#632 ア然！市議アンケート18人が回答せず（北海道新聞）

　市議アンケート18人が回答せず
【根室】議員定数削減への賛否などを問う市民グループ「市議会の定数削減を求める会」（坂下友子代表）のアンケートに、全議員19人のうち17人が白紙で回答し、1人が回答しなかった市議会。地方議会の改革に詳しい道内外の識者はどう見るか。全国町村会議町会の岡本光雄・議事調査部長と、北海道市民オンブズマン連絡会議の橋本勝三郎代表監事（仁科裕章）

北海道市民オンブズマン連絡会議代表監事
　　橋本勝三郎氏
　答えるのが当たり前
　アンケートに全議員のうち1人しか答えないというケースは、道内の議会で聞いたことがない。市町村議、道議、国会議員が、市民の質問に答えるのは当たり前のこと。根室市議会は道内35市の中でも相当、意識改革が遅れていると言わざるをえない。
　「正職（本業）か副職（副業）かを問う質問は失礼」との議員の指摘は、特権意識による上からの目線で言語道断だ。市民の目線に立ち、アンケートを真摯に受け止めなければならない。議員には最初に立候補したときの初心に立ち返ってもらいたい。
　根室市民グループが立ち上がったのは、たいへん素晴らしいことだ。市議選では、白紙回答や無回答の議員は有権者から厳しい叱責を受けるだろう。

　「誠意のなさに怒り」
　定数削減を求める会　結果を正式に発表
　【根室】「市議会の定数削減を求める会」は29日、市議会の議員定数削減への賛否などを聞いたアンケート結果を正式に発表した。
　市議19人のうち、18人が回答し、記入があったのは削減賛成と答えた無所属の壺田重夫議員一人だけ。17人は白紙で回答し、1人は回答がなかった。
　坂下友子代表は発表したコメントで「各議員のあまりにも誠意のなさに怒りと不信感を覚えた。議長の聞き取りには答えても、市民に対しての答えはない。3,637人の署名への意見だけでもいただきたかった」と反発。その上で「これで果たして市民目線に立った市政が成り立つのか。今後の根室の将来が危惧される」と懸念している。（仁科裕章）

　6月30日北海道新聞朝刊20面　根室地域版から。多くの市民が根室市議たちがこんなにレベルが低かったのかとア然としたのではないだろうか。
　回答しなくても選挙に影響はない。定数を削減しなければ現職市議は全員当選だから、連絡を取り合って白紙回答を決めたのだろう。こういうときは党派を超えて連絡しあっているようで、いかにも、いかにもさもしい人たちだ。
  ただ一人、壺田氏だけが回答した。彼は根室で生まれ育った人ではない。生粋の根室人である市議は市民運動グループのアンケートに答えるという当たり前の良識をもっていないということなのか？根室で生まれ育った私は残念でならない。

　2005年8月23日の釧路新聞を見ると、壺田氏は市議選史上最高得票の1779票を獲得してトップ当選だった。このとき無名の新人が200票を超える票を集めたことは、現職市議への批判票と受けとられている。なんてことはない、4年前の市議選のときにも現職市議たちへの批判が市民の中には渦巻いていたのだ。同じことが4年たって具体的な市民運動へと拡大再生産されたとみていいだろう。

　*2005年8月23日根室市議選の結果分析（釧路新聞）
　　http://www.namara-hokkaido.net/topics/news/news.php?id=3152

　市民がうんざりしているのは、市議会が本来の市政チェック機能を果たしていないからだ。
　一例を挙げると、病院建て替え問題でニホロ地区への移転と80億円超の法外な概算予算を認めたのは市議たちだ。根室市が昨年招請して意見を聞いた長隆さん（元公立病院改革懇談会座長・公認会計士）は100ベッドなら10億円でやれると言明している。この通りなら、200ベッドでも25億円あれば十分だろう。150ベッドなら20億円でやれるだろう。委員会や市議会で市議たちが認めた80億円を超す概算予算は一体なんだったのか？

　　*2008年10月15日「市立根室病院建て替え現地で」
　　　　http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-10-15-3
　　*10月7日#343「国立道東医科大学構想と同根室付属病院構想」
　　　　http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-10-08

　市議会でも、委員会でもかれら市議たちはチェック機能を果たすどころか、市長や助役と一緒になって奔走した。（正職（正業）ではなく、）副職（副業＝片手間市議職）で市議として必要な専門知識すら修得しようとせず、市役所や市長の進める市政をそのまま追認してきただけである。市民が期待しているのは市政に対する健全な批判とチェック機能を果たすことである。

　市議選は20名なら現在欠員が1名だから、立候補予定の新人1名で丁度定員なので、現職市議は全員当選である。ほんとうにばかばかしく、腹立たしい。市議会定数を削減するためには、市議定数削減を旗印に新人市議を11人当選させなければならない。大事業になる。

　人口18万人の釧路市議会の定数は28人、人口3万人の根室市議会は20人である。これでいいのか？現職市議たちに問題意識と市議定数削減の意思のないことがはっきりした。

　小中学校の学力テストが全道（全国47都道府県で44番目）14管内で一番低かったが、根室市議のレベルはさらに低いことを思い知らされた。市議たちは中高生に良いお手本を示すことはできないのか？市議である前に、良識と健全な批判精神を兼ね備えた市民であれ。

　2009年7月1日　ebisu-blog#632
  総閲覧数：122,4８３/583 days（7月1日0時20分）　

　市議アンケート18人が回答せず
【根室】議員定数削減への賛否などを問う市民グループ「市議会の定数削減を求める会」（坂下友子代表）のアンケートに、全議員19人のうち17人が白紙で回答し、1人が回答しなかった市議会。地方議会の改革に詳しい道内外の識者はどう見るか。全国町村会議町会の岡本光雄・議事調査部長と、北海道市民オンブズマン連絡会議の橋本勝三郎代表監事（仁科裕章）

北海道市民オンブズマン連絡会議代表監事
　　橋本勝三郎氏
　答えるのが当たり前
　アンケートに全議員のうち1人しか答えないというケースは、道内の議会で聞いたことがない。市町村議、道議、国会議員が、市民の質問に答えるのは当たり前のこと。根室市議会は道内35市の中でも相当、意識改革が遅れていると言わざるをえない。
　「正職（本業）か副職（副業）かを問う質問は失礼」との議員の指摘は、特権意識による上からの目線で言語道断だ。市民の目線に立ち、アンケートを真摯に受け止めなければならない。議員には最初に立候補したときの初心に立ち返ってもらいたい。
　根室市民グループが立ち上がったのは、たいへん素晴らしいことだ。市議選では、白紙回答や無回答の議員は有権者から厳しい叱責を受けるだろう。

　「誠意のなさに怒り」
　定数削減を求める会　結果を正式に発表
　【根室】「市議会の定数削減を求める会」は29日、市議会の議員定数削減への賛否などを聞いたアンケート結果を正式に発表した。
　市議19人のうち、18人が回答し、記入があったのは削減賛成と答えた無所属の壺田重夫議員一人だけ。17人は白紙で回答し、1人は回答がなかった。
　坂下友子代表は発表したコメントで「各議員のあまりにも誠意のなさに怒りと不信感を覚えた。議長の聞き取りには答えても、市民に対しての答えはない。3,637人の署名への意見だけでもいただきたかった」と反発。その上で「これで果たして市民目線に立った市政が成り立つのか。今後の根室の将来が危惧される」と懸念している。（仁科裕章）

　6月30日北海道新聞朝刊20面　根室地域版から。多くの市民が根室市議たちがこんなにレベルが低かったのかとア然としたのではないだろうか。
　回答しなくても選挙に影響はない。定数を削減しなければ現職市議は全員当選だから、連絡を取り合って白紙回答を決めたのだろう。こういうときは党派を超えて連絡しあっているようで、いかにも、いかにもさもしい人たちだ。
  ただ一人、壺田氏だけが回答した。彼は根室で生まれ育った人ではない。生粋の根室人である市議は市民運動グループのアンケートに答えるという当たり前の良識をもっていないということなのか？根室で生まれ育った私は残念でならない。

　2005年8月23日の釧路新聞を見ると、壺田氏は市議選史上最高得票の1779票を獲得してトップ当選だった。このとき無名の新人が200票を超える票を集めたことは、現職市議への批判票と受けとられている。なんてことはない、4年前の市議選のときにも現職市議たちへの批判が市民の中には渦巻いていたのだ。同じことが4年たって具体的な市民運動へと拡大再生産されたとみていいだろう。

　*2005年8月23日根室市議選の結果分析（釧路新聞）
　　http://www.namara-hokkaido.net/topics/news/news.php?id=3152

　市民がうんざりしているのは、市議会が本来の市政チェック機能を果たしていないからだ。
　一例を挙げると、病院建て替え問題でニホロ地区への移転と80億円超の法外な概算予算を認めたのは市議たちだ。根室市が昨年招請して意見を聞いた長隆さん（元公立病院改革懇談会座長・公認会計士）は100ベッドなら10億円でやれると言明している。この通りなら、200ベッドでも25億円あれば十分だろう。150ベッドなら20億円でやれるだろう。委員会や市議会で市議たちが認めた80億円を超す概算予算は一体なんだったのか？

　　*2008年10月15日「市立根室病院建て替え現地で」
　　　　http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-10-15-3
　　*10月7日#343「国立道東医科大学構想と同根室付属病院構想」
　　　　http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-10-08

　市議会でも、委員会でもかれら市議たちはチェック機能を果たすどころか、市長や助役と一緒になって奔走した。（正職（正業）ではなく、）副職（副業＝片手間市議職）で市議として必要な専門知識すら修得しようとせず、市役所や市長の進める市政をそのまま追認してきただけである。市民が期待しているのは市政に対する健全な批判とチェック機能を果たすことである。

　市議選は20名なら現在欠員が1名だから、立候補予定の新人1名で丁度定員なので、現職市議は全員当選である。ほんとうにばかばかしく、腹立たしい。市議会定数を削減するためには、市議定数削減を旗印に新人市議を11人当選させなければならない。大事業になる。

　人口18万人の釧路市議会の定数は28人、人口3万人の根室市議会は20人である。これでいいのか？現職市議たちに問題意識と市議定数削減の意思のないことがはっきりした。

　小中学校の学力テストが全道（全国47都道府県で44番目）14管内で一番低かったが、根室市議のレベルはさらに低いことを思い知らされた。市議たちは中高生に良いお手本を示すことはできないのか？市議である前に、良識と健全な批判精神を兼ね備えた市民であれ。

　2009年7月1日　ebisu-blog#632
  総閲覧数：122,4８３/583 days（7月1日0時20分）