#630 根室に蝉が棲んでいる??? Jun. 29, 2009 [18. global warming]
根室に蝉が棲んでいる???
二つ前のブログ、サイクリング(16)で、キリギリスが鳴いていたと書いた。そして30年後には根室半島で蝉が鳴いているかもしれないと。
高校生に話しをしたら、
「え、先生小学生のころからキリギリスはいましたよ」
「そんなに前からいたのか、そのうち蝉が鳴くかもな」
「明治公園に蝉いますよ」
がーん!なんと迂闊な、根室にもう蝉が生息していた。アブラゼミだ。ツクツクホウシやヒグラシはいないだろうが、蝉が棲めるほどもう根室半島は暖かい。この50年間に根室半島はずいぶんと暖かくなったのか。頭が固くて追いつかない、現実の変化の方がはるかに速い。
地球温暖化のせいか、単なる周期変動かはわからない。だが、大気に含まれる二酸化炭素やメタンガスはデータを見る限りこの50年間で数倍になっている。
タイムマシーンに乗って2059年の根室半島に行き、海辺で半袖姿で遊んでいる子供に聞いてみた。
「今年は流氷来たのかな?」
「おじさん、流氷って何?」
「・・・」
思わず絶句した。50年後の子供たちは流氷を見たことがなかった。町を歩いてみると緑町や汐見町は浅瀬の海に変わっていた。昔あった漁業組合は崩れかけたコンクリートの建物に2階まで波が洗っていた。どうやら放棄されて久しいようだ。
グリーンランドの氷と南極の氷が溶けて水位があがったので、花咲小学校のあたりに新しい建物が半分くらいの規模で建てられていた。
少し歩いて明治公園まで来たが暑い、背中を汗が伝って落ちる。正午少し前だろうか、真っ青な空から降り注ぐ陽射しがきついので木陰に座るとまた蝉が一斉に鳴き出した・・・
2009年6月29日 ebisu-blog#630
総閲覧数:122,060/582 days(6月29日23時10分)
2019年9月2日12時半ころ、庭の松の木のてっぺんのあたりででアブラゼミが1時間ほど鳴いていた。カメラで動画に収めた。セミの姿は確認できなかったが、鳴き声は録音されている。
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