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明日中3学力テスト #871 Jan.19, 2010 [64. 教育問題]

 天気予報では明日(20日)は暖かくなるそうだ。毎日最低気温がマイナス7~8度と寒い日が続いていた。湾内には氷がたくさん浮かんでいる。

 明日は中3最後の学力テストがある。1月の学力テストは毎年問題が易しいので、平均点が高めに出る。冬休みに勉強して実力を上げる生徒も多いから平均点が上がるということもある。今日は中3の授業日ではないのだが、一人を除いて早くから来て勉強していた。半年前には30分しか集中力が続かなかった生徒が2時間、3時間と熱心に勉強するようになっている。生徒は変わる、短期間に成長するものだ。見ていて嬉しくなる。
 明日は全力で頑張って最高点をたたき出してほしい。気力で1科目5点は違ってくる。冬休みに毎日何時間も勉強し続けただろうから、大丈夫だ。自信を持って問題と闘って来い。

 民主党は全国一斉学力テストをやめるようだ。これで北海道14支庁管内のうち、根室管内が最低点だとの新聞報道に接しないですむ。
 この数年に根室の中学生の学力がさらに落ちている(3年生が300満点の学力テストで平均点が20~30点下がった。じきに大学進学率へ影響がでる)が、どこまで他地域と差が開くのか、全国学力テストを実施しなくなるのでわからなくなる。こうして僻地教育に日が当たらなくなる。
 他地域との比較データがなくなるから、道教委も根室市教委も枕を高くして眠れるだろう。そうして根室の子どもたちはこうした貧困な教育行政の被害者のままに放置される。 

 民主党は、始まったばかりの教員免許更新制も廃止するという。
 一部に、教育技術に関して問題のある先生がいるのは事実だ。同僚教師や先輩やベテラン教員が指導すればいいのだが、学校現場はそういう仕組みになっていない。教育技倆の低い先生はいわば「野放し」になる。現実にある先生に替わってから平均点がガクッと落ちた例を見たことがある。

 ここからは当時の生徒の話であるから、私が直接見聞きしたものではないことをお断りしておく。話しの真偽は定かではない。多少の誇張もあるやも知れぬ。転勤してきたある先生の授業を中3年生が忌避した。授業があまりにもお粗末だったからだ。その日、学校は生徒を午前中で帰宅させ、午後から職員会議を開いた。その先生にも言い分はあるだろう。教え方はわたしが聞いた限りでも独りよがりでヘンだった。結果は学力テストの平均点に現れるものだ。これ以上は書かない。ベテランの先生が新任の先生の授業をみて、指導するような体制があればこのような不幸な事態はほとんど避けることができるのだが、学校にはそのような仕組みがないから「野放し」になる。
 反対に、熱意があり授業技倆の高い先生が平均点を25点も上げている例が散見できる。子どもたちの学力向上にとって先生の教育技術の高さは大きなファクターなのだ。

 授業技倆が高く、一生懸命な先生たちがいる一方で、同じ数だけ技倆が低く熱意のない教師がいるとしたら、いったい民主党は教育現場をどうしたいのだろう?放置すれば被害者は生徒である。
 民主党はできたばかりの教員免許更新制度も廃止するという。民主党はこの国の学力をどうしようというのだろう。

 事業仕分けでは、「経年比較ができないので全国学力テストは意味がない」というようなことを仕分け人が発言した。この人は教育の地域格差が広がっていることをまったくご存じない方なのだろう。こんなアホな一言で、学力調査予算が簡単に削られてしまう。連合の支持を受けているから、民主党ははなから学力テストを取りやめるつもりだったのかもしれない。事業仕分けはタダのセレモニーに使われただけなのか。

 学校は生徒のためにあるはずなのに、なぜか学校は先生のためにあると勘違いしている人々あるいは特定の集団がいるようにみえる。

 学力の地域格差が広がらないように、適確な手が打たれるように、全国一斉学力テストは継続してほしい。地域間の比較データがなくなれば、地域格差も是正不可能になりかねない。
 学校は生徒たちのためにあるはずだ。地域格差縮小のために地域の教育行政に何ができるのか真剣に考えてほしい。
 このままでは、根室の子どもたちは学習能力はありながらも、学力が低いままに大人になり、根室の外に出て社会人として不利な戦いを闘わざるを得なくなる。

 都会でサラリーマンをするには学歴が重要だ。そこそこの大学の新卒でなければ応募すらできない会社が世の中には多い。先生たちはこのような現実に目をつぶってはいけない。専門学校卒を募集していない会社が多い。優良企業といわれる会社ほどそうだ。それが社会の現実である。
 根室の子どもたちよ、中高生のときに目一杯勉強しろ。真の学力は社会人となったときにこそ必要になる。
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