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政治資金規正法と鳩山兄弟、対応の違い  #828 Dec. 10, 2009 [B7. 政治に求めるもの]

政治資金規正法と鳩山兄弟、対応の違い  #828 Dec. 10, 2009

 鳩山首相の政治献金問題に関しては、家庭内のお金の問題であり、政治資金規正法の趣旨(企業献金=賄賂による政治の歪曲)とは関係ないので無視してきた。
 お金持ちの母親が、息子二人がのびのびと政治活動できるように月1500万円のお小遣いを渡していただけのことだ。
 数億円のお金など、私たちの感覚の数千円でしかないのかもしれないが、それだけのことだ。賄賂の可能性はゼロである。

 弟の鳩山邦夫氏は、金銭授受を認め、相応の贈与税を支払うとアナウンスした。贈与税は申告納税だから当然のことだろう。潔い対応である。変わった弟だが、正統な日本男児だ。
 兄のほうは、「検察の調べがすべて終わった後で支払うべきものがあれば支払う」とテレビの取材に応じていたが、これは料簡違いだろう。

 自営業者は3月15日までに申告し、それに基づいて納税している。私もご他聞に洩れず、毎年申告時期に忙しい思いをしながらエクセルにデータを入力し、自動仕訳、自動転記で決算書を作り、申告書に記入している。サラリーマン時代は会社が源泉徴収しているから、個人での申告は不要であった。ほとんどの国民がこのように納税の義務を果たしている。
 ところが、日本国総理大臣である鳩山由紀夫氏は、いまだに贈与税の申告納付を国民の義務とは思っていないらしい。一般人ならともかく、首相の座にある者が、と首を傾げたくなる。
 検察の調べが済むまで、申告も納税もしないようだ。納税の義務を果たさないなら国民としての権利も主張できないだろう。国民の基本的義務すら果たさずに首相の座に据わり続ける神経が私には理解できない。
 首相だったら、あっさり認めて贈与税を支払うべきだろう。もし検察が間違いなら、今の態度は理解できるが、そういう主張をするなら、自分のほうに非があったときには国会議員を辞職するくらいの覚悟があってのことだろう。

 それにしても首相の立場にあるものが、国民の義務をないがしろにしているにも関わらず、民主党内から誰も鳩山首相を批判するものがいないのはどうしたことか。
 民主党議員に気骨のある者がいないのか、それとも鳩山氏に言ってあげる人が誰もいないのか?裸の王様の寓話を思い出してしまった。

 納税の義務は勤労や教育の義務と共に国民が負っている基本的な三大義務のひとつであることを忘れてもらっては困る。民主党議員はこの件についてそれぞれの個人的・政治的見解を明らかにすべきだ。でも、一人もやれないだろう。何も発言しない方がお利口だ。損得勘定で行動する輩が多くなってしまった。
 菅直人氏は高島平を旗を立てた自転車で走り回っていた頃はよかった。現在の民主党に若き日の彼のような気骨のある者が一人もいないとは、情けない。


*ブログを書き始めてから745日、「ページビュー数」が昨日20万を超えた。ビジター数は200~350/日、読者の皆様に感謝 m(_ _)m


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