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養老牛温泉夜話(4) #785 Nov.5, 2009 [23. 養老牛温泉夜話]

養老牛温泉夜話(4) #785 Nov.5, 2009

<人口減少と高齢化による老人医療問題>
 10年後の根室の人口はおおよそ2万5千人~2万6千人である。現在よりも4000人~5000人ほど減少するだろう。将来の根室の医療がどうあるべきかは人口構成がどうなるのかにも大きく左右される。
 すでに老人人口は7700人を超えた。10年後には40%、1万人に近くなるだろう。
 根室市の老人医療は二つの精神病院に依存している。根室共立病院が115床、江村精神科内科病院が101床、特養はまなす園50床は江村病院に付属している。2病院は患者の大半が老人である。
 療養型病床が70床あった隣保院が2年前に閉院した。

 根室共立病院あるいは江村精神内科病院のいずれかが10年後になくなっているとしたら、市立根室病院に療養病床100床のほかに併設の80床程度の特別養護老人ホーム及び老健施設が必要になる。現在地は狭い。消防署が移転するがそこを使ってもぜんぜん間に合わないので、現在地での建て替えは根室の地域医療ニーズに合わないことになる。
 併設の施設を複数考えたり、療養病床の増設の余地を残すなら、場所は交通網や面積から考えて、成央小学校が最適地だということになる。
 病棟の増設も可能だし、併設の特別養護老人ホームも敷地内に建てられる。幸い、市街化地域の小学校はマイクロバスで生徒を運べば、1校ないしは2校ににまとめることができる。否、すでに生徒数が少ないから、競争を確保し学力を向上させるためにも根室半島東部は1校にまとめるべきだ。西部は落石までを1校にすれば、厚床にもうひとつあれば十分だろう。3校体制でいい。

<実データを使用した推計をやるべき>
 Kさんは次のように語った。
 10年後に市内の病院がどのようになっているかについて調べる。病院ごとに院長の年齢や後継者の有無を確認すれば、おおよそ10年後の医療施設の患者収容数にどのような問題が発生するかがわかる。
 患者の推計も可能だ。現在いる7700人の老人のうち、介護度別に何人いるのかは市役所がデータをもっている。社会福祉協議会が実際の調整に当たっているから、資料があるだろう。その資料と年齢別人口データを付き合わせれば、10年後のおおよその老人医療ニーズ(療養病床数、老健施設収容数など)が推計できる。

<ビジョンとマスタープラン作りの必要性>
 根室市の医療協議会があるはずだが、ここが根室の地域医療の将来ビジョンを描き市民に公表すべきだ。地元の人材だけでできないなら、外部から専門家を呼び月に一回医療協議会に加わってもらう。費用は交通費と日当を支払えばすむ。
 私たち自身の問題だから、40前後の地元医師を核にすえて、「根室の地域医療を考える会」を立ち上げ、10年後の根室の医療についてのマスタープランをまとめる作業もやるべきだ。

<機能別に代替案を作成し比較検討する>
 たとえば産科病棟の維持には、医者2名6000万円、助産婦と看護師など年間おおよそ1.5億円かかるが、収入は新生児一人当たり50万円とすると9000万円に過ぎない。赤字は産科病棟だけで年間6000万円も出てしまう。
 釧路のホテルと提携して出産予定日10日前から待機するのも一案として考えられる。ホテル代は市が補助する。現状で200人前後だから、10年後の出産数は160~180人程度だろう。一人当たり十万円の補助とすれば、1800万円である。
 市の一般会計から赤字補填に年間いくら支出して市立病院を維持するのか市民の合意が必要だから、代替案を具体的に検討していき、どのような機能が10年後の市立根室病院に必要なのか、ビジョンやマスタープランをまとめるべきだというのがKさんの意見だ。 

<What is Dr.K?>
 Kさんの提案を書いてきた。彼は病院経営に詳しく、実際のデータに基づいて話のできる人である。公的病院経営に関してはもちろんのこと企業経営に関しても専門知識と経験がある。そして医師でもある。もうひとつおまけがつくが、書かないでおこう。日本ではこういう経験のある医師はめずらしく、稀有な人である。こういう人から根室の地域医療についての具体的な意見が聞けるのはありがたい。
 
<北ふくろう>
 食事の膳が並び始めたときに、北ふくろうが来ているとホテルのスタッフが教えてくれた。ヤマベで餌付けしているので、夜になると「予告なし」に来るという。「出演時間」も気まぐれ。川の端の生簀の上の丸太にじっと止まっている。ときどき首を回すのでわかる。石の置物のシルエットのように見えるので、なかなか北ふくろうだとは気がつかない。泊まり客がたくさん出てきて、
「どこ、どこ?」
「あそこだよ、木の枝の下の辺り、石の置物の右だよ」
「あ、首が動いた」
と大騒ぎだった。
かなり大きい鳥だ。
私ははじめて見た。


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