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#1146 スワン44の絶景そしてラムサール条約の春国岱 :根室の夏 Aug. 5, 2010 [87.根室の話題]

 ジャパンタイムズを使った時事英語授業を始めたのは6年前だった。最初の生徒は二人、そのうちの一人が戻ってきた。お祭りまでいるという。
 時事英語は2年生の5月からだったと思うが、最初のうちは解説を聞くばかりで、予習してこれなかったが、1年半たった3年生の秋には辞書を引きながら、大体の意味がつかめるようになっていた。長文が80~90%正解できるようになり、駿台模試偏差値が62に上がった。根高トップレベルが駿台模試では60超である。彼は中学以前は英語を習ったことがない。根室は東京の子供たちに比べて幼児英語を習う人が異常に多いが、高校3年次では差がないのである。つまり、受験英語に関する限りは幼児英語はほとんど意味がない。趣味の世界だ。大事なことは学習の基本、つまり「読み書きソロバン(計算)」なのである。これがしっかりしている子は、大きく伸びる。
 英字新聞は大学生用の学習テキストとしてはふさわしいものだが、高校生にはちょっとレベルが高すぎるかもしれない。取り扱う内容が経済とか医学とか環境、地球温暖化、企業経営、会計、新商品など専門的な解説が多いからだろう。

 眺めのいいスワン44で食事をした。高台から春国岱を見下ろす位置にあり、春国岱側は全面ガラスで素晴らしい長めだ。汽水域の向こう側に春国岱が横たわる。
「歩いて見るか?」
「行きましょう」 
 春国岱の駐車場には観光シーズンでも車は4台のみ。ラムサール条約の湿原なのに観光客はほとんどない。もったいない。
 春国岱は奥の方は数年前の強風による数千本の倒木被害がそのままに放置されている。木道しかなく、湿地だから倒木の搬出ができない。Sが昨年、ヘリコプターで車の入れるところまで運べばいいと言っていたが、それぐらいしか方法がないのかもしれない。チェンソーで小さく切れば、あるいは背負子で搬出協力する市民がいるかもしれない。太い倒木なら2本あれば一冬の薪ストーブがまかなえるだろう。

 ここだけで倒木が3000本とも言われているから害虫の大発生があるかも知れないと思っていたが、見て回って数本の木をチェックしたが、案外大丈夫だ。きつつきの穿った跡はあったが「害虫大発生」という証拠は見つからなかった。生態系が安定しているのだろうか?それとも低温なので「害虫大発生」がないのだろうか?
 オジロワシだと思うが帰り際に防波堤のところに一羽いるのを見つけた。カラスが2匹そのそばをちょこまかしていた。鼻が黄色かったのでとんびではないだろうと思うが自信がない。大鷲は体が黒くて尾が白い。オジロワシはとんびのように白と茶の斑だ。20メートルほど先で首だけきょろきょろ動かしている。あまり偉そうでもなかったし、身体もそう大きくはなかった。水鳥は一羽も見なかった。この暑さで、みなシベリアで涼んでいるのかもしれない。


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