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#1205 取り巻きの人柄と民主党代表選挙 Sep.15, 2010 [A8. つれづれなるままに…]

  今日の予報は最高気温20度、夜9時半ころの気温は二日前についに15度をきった。週単位で最低気温がハッキリ下がっている。暑かった夏ももう峠を過ぎた。 

 民主党代表選挙が昨日終わった。国会議員の票は菅と小沢で206:200と伯仲していた。政策に大きな違いがあって、仲が悪るそうなふたつのグループに民主党は分かれてしまった。菅総理大臣を中心に反小沢同盟ができあがったということだろう。
 数は伯仲しているから小沢勢力は依然として力を持ち続けている。今回の代表選挙は、スキャンダルとマスコミ報道が結果を左右したようにも見える。小沢派のスキャンダルが一方的に流れ、菅氏のスキャンダルは代表選挙期間中流れなくなっていた。不思議なことだ。
 バラマキ政策にはどちらも節度がないが、小沢氏よりは菅氏の方が幾分小さいようにみえる。政策実現能力は元々民主党幹部に人材がいないのだから、これからもアイデアを打ち上げては、実行不可能に陥り前言訂正を繰り返すことだろう。
 いくつかの要因がからみあって菅氏に軍配が上がったようだが、これからの党内運営がますますたいへんだ。

【「取り巻き」の人柄比較】
 菅氏がいいのか小沢氏がいいのかというご本人同士の政策の問題をさておいて、「取り巻き」の人物像という観点から今回の代表選挙を眺めてみたい。

 小沢氏の取り巻きに興石・山岡の両氏がいる。北海道選出の松木氏もテレビで小沢支持を声高に叫んでいた一人である。
 わたしは興石氏がなんとなく嫌いだ。もちろん会ったことも話したこともないが、教条的で人情味がなさそうな感じを受ける。外見と中身は大いに異なるのかもしれない。しかし、こんな人物が文部科学大臣になったら日本の教育はさらにダメージを深くするという危惧を抱かせてしまう。
 山岡元幹事長は自民党大島元幹事長を髣髴とさせる。論が強引すぎて、この人の話しを聞いていると不快な感じをうける。松木氏はその話しっぷりが、40年前の質の悪い自民党議員を見ているようで、この二人が小沢支持を叫ぶたびに、小沢支持票が減ったのではないだろうか。

 菅氏は取り巻きが少ない、それが幸いしたようだ。渡部恒三氏が菅支持にまわったが、ニコニコしながら福島弁で語る渡部氏は人柄はさわやかに見える。80歳にもうすぐ手が届く人で、好々爺だ。興石・山岡・松木の3氏と比べるとその人物の差が歴然としており、器の大きさの違いを感じる。

 まことに一方的な、そして偏った見方ではあるが、それぞれを支持する興石・山岡の両氏と渡部恒三氏の人柄の差が国会議員の投票行動へ影響し、6票の僅差での菅氏の勝利となったのではないだろうか。

【人材の枯渇と教育の役割】
 こうして、菅氏の総理大臣続投が決まったわけだが、国内問題も対外問題もひとつも解決したわけではない。来年度予算は軽く50兆円を超える新規国債増発が必要になるだろう。消費財の増税10%なんて、焼け石に水にもならない。だれが党首になっても、民主党幹部には仕事をきっちりこなすことのできる人材がほとんどいないから、できもしない政策を掲げては火消しに回るという体たらくを今後も続けることになるだろう。もちろん、自民党にも人材はいない。そもそも政治屋が政治をやるような余裕の時代は過去のものとなった。だからと言って、小泉政権のように金融大臣竹中平蔵にみるように、民間にも人材が少ないように見える。実務が分からず木村剛に仕事を丸投げし、その日本振興銀行設立にまで手を貸した。ここにも人材の枯渇現象がみられる。

 国家財政が破綻しつつあるのに、相変わらずバラマキ政策を続ける無能さ、無責任さ、そして与野党や官・民に共通する人材の枯渇現象はなぜ生じたのだろう。戦後の教育に間違いがあったといわざるを得ない。
 戦後教育は「読み書きソロバン(基礎計算トレーニング)」を軽視し、無責任で私益を追う人間を育て、公益をないがしろにしてきた。「ならぬことはならぬものです」とやってはいけないことを問答無用で教えなくなった。その結果イジメやへ理屈がまかり通るようになった。
 小学校では日本の伝統技能であるソロバンすら教えられなくなった。インドの九九は20×20まで暗記するそうだが、ソロバンは計算能力の育成においてそれを超える。学校でソロバンを教えなくなり、巷から珠算塾が消えつつあるのと軌を一にして子どもたちの数学能力が低下している。高度な数学は高い基礎計算能力という裾野がなければ育たないもののようにみえる。
 来年度から小学校で英語教育がはじまる。バカな話だ。

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