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病院コンサルの提案をなぜ無視したのか理由を開示すべきだ #787 Nov.7, 2009 [32. 市立根室病院建て替え]

市が招聘した病院コンサルタントの提案をなぜ無視したのか理由を開示すべきだ #787 Nov.7, 2009

  本田市議と彼のブログ上で意見交換をしている。標題は昨年10月6日に根室市保健医療対策協議会主催の講演「根室市の特殊性を踏まえた地域医療の確保とあり方について」があった。副題は「医師確保 抜本対策の提案 北方四島拠点病院のしていを目指して」となっている。
 本田議員は私にこの議事録を読むことを勧めた。Kさんの提案と類似の大学病院付属病院化案が載っているという理由だった。
 この議事録を読むのは2度目だが、今回はプリントアウトして読んだ。私だけでなく市立病院建て替えや根室の地域医療に関心のある市民はみな読むべきだろう。PDFファイルは以下のURL*(1)にある。
 病院建て替え特別委と病院事務局はなぜこの長隆氏の提言を無視したのか、市のホームページ上で理由を説明すべきだ。20人いる市議には本会議でこのような具体的な事柄をしっかりと質問して欲しい。病院建て替えについては肝心なことはすべて闇の中である。まるで古い時代の自民党政治のようだ。

 このなかで医療コンサルタントである公認会計士長隆氏は1床当たり1500万円で建てるべき*(2)だと言っている。投資総額の上限を病院年間売り上げとしている。市立根室病院はこの5年間、20億円から25億円の売上であった
 また、150床必要なのかどうかについても強い疑問と再検討を促している*(3)。昨年度の稼動実績は約80人/日である。55%の稼働率だ
 
 さてここからが素朴な疑問である。根室市の予定している建て替え予算は59億円の巨額である長氏は、「どこのコンサルタントか知らないが80億円の建て替え予算などとんでもない」*(4)と、5年前に根室市が「医療コンサルタント」に依頼してつくった基本設計案を酷評している

 長氏の提案どおり1床当たり1500万円で造るとすれば建築費は150床で22.5億円である。ところが現在進行中の2度目の基本設計では39億円を予定している
 市側はなぜ、自分が過去10年にわたって2度招聘した医療コンサルタントの意見を無視するのだろう。病院事務局と建て替え特別委員会は22.5億円が1.7倍の39億円になる理由を開示してもらいたい

 病院事務局や特別委の関係者がこのブログを見たら、1ヶ月以内に市のホームページ上で理由を開示して欲しい。市民へ説明責任があるだろう。
 さて、建て替え特別委や病院事務局は期待に応えてくれるだろうか?


*(1)講演会議事録URL http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/69444edddc9a05b2492570c700077f92/$FILE/kouenkaikiroku01.pdf

*(2) 「具体的に申しますと国立病院気候の値段、1床1500万円以下で造っていただきたい。ついでに申しますと、年間医業収入の範囲内で建設して欲しい。たとえば根室市立病院が年間医業収入が30億円であれば、医療器具も含めて、30億円以下で造っていただきたい。こういう考え方であります。」(議事録3ページ)

*(3) 「本当に150床必要なのかどうか、げんざい、100床あれば十分ではないか。在院日数、今17日くらいのようです駆れども、パワーが強くなればと言う条件付ではありますけれども、10日前後に在院日数を減らすことができれば、稼働率が上がりますから、200床程度として運用できるので100床程度で十分ではないかというようなことも考えられます。」
「再編で、200床、199床を100床にした場合、残り100床について、5年間、年間5千万円、1ベッド当たり、約50万円の従来どおりの交付税措置がある。そういうお金を医師の招聘に使っていただきたいという考え方があります。いすれにしても、意思招聘と財政再建は、並立して同時に、速やかに行う必要がある。」(同5ページ)

*(4) 「どこのコンサルタントですか、199床で80億円だとか、そんな話しがありましたが、とんでもありません。採算が取れるはずもありません。事前にやめられたことは大変結構だというふうに考えてあります。」
 80億円から下がったが、まだ59億円である。法外な投資予算と言ってよい。

*(5) 根室市はつい先日市議会で2度目の基本設計予算2900万円を満場一致で可決したが、長氏は小樽市の例を挙げて、基本設計の無駄遣いを次のように批判している。
「小樽市長は自分のことでないから、最初、400床を220億円で造ると始めて、いろいろ議会で苦情を言われたら、180億円になった。そのうち、もっと安くできるだろうと言ったら、160億円になって、最終的にはやめてしまった。ところが基本設計の契約6000万円を支払っている。最終的にやめてmその2千何百万円を払いっぱなしで計画をやめた。誰も責任をとらない。監査請求をしても違法性はないと。市は損失を被っていない。堂々たる監査委員であります。要するに、自分がいる間、責任をとらなければいい、後は野となれ山となれという市長が、多いということであります。。それで多くの北海道の豪華病院が苦しんでいるのじゃないでしょうか。その重みに耐えかねて、医師招聘のために使っていないということですね。」(同9頁)
「わたしは、根室市立病院に苦節10年、待ち続けましたけれども、ようやく来年当たりは着工できそうなんで、安心して帰れます。さらに、10年後に来ても同じようなことにならないようにしてください。そういう疑いが少しありますからね。」(同9頁)

 長氏の疑いは現実になっている。着工見込みは来年だし、予算規模は59億円の巨費である。長氏は年間医業収入(20~25億円)以下で建てろと提言したはずだ。

 産科にはロシア人医師の招聘を提案している。ロシアは日本の2倍の産科医がいる。給料も10万円と安い。その具体的な方法へも言及している。
「90%以上が正常分娩なんだから、助産師さんに分娩をやってもらった方がいいと思っています。根室市は炊くリーの中で赤ちゃんを生ませて、全国に恥をさらしたんです。低開発国化ということになるじゃないですか。」(同11頁)


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