からの書き込みだと勘違いされたのではないでしょうか?
ハハハ、いたずらだったのですね。
理解力が足りなかったようです、まったく気がつきませんでした。
by ebisu (2010-10-08 09:16)
期待を込め、情報をebisuさんに集めます。
現管理者に代わった1月以後、すでに3名退職済み。(周知の事実)
11月いっぱいで退職希望の常勤医1名。
12月末退職の外科医1名。
来年3月定年の常勤内科医1名。
来年3月退職希望の外科医1名。
11月赴任予定常勤産婦人科医1名。
週末2回のサービス待機代わりに、残週末2回の帰省旅費補助制度あり。(サービス待機手当て分が、帰省旅費補助に充てられるような概念?)
院長の週末待機なし。週末2回の帰省旅費補助は得られる。
院長は出張で待機困難もあるようだ。
院長は忙しいのだが、その分高額な院長手当てがある。
整形外科医も月2回のサービス待機をせずに、月2回帰省旅費補助を得ている。
待機は札医大依頼。コストがかさむ。
サービス待機せざるもの、帰省旅費補助を得るべからずだ。
まじめに月2回サービス待機し、月2回帰省旅費補助を得ていた先生達も、馬鹿馬鹿しくなり、サービス待機をやめ出した。
悪影響だろう。
馬鹿馬鹿しくてやってられないのも良くわかる。
やることやらない医師が自分の事を棚上げに偉そうなことを言っているから、他の医師も我々もやる気をなくす。
システムを改善すべきである。
病院が崩壊する。
by NO NAME (2010-10-08 16:27)
NO NAMEさんへ
書いてくれた医師の退職情報は数日前からつかんでおりました。医師の相関図を眺めていればどの先生とどの先生がつながりがあり、この先生が辞めると、早晩あの先生もいなくなるというような・・・大体見当がつくようになってきましたよ。
ebisuは皆様のお陰で数字の背後に隠れている内部事情にどんどん詳しくなっています。
ところで、サービス待機と帰省旅費については文書化された内部規定があるのでしょうか?あれば、サービス待機のない帰省旅費支給は医師の所得に加算処理されなければ明白な所得税違反になるのではないでしょうか?
規程がなければ、実質的に見てサービス待機に対する報酬ですから、やはり医師の所得に加算されるべき性質のものでしょう。この場合も所得税法違反の疑いがあります。
なによりこういう不明朗なお金の出し方は内部の腐敗を招きます。市議が議会で質問すべき事項でしょう。
根室市にもオンブズマンが必要ですね。
>期待を込め、情報をebisuさんに集めます。
ありがとう。でも、私一人にできることは知れています。市民説明会があれば当然出席しますが、ebisuの発言にエールの拍手ぐらいは送ってください。なにせ身体も気も弱いほうなので・・・
by ebisu (2010-10-09 10:11)