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消化器外科医が近く着任の予定 [26. 地域医療・経済・財政]

  2,008年4月27日   ebisu-blog#175 
  総閲覧数: 11,560/152 days (4月27日0時25分) 

  数日前の北海道新聞によると消化器外科の先生が一人常勤でいらっしゃるようだ。山口県からだという。
 山口大学医学部へ治験の仕事で何度か訪問したことがある。古い家並みが目立つ町で、人通りが少なく閑散とした風景が広がっていた。人口減少は根室よりも激しいものがあるのではないだろうか。空き家が増えているが、売りにでても買い手がなかなかつかないとタクシーの運転手さんが言っていた。明治の元勲を多数輩出した松下村塾で有名な吉田松陰の影響の強く残るお国柄で、気骨のある人が多いように感じる。一回り以上先輩だったが同じ会社に山口県出身の人がいた。「粗にして野なれど卑にあらず」(石田礼助)、飲むと何度か言っていたのを思い出した。
 空港でお土産に買う「豆四郎」が美味しかった。「ういろう」をふた回りほど小さくした概観のお菓子である。

 それにしても消化器外科医が来るのはありがたい。消化器内科の先生がいても、消化器外科医がいないと胃の内視鏡検査も充分には行い得ない。サンプルをとるときに胃壁を破るような事故があっても消化器外科医がいないと処置できない。絶対安全な範囲での検査しかできなかった。
 今後は根室で充分な内視鏡検査ができるようになるだろう。混雑の極みにあった消化器内科の岡田病院もすこしは緩和されるかもしれない。ほとんど休むまもなく先生が階段を駆け上がり駆け下りて診療していた。
 市立病院は常勤医が12人となる。医師一人増員によって年間換算で1.4億円売り上げ増が見込める。5月から来てもらえるなら、赤字が1.28億円ほど減らせる。年間赤字幅が3年ぶりに10億円を切るかもしれない。慶賀すべきことだ。

 近隣の自治体である厚岸町立病院の記事が4月21日の道新に載っていた。町立病院(98床)は6年ぶりに黒字だそうだ。もちろん一般会計からの繰出金が3億円ある。(市立根室病院は199床だが、1病棟閉鎖中で149ベッドである)
  
4月21日付北海道新聞より
 町の求めで札医大の地域医療総合医学講座助教授から転じた佐々木院長が着任し、患者に対する「信頼再生」に力を注いだ。総合医を目指す同講座所属の医師らが定着し、現在はないか、外科など6科で常勤医5人、研修医1人の体制で1次救急も引き受ける。・・・一方で支出削減を徹底し収入で費用を賄えた比率を示す医業収支比率は06年度で95.1%と前年比で15ポイントも上昇。全道の町立病院ではトップ級だ。
 病院会計に対して道庁は法廷基準を上回る補助金を一般会計から交付。06年度の黒字転換も、実際は前年度より1億円多い3億円の交付を受けてのことだが、、若狭靖町長は「増額は病院への町民の信頼回復があってこそ可能」と強調する。

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