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#1014 整備市民委から費用圧縮を求める声:市立根室病院建て替え-087 Apr.29, 2010 [32. 市立根室病院建て替え]

 4月29日北海道新聞根室地域版より

市立病院建て替え 135床に計画縮小
 整備市民委 費用圧縮求める声
【根室】市立根室病院整備市民委員会(長谷川敬二座長)が28日、市総合文化会館で開かれ、委員から約62億円の建て替え費用の圧縮を求める意見が相次いだ。
 委員10人が出席。病院事務局が病床数を当初計画の150床から135床に減らしても建て替え後の病院の延べ面積はほとんど変わらないと説明したため、ある委員は「最初から135床で計画していれば、もっとコンパクトで安く病院を建てられたはず」と指摘した
 別の委員からは「(看護師などの子どもを預る)院内保育所の設置をやめ、院外の保育所に委ね、その分コストを圧縮するべきだ」などの意見も出た
 また、3月にまとまった基本設計と、それに基づく建設スケジュールも報告された。設計前は2012年6月になるとしていた新病院の開設は、遅ければ同年12月になる可能性がある。事務局は「可能な限り作業を前倒しし、10月の開院を目指したい」と説明した。(幸坂浩)

<コメント>
 たった135ベッドの小規模病院で専門医をそろえられるはずもなく、したがって臨床研修医を受け入れることもほとんど望み薄である。病院事務局は「前倒しで」というが、3月26日に納品された基本設計資料を4月26日の特別委まで見せなかった。整備市民委員会へも28日にはじめて資料を見せたのだろう。「前倒し」などというなら納品されたらすぐに資料を配布するのが仕事上の義務だ
 そういう基本的なことをすべで無視して、両委員会の意見は聞かず、とにかく「前倒し」で急ぐ。自らが招聘した病院コンサルタントの提言(総事業費30億円での建て替え)には頬かむりを続けたまま、何の説明もなしに、総事業費62億円で実施設計を強行しようとしている。市民無視もはなはだしい。業者と何か約束ができているのではないか?
 30億円で専門家がやれるというのになぜ62億円もかけるのか、一度も市長は説明していない。少なくとも両委員会できちんと説明すべきだ。そして市民説明会を開くべきだ。わたしは、なぜ30億円でできるものが62億円もの巨費をかけるのか、具体的な理由が聞きたい

 市議会建て替え特別委と整備市民委員会にできることは、両委員会が共同して実施設計にストップをかけ、基本設計の見直しをすることだろう。自らに課せられた職務を誠実に正直に果たすだけでいい。それができないなら、委員の職を辞すべきだ。委員は名誉職ではないから、職務を果たせない者が委員でいていいはずがない。この場合、委員長の職にある者の責任が一番重い。まずは両方の委員長が共同して動くべきだ。


 今日、コメント欄にたつの市御津市立病院の建て替えに関する情報を寄せてくれた人がいるので紹介しよう。比較してみていただきたい。
 延床面積7900㎡、120ベッド、総事業費30億円
 
 これに対して、市立根室病院は
 延床面積13000㎡、135ベッド、総事業費62億円

*3月13日付け神戸新聞「御津病院建て替え計画 たつの市が完成予想図発表
 
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0002778793.shtml


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