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市立根室病院4~6月営業収益予実差異9660万円 [32. 市立根室病院建て替え]

市立根室病院4~6月営業収益予実差異9660万円

市立根室病院
4~6月収入 予算を下回る
 市議会で事務局示す
【根室】市議会市立根室病院建設等に関する特別委員会が22日開かれ、病院事務局が事業改善プラン(2009~13年度)に基づく現病院の本年度予算と4~6月の実績の差を示し、収入が2億1150万円と、予算を3220万円下回ったことを明らかにした。
 現段階では建て替え後の新病院の収支見通しを建てるのが難しいため、それに変わる数字として示した。事務局は「漁業が忙しい時期で患者が少なかった」と分析。8月に新しい内科医師が着任するため、その分「今後は診療報酬が増える」と説明した。
 また、1㎡当たりの建て替え費用について、他の公立病院との比較を提示。根室病院の26万5千円に対し、別海町や滝川市、砂川市の公立病院は29万2千~35万6千円で、事務局は「高価な病院を目指しているわけではない」と述べた。
 このほか、新たに補助金がえられそうなメニューとして、国の「地域医療再生計画」を提示したが、「競争倍率が高く、採択されるかどうかわからない」(事務局)という。次回は30日に開かれる。(幸坂浩)


 23日付北海道新聞朝刊28面、根室地域版から抜粋した。記事中にある第一四半期(4~6月)の収入2億1150万円は3ヶ月の平均値である。だから、第一四半期の収入はこの3倍の6億3450万円となる。予実差異も3倍になり、収入の不足額は3ヶ月で9660万円である年額に換算するとおおよそ3億8千万円予算未達となるだろう
 一般会計から赤字補填のための一般会計繰入金が5億円予算計上されているので、企業会計ベースでの年間赤字額は9億円が予想される。
 
 担当記者は配布された資料に基づいて記事を書いたのだろう。配布された資料そのものに1ヶ月平均値であるという注記があれば記者の読み違いだし、そうでなければ資料の作り方が悪いか、作為がある。四半期の予実差異を月平均値で表示する習慣は日本にはないので、このような紛らわしい報告の仕方自体問題がある。病院事務局の反省を促したい。特別委へ四半期の予実差異を小さく報告してごまかしたといわれても弁解できないやりかただ。経理屋がこのような資料の作り方をすることは通常考えられない。他のセクションからの指示があったのではないだろうか。わたしの推測である。
 3ヶ月で3千万円なら多くない、「漁業が忙しい時期で患者が少なかった」という言い訳も可能だろうが、事実は違う。9660万円である。このような言い訳をしていることと資料作成の仕方のイレギュラーさが背後に市民をごまかそうとする作為を感じさせるのだ。なんと見事に、周辺の勉強が足りなかった新聞記者まで欺いている。

 公的会計に関わる取材はむずかしい。公的会計基準自体がダブルスタンダードつまりはインチキだから、素人が見てもわからないようにいろいろ仕掛けがなされている。全体について見通しをもって企業会計との処理の違いにも目を配らないと資料に騙され、世論をミスリードしかねない。
 (担当記者はよくやっている。それだけこの問題は取材とデータの分析が難しいということだ。ゆるくないね、担当記者の追跡取材の努力に読者の一人として頭が下がるのだ。これからも頑張ってごまかしのない情報を市民へ届けてください)

 資料に注記がなければ市議会市立根室病院建て替えに関する特別委員会のメンバーも3220万円の予実差異が第一四半期合計だと勘違いしているかもしれない。
 そもそもこの数字が病院事務局から報告されたときに、すぐに委員から質問が飛んでしかるべきである。入院と外来の年額予算が29億円前後であることはこの5年間一貫した数字だから、2.1億円が一月分だということはすぐにわかるはずだ。わからなかった委員(市議)は「その任に非ず」だ。役に立たないので、辞めてもらった方が好いだろう。

 病院事業会計の収入は医業収入と医業外収入があるが、医業収入の中の入院と外来区分の合計額の月平均値はこの5年間1.8~2.1億円である
 「その他医業収入」は国基準の一般会計からの繰入金で、予算どおりの金額が月別に計上されるのだろうから、予実差異は生じない。

 さて、この問題の「奥に潜む困った問題」を探ってみよう。病院事業はこの5年間10億円を超える赤字を連続して垂れ流し続けた。そのほとんどは一般会計からの繰入金であがなわれている
 1.4億円の国基準の繰り入れは医業収入の「その他の医業収入」区分へ計上され、それを超える繰り入れは営業外収益の「一般会計補助金」に計上される。5年間、4億円から6億円の間で推移していた。
 年額10億円を超える赤字だから4億円から6億円以上の決算補填の必要が生じる。達成不可能な収入予算をつくり、決算のドサクサに、一般会計から追加の(予算外)繰入をするわけだ。
 なぜこうなるのか。赤字特例債をは経営改善計画をつくらなければその発行を認めてもらえない。それで、売上実績が20~25億円しかないのに29億円の売上予算を作って、収支トントンにしてしまう。実際にはそうはならないことは市当局の関連部署はすべて承知のことだ

 3ヶ月で9660万円の予算実績差異は収入予算の過大計上が原因である。このようなことをするから病院事業の経営改善が5年間まったく進まなかった。来年度からこのような姑息な予算案作成はやめるべきだ。問題を先送りするとたいへん困ったことが起きる。その一つが、償還期限の来た赤字特例債の返済による病院経営圧迫だ。
 任期中に赤字特例債を発行し逃げることで、長谷川市長は病院経営改革を一切せずに問題を大きくして先送りしてしまった。ツケは次の市長と市民そして市職員が払うことになるだろう。財政再建団体へ指定されれば、夕張のように市職員の半数がリストラになる。

 きちんと真面目に仕事をしよう。問題の先送りは問題を大きくするだけである。厚岸町立病院並み(年額3億円)に赤字を抑えられたら。この5年間で病院を新築できるだけの資金が浮いたはずである。
 5年連続10億円の赤字は病院建て替え問題にも影響しているし、もう少しすれば根室市の財政そのものが巨額の病院赤字によって危うくなる。
 根室市は市内の建築物耐震化率が37%と半分にも届いていない。財政難のためであると、同じ地域版に載っている。小中学校の耐震化率はわずか31%である。
 800兆円を超える国債残高を抱え、青息吐息の政府に財政措置をお願いするのも結構だが、自前でできることを先にやるべきだ。地方の甘えの構造が国の財政破綻を招く。
 根室の町でやれることがある。それは病院事業の経営改革である。年額5億円浮いてくれば、病院の建て替えも、学校の耐震改修も数年でできる。
 学校統廃合は教育委員会のサボタージュによりストップしたままだ。

 問題をごまかさず、先送りせず、誠実に仕事をしよう。病院事務局でもいい、財政課でもいい、特別委員会でもいい、それらのうちの一つが誠実な仕事をすることですべてが変わる。渾身の力で職務を全うすることで根室の町をよくしよう、希望のもてる街にしよう。渾身の力でチャレンジしてできない課題はない。
 "Yes, we can" そう叫んでみよう!

*【関連過去ブログ記事】
  7月2日blog#634『病院建て替え基本計画案への7つの疑問』
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-07-01-1

 2009年5月27日#592「市立根室
病院建築仕様の前提条件」
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-05-27

 2008年2月18日#094「市立根室病院改築」
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-02-18

 2009年6月21日#619「定数削減と市立病院問題について(J&K対話)-(3)」
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-06-21

 2009年6月26日#625「立替必要なし33%、なぜ? 市立根室病院建て替えアンケート・ショック」 
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-06-26 

 2008年3月23日#147「2018年の根室の人口」
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-03-23

 2009年7月25日 ebisu-blog#667
  総閲覧数:133,650/606 days(7月25日0時15
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