SSブログ

宮沢賢治 雨にも負けず・・・(1) [B6. 宮沢賢治他(原文対訳)]

宮沢賢治 雨にも負けず・・・(1)

 宮沢賢治の詩が9月22日付けのジャパンタイムズに載っていた。日をおいて6つに分割して転載して紹介する。
 高校生諸君は前期期末テストも終わり暇だろうから、英訳に挑戦して、後で転載するものと比べるとよい。英作文の勉強にも、そして英語の発想と日本語の発想の違いについてもよい勉強になるだろう。何より楽しいはずだ。
 高校の先生たちもこういう授業がやりたいだろうな。教科書はつまらない文で埋め尽くされている。どこの教科書を使ってもレベルは変わりないのだろう。学習指導要領をはみ出し、生徒の知的好奇心をくすぐるような内容のものがもっとたくさんあってよい。
 英訳にトライすれば、ニムオロ塾の英字新聞授業よりも達成感があることだけは保証しよう。
 川端康成の雪国の冒頭部分(「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった」)のサイデン=ステッカー訳を初めて読んだときのワクワク感を思い出した。

『雨ニモマケズ』
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテヰル

一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジヨウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ陰ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモアレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボウトヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハ
ナリタイ

 2008年9月23日 ebisu-blog#312
  総閲覧数:34,557/302 days(9月23日13時55分)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0