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ゆっくり呑む正月の酒 [86.酒と肴]

ゆっくり呑む正月の酒

 昨日は「山法師中汲み」生酒を呑んだ。日本酒度プラス1度、軽くて呑みやすい甘口の酒である。日本酒度4~5度の酒が一番口に合うが、たまにはストライクゾーンを外して試してみる。
 今夜はほぼ1年間地下蔵で寝かせた「北の勝“搾りたて”」を呑んだ。地下蔵と言うのは大げさで、地下の保管スペースで1年寝かせてみただけのことである。例年だと、「搾りたて」は数ヶ月で発酵が進み、栓を開けたときにシャンパンを抜いたときのような音がする。炭酸ガスがたまっているからだろう。しかし、今回は何にも音がしなかったから、炭酸ガスはたまっていない。酒の発酵は完全に止まって、1年間眠り続けたことになる。

 肴はサッポロコープで買ってきた解凍秋刀魚。女房の話だと2匹158円だが、味は旬の時期の秋刀魚と遜色がない。蛋白質の酸化が進まないようにマイナス40度前後で保管しているから、数ヶ月なら脂やけの心配もないし、味はほとんど落ちない。
 ほどよく焦げ目がついた香ばしい秋刀魚を箸でつつきながら、呑む「絞りたて」が旨い。

 「搾りたて」は糖分添加をした本醸造の生酒である。したがって、甘口だ。しかし、北の勝はもともと辛口の酒であるから、舌と口蓋の奥のほうでは辛い味を感じる。日本酒度にはさっぱり見当がつかない。もともとの原酒は相当な辛口なはずだ。日本酒度10度は下るまい。しかし、アルコールと糖分を添加した後、何度に仕上げているのかは私の舌ではまるで分からない。アルコール度数は16度前後である。辛口に感じるのはアルコール度数が高いせいもあるだろう。

 1年貯蔵しても、まったくヒネていなかった。地下の保管庫は夏でも18度以上にはなっていなかっただろう。実際は甘いが、水の個性のせいか「北の勝」独特の辛口の味に仕上がっていた。
 さて、今年ももうすぐ「搾りたて」の発売日だ。発売日は1月15日、販売即日売り切れとなる。手に入るかな?
 
 酒の友にホッケもいい。西浜ストアの色白絶品のホッケの開きが食べたくて、昨日酒を呑みながら聞いてみたら、暮れにいい原料が手に入ったので作り置きして冷凍保存しているという。電話してから行けば店に並べてなくても冷凍庫から出しておくと色よい返事アリ。
 原料を厳選し手造りしているから、ホッケ特有の臭みがほとんどない。どうやったらあんなに色白に仕上がるのかわからない。加工には塩しか使わないと言い切っていた。一人で加工しているから、それほど在庫はないが、一人だからこそ品質には妥協がない。よい原料が手に入った時にしか造らないと「ホッケの開き名人」は言っていた。
 地方発送をしているので、電話やファックスで注文できる。「根室市 西浜ストアー」で検索すると出てくるので、一度食べてみたい人は自分で検索して調べること。

 2009年1月3日 ebisu-blog#472
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